生存 96 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 料理判定に成功♪ 食料89 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 皇臥
【食料消費】 PetNo.2 哭斗
【食料消費】 PetNo.3 封那
レイファス「なんだかなぁ……あはは、お久しぶりかな? なんだか今日で終わりらしいから挨拶に、ね」
レイファス「色々とお世話様だよー、またいつか何処かで会えたらうれしいかな、うん」
レイファス「それじゃ、その日までお互いにグッドラック! またね、だよー」
Ivy(817) からメッセージ
しおりん(1034) からメッセージ
しおりん「次期もどうなるかわからないけど」
しおりん「お互い頑張りましょう」
しおりん「PL的には一番長い仲だし・・・。」
芸備頼衡「次期のお互いの健闘を祈りながらありがとうございました」
敏捷 を 30 上昇させました。(CP- 45 ) |
叫び声が聞こえる アフロなリン(351) のシャウト! アフロなリン「最後になってしまったのです…(しゅん)。でも無事に脱出できそうで良かったです♪」
スーヨン(1715) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ エストラニア大陸 旧リットアーレ跡地 ―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。 この島の探索を続けるのならこの島を そうでないのなら貴方の望む場所を。 気付くと其処には無限の荒野。 吹き荒れる風と、魔獣の呻き声が響く無法の荒野。 嘗ての文明の跡に生活の様相は最早無く、其処には野性の影が残るのみ。 「…私の想い描いた場所」 エストラニア大陸の南西に位置する小さな村、リットアーレ。 しかし、其処に文明と呼べる代物が存在したのは百と数年前の話。 だが現在は、 野生の魔犬が数グループ群れを成して徘徊する場所に他ならない。 「今の私なら、この程度の魔物は…」 数が多いが、広範囲の魔法で在れば一瞬で薙げるだろう。 少々強暴だが、やり越せない相手ではない。 なにより此処でならば、本来の魔法体系に従ったものが発動できる。 「だが犬だ」 「犬ですね」 「わんわん、嫌いなんだ…」 「…はぅぅ…」 そう、何よりの問題は質でも量でもなく、種類である。 猛禽の類なら倒すのは容易いだろう。 大型の魔獣退治は得意である。竜の類でも行けるかも知れない。 だが犬は倒せない。 幼少の時に心の土壌にしっかりと根を伸ばした心的外傷が、今まさに魔物の群れに立ち向かわんとする見た目十代後半実際は八百オーバーな吸血鬼、要するにユーティ・ウォルヒアの膝小僧を大地震の如く震わせる。 冷や汗は洪水の如し 口は池の鯉の如くぱくぱく 涙は小さな水溜りほど溜まり 目の焦点は何処に合っているのか… 「取り敢えずしっかりしろ、吸血鬼」 とは、孤島出身の歩行雑草である皇臥(オウガ)の台詞である。 冷静沈着にしてアツい雑草である。 「…こっちの勝手が解らん以上、俺たちは手が出し難い」 「ててて手なんて無いじゃないですかかかかか…」 「…茎が出し難いんだよ、解ったか莫迦吸血鬼」 ユーティはいふぁいれふ。と言う声を上げて皇臥の茎ナックルを頬からずらす。「皇臥が針葉樹の類ではなくて良かった」と後に誰かが聞いたと言う。 「まぁまぁ、皇臥。トラウマなんてのは簡単には治らないものですし」 「哭斗さん、やっさしーぃ♪」 続けて語るは同じく孤島出身の歩行雑草の哭斗(コクト)と、先日仲間になった魔法少女下級熊猫…マジカルレッサーパンダの封那(フウナ)である。 因みに哭斗は封那に抱かれていた。 「其れに、御主人のような精神薄弱系にトラウマの克服を望むのは些か無理があると思いますよ」 ユーティは涙がこぼれた。「哭斗をキノコにしたらきっと鮮やかな色ですよね」とはまた、後に聞く話である。 「とっ、兎に角!」 ユーティが急に声を張り上げる。無数の視線が一点に集中した為に紅潮したユーティの顔が闇に鮮やかに見えなくも無い。 「此処は私が適当にぶっ飛ばして逃げますよぅ!!」 そう云うと目を瞑り詠唱を始める。 詠唱魔術。 最もオーソドックスにしてシンプルな魔術体系である。 そしてこれはユーティの得意分野であった。 「我呼びし 焔竜の咆哮にて 貫くは光 打ち破るは 閃光」 「生まれし影 竜を模りて 漆黒の焔にて灼き払え!」 「Dragon・Shade!!」 刹那、焔にて模られた竜が現れる。其の焔に照らされて生まれた影は再び竜の姿を成し… 次の刹那には、漆黒の灼炎が一帯を覆い尽くした。 其の次の刹那には、辺りに肉の匂いが充満した。 「…焼肉は行けないね」 「…何処かで聞いたネタだな…」 ―幕間― 「で、連れて来ちゃったんですか」 「そうなのですよぅ」 「…マンドラゴラの一種なのか、コレは…」 エストラニア大陸北西。山間の大きなお屋敷。 通称「吸血鬼屋敷エストラニア支部」 純血種吸血鬼であるディストレイ・リアークが所有する巨大な屋敷。 広さ不明。 地上に見えるだけでも四階建て 一人一部屋は当たり前。 行き場の無い吸血鬼が集まる場所…である。 「あの手の島の生き物を連れて帰る…大丈夫ですか?其れ」 コーヒーを片手に、レシア・リールレック。 彼女も以前、似たような島に行った経験が在ると云う。 「…んー…それじゃあ『はりー』は彼と一緒なのかしら…」 「何の話だ?」 疑問を投げかけたのはマリアール・ルシフォーネ。レシアとユーティの(吸血鬼間の関係での)母。 「いえ、マリアさんには関係ないですね」 「…何気に除け者か」 「お母さんは行った事無いですからね…」 「…如何でも良いのだが、葉を捻るな、痛い」 皇臥は机の上で不機嫌そうな感じにしていた。 先刻から、葉を捻られ、根元から引っ張られ、声門は何処かと探されたりと、マリアールの興味のターゲットになっていたのである。 一方哭斗はと言うと、厄介な感じでは屋敷の中で一番であろうと云う評価を頂いているカーナ・ランフィードという少女(とはいえ百を少しばかり超えているが)に掴まっていた。 「だ、だめーっ! 哭斗さんはアタシのなんだからー!!」 「ぇー、ひとりじめしないでよーっ☆」 「やだやだやだーっ!! アタシ一人で哭斗さんはもうお腹一杯ッ!」 「いぇ、別にお腹は膨れていませんよ。 聞いてませんね知ってます」 「カーナはこーちゃん(哭斗のことらしい)とふーちゃん(封那のことらしい)と一緒に遊びたいのーっ☆」 「アタシは哭斗さんとランデヴーするんだーッ!」 「…そろそろ止めないと私の葉っぱが無くなってしまいますかねぇ」 こんな時お白州があれば丁度良いのですがねぇ。とも考えていたと言う。 「…なんだか、皆結構打ち解けてますよね…心配しなくても大丈夫でした…」 「人見知りするような連中には見えないぞ?」 「まぁ、そうですけど」 「…ふぅ」 屋敷の中のとある部屋。 木製の扉には「ゆーちゃんのへや☆」と刻まれた(…だが、バランス的な読み方をすれば間違いなく「ゆーさゃんのへか」であろう)カーナ手作りのプレートが架かっている。 「…なんだか…こうやって皆で賑やかに過ごすのも久し振りなんですね」 ベッドに腰掛けて、サイドボードからグラスとボトルを取り出す。 「…やっぱり、旅に出ちゃうと中々しっかりと睡眠時間は取れませんよね…」 ボトルから液体をグラスに流しいれる。 そして其れを口に運んで、一気に飲み干した。 「ーーーーっ」 体をくの字に曲げ、溜めを作って。 解く。 「やっぱり落ち着いて飲むお酒は最高ですよぅー」 「…何だか、親父臭いなお前…」 はぅっ。と、振り向いてみると皇臥が其処には居た。 皇臥は其の侭とてとて歩いてベッドに飛び乗った。 そして溜息(…若しかしたら繊維の間から何か漏れ出しただけなのだろうか) 「…正直此処まで来る事になるとは思わなかった」 「…でしょうね…」 「無知なただの雑草だった頃と比べると、とても想像が付かんな」 歩く雑草はただの雑草じゃないのでは…。という言葉を押し殺すユーティ。 「…大丈夫なのですかね、私に巻き込まれて此処まで来ちゃって…」 「…大丈夫なんじゃないか? 此処まで来るのに大分日が経ったが異変と言うべきことは何も無いぞ」 皇臥がユーティに向かって微笑む(…ただの繊維の軋みなんだろうかッ!?)。 そして、「まぁ、多少魔法の体系が変わったのが辛いといえば辛いが」と付け足した。 「教えますよ?」 「いや、今度レシアに蔵書管理局とやらに連れて行ってもらうことにした。文字を覚える事からやり直しかもな」 「文字、教えましょうか?」 「貴様に教わったら一生かかっても魔法が覚えられなさそうだ」 「…そんなに教え下手じゃありませんよぅ…」 「フン、冗談だ」 しばし笑いあう。 なるほど、確かにこのような展開は誰も期待しなかった方向であろうコトは明白だった。 そしてしばしの後、呟いたのは皇臥である。 「『―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。この島の探索を続けるのならこの島を、そうでないのなら貴方の望む場所を』…と、聞いたよな?」 「…? ええ…」 「要するに、俺たちは自分で自分の行く先を決められたと言うことだ」 「…そうです…よね? 何か変ですか?」 「この声はお前やロイドや桜鬼やエディ、フィーにアイヴィー、芦屋に三根崎、レイファスやごるるんには勿論、俺や哭斗、封那にも聞こえている筈だ」 「…そうですね」 「…と言うことは、だ。 俺や哭斗や封那は別の想う場所に飛ばされる気がしないか?」 「…」 「…すまんな、俺も説明下手だ。簡単に云おう」 「俺たちは自ら選んでこの世界に来た。誰に云われるでもなく、自分達の意志で此処まで来たんだ」 「面白いじゃないか? 口の悪い雑草に腹黒い雑草。先日出会ったばかりのパンダ。 皆して、お前の場所を望んだ」 「…そんなに魅力的でした?私」 「…心配だったと言う感じだがな」 「…はぅぅ…」 「でも、皆が居てくれて、私結構嬉しかったですよ」 「だって、冒険が終わったら全て関係も終わりなんて悲しいじゃないですか」 「だから、皆が私の場所を選んでくれた事、多分忘れません」 「…これからも宜しくお願いしますね、皇臥」 「…宜しく、といっておくか。宜しくな…ユーティ」 ―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。 この島の探索を続けるのならこの島を そうでないのなら貴方の望む場所を END ? 「…哭斗さん」 「何ですか?封那さん」 「アタシ、何かベタベタな最終回を見てる気分です」 「恋人同士っぽい会話ですよね、部分的に」 「んー、そう云うより何よりベッタベタなんですよね、何か」 「わかりますけど。ではオチを付けないと決まらないでしょう?」 「オチ、ですか…『ぎゃふん』的な?」 「私は御主人が慌てるのをいぢめる皇臥が見たいですねぇ」 「あ、はいはい!!アタシと哭斗さんがらぶらぶなオチ希望ッ!」 「其れは既にオチじゃありませんね」 「ぢゃ、夢オチ」 「それじゃ最低です」 「ユーティさんは男だった!」 「吃驚ですけど捻りが有りません」 「皇臥が女だった?」 「素直に吃驚です」 「…がふッ!」 「…封那さん?」 「ネタが底を衝きました…」 「…キャパシティ広そうに見えたのですが、そうでもないのですね…」 「うーん…」 ―――――想い描いてください、貴方の求めるオチを。 この話の盗み聞きを続けるのならそのまま そうでないのなら貴方の望むオチを。 「…って云う神が来ませんかね」 「来たらぶん殴りますけどねアタシだったら」
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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