生存 95 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 料理判定に失敗… 食料446 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 ムニエル
【食料消費】 PetNo.2 ファナ
レイファス「最後の最後までチキレっぽいねクマヘッド、間に合いそうなの?」
V「いつもより余裕もって宣言してるけど! いつもより時間かかりそうだからやっぱりチキレ!」
レイファス「………」
V「ふふ、何はともあれこんなチキレ野郎に最後まで付き合ってくれて本当にありがとうだぜ! 楽しかったよ!」
レイファス「そうだね、楽しかったなあ……あはは、またいつか何処かで会える日を信じて、またねって言っとくよー」
いりえ(1288) からメッセージ
いりえ「どうするもこうするも、終わっちゃうけど(汗 私も孤島に行ってもあまり役にたたず。。。」
いりえ「ほんとヴィネルオさんにはお世話になりました。この島で一番最初に飢えて死んでしまったけど、ヴィネルオさんに助けられ、転生して、ここまでこれました。ほんとに感謝感謝ですv最後まで恩返しができなかったけど、またいつか会えるかな?今度は制服姿で会うのかな?(笑 そのときはまたよろしくねv(いりえ)」
Q-13 に移動しました。 |
叫び声が聞こえる 昼寝中(35) のシャウト! 昼寝中「ぇーと、背後の人が引っ張り込んだ責任も込めて(何 もげらヽ(´▽`)ノ」
仁(163) のシャウト!
ただ一欠片の光(240) のシャウト!
ダーク(643) のシャウト!
ロック(1028) のシャウト!
ディーン(1041) のシャウト!
ルーディ(1055) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 滅ぼされた魔法都市・シュテルン 空を見上げても、昨日までのような赤い色は何処にも見当たらない。ただ、透き通るような青い空と所々に白い雲が浮かぶだけ。 ──戦いは終わった。災いとともにやって来たリトルグレイが島にやって来た冒険者達の手によって葬られたからだ。 結局、自分達は何もすることが出来なかった。ただ、孤島へと飛んだ人々が勝てるように祈るだけ。いや、祈ることも勝利に必要な要素の一つだろうか。きっとそうだ、自分達は祈る事で戦いに貢献した。……そう思うと少しだけ気が晴れた。 「高いところって気持ちいーよねー!」 「ちょ、ちょっと寒いですけどね……」 ヴィネルオたちは高い山に登った。どういう流れでここに登ることになったのかは覚えていない。だが、なんとなく”島を見たい”という気持ちが二人にあったのだろう。ヴィネルオもまた、ここに島があったことを忘れないよう目に焼き付けておきたかった。 パチン。焚火の爆ぜるような音が聞こえる。同時に、後ろから聞き覚えのある声が送られてきた。 「どうやら全て終わったようだな」 「ムニエルっ! そっちの用事はもう良いの?」 「うむ。こちらも全て終わったぞ。 用事があるからと別行動をしていたムニエルが帰ってきた。そういえば、ムニエルの代理としてやってきたキャタピラダンボールの姿が見えない。ムニエルが戻ってきた今、彼がここにいる理由はないという事だろうか。……最後までよく分からない機械だった。 「それで、島は……助かったんだよね」 「『本当の島』はな。だが、この島はじきに崩壊する。……あのようにな」 ムニエルの指し示す先で、地面が崩れていく。古代遺跡を守ると言う役目を果たし、島はその形を失いつつあった。 思えば三ヶ月。始まりは何だっただろうか。船を間違えたからだったような、船に乗っている時に嵐に巻き込まれたからだったような……。いまいちはっきりとしない。島に上陸してからの記憶は全て残っているのだから問題ないか。 「この武器とも長い付き合いだったよねー」 手にした木の棒をまじまじと見つめる。 「そういえば、その棒……私達と会ったときから持ってますよね」 「正直、一つだけとはいえ初期装備で最終回というのはどうかと思うぞ」 そう、この木の棒……駄木とは島に辿り着いた時に拾ってから、ずっと共に戦ってきた。ムニエルやファナよりも長く、冒険を共にしていたのだ。──装備強化で鍛えたとはいえ、後半は半ばお守り状態だったが。 「最後まで盗られなかったからね。捨てるにも勿体無いし」 「物を大事に扱うのは良い事ですよね」 「……新たなものを取り入れていく心掛けも大切だぞ」 「他の装備はそれなりに新しいんだし、良いんじゃない?」 いつまでも最初の事でぐだぐだ言ってられないので、次へ進む。 「ムニエルやファナと会ったのって水の遺跡だったよね?」 「うむ。サバドが守っていた場所だな。 そのサバドも島を創った者に創られたのだが」 水の遺跡……恐らく全ての遺跡の中で一番長く滞在したところ。ムニエルやファナと出会ったのもこの遺跡である。二匹とであった後、暗闇の中を何日も彷徨った記憶がある。その結果手に入れられたのは、銘酒”悪鬼”。ヴィネルオが弱い頃は、ピコにも随分戦闘を支えてもらった。最近は見かけないけれど……今はどうしているのだろう。 「水の遺跡では他にもいろいろ会ったよねー」 「おいおい。お前は永遠と島での思い出を語るつもりか? 今に辿り着く前に島が崩壊してしまうぞ?」 ムニエルが言った直後に小さな揺れが起こった。そしてすぐ海を挟んだ先、東の島の一部が海の底へ沈んでいった。 「ここからが3人で旅をしたところなのにー」 とはいえ、このまま話を続けていると最後には海の底で喋らなければならないかもしれない。さすがにそこまでして喋り続けたくはない。 「大切な事は、今更振り返らなくても私達自身が覚えています。 この島のこと、ヴィネルオさんのこと……絶対に忘れたりはしませんよ」 「それで? お前はこれからどうするんだ。」 そう、選択肢は二つしかなかった。探索を続けるためにこの島へ残るのか、それとも自分の望む場所へ運んでもらうのか。榊さんのように古代遺跡を探索する人も沢山いるだろう。だが、ヴィネルオたちのように不慮の事故でこの島に来た者も少なくはない。 「私の意見はだな……行け。お前がこの島に残る理由なんて無いのだ。 お前の旅の目的地には伝説に頼らなくても辿り着けるだろう?」 自分の旅の目的は人探しだ。ある日忽然と消えてしまった姉の消息を探して、旅をしていた。──島で過ごした後半は、殆どその目的も忘れてしまっていたが。 宝玉の力に頼らなくても、いつか会えるだろう。まさか彼女に限って誘拐されてました、とか命を落としてしまいました、と言う事は考えられない。 「そうだね。でも、何処へ飛ばしてもらったら良いんだろ」 「まさか目的地へ直行、なんて考えはないだろうな」 「目的地は想い描けないからねー」 姉の姿は思い描けても、今姉がいる場所は思い描けない。そもそも彼女がどこにいるか分からないのだから。自分の知っている土地……となると、殆ど限られてしまう。自分が旅立った町の周囲。それはスタート地点に戻るようなものだった。 ……いや、一つだけ自分は知っている。その町から遠く離れた土地を。 「あの場所が、あのままなら……」 「決まったか? そうだ、この島で得たものはすぐに消えてしまうだろうから……」 「大丈夫。ちゃんと着替えたし、島の外に持っていく物もないよ」 そういって手を広げる。島に来たときの服……それ以外は何も身に付けていないと言うようにアピールする。ムニエルはじっと全身を見渡したが、すぐに頷いた。持っていたとしても消えるなら、そんなに確認する事はないのに。 「そういえば、ムニエルたちも一緒に来れないのかな?」 「残念ながら……私はまだここで成すべき事があるのでな」 「私は外からこの島へ来たわけじゃありませんから、行けないようですね」 ということらしい。予想はしていたが、どうやら島からは一人で出なければならないようだ。 「そう……それじゃ、僕は行くね」 そういって右手を差し出す。ムニエルはすぐに気付いて、同じように右の前足を差し出して握手をしてくれた。だが、ファナは不思議そうにヴィネルオの手を見つめている。狼には握手なんて習慣がないから当然といえば当然か。 「さよならの握手。何でそうするのかはー……知らないんだけど」 知識のない自分に苦笑い。すると、彼女も笑い返してヴィネルオの手を握った。 「きっとその人の手の感覚を……温もりを忘れないためでしょうね。 ……今まで、ありがとうございました」 「うん。僕も楽しかった。二人とも……また、会おうねっ!」 「もちろんですっ!」 ムニエルは答えずに溜息をついた。……どうしてだろうと見つめていると、彼は呆れたような顔を上げた。 「私は今ではこんな姿だが、元々は天使なのだ。人がそう簡単に会える存在ではない。 ……まぁ、機会さえあれば、会えることは会えるのだが」 なるほど、なかなか素直じゃないというか、遠まわしというか。ムニエルらしいといえばそうかもしれない。 風が強くなった。見回すと、島の崩壊はさらに進んでいた。いつまでもこうして喋っていたかったが、そういうわけにもいかないらしい。二人の顔を、姿をしっかりと心に刻む。そして、ヴィネルオは目を閉じ、彼が帰るべき場所を瞼に描いた。 「彼がエルディ・トーリアスの末裔の一人、ヴィネルオですか」 「うむ。……エルディも運のない奴だよな。次期最有力候補だったのが 学園モノと分かった途端候補から除外されて──リーズ、何時からそこにいた?」 ムニエルが振り返り尋ねると、リーズと呼ばれた男は今着いたばかりですと答えた。突然見知らぬ人物が背後に現れたことにファナはおろおろしている。 「お久し振りです、ムニエル君。 ……前振り上では昨日の今日ですけれどね」 「あの、えっと……ムニエルさん、この人は……?」 「おっと、失礼。私、ここより遠く離れたとある世界において 時の管理者をしております、リーズニック・セルティと申します」 リーズニックは軽く会釈をすると、ファナの挨拶を返そうとするのを止めて話し出した。 「時間が無いのは君達自身がよくわかっているでしょう。 あなた達の体も創られたもの……この島と共に消滅します。すでに──」 ムニエルたちが自分の足を見ると、その向こうの地面が透けて見えた。……体は徐々に透明になっていくようだ。二人とも既に気付いていたのか、慌てる様子は見せなかった。 「……だからこそ、ヴィネルオさんを急かすように追い出したんです」 「で? お前がここへ来たと言う事は解決策が在ると言うことか?」 リーズニックは頷くと、自分の後ろを指差した。そこには、二つの影。 一つは人の姿をしたものに二対の翼……それは、”ムニエルの本当の体”だった。リーズニックの話によると、島のどこかに+大-埋まっていたのを掘り出した-大-のだそうで、その体には随分と土がついていた。 もう一つは狼の人形のようだった。精巧に作られたそれはまるで今にも動き出しそうな感じを受ける。……心なしか、ファナに似ている。 「今、君達の魂は非常に不安定な状態にあります。 体と上手くかみ合わず、かといって完全に離脱しているわけでもない」 そんな状態ならば魂のない他の体に触れるだけで、勝手に魂が移動するらしい。だから今の体が完全に消滅する前にそれぞれに用意された体に触れれば、生き残ることが出来るのだと言う。 ムニエルには躊躇う理由もないらしく、急いで本当の体に触れ、見事に魂が移動したようだった。そのまま軽く上空を旋回して彼は地上に降りた。 「これだよ。この感覚だ。やはり翼は四枚ないとバランスが取り難い。 ……天使状態の私の容姿が、翼の数しか考えられていないと言うのが気に喰わんが」 多少愚痴をこぼしながらも、満足げにムニエルは頷いた。 「さて、ファナ……でしたよね。 君に用意された体は、魔法で創られたもの……今と大した違いはないでしょう まぁ、作り手が我らが主なので、寿命では死ねない……不老の体でしょうけれど」 「彼女……時の女神様がそんなものを創るとはな。よっぽど機嫌が良かったのか?」 「えぇ、非常にラッキーでした。 そんなわけで、その体でならばムニエル君よりも強力な魔力を操れるでしょう」 ムニエルから抗議の声が聞こえるが、リーズはまったく気にしない様子でファナを見ている。そのファナは暫く彼女に用意された体を見つめていた。だが、決心したようにリーズニックを見上げると、ゆっくりと首を横に振った。 「私は……結構です」 「どうしてですか? ……島のために踊らされただけの一生でよいのですか?」 「……。冒険者の訓練用として、あるいは食料として作られた存在でありながら、 私はここまで生きてきました。それもただ生きただけじゃありません。 ヴィネルオさんがいて、ムニエルさんがいて……十分、楽し──!?」 「つべこべ言わずにとっとと触れんかいっ!!」 突然、ファナの尻尾が何者かに捕まれ、彼女に用意された体に向かって放り投げられた。ファナがぶつかると同時に彼女の体は空気に溶けるように消え、用意された体がふらふらと動き出した……と思うと、倒れてしまった。 ファナが投げられた場所には、少女……青い三対の翼を持つ少女が仁王立ちしていた。 「なーにが十分楽しかったや。二ヶ月も生きてへんくせに──」 「タルト、訛ってますよ。それに足」 「え……あぁっ!」 タルトと呼ばれたその少女は、顔を真っ赤にして周りを見回す。その動きに少し送れて、ポニーテールにくくられた茶色の髪が暴れた。辺りにリーズニックとムニエルの姿を確認したのかがっくりとうな垂れ、次に気を付けをした。……暫く、言葉を捜すように口をパクパクとさせる。 「お、お久し振りですっ! ムニエルさんっ、リーズニックさんっ!」 「はい、お久し振りです」 「お前、今の訛りって──」 「わ、忘れてくださいっ! お願いですから忘れてくださいっ!」 今度は涙目になって何度も頭を下げる。ムニエルとリーズニックは顔を見合わせ、お互いどう対応すべきか迷っている様子だ。 「……まぁ、私にとってはどうでもいいことだ」 「そうです……ね。ところで、君が来ていると言う事は……ボブはどうしました? 部下一人だけをこんな所に送り込むような人ではないはずですが」 「ボヴァルドさんですか? えっと…… 食っちゃ寝食っちゃ寝で仕事をサボってたのが女神様に見つかりましてっ!」 その後彼がどうなったのかが彼らには予想できたらしく、そこまで聞いただけで二人は深い溜息をついた。そして、哀れむような眼で同じように空を見上げる。 「……そうだっ、忘れてましたっ! 私タルトっていいますっ! 次期のキャラクターの監視役として…… えっとっ、簡単にいうとムニエルさんみたいな仕事をしますっ! ただそこにいて前振りに参加するだけの楽な仕事ですっ! でも前振り枠が無かったら私の存在が存在抹消されるかもですっ! あっ、次期のキャラクターはまだ決まってないんですけどねっ、 リックなんたらって名前になりそうな予感がしますっ!」 「……お前は誰に向かって叫んでるんだ?」 「『でぃすぷれい』の向こうの人ですっ!」 「うーん、人影が見当たりませんけどねぇ……」 「『でぃすぷれい』の向こうってどの方角だ? そっちか? そっちなのか?」 明後日の方向を眺めるリーズニックと、必死にその先を見るムニエル。タルトもその方向に何かを叫び続けていた。 「ところで、君がここに来た目的は何でしょう。 宣伝と言うわけでも、ましてやファナ君を投げに来ただけでもないでしょう?」 「えっとっ、女神様からの御命令でしてっ、 私とムニエルさんとファナさんでこの島の探索をしなさいとっ!」 「……だが、ファナは大丈夫なのか?」 タルトに投げられて以来、ずっと倒れたままだ。 「大丈夫ですよっ! 体と魂がなかなか馴染まずに、意識を失う人って結構いますからっ!」 「……ふむ。そういうことなら、後は君達に任せましょうか。 私もそろそろもとの世界へ帰らねばなりませんしね」 ぐらり、とリーズニックの体が歪む 「帰るも何も、本体はあっちの世界だろう? お前が幻影か本物ぐらいすぐに分かる」 「おやおや、やはりバレていましたか」 隣でタルトが驚いたというような表情で固まっていたが、二人はあえて無視するように会話を続けた。 「では、この石を貴方に預けましょう。 私と違って、君達が私達の世界に戻る時には強い力を要します。 ……この石に封じられた力を使って下さい」 「なぁ……デジャビュか? 以前もこんな事が会ったような気がするのだが」 リーズニックから受け取った、微かに紫に輝く石を睨みながらムニエルは呟いた。もちろんそれはデジャビュではない。数日前も同じようにこのような石を受け取り、酷い目に会ったのだから。──今回もその石には時の女神の力が封じられているのだろうか。 「なんなら私がその石を使いましょうかっ? ほら、私の方がムニエルさんより 翼の数が多いですからっ、掛かる負担も少ないと思うんですよっ!」 「……私にもプライドがある。さすがにガキには頼らんよ」 「まぁ、誰がその力を使うかは君達にお任せします。……それでは」 リーズニックの歪みが大きくなり、次の瞬間には彼の体は消えてしまった。 「さて……ファナはしばらく起きられんようだし、運んで行くとするか」 「ここもすぐに崩れちゃいますからねっ! ”本当の島”へ行きましょうか」 そういってタルトは軽く空に浮かぶ。すると、彼女が踏んでいた大地が海に沈んでいった。ムニエルもファナの体を掴み、空へと避難する。 「さっさと探索を終わらせてもとの世界へ帰るぞ」 ……すでに何人もの冒険者が古代遺跡へ足を踏み入れているはずだ。天使達も、彼らに追いつくべく空の道を急いだ。
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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