生存 96 日目 天候:晴れ
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(何も食べずとも力が沸いてきます)
フレア「漢方飲んで早起き…できないかな、やっぱ(ぁ」
フレア「ふふ、今回は最後まで生き残りましたよ…(結果が重くなるだけ」
フレア「私はここに残ります、いざという時はあれも使えますから…」
フレア「まぁ、リス学園(仮称)とかでまた会うかもしれないけどその時まで…(・・ノシ」
ウィス「(お疲れオフは日曜なら可能かな…)(ここでいうのか」
ユーリィー(29) からメッセージ
ユーリィー「一体誰のことでしょうねー?信用をなくした人間ってー……えぇっ、妖精もってどういうことですか!?私は信用度バッチリですよね?(ぇ」
ユーリィー「そんな裏のことを読まなくていいですから、表にだけ目を向けててください。・゚゚・(つД`)・゚゚・。<何言ったか忘れさせようとしてるだけにしか〜」
ユーリィー「いいんですか!?まぁ、あそこはネタキャラで死ぬことはないですしねー<神罰切腹」
ユーリィー「気合と根性と…精霊のおかげ?あ、後科学力とかもー(ぇ<どこから光の速さが出たか」
ユーリィー「チッ…逃げましたか。。。<塩」
ユーリィー「…φ(・・; そうですかー、リュポンヌも結構大変ですねー…それじゃ、このメモ書きは欧月さんにお渡ししておきますね?(ぇ<欧月さんの料理は殺人」
ユーリィー「覆いこんでますよ、ばっちりwそうでないと、ほら、萌えとか時間歩きとか知らないんですよ!一般人は!!」
ユーリィー「そう、パンデモ出るの遅かったですしねwそれに上位Lv20はある意味序盤にはきついと思うんですw」
ユーリィー「さて、それじゃ今期の終わりがもうすぐなのでとりあえずお疲れ様ー」
ユーリィー「きっと、すぐに悪戯しに行くのでよろしく(ぇ」
レイファス(116) からメッセージ
レイファス「忘れてたのかよ!」
エリス「あはは……そ、そんな事無いですよ、って、う、うわーんっ! やっぱり最後まで汚れ扱いーっ」
レイファス「いやいや、こちらこそ楽しかったよー、生傷だらけになったけどさ(笑」
V「お互いお疲れ様! 次はオツカレパーティで会いましょう!」
フェリン(134) からメッセージ
フェリン「そちらの最終回前振りも楽しみにしています〜♪」
フェリン「それではまた来期ー♪(といいつつトナメで当たったり(何)」
アーティ(150) からメッセージ
アーティ「…り、リンチ? な、ナナナナナンノコトヤラ?」
空臥「神剣〔神罰〕!!」
アーティ「黙ってろー!?」
マジカル☆ナース「…くっそー、似合いたくないってばさ…!orz」
空臥「『空臥の防御力が1上がった! 空臥は呪われた!』(ぁー」
アーティ「いやいや、ビーチバレー楽しかったさ、うん。」
空臥「眼福眼福ッ」
アーティ「………(虚」
アーティ(150) からメッセージ
空臥「お疲れ様ー! 人の前振りに出してもらった経験がそうそうないからすげえ嬉しかったりしたぜ!」
アーティ「……いきなりぶっちゃけたなぁ………うん、俺も楽しかったけどさ」
空臥「マジカルナースは永久に不滅です!」
アーティ「嫌だよ滅してよ!?」
空臥「ヒヒヒ!」
アーティ「まぁ……うーん、その、また何処かで。そのうち、会うこともあるだろ(笑」
びすけっともんすたー(222) からメッセージ
スティード(255) からメッセージ
東姫(686) からメッセージ
東姫「半分以上、背後さんの責任だし〜(笑」
東姫「りゅーちゃんと会えてよかったです。背後さんが他のところで押しかけメッセ送ると張り切っているです」
東姫「見つけたら遊んでやって下さいなのです」
東姫「お世話になりました、なのです〜」
竜斗(771) は言った
竜斗「P:よって、中には他の方が出演していたとしてもそのエピローグに相違などがあるかもしれませんがご了承ください」
竜斗「P:また、半分寝ながら書いたので誤字脱字があっても見逃してください(目逸」
竜斗(771) は言った
竜斗(771) は言った
竜斗「え〜、生お疲れ様でした、俺は生きたぞin関東オフをやりたいなとか思います」
竜斗「参加は今期のアライブ参加者、元参加者、および関係者です」
竜斗「日にちは……え〜……来月のどっかの土日!(待て」
竜斗「場所は関東!!」
竜斗「お?ちょっと興味あるかも?たいな人はE−no,キャラ名,PL名と参加するぞーって意思を書き添えて」
竜斗「amanoita@excite.co.jp」
竜斗「↑このメルアドまで送ってくださいまし!締め切りは木曜辺りまでとか多分それくらい!(何」
竜斗「24時間以内に返信が来ない場合には再度送りなおしてください」
竜斗「あ、締め切りは水曜だ!3/30の23:59までを締め切りにしまする!」
竜斗「多分な!(多分か」
竜斗「返信内容には日にちとかなにやら詳しい内容とか書いてるかも!」
竜斗「多分な!!(やっぱり多分か」
竜斗「まぁ、多分こないだろうけど頑張れ!(何をだ」
エレニア(838) からメッセージ
エレニア「おっかしいなぁ、ちゃんとみあんさんやフェティさんから聞いt…ガフンガフン。」
エレニア「…。」
エレニア「ナニモイッテナイデスヨ?」
ナレーター「なお、作中の人物は全て仮想のものであり実在の人物とは(ry」
エレニア「って、一般常識って何さー!?」
エレニア「どこのっ!?どこの国の一般常識なワケっ!?」
エレニア「うわーん!竜斗さんは馬鹿ー!!(マテや」
エレニア「『本当の島』は何もイベントなかったですよー…しかも移動したの強制的に戻されちゃいましたし。」
エレニア「ま、こう言うのが栗鼠ゲーなのかもしれませんね。」
エレニア「え?服…?」
エレニア「私は服を着てますよ?ただやましい人には見えないだけで。」
エレニア「だからそれじゃ意味が無いとか自分で見えないんじゃ…?とか言うなーっ!?」
エレニア「…ってな感じで(?)今までお相手して頂きありがとうございましたー。」
エレニア「個人的には竜斗さんを弄りきれなかったのが不満アリアリなのですが。」
エレニア「ま、他所のゲーム等でお会いする事がありましたらお気軽にお声をかけてくださいませませ。」
エレニア「…もっと腕を磨いておきますのでっ!」
エレニア「ふふり。」
蓮華(850) からメッセージ
ナナ(880) からメッセージ
ナナ「というかこのメッセで終わりだから返事が帰ってこないんだっけ;;」
ナナ「結構前の事だけど護衛してくれてありがとね♪」
ナナ「今日で今期はお別れだね……バイバーイ(T-T)ノシ」
サザ○さんヘアーななっちゃん(1150) からメッセージ
サザ○さんヘアーななっちゃん「・・・駄文に付き合って頂いて本当に有難うございました。感謝してます、本当に。」
サザ○さんヘアーななっちゃん「DK3では解鍵屋やるんで、よかったら使ってやって下さい。ベンキョウします故(何」
セイハ(1307) からメッセージ
セイハ「最後までおにーさんに匂いでクリティカルできなかったのがひっじょーに残念でしたー」
セイハ「もてもてなおにーさんはこれからももててください(乱」
セイハ「いっぱい遊んでくれてありがとーね。」
セイハ「そういえば、セイハとよく似た人ってリュウちゃんのことかな…?まぁ確かに本当に似てるだろうね」
セイハ「セイハの今の体は……(黙)………両方のことを竜斗おにーさんが知ってるなんて不思議なこともあるんだね…」
セイハ「んじゃまたどこかであおうねー(><)」
セイハ「(p:ラストですねー(笑)お疲れ様でしたーALIVE学園に出演させてもらったりとかありがとうございました(笑」
セイハ「(p:DK3のほうでもよろしくおねがいしますー。まだあちらでは接触してないですが…。近々メッセ送ります(笑」
みあん(1525) からメッセージ
アレナ(1586) からメッセージ
アレナ「でも…これで終わりじゃないよね?また会えるよね?…さよならは言わないからね!」
アキラ(1746) からメッセージ
PL「別世界でも宜しく〜」
フェティ(1925) からメッセージ
ふうちゃん(1993) からメッセージ
ふうちゃん(1993) からメッセージ
欧月(549) に ギフト9699 を渡しました。 |
叫び声が聞こえる 蚰蜒(5) のシャウト! 蚰蜒「まぁ、なんだ、最後まで悪の華にもなれず、 救世主にもなれずに…半端者で悪かったな。」
いこま(10) のシャウト!
黒野(20) のシャウト!
イシュトル(21) のシャウト!
昼寝部由乃(50) のシャウト!
サファリング(52) のシャウト!
激☆蛸愛好家(56) のシャウト!
ロイド(71) のシャウト!
ベリー(74) のシャウト!
キュレス(88) のシャウト!
レイファス(116) のシャウト!
フェリン(134) のシャウト!
ハイン(143) のシャウト!
アーティ(150) のシャウト!
“鬼角”クシラ(159) のシャウト!
蒼悟(172) のシャウト!
アザミ(203) のシャウト!
カイゼル(208) のシャウト!
リーゼントなフル(221) のシャウト!
リーク(225) のシャウト!
スティード(255) のシャウト!
准尉さん(265) のシャウト!
ニャゴ(269) のシャウト!
あど(288) のシャウト!
りんご(306) のシャウト!
アフロなラディ(347) のシャウト!
みかん06(352) のシャウト!
禍を断つ業斧(353) のシャウト!
TiA(403) のシャウト!
一人と一匹で一人前(412) のシャウト!
ゆぅ(415) のシャウト!
ラディア(449) のシャウト!
由布(481) のシャウト!
リィル(492) のシャウト!
ランス・・・?(504) のシャウト!
欧月(549) のシャウト!
ミルワ(551) のシャウト!
Rs(ライズ)(552) のシャウト!
妖精さん(577) のシャウト!
あでんこo(585) のシャウト!
風真(595) のシャウト!
サトム(601) のシャウト!
遙(612) のシャウト!
雪(627) のシャウト!
ピープー(660) のシャウト!
きぃ(702) のシャウト!
シース(718) のシャウト!
ルウ(761) のシャウト!
るんぱ(774) のシャウト!
ウィル(775) のシャウト!
カナデ(796) のシャウト!
ピュセル(805) のシャウト!
Ivy(817) のシャウト!
ハル(819) のシャウト!
テラ(820) のシャウト!
シオン(821) のシャウト!
愛謝(826) のシャウト!
エレニア(838) のシャウト!
ごま(845) のシャウト!
疾風(886) のシャウト!
桂(906) のシャウト!
天神(made羊)(918) のシャウト!
プリム(926) のシャウト!
ラフィー(1022) のシャウト!
しおりん(1034) のシャウト!
歌姫カルラ♪(1040) のシャウト!
ラウラ(1056) のシャウト!
グレイ(1123) のシャウト!
精霊使いノア(1136) のシャウト!
五月野(1160) のシャウト!
キル(1174) のシャウト!
ルピ(1175) のシャウト!
まさじ(1190) のシャウト!
スピナー(1206) のシャウト!
リアラ(1212) のシャウト!
銀(1220) のシャウト!
ちこり(1240) のシャウト!
長老(1270) のシャウト!
いりえ(1288) のシャウト!
セイハ(1307) のシャウト!
エリン(1389) のシャウト!
リヴ(1418) のシャウト!
みーか(1493) のシャウト!
フェリア(1523) のシャウト!
みあん(1525) のシャウト!
ツヴァイ(1532) のシャウト!
棗(1550) のシャウト!
ブゥ@進展美(1555) のシャウト!
かごめん(1573) のシャウト!
ナナイ(1584) のシャウト!
アレナ(1586) のシャウト!
イッシュ(1621) のシャウト!
ものかきさん(1638) のシャウト!
幽(1701) のシャウト!
風鬼(1769) のシャウト!
リン(1813) のシャウト!
野良兎らぴ(1820) のシャウト!
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) のシャウト!
フェティ(1925) のシャウト!
ふうちゃん(1993) のシャウト!
オフロなイカちゃん(2013) のシャウト!
『虹』の射手(2014) のシャウト!
呪夢(2053) のシャウト!
リトピン@逆モヒカン(2071) のシャウト!
にゃんぷる(2077) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 流れ行くままに ザザザッ…… 波の音が聞こえる。 押して……引いて……押して……引いて……。 変わることのない、とても心地のいい音。 聞いてるうちにまるで時が止まってしまったような錯覚に陥る。 いや、音聞こえてるって時点で止まってるわけはないんだけど。 ……分かってるんだけど、やっぱり時間は止まってる。 変化がないということは止まってるのと変わらないから。 でも、もうしばらくはこのままで。 時が止まったままも、あながち悪くない。 昨晩の戦いでどうやら雌雄は決したらしい。 何も出来なかったけどね。 そうだ……俺は何も出来なかった。 分かってたことなんだけどね。 でも強い人ってのはいるみたいで 負けて倒れたはずなんだけど島からありがとうとか言われちゃったし。 まぁ、夢でなければの話だけどね。 今となってはどうでもいいか……。 風が気持ちいい。もうすぐ春だな。 もうしばらくこのままでもいいかな。 あ……なんか……また寝ちゃいそう。 …… …… …… …… つんつん 「う……ん」 つんつんつん 「んぅ……ん?」 「あ、やっぱり起きちゃいました?」 「……ああ、欧月さん」 どれくらい寝てたんだろう。 気づいたら欧月さんが傍にしゃがんでいた。 結構寝たのかと思っていたが日はまだそこまで高くはない。 「あの声がして……気づいたら、周りに皆がいなくって……」 「……そっか」 「あの場所にいた人たちはいるみたいだから皆もここにいるんだろうなって」 「で、とりあえず一人で散策?」 「そんなところです(笑」 欧月さんはアハハっと笑うと隣に腰を下ろした。 二人して空を見上げる。 暫しの沈黙の後、前触れもなく欧月さんが切り出した。 「空……高いですね」 「そうだね」 「……りゅーとさん、起きて探しに来るかなって」 「うん」 「それで、待ってようかなって思ったんですけど……」 「ごめん、寝てたよ」 「見れば分かりますよ〜、まったく。……フフフ」 「んぁ?」 「初めて会った時とは全く逆ですね、あの時は私の方が遅かったのに」 「ああ、そうだったね。あの時は欧月さんも調子悪かったし」 「じゃあ、りゅーとさんは今調子悪いんですか?」 「いや、これが俺の普通かな。基本寝てたい」 「え〜?何か駄目な人みた〜い」 「駄目な人ですよ?」 「認めちゃダメじゃないですか!?」 「いいんだよ……その方が、自然でいられるから」 「……うん、分かったような気がします」 「何が分かったのか……なっと」 反動をつけて体を起こす。 下が砂浜なので結構砂がついていた。 それをパタパタと叩き落とす。 「ま、何時までも駄目な人って訳にもいかないし……ちょっと歩こうか」 「……うん!」 頷いて、彼女は差し出した手を取った。 ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃 二人で歩きながら色々なことを話す。 皆のこと、今までのこと……そして、これからのこと。 「なにやら、皆忙しそうですね」 「ああ、そりゃね……この島から出る人とかが準備で忙しいんじゃないかな」 「……そっか」 「何が?」 「ほら、やっぱりあの話って本当だったんだなって」 「あの話?」 「昨日の話ですよ……島が話してくれた」 「ああ、そうだね」 「……どうしようかな」 「何が?」 「帰ろうかな……って」 「うん、それもいいんじゃないかな」 「…………」 「そうすれば動物や人狩りに脅えることもなくなる。飢えの心配もない」 「…………」 「もう一つ付け加えるなら帰る所があるんなら、帰ってあげた方がいい」 「……帰る場所」 「それに大体、ここに来たくて来たわけじゃないでしょ?」 「……そうですけど」 「だったら、そこにいる人も心配してるはずだよ」 「……うん」 「…………」 何俺も捲くし立ててるんだか。 言うだけ言って後が続かなくなってしまった。 「あ、あのさ」 「……うん、やっぱり帰ろうかな」 「……そ、そっか」 「りゅーとさん引き止めるかなって思ったんだけど……あるわけないですよね」 「……え」 「結局最後まで、あまり役に立ってなかったしなぁ。迷惑かけたし」 「いや、そんなこと」 「うん、帰らなきゃ……確かに、向こうでの仕事もほっぽったままだし」 「…………」 「……そんな顔、しないでください。分かってるつもりですから」 「馬鹿だな」 「どーせ馬鹿ですよーだ」 「いや、俺がね」 「……馬鹿ですね」 言うと欧月さんはそっぽを向く。 「か……帰るんだったら、ふれあんたちに……挨拶……しないと」 「……うん」 「さ、探さないといけないですね」 「行かないでいい(ぱしっ」 腕をつかんで欧月さんを止める。 それでも彼女はこっちを見ようとしない。 「離して……離してください……探して……こないと」 「直接は会わない方がいい、メッセージで済ませばいいよ」 「……どうして?」 「はぁ……今にも泣き出しそうなやつが。理由分かってて聞くなよ」 「……馬鹿ぁ」 こちらを見ないまま彼女は俯いた。 その小刻みに震えた肩に手を乗せると、しばらくそのままでいた。 その震える肩は 抱いてしまうと 壊れてしまいそうなほど儚くて この腕も 包み込むにはあまりにも細すぎて しばらくすると、泣き止んだらしく 欧月さんは帰る身支度をしている。 とはいっても、元々大して持ち物なんてありはしない。 まぁ、銃器作成なんてしてる分薬品なんかで他の人よりは嵩張ってるけど。 「ま、大抵手荷物は常に携帯できる範囲だから良かったよな」 「そうですね、あんまり多いとこういう時に大変ですね」 「大体、サバイバル生活で引越しみたいなことするのも変な話だよ」 「ん〜、確かにそうかも」 取りとめもない会話が続く。 お互いが分かっててその話題を出さないのか、 それともお互いが分かっていないのか それは分からなかった。 けど、そんな時間もいつか終わりは来る。 「さ……終わっちゃいました」 「そっか」 「…………」 「…………」 「あ、あの!」 「……ん?」 「今まで、本当に……本当にありがとうございました!」 「こちらこそ、ありがとう」 差し出された手を握る。 これはお礼の握手。 そしてお別れの握手。 「……それじゃ……本当に……」 「……待って!」 消え入りそうな声に対して急に大きな声で叫ぶ。 欧月さんは一体何事かと目を見開いていた。 「は、はい!?」 「あ……あのぉ、さ」 「な、何なんです?」 「あ〜……うん」 「も〜、はっきりしてください!」 どうも煮え切らない。 欧月さんもそれに痺れを切らしたのか思わず苦笑しながら突っ込んでしまう。 う〜ん、ここまで優柔不断だとは。 何をやってんだ。それいけ。 「うん、俺も……行っていいかな……な〜んて」 「……は!?」 「いや、だからね!?」 「ちょっとそれは……え〜!?いやでも」 何を考えてるんだか分からないけど一人で百面相をしてるやつが目の前に。 ん〜、とりあえず。 「いや、何となくさ……見ておきたいんだ」 「私の居た所を……ですか?」 「……うん」 「な〜んだ」 何がな〜んだなのかが分からんが。 「ああ、でも向こうに行って……ありえないことも!?」 「な、何が?(==;」 「……は!?き、気にしたらダメです!」 めっちゃ気になるんですが。 「あ……で、でも」 「何か?」 「向こうに行けるんですかね?だって、行ったことないでしょ?」 あー、そういえば。 飛ぶ場所を想い描かなきゃいけないのか。 要はイメージね。 ふむ……。 「それってさ、場所じゃなきゃいけないのかな?」 「は?」 「ん〜、俺の仮説が間違ってないのなら……これでいけないかな……とか」 「ま、まさか……」 「そ、欧月さんのいるイメージを想い描けばいけるでしょ」 「え、ええー!?」 「た〜ぶ〜ん、行ける」 「どどど、どっからその自信は来るんですか!?」 「自信はないぞぉ、所詮多分だし」 「……はぁ、変なところに飛ばされても知りませんよぉ?」 「を?どっか変なところに飛んでしまえと?(笑」 「な!?そ、そんなこといってないじゃないですか!」 「……へ?」 な、何か怒られてます?私。 「あの……」 「あ、いや……別にそういう意味でなく」 いや、どういう意味ですか。 「あ〜、もう!飛ばされて欲しくないから行ってるんですよ!」 「……プッ!アハハハハハ!!」 「な!?何がおかしいんですか!?」 何か顔を真っ赤にして怒ってる欧月さん。 いやいや、ありがとうありがとう(笑 「うん、いやぁ。ご心配どうもありがとう(笑」 「なんですか〜、それはぁ」 「いやいや、泣くなよ(笑」 「泣きますよ、泣いちゃいます」 「はいはい、ゴメンゴメン」 頭を軽くぽんぽんと撫でて謝る。 こうすれば欧月さんは大抵許してくれる。 それを知っててやってるのをさらに分かってるから 欧月さんとしては面白くないのだろうけど(笑 「相変わらず卑怯な……」 「いつも優しい欧月さんに、僕は感謝してるよ?(笑」 「知りません!もう行きますから!」 そういうとぷいっとそっぽを向いてしまった。 ありゃりゃ、いじりすぎてへそ曲げちゃったかな。 「お〜い、欧月さ〜ん?」 「き、気が散りますから話しかけないでください!」 むぅ、本当にへそ曲げちゃったかな? 「よぉし、そろそろ行けそうかも」 パァッ…… そういった欧月さんの周りに光が広がった。 そうか、こうなるのか。 「うん、それじゃ先に行きますね。お願いs」 「ちょっと待った!(がっ」 その光の中に入って手を取る。 急だったものだから相当びっくりしてるようだけど。 「どどど、どうしました?」 「折角だから、一緒に行こう」 「……は?」 「バラバラに行くこともないしね」 「って、ちょっと待ってー!?それってりゅーとさん向こう行けないー!」 「だーいじょうぶ、ね?」 「ねって、何がねー!?」 「ゲートさえ開けばいいんだ。連れてってよ、欧月さんの世界に」 「……あ」 ポゥ……パシュン そして、世界が光に包まれた。 ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃 ザーンッ……ザザザザザザ……ザザーン 潮騒が聞こえる。 あれ?結局飛べてない? っちゃー、俺だけやり直しかな。 「りゅーとさん、つきましたよ」 「え?」 目を開けるとそこは違う世界だった。 緑の深い山、静かな森、そして大きな門と道。 あの島にはない、生活の一部分がそこにある。 まさしく人が住み、生きていくための文明。 「ここが……」 「はい、私の住んでいた世界です」 二人で目の前に広がる門を見上げる。 大きくて洗練されたデザインのアーチ。 しっかりとした鉄柵。 近づいても開かない。 傍に衛兵の小屋が見えた。 そこに言うのかな? と思ったら、急に門が開いた。 隣を見たら欧月さんが傍に来ていた。 「機械か魔法による自動認証?……駆動音もなかったし、この感覚は多分」 「ええ、魔法による物だそうです。前まで全然分からなかったんですけど」 そっか、今の欧月さんは魔力が上がってる。 だから魔法に対する感覚も敏感になってるのか。 「ま、今までが低すぎたんだけどね(笑」 「む?何か言いました?」 「いやいや、気にしないで」 納得いかないといわんばかりの膨れっ面。 おお、これは見事だ(笑 静かな鳥の囀りが聞こえる。 綺麗に整理された様子からもよく手入れが行き届いていることが分かる。 「綺麗なところだね」 「そうでしょ?もうちょっと奥の方にここの主人のお屋敷があります」 それ以外にも途中いくつかの家や小屋、物見矢倉みたいな物が見えた。 うっへ、これは相当な大貴族か何かかな(汗 と、森を抜けると前が開けた。 噴水を丸く囲むような広場を前にして、その屋敷は立っていた。 「ここかぁ……」 「はい、ここに私のご主人様達がいらっしゃいます」 「ほぇぇ……」 「さ、中に入りましょう?」 「えっ……と、まぢ?」 「まぢです。今更何言ってるんですか?」 「いや、だって……身なりこんなだけど」 「平気ですよ、中に代えの服くらい用意はありますし」 「そういう問題でなく(汗」 「それに、そういうところで差別されるような方々じゃないですよ」 う〜ん、いい人たちなのね。 って、そういうのが分かったから何だってわけじゃない。 実際、俺何しにここに来たんだっけ。 一応目的も何もない。 ただ、見てみたいってだけの話だ。 「うん……いいや、挨拶もしてみたいけど」 「え、いいや……って」 「満足したってこと」 「ま、まさか」 「ん、戻るよ」 「そ、そんな!せめてお茶の一つくらい!」 「あはは、いいよ」 「どうしても……行っちゃうんですね」 「そうだね……」 「って、今からどこに?」 「ん〜?さぁ、どこだろ……多分島かな」 「え!?ここからですか!?歩いて!?」 「まさか(笑」 徒歩でどうやって海の上を渡れと言うのかこの人は(笑 「実際のところ言うと、謁見とかそういうの苦手なんだよね」 「そんな堅苦しくしなくても……あまりに酷いのはアレですけど」 「こっちが勝手に緊張しちゃうし(笑」 「って、謁見とかすることとかあったんですか?」 「まぁ……程々に」 「へぇ〜……傭兵みたいな雇われ戦士なんだと思ってました」 「って、雇われ戦士のことを傭兵というんだよ(笑」 「あ、そっか」 「一応昔に聖騎士団入ったりしてたし……儀礼作法が多くてさ」 「聖騎士団!?」 れ?言ってなかったっけ? 「おっかしいな?知らなかった?」 「し、知りませんよ!?」 「そんなわけで昔欧月さんが歌ってた歌はあながち冗談になってなかったり」 「……はっ!?」 「ほら、あの僕は騎士になろうとかいうあのうt」 「わー!?わーわー!!」 「どうしたん?(笑」 「ぅぅぅ、そんな過去のことを今更ほじくり返さなくっても」 「いいじゃないの(笑」 「と、とにかく!ちょっと入るくらいは!」 「いいや、だ〜め」 「え〜!?」 「今入っちゃうと、飛び出していけなくなりそうだし」 「……え?」 「欧月さん……」 「は、はい?……あ」 「ごめん、ちょっと動かないで」 「……はい」 そのままの格好で耳元で囁く。 「出来たら、たまに遊びに来るよ」 「……必ず来てください」 「ま、善処するさ(笑」 「何かそんなこといって、こなさそうな予感がしますけど」 「はは……ありがとう、本当にありがとう」 「こちらこそ……ありがとうございました」 「マグノリアさんとアルエ……ノーマさんにあったらちゃんと伝えておくよ」 「な、急に何を?」 「……ちょっと、眼……瞑って?」 「え」 「いいから……」 そのままの格好で暫し 瞑ったであろう間を置いてさらに呟く。 「ありがとう、またね。サフィスト」 ガキン! キュン…… 「て、あれ?りゅ、りゅーとさん?……居ない。これは、魔刻と……手紙?」 ガコッ 「全く、勝手なんだから」 ガチャッ 「欧月、ただいま戻りました」 パタン ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃ヾ(’▽’)〃 「竜斗さんは……帰っちゃったのかな?」 「(あの人ならどうせこっち戻ってくることもあるだろうしいいんじゃない)」 「むぅ……」 「(って、時空震発生。また誰か帰るのかな……って、位置真上!?)」 「え?な!?どんな人それ!?」 「って、出たとこ空かよ!?」 「(Noooooooo!!!)」 バキョッ! 「ってて……あ、フレアさ。うぃっす」 「ななな、何で上から出てくるんですか!?」 「(つ、ついに空間翔転移をマスターしたのね……げふぅ)」 「「危ないネタ発言をするんじゃない!!」」 と、こっちの時間軸は出た時と変わらずか。 よかったよかった。 「ところで、フレアさは帰らないのね」 「ええまぁ……」 「んじゃ、あれだ。この島の探索続けるのね」 「一応は」 「ほっ、よかった」 「何がですか?」 「いや、知り合い皆帰っちゃったんじゃないかなって(笑」 「ってことは、やっぱり」 「うん、欧月さんは帰ったよ」 「そうですか……」 頑張ったと思う。 だからこそ、帰るか残るかの選択も自由なんだ。 「ま、急ぐこともないし。ちょっとふらつくかね」 「あ、いってらっしゃい」 『これを読んでいる頃には多分僕らは別れた後でしょう。 それは、君が残って僕がいなくなるのか僕が残って君がいなくなるのか 分からないことだけれどね。多分後者かな。』 「はぁ、風気持ちいいや」 「(あれ?何かイヤに清々しい顔だね)」 『最近分かったことがあります。 それは自分が違う場所に転移する体質のことについてです。 これは、常に変化を求めての移動なんだと思います。』 「ああ!?何であんたがここにいるのさ!?あんたのお目付け向こうでしょ」 「(まぁ、いいじゃないのたまにはツッコミがしたくなるのさ)」 「いつも突っ込みの癖して……」 『変化がなければ時間が止まってる物と変わらないと感じてしまう。 それにより何か変化を求めて違う地へと移動する。 いつも眠たいような自分に何でこんな体質がついたのかは不明ですけどね。』 「(ふぉっふぉっふぉ、周りがボケ過ぎるのがいけないのだよ)」 「コノヤロウ、次は次元斬がいいか!?」 「(わー!?そういうネタ言っちゃダメって自分で言ったのにー!?)」 『ただ、ロジックが分かった以上多少の制御は可能だと思います。 多分変化が必要なくなった……変化のない中でも 満足が感じられるようになったならばもうこれもなくなるでしょう。』 「あ、そうだ蓮華君は?」 「(あー、何か残ってるみたいだけど……彼も今その辺に)」 「あ、竜斗さーん、聞き忘れてたんですけどー!」 「んぁ?フレアさん?」 『完全制御までには時間掛かるだろうし、失敗もあるだろうけど。 だからといっていっつも同じ場所にいられるわけじゃないですけれど。 何のためにこの能力が出たのかを考えればやっぱりそれは無理な気がします。』 「結局、探索続けるんですかー!?」 「たぶ〜ん(笑」 「た、多分ってどっちなんですか〜!?」 『ま、がんばるだけやってみますよ。 それでは、また会いましょう。』 「さぁって、寄り道人生フラフラ生きますかね」 END
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