生存 96 日目 天候:晴れ
|
(何も食べずとも力が沸いてきます)
ヴァル(94) からメッセージ
レイファス(116) は言った
フェリン(134) からメッセージ
ハイン(143) からメッセージ
アーティ(150) からメッセージ
アーティ(150) からメッセージ
アーティ(150) からメッセージ
アイ(202) からメッセージ
びすけっともんすたー(222) からメッセージ
うさ(290) からメッセージ
みかん06(352) からメッセージ
禍を断つ業斧(353) からメッセージ
ウィク(355) からメッセージ
夏乃(388) からメッセージ
かつて空を駆けていた船(410) からメッセージ
ゆぅ(415) からメッセージ
ラディア(449) からメッセージ
ミルワ(551) からメッセージ
竜斗(771) からメッセージ
るんぱ(774) からメッセージ
るんぱ(774) からメッセージ
ウィル(775) からメッセージ
エレニア(838) からメッセージ
しおりん(1034) からメッセージ
ルゥ(1046) からメッセージ
ユリア(1090) からメッセージ
アルバータ(1145) からメッセージ
ヴィネルオ(1200) からメッセージ
一振りの、刀(1217) からメッセージ
ナナコ(1358) からメッセージ
ツギハギ(1384) からメッセージ
みあん(1525) からメッセージ
ナナイ(1584) からメッセージ
イッシュ(1621) からメッセージ
緋影(1737) からメッセージ
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) からメッセージ
呪夢(2053) からメッセージ
カトレア(690) に ギフト920 を渡しました。 |
叫び声が聞こえる 蚰蜒(5) のシャウト! ![]() 救世主にもなれずに…半端者で悪かったな。」
いこま(10) のシャウト!
黒野(20) のシャウト!
イシュトル(21) のシャウト!
昼寝部由乃(50) のシャウト!
サファリング(52) のシャウト!
激☆蛸愛好家(56) のシャウト!
ロイド(71) のシャウト!
ベリー(74) のシャウト!
キュレス(88) のシャウト!
レイファス(116) のシャウト!
フェリン(134) のシャウト!
ハイン(143) のシャウト!
アーティ(150) のシャウト!
“鬼角”クシラ(159) のシャウト!
蒼悟(172) のシャウト!
アザミ(203) のシャウト!
カイゼル(208) のシャウト!
リーゼントなフル(221) のシャウト!
リーク(225) のシャウト!
スティード(255) のシャウト!
准尉さん(265) のシャウト!
ニャゴ(269) のシャウト!
あど(288) のシャウト!
りんご(306) のシャウト!
アフロなラディ(347) のシャウト!
みかん06(352) のシャウト!
禍を断つ業斧(353) のシャウト!
TiA(403) のシャウト!
一人と一匹で一人前(412) のシャウト!
ゆぅ(415) のシャウト!
ラディア(449) のシャウト!
由布(481) のシャウト!
リィル(492) のシャウト!
ランス・・・?(504) のシャウト!
欧月(549) のシャウト!
ミルワ(551) のシャウト!
Rs(ライズ)(552) のシャウト!
妖精さん(577) のシャウト!
あでんこo(585) のシャウト!
風真(595) のシャウト!
サトム(601) のシャウト!
遙(612) のシャウト!
雪(627) のシャウト!
ピープー(660) のシャウト!
きぃ(702) のシャウト!
シース(718) のシャウト!
ルウ(761) のシャウト!
るんぱ(774) のシャウト!
ウィル(775) のシャウト!
カナデ(796) のシャウト!
ピュセル(805) のシャウト!
Ivy(817) のシャウト!
ハル(819) のシャウト!
テラ(820) のシャウト!
シオン(821) のシャウト!
愛謝(826) のシャウト!
エレニア(838) のシャウト!
ごま(845) のシャウト!
疾風(886) のシャウト!
桂(906) のシャウト!
天神(made羊)(918) のシャウト!
プリム(926) のシャウト!
ラフィー(1022) のシャウト!
しおりん(1034) のシャウト!
歌姫カルラ♪(1040) のシャウト!
ラウラ(1056) のシャウト!
グレイ(1123) のシャウト!
精霊使いノア(1136) のシャウト!
五月野(1160) のシャウト!
キル(1174) のシャウト!
ルピ(1175) のシャウト!
まさじ(1190) のシャウト!
スピナー(1206) のシャウト!
リアラ(1212) のシャウト!
銀(1220) のシャウト!
ちこり(1240) のシャウト!
長老(1270) のシャウト!
いりえ(1288) のシャウト!
セイハ(1307) のシャウト!
エリン(1389) のシャウト!
リヴ(1418) のシャウト!
みーか(1493) のシャウト!
フェリア(1523) のシャウト!
みあん(1525) のシャウト!
ツヴァイ(1532) のシャウト!
棗(1550) のシャウト!
ブゥ@進展美(1555) のシャウト!
かごめん(1573) のシャウト!
ナナイ(1584) のシャウト!
アレナ(1586) のシャウト!
イッシュ(1621) のシャウト!
ものかきさん(1638) のシャウト!
幽(1701) のシャウト!
風鬼(1769) のシャウト!
リン(1813) のシャウト!
野良兎らぴ(1820) のシャウト!
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) のシャウト!
フェティ(1925) のシャウト!
ふうちゃん(1993) のシャウト!
オフロなイカちゃん(2013) のシャウト!
『虹』の射手(2014) のシャウト!
呪夢(2053) のシャウト!
リトピン@逆モヒカン(2071) のシャウト!
にゃんぷる(2077) のシャウト!
|
|
創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 此処では無い何処か -BGM.まぼろし (C).シスタープリンセス Re Pure / can/goo- 陽光が揺らめく。 柔らかな日差しの中、世界はざわめきに包まれる。 それは微かな戸惑い。 ただ、何処か気の抜けた、酷く優しげな惑いの本流。 これからの未来を、望む場所を、各々が悩み、思案する瞬間。 終わりを告げようとする島が、始まりの場所と変わる時。 風が吹く。 島全体を駆け巡るように、暖かな風が吹いていた。 「……」 「帰る準備、か……見るのは二度目だな」 「前ん時はレイもあの中に居たんだよな、懐かしい話だぜ」 思い返すように空を見上げながらクマヘッドが呟く。 黒ボタンの瞳が太陽を照らし、意味も無く鋭い輝きを見せる。 「しかしまあ、島が無事なのは嬉しい事だけど、すぐにお別れとなると複雑だよなぁ」 「そうですね……やっぱり、寂しいです」 「だーね、もう少しノンビリしたかった所だよ、本当」 クマと同じように空を見上げながら、エリスは控えめに微笑んだ。 透き通る青空、輝く太陽、始まりの日と同じ景色が島を包む。 「……これで良かったのか? 本当に」 「……」 「覚悟を決めかけてたんだぜ、無茶を通してでもレイを……」 「これで、良かったんですよ」 「……そっか」 ――― レイ「終わった……のか」 紅が藍に変わり、夜空に星が舞い戻る。 島と『探検家』が告げる終幕が、島全体から邪気を抜き、夜を夜に還す。 アンニュイ「……お疲れ」 レイ「アンニュイ……」 エリス「お疲れ様でした……島は消えちゃうみたいですけど、本当の島は無事みたいですし……レイさんも、無事でしたし」 レイ「二号……あはは、無事というか、戦って無いというか……うわっ」 ルシフェル「いよーうっ、お疲れさーんっ!」 クロノス「始めまして、だねレイファス、お会いできて光栄だよ」 レイ「わっ、えっ? だ、誰?」 ミカエル「馴れ馴れしいにも程がありますよ貴方達……始めましてレイファス、私達は……そうですね、クマの知人だと思って頂ければ」 レイ「……クマの知人?」 ミカエル「いえ、訂正します。第一印象が最悪になりそうですし」 V「お前らヌッコロ! 敬ってへつらえ!」 レイ「え、えーっと……」 ルシフェル「最後の辺りだけなんだがな、見てたぜーお前の活躍っぷり!」 クロノス「活躍と言うか、自刃と言うか」 レイ「うぐっ」 ミカエル「見事な切腹でしたね、あそこまで力に翻弄される様も珍しいと思いますよ」 レイ「ち、チクショーっ、クマヘッド! なんだよこの失礼な連中はっ!」 V「俺の愉快な下僕たうわー何をするおまえらー!?」 アリス「まだ言うかこのクマっ! クマァッ!」 レイ「……って、あれ? もしかしてアリス?」 アリス「気安く名前で呼ぶな! 敬ってへつらえ!」 アンニュイ「……」 アプラレイス「……終わった、ようだな」 レイ「と……アプラレイス、二日ぶりかな?」 アプラレイス「そうなるな、無事に終わったようで何よりだ、レイ」 レイ「お陰様でなんとか、ね……俺は殆ど役にたってないみたいだけど」 アプラレイス「結果より過程だ。お前はお前自身の全力を尽くした、充分だ」 V「そういう事だな……お疲れ様、レイ」 エリス「そ、そうですっ、レイさんは頑張りました!」 アンニュイ「……お疲れ、レイ」 レイ「皆……あはは、ありがとうって言っておくよ、うん」 クロノス「さて、それではレイファスの勝利を祈って祝勝会と洒落込もうか」 ルシフェル「お、良いねえ、自己紹介がてら宴会でも一発……」 ミカエル「……そんな時間は無いでしょう、我々はもう行かないと」 ミカエル「勿論レイファス、貴方も」 レイ「え……」 ルシフェル「そうだなー、帰る場所を思い描け、か……イキな事してくれるぜ、この島も」 ミカエル「そう上手くは出来てませんよ、ルシフェル」 ルシフェル「え?」 アプラレイス「……」 アプラレイス「レイファス、分かってると思うが……」 アプラレイス「お前が元の世界をイメージし、そこへと降り立った場合」 アプラレイス「私は……お前を殺さなくてはならない」 レイ「……」 エリス「そんな……」 ルシフェル「おいおい、待てよ!? 今は元の世界に戻る事、がこの島のルールだろ!? 選択肢は残るか去るかしか無いハズだぜ!?」 アプラレイス「島の強制力が及ぶのはそこまで、だ……それより以後に付いては触れてない」 ルシフェル「そうは言ったって……お前、折角全部丸く収まりそうだってのに……」 アプラレイス「この島に残る事を選択した場合はレイファス、お前一人で残る事になる」 アプラレイス「私達は勿論、アンニュイも、エリスもここに残る事は出来ぬ」 レイ「……」 アンニュイ「……レイ」 アプラレイス「……」 レイ「アプラレイス、俺の考えは……この前言った通りだよ」 レイ「二号と離れる気は無い。離れろって言うなら……俺はもう一度剣を取る」 エリス「レイ……さん……」 アプラレイス「……容赦は、しないぞ」 レイ「上等だよ」 ルシフェル「言うねぇ……へへっ、悪いな、俺はレイに付くぜ」 ミカエル「おやおや、この間は手を貸さない、とか言ってませんでした?」 ルシフェル「悪魔は気紛れなんだよ、ついでに……何があろうと天使と神の敵なんだ」 ミカエル「やれやれ……主様、私は貴方に従いますよ。仮にも一度負けてる身、万全は尽くさないと」 クロノス「僕はレイに付こうかな、ここまで来て引き離すのは野暮だろう?」 アリス「私も同感、レイの事は大嫌いだけど……この期に及んで二人を離すのは許せない」 エリス「………」 アンニュイ「………」 V「アンニュイと俺は言うまでも無いよな……これでやっと五分で五分って所かしら」 レイ「皆……俺一人で良いんだぜ、こんな無茶、付き合ってくれなんて言えないよ」 ルシフェル「抜かせ、俺たちゃお前よか数倍強いっての」 ミカエル「アプラレイスは更に強いですけど、ね」 クロノス「何、たまには勝ち目の無い博打も一興さ」 エリス「……」 アプラレイス「ふん……何人揃っても同じ事、纏めて相手に……」 エリス「……さて、っと!」 アプラレイス「……?」 レイ「……二号?」 エリス「島での生活もお終いなら、色々準備しないといけないですよね」 エリス「本当、色々楽しかったです……どれだけ感謝しても足りないくらい、本当に」 レイ「二号、何言って……」 エリス「レイさん……今まで、本当にありがとうございました」 エリス「この島で生活して、レイさんと一緒に居れて……凄く、楽しかったです」 レイ「え、えっと……いや、俺も楽しかったけど、てかちょっと……」 エリス「……」 エリス「レイさん……子供の頃は、カラスが鳴いたら……家に帰りましたよね」 エリス「どんなに楽しい夢も朝が来れば終わるように、どれだけ楽しくても……遊びには、終わりがあるんですよ」 レイ「……二号? お前何言って……」 エリス「『おままごと』はお終いなんですよ、レイさん」 エリス「今まで……本当に、楽しかったです、凄く……幸せでした」 レイ「おままごと……っ! 二号! そんなんじゃ無くて、俺はっ……」 エリス「さよならです、レイさん……」 レイ「っ! 二号! ちょっ……」 ルシフェル「……おいおい」 ミカエル「……」 アンニュイ「エリス……」 V「……」 V「まー、その……あれだ」 V「……エリっちゃんから離れて行ったなら仕方ない、よな」 レイ「……っ、そんなの! 認められるわけ無いだろ!」 レイ「いきなりそんな……何でだよ、二号……」 アリス「……」 アリス「何言ってもエリスなら頷いてくれる、そう思ってたでしょ?」 レイ「え……」 アリス「鈍いだけでも始末が悪いってのに……その上甘えてるのよ、アンタは」 アリス「少しは考えなさい、アンタが何をしようとしていたか、あの子がそれをどう思うのか」 アリス「命を賭けてでもあの子の傍に居たいって、アンタはそう思ってるかもしれないけどね」 アリス「あの子から見たら……今のアンタは、命を捨てようとしてるとしか見えないんだよ」 レイ「……」 ルシフェル「てか、そんな事言うアリス先生もノリノリでレイ側に付いてどぅぶろはぁぁぁ…!!」 アリス「一度あの子の前で死んどいて、命がけでアプラレイスに挑んで」 アリス「今度は命を捨てて戦う気? あの子の前で、あの子の為に、不死者でも無い癖に!」 アリス「そんなの……エリスが耐えれるわけ無いじゃない、馬鹿」 レイ「………」 ルシフェル「だ、だったら最初から止めギャー!」 クロノス「ルシフェル……ちょっと黙ってなさいな」 ミカエル「一言余計なんですよ、貴方は」 クロノス「あれだよ、走り去るエリスを見て彼女なりに思う事も有ったんだよ」 ミカエル「そういう事です、あれでアリスも単純ですから」 ルシフェル「なんだ、思いつきで喋ってるだけかよ」 アリス「そこっ! 五月蝿いよ!」 レイ「……」 レイ「……アプラレイス」 アプラレイス「む?」 レイ「まだ、時間……大丈夫、だよな」 アプラレイス「……多少なら待ってやる」 レイ「ん……悪いね」 レイ「俺、ちょっと行って来るよ」 V「なんだ、大きい方か? って痛ぁっ!」 レイ「……二号に、色々言っとかないとさ」 V「馬鹿、分かって言ってんだよ、早く行けって」 レイ「悪い」 ………。 ……。 -BGM.星ばかり見ていた (C). 天使のいない12月/ Leaf- 響くのは波音、見えるのは海原。 夜空には無限に広がる星の海。 海のような空と、星のような砂浜。 そんな中、俺とエリスは立っていた。 レイ「二号……」 エリス「……」 レイ「あのさ、その……なんて言ったら良いんだろう、えーと」 エリス「………」 レイ「……」 レイ「俺さ、今までずっと……二号に甘えてた気がするよ」 レイ「言われてから、本当に図星だなって思った、俺からは何もしてないのに、二号はいつも優しかったからつい、さ」 エリス「……」 レイ「……」 レイ「だから……今だけは甘えないでさ、ちゃんと言う事言わないとって思うんだ」 レイ「俺にとっては大事な話だから……聞いて貰えると嬉しい、な」 エリス「………」 黙って振り向くエリスに、精一杯の笑顔を向けてから深呼吸。 ぐにゃぐにゃと纏まらない頭を必死に回しながら、出来る限りの言葉を紡ぐ。 レイ「……今までずっと楽しかった」 レイ「二号にはご飯も作ってもらったし、感謝してもしきれないと思ってるよ」 レイ「色んな事が有ったけどさ、最後まで傍に居てくれて……本当、ありがとう」 レイ「凄い嬉しいと思う、二号と……皆と一緒に居れて、本当に良かったよ」 エリス「……」 レイ「………」 レイ「……これで、皆での旅は終わっちゃうし、二号とも……離れ離れになるけどさ」 レイ「俺、この旅の事忘れないよ、ずっと……ずっと、忘れないと思う」 エリス「……」 エリス「…私も……忘れません」 レイ「……忘れられないと思う、絶対」 エリス「私だって……」 レイ「本当は離れたく無いって、そう思う」 エリス「私だって!」 レイ「……」 エリス「……あはは、折角……頑張って、なんでもない振り、したのに……」 レイ「二号……」 エリス「嫌ですよ……本当は、ずっと傍に居たいのに、離れたくなんて無いですよ……」 エリス「でも……レイさんも離れたくないって、ずっと一緒って……言ったから」 エリス「私の傍に居るために……レイさんが、死んじゃうかもしれないからっ」 レイ「……」 エリス「死ぬ事も、時空を越える事も……会えないという事では一緒かもしれません」 エリス「でも……もう、レイさんが死ぬ所なんて見たく無い」 エリス「二度も……私の前で死なれたら、私、二度と幸せだなんて思えない」 レイ「……そう、だよな……一度死んでるんだよな、俺」 レイ「不思議だよな、そんな俺がここに居て、皆と一緒に生きてさ……」 レイ「今まででも、充分過ぎるくらい、幸せなんだよな」 エリス「……」 レイ「………ずっと、考えてたんだけどさ」 エリス「……え?」 レイ「死ぬ事と時空を越える事、だよ」 レイ「……アプラレイスは一緒だって言ってたけど、俺は違うと思うんだ」 レイ「あ、今日なんて調度良いかも……紅い夜も終わって、凄い星が綺麗」 エリス「星……ですか?」 レイ「うん……星空ってさ、宇宙って呼び名もあるんだって」 レイ「あの星一つ一つに世界が広がっていて、星と星の間は凄い離れていて……」 レイ「星と星の間を移動する事は凄い困難で、何年も、何十年もかかるんだって」 レイ「……聞いた話なんだけどさ、俺……それ聞いてさ、思い出したんだ」 レイ「時空を越える人間が、居た事を」 エリス「……レイ、さん?」 -BGM.繋ぎ止めたくて (C). Clover Heart's/ ALcot- レイ「帰りたい場所が有るって、いつも言ってた」 レイ「何年も旅を続けているって、何処の時空に出るかなんて分からないって」 レイ「……でも、可能性が有る限り、旅を続けるって……何度も聞かされた」 エリス「……」 レイ「あいつらが異端って呼ばれてた事、思い出してさ……こっそり聞いて見たんだよ」 レイ「可能性は万に一つ、元の世界に戻れる保障は無いし、凄い過酷な旅になる」 レイ「でも……長い時を代価に、その奇跡を掴んだなら……」 レイ「アプラレイスだって、手出しをする事はできない、ってさ」 エリス「レイ……さん……」 レイ「ずっと一緒に居るつもりだったから、そんな事するつもり無かったんだけど……」 レイ「でも、どうせ離れるしか無いのなら……俺は、万に一つに賭けてみたい」 レイ「何年掛かるか分からないけど……もう一度会って、今度こそずっと、傍に居たいと思う」 エリス「……」 レイ「……宝玉を集めてる途中でさ、クマに言われたんだよ」 レイ「お前だけの宝物を探せって、言われてからずっと、それを探しながら生きてたけど」 レイ「俺の宝物は……最初から傍に有ったんだなって、やっと気付いたから」 エリス「っ……レイ……」 レイ「大好きだよ、エリス」 エリス「……っ」 レイ「今なら言えるよ、心の底から一番好きだっ、てさ」 レイ「……照れ臭いけどっ、とと」 エリス「っ……ひっ、くっ…」 エリス「わたっ……私はっ、ずっと……ずっと、一番好きでっ……」 レイ「……うん、知ってる」 エリス「っく……レイ、さんの事っ……うっ、ずっと……」 レイ「……今までさ、二号の気持ち受け取るばっかりで、何も返せて無かったから……」 レイ「今、全部言えて……良かったと思うよ」 エリス「ひっ、ぅ……足りない、です……まだ、全っ……然、足りないですっ」 レイ「あはは……ごめんな、気付くの遅くてさ、もっと早く言えたら良かったのに」 エリス「うぅっ……待って……待って、ますから……」 レイ「……」 エリス「ずっと……っく、ずぅっと、レイさんが……っ、戻って、来るの……待って、ますから」 レイ「……確実に戻れる、とも限らないんだよ」 エリス「………っ……」 レイ「………」 エリス「……」 レイ「……絶対、戻ってくるから」 エリス「っ……約束、ですっ……」 レイ「勿論、約束するよ、絶対に戻るさ」 「一番好きな人の、一番好きな料理を食べに……ね」 ―― 「レイさんの事、信じてますから……」 「ん……ま、異端の総合商社だからな、有る程度の無茶ならやってくれるさ」 陽光を遮りながらクマが呟く。 眼下には帰路へと向かう人の群れ。 別れと始まりの有る場所、全てが終わり、動き出す場所。 -BGM.Face Of Fact (C).BALDR FORCE / 戯画- 「さて、と……俺らも帰るとするかね」 「そうですね、帰りますか」 「折角だ、何処でも望みの場所に送ってやるよ……レストの家で大丈夫?」 「あ……いえ、あそこに戻っても、もう誰も居ませんし」 「レスト達は居ると思うけど」 「あの二人しか居ないのなら、邪魔したら悪いですよ」 「それもそうか……って、じゃあどうするのさ、帰る場所なんて無いだろ?」 「………」 「遠くに、行こうと思います……大陸の中ですと、色々と面倒ですから」 「そうだなぁ……何気にエリっちゃんも英雄の一人、だもんね」 「在り来たりな名前ですから、他の人よりは大丈夫と思いますけど、ね」 「見た目も地味だしな」 「うぅ……」 「ヒッヒッヒ……まあいいや、問題は無いだろうさ」 「俺の世界はさ、厳しくて冷たいけどな……とびっきり甘く出来てるんだ」 「女一人で生きてくなんて楽勝だよ、安心しな」 「あはは……そういうのは期待してませんでしたけど、えーと……安心しておきます」 「ん、幸せに生きなさいな」 「えっと、頑張ります」 「んむ……しっかしまぁ、予定ブチ壊しだよなぁ、なんて予想外な結末なんだろう」 「本当ならレイファスはずーっとこの島で生きるはずだったんだがなぁ、銀十字の遺伝子も何もかも閉じ込めて、レイは幸せでハッピーエンドってハズだったのにさ」 「レイは旅立つし、オマケになぁ……」 「……あ、あははは」 「そもそもココまで長引くのが予想外だ、まさか三ヶ月も経つなんてなぁ」 「そうですね……本当、長かったです」 「楽しかったな」 「ええ……とっても」 風が吹いた。 暖かで柔らかな風が、クマヘッドの繊維を緩やかに撫でる。 「……ん、良い風だ事」 静かに両手を広げながら、ぼんやりと空の雲を眺める。 「こういう日ってのは門出に最適だよな、本当」 「……そうですね、春って感じがします」 「んむ……でも、あれなんだ、リアルな事を言うと有り得ないんだけどさ、後一つ足りない物があるんだよ」 「最高の門出って奴にはさ」 「はぁ……えーと、それって……」 ―パチン。 指を鳴らすと同時に、辺りに溢れる桜色。 「……わぁっ」 花弁は春の風に舞い、辺り一面に吹き荒れる。 そんな中、クマヘッドは両手を広げると、精一杯の声を出す。 「人類は十進法を採用しました!」 「……えーっと」 「冗談はさておき……風よ吹け! 春を運べ! 世に祝福を、幸せを!」 「島の皆の終焉に、そして新しい未来への門出に!」 「精一杯のお疲れ様と! 謝辞の、祈りをっ!」 風が吹く。 桜吹雪を運びながら、祝福の風が吹き荒れる。 「……そうですね、精一杯生きたのは皆さんも同じ、ですよね」 「うむ……なあ、エリっちゃん、クマヘッドって便利だよな」 「え?」 「ほら、顔が隠れるからさ……泣いたって誰にもバレやしないじゃないか、うん」 「………」 「……そうですね、誰も気付きませんよ」 「ひっひっひ」 クマヘッドはズレを直しながら空を見る。 門出の今日を忘れぬよう、浮かべた物が零れぬよう。 「……うっしゃ! じゃ、帰りますか!」 振り返る。 桜の海を、人の群れを、幻想と冒険の島を背後に。 「……さようなら、本当に……楽しかったです」 クマと同じように背を向けながら一つ溜息。 一瞬後、ふわりと体が空へと踊る。 空の最中、世と世の狭間へ入る前、エリスはふっと振り返る。 そこにに有る、島の姿を目に焼き付けて。 ぐんぐんと小さくなる島を、いつまでもいつまでも見つめながら……。 ―next[silver] http://minesaki.fc2web.com/last.html
|
最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
キャラクターランキングの方では感想も同時に募集しています。 |