生存 96 日目 天候:晴れ
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(何も食べずとも力が沸いてきます)
レイファス(116) からメッセージ
V「うわーん! 大好きだったよ遙たーん! もう萌え萌え! 一目みたその日から俺の中の最萌えだったよー!」
レイファス「一番最初にクマが暴れたのも遙さん相手だったなぁそういえば……うん、今もしょっちゅう暴れるけど」
V「チャイスクありがたく頂戴致します! 大切に大切に使わせていただきます! 着ないけど!」
レイファス「ナンに使うんだか……あはは、前なちゃんと手に持って戦ったんだけど、結局クマヘッドに奪われちゃったよー」
V「うう、チャイスクの、香りを嗅げば思い出す、あの輝かしい島の日々!」
レイファス「最悪な回想だなヲイ!?」
V「ああ、やっぱりギャグキャラにしかなれないミー!」
レイファス「なんだかなぁ……うん、でも本当に色々ありがとう、遙さんとの話は凄い楽しかったよー」
レイファス「負けたり脱いだり……うん、本当に色んなことがあったけど……遙さんに会えて良かったよ、絶対忘れないさ」
V「俺も! 俺も忘れない! ぜぇーったい忘れるもんかーっ!」
レイファス「……皆バラバラになっちゃって、もう一度会えるかどうかなんて誰にも分からないけどさ、でも、言葉に希望を込める事は自由だと思うんだよね」
レイファス「だからサヨナラは言わないよ、何時か……遠い明日か近い未来に、何処かの空の下で、再会できますように」
レイファス「またね遙さんっ、お元気で!」
シュノ(131) からメッセージ
シュノ「短い間ですが、お相手していただいて僥倖の極みでございます(深々」
シュノ「まさか遙さんとお話しできるとは思いもしなかったわけで……きっかけは何ですが(遠い目」
シュノ「背後がうっかりお会いすることあれば、お相手いただければまた幸いで。気づいていただければw;」
シュノ「それでは、エピローグ、こっそり楽しみにさせていただきますw」
エルティス(136) からメッセージ
エルティス「な、なんかもの凄く間の悪い最終回だが…… まあ一応、今までお疲れ様」
シオン「……まあこれにめげず来期も参加して脱衣伝説(ry)」
アーティ(150) からメッセージ
空臥「お疲れ様っしたー!」
アーティ「…と、勢い良く始めたのはいいものの」
空臥「これで終わりってのも…相当に感慨深いんだよなあ…」
空臥「もう少し早くにメッセを送り始めていれば!」
アーティ「後悔先に立たず……ってか」
空臥「や、遙たん画像フォルダがあるくらいには前からちょくちょくウォチしてたわけですけれども!」
アーティ「うわあ」
空臥「なんか30枚近いよパパー」
アーティ「…ま、まぁ……名残惜しいけど。また何処かで…ってね。……壮健で」
夏乃(388) からメッセージ
夏乃「ちぇって何ですかー」
夏乃「遙さんはどういうプレイがお好みですか?」
かつて空を駆けていた船(410) からメッセージ
かつて空を駆けていた船「遙嬢にも一度ご出演いただくなどネタをありがとぅぅうっっ(/▽`)ノやや規制入りましたがまぁOKです(ぇー」
かつて空を駆けていた船「ああ、最後の叫びがとても悲しいですね・゚・(ノД`)・゚・残念ながら終わってしまいました!きっとチキレ神が舞い降りt(砲撃音」
ラディア(449) からメッセージ
ラディア「短い間だったけれど、遙さんとお話できて、とても楽しゅうございましたわ。」
ラディア「…結局決闘できなかったのは残念だけれど。」
ラディア「まぁ、闘えていても、きっと私がボコられて終わっちゃいましたわね。」
ラディア「遙さんがどうなさるおつもりかは存じませんけれど、私はこの島を出るつもりですわ。…だからここでお別れですわね。」
ラディア「だからいつかまた出会うその日まで…ごきげんよう!」
フィーン(472) からメッセージ
フィーン「取引トラブルから偶然出会いましたが、そんな出会いもありっちゃあり。ともかく長丁場おつかれさまでした。」
フィーン「忙しそうですけど、最後にネタはやりませんのかな?」
遙(612) は言った
遙「アタシの中の人が中国行っちょる間に、ALIVEが終了となったというワケで……」
遙「最悪なのさね! これだけはなんとしても回避したかった最悪の結果なのさね!!」
遙「うぅ……最後くらい……最後くらい今までお世話になった方々にきちんとメッセを送って終えたかったのでありますが……」
遙「もう……それも叶わないのさね……」
遙「……泣いていても仕方ありませんナ」
遙「このような形でお別れの挨拶を言うことになり、大変心苦しくはありますが」
遙「精一杯の感謝の気持ちを込めまして」
遙「
遙「ノ、ノイズが……」
遙「えー、アタシの結果を見てくださった人」
遙「楽しいメッセをくださった方々」
遙「共に旅をし、戦ってきた友」
遙「そしてなにより、このような素晴らしい場所を与えてくださった栗鼠たん」
遙「みんな……みんな……」
遙「ありがとうでありました!」
遙「とっても、とっても、楽しかったのさね!!」
ファン(680) からメッセージ
ファン「…少し残念なような?(笑)いずれにしても、良かった。」
ファン「ボクは、…敵うならばもう少しこの島に残ろうかと。…元より世間を見る以上の目的もなかったので、災いが去ろうが、ボクがこの旅を終えたと決めるまでは、終わることもない途上なのでね(笑)」
るんぱ(774) からメッセージ
るんぱ「またどこかで(ry」
ウィル(775) からメッセージ
エレニア(838) からメッセージ
エレニア「…。」
エレニア「そうは言うがな大佐。」
エレニア「無事に中国への高飛びから帰って来られているか厳しい所ですねー。。」
エレニア「これで遙さん不在の間に見事ALIVE終了とかオチてない事を表面上祈らさせていただきますです。」
エレニア「え、なんで表面上か?」
エレニア「そりゃその方が色々美味しいじゃないですかっ!」
エレニア「流石遙さんというか、やっぱり遙さんらしいと言うか。」
エレニア「それにしてもチャイスクですかー。」
エレニア「…良いんでしょうか、なんか色々透けちゃってるようですが…臍とか。」
エレニア「ま、そんな感じで(?)今まで御相手していただいてありがとうございましたっ!」
エレニア「生存七日でこちらがナンパしたのですが、ええ。」
エレニア「まさか未来のQ.O.Eともつゆ知らずにっ…!(マテや」
エレニア「ま、そんなこんなでこれからも宜しければよろしくお願いいたします。」
エレニア「ふふり。」
ハント(933) からメッセージ
しおりん(1034) からメッセージ
しおりん「折角仲良くなれたばかりなのに寂しいな」
しおりん「また・・・いつか逢えるかな・・・。」
ユリア(1090) からメッセージ
パピー(1109) からメッセージ
パピー「またどこかで会うことを楽しみにしてるのさね!」
パピー「パクリ逃げさね!」
リアラ(1212) からメッセージ
リアラ「というか、リトルグレイでラストだったのはちょっと残念。創造主様どこー?」
リアラ「雑魚(※負けてます)から生み出されたようなあんな灰色の宇宙人が創造主様だったということはあまり信じがたく(。。;」
リアラ「それじゃ、お元気でー♪」
ナナコ(1358) からメッセージ
ナナコ「メッセ返せなかったとか色々有りましたけど…」
ナナコ「というか、中国行きでしたっけ…帰ってくる前に終…」
ナナコ「ともかく、最後に一言。お疲れ様でありました!」
ツギハギ(1384) からメッセージ
ツギハギ「・・・なにやらピンクの何かが上半身にカクニンデキルノデスガッ!これは終わることも見越しての(以下検閲削除・・・・・・・・・って、これは関係ないなぁ。」
ツギハギ「うーん、ワタシは中国人とは仲良くしても中国とは仲良くしない方針ですから、中国は秘密裏に勉強するツモリで。・・・・・・・・・そういえば「中国に行くなら遺書を残しておけ」って言われた事ありますよ(ひでぇ」
ツギハギ「ま、遙さんなら大丈夫そうですね。なんにせよおつかれさまでした♪」
ブゥ@進展美(1555) からメッセージ
ナナイ(1584) からメッセージ
ナナイ「この島に来て一番よかったことは遙さんと出会えたことかもしれない・・・」
ナナイ「また、会えることを信じてお別れは言わないよ・・・」
イッシュ(1621) からメッセージ
イッシュ「さて……どうやらこれで偽りの島の冒険は終わりみたいだね。自分の帰るべき場所に帰るのか、それとも真の島での冒険を続けるのか。とまぁ、どちらにしてもお別れというのには間違いないね。 ……それじゃあ……また!」
ぱけっとさん(1749) からメッセージ
ぱけっとさん「余り絡めなかったのがちょっと残念じゃあるが、とりあえずラストって事でな。 今まで有難う――遥ン。 色々楽しかった、ぜ・・・!」
ぱけっとさん「夢の巡りが交われば、また会おうさ――」
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) からメッセージ
“永遠に咲く花”ジュディス「さ、さよなら…遥さん(涙)」
“永遠に咲く花”ジュディス「チャイスクって何ですか。透けてますか。ティクビとか透けてますか。そうですか。」
“永遠に咲く花”ジュディス「まじめな話。わたし、遥さんの事、大の恩人だと思ってます。遥かさんを介していろいろな人と知り合えて、本当に楽しい島の日々を送れました。島に三人いる大恩人の一人です。」
“永遠に咲く花”ジュディス「滅魔の者と神音 遙の運命がどうなったのか知りたかった… 実はわたしとオスカーの運命をお二人に重ねていたのです。」
“永遠に咲く花”ジュディス「二人はどうやって“その時”に立ち向かうのか…わたしはどうやって…それを知りたかったのです。」
“永遠に咲く花”ジュディス「結局オスカーは死にました。彼にわたしと生きてほしかった…今でもそう思います。」
“永遠に咲く花”ジュディス「わたしは故郷に帰る。帰って彼に出来なかったことをしてきます。わたしのようなちっぽけな存在でも世界を変えれるのでしょうか? わからない…でも信じたい。」
“永遠に咲く花”ジュディス「いつか、どこかで、また会いましょう!その時まで、暫しの別れです!」
“永遠に咲く花”ジュディス「さようなら!あなたに幸運がありますように…」
ミーア(1909) からメッセージ
ミーア「遙さんの予想通り、大連監禁中にALIVE(本編)終了です。」
ミーア「最後まで、キレイに決まりましたね。」
ミーア「ライム組、最ネタ師は、やっぱり遙さんです!」
ミーア「あ、遙さんのエピローグは、どこかに載っけて下さいね。楽しみにしてますよ〜☆」
ミーア「遙さんに会えなくなっちゃうのは寂しいです。」
ミーア「また、ライム板の方で、一緒にお話して下さいね〜☆」
ミーア「え、テクニシャン?」
ミーア「もう、その話はお終い! 何も聞こえない、何も聞こえないも〜ん!」
ふうちゃん(1993) からメッセージ
罠 を新たに修得しました。(CP- 1 ) |
叫び声が聞こえる 蚰蜒(5) のシャウト! 蚰蜒「まぁ、なんだ、最後まで悪の華にもなれず、 救世主にもなれずに…半端者で悪かったな。」
いこま(10) のシャウト!
黒野(20) のシャウト!
イシュトル(21) のシャウト!
昼寝部由乃(50) のシャウト!
サファリング(52) のシャウト!
激☆蛸愛好家(56) のシャウト!
ロイド(71) のシャウト!
ベリー(74) のシャウト!
キュレス(88) のシャウト!
レイファス(116) のシャウト!
フェリン(134) のシャウト!
ハイン(143) のシャウト!
アーティ(150) のシャウト!
“鬼角”クシラ(159) のシャウト!
蒼悟(172) のシャウト!
アザミ(203) のシャウト!
カイゼル(208) のシャウト!
リーゼントなフル(221) のシャウト!
リーク(225) のシャウト!
スティード(255) のシャウト!
准尉さん(265) のシャウト!
ニャゴ(269) のシャウト!
あど(288) のシャウト!
りんご(306) のシャウト!
アフロなラディ(347) のシャウト!
みかん06(352) のシャウト!
禍を断つ業斧(353) のシャウト!
TiA(403) のシャウト!
一人と一匹で一人前(412) のシャウト!
ゆぅ(415) のシャウト!
ラディア(449) のシャウト!
由布(481) のシャウト!
リィル(492) のシャウト!
ランス・・・?(504) のシャウト!
欧月(549) のシャウト!
ミルワ(551) のシャウト!
Rs(ライズ)(552) のシャウト!
妖精さん(577) のシャウト!
あでんこo(585) のシャウト!
風真(595) のシャウト!
サトム(601) のシャウト!
遙(612) のシャウト!
雪(627) のシャウト!
ピープー(660) のシャウト!
きぃ(702) のシャウト!
シース(718) のシャウト!
ルウ(761) のシャウト!
るんぱ(774) のシャウト!
ウィル(775) のシャウト!
カナデ(796) のシャウト!
ピュセル(805) のシャウト!
Ivy(817) のシャウト!
ハル(819) のシャウト!
テラ(820) のシャウト!
シオン(821) のシャウト!
愛謝(826) のシャウト!
エレニア(838) のシャウト!
ごま(845) のシャウト!
疾風(886) のシャウト!
桂(906) のシャウト!
天神(made羊)(918) のシャウト!
プリム(926) のシャウト!
ラフィー(1022) のシャウト!
しおりん(1034) のシャウト!
歌姫カルラ♪(1040) のシャウト!
ラウラ(1056) のシャウト!
グレイ(1123) のシャウト!
精霊使いノア(1136) のシャウト!
五月野(1160) のシャウト!
キル(1174) のシャウト!
ルピ(1175) のシャウト!
まさじ(1190) のシャウト!
スピナー(1206) のシャウト!
リアラ(1212) のシャウト!
銀(1220) のシャウト!
ちこり(1240) のシャウト!
長老(1270) のシャウト!
いりえ(1288) のシャウト!
セイハ(1307) のシャウト!
エリン(1389) のシャウト!
リヴ(1418) のシャウト!
みーか(1493) のシャウト!
フェリア(1523) のシャウト!
みあん(1525) のシャウト!
ツヴァイ(1532) のシャウト!
棗(1550) のシャウト!
ブゥ@進展美(1555) のシャウト!
かごめん(1573) のシャウト!
ナナイ(1584) のシャウト!
アレナ(1586) のシャウト!
イッシュ(1621) のシャウト!
ものかきさん(1638) のシャウト!
幽(1701) のシャウト!
風鬼(1769) のシャウト!
リン(1813) のシャウト!
野良兎らぴ(1820) のシャウト!
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) のシャウト!
フェティ(1925) のシャウト!
ふうちゃん(1993) のシャウト!
オフロなイカちゃん(2013) のシャウト!
『虹』の射手(2014) のシャウト!
呪夢(2053) のシャウト!
リトピン@逆モヒカン(2071) のシャウト!
にゃんぷる(2077) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 神音遙が本来いた世界 ”探索をする方は良いですが・・・・・・、探索を望まない方もいらっしゃるでしょう・・・。私では宝玉の伝説の一部のような『願いを叶える』といったことはできませんが、皆さんを島の外へと運ぶことなら、できます。―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。この島の探索を続けるのならこの島を、そうでないのなら貴方の望む場所を。” −◇− 願いを叶えることはできない。 大地から聞こえた声は、確かにそう言った。 だとすれば、アタシは…… 「ひとつ、確認させてもらおう」 もうひとりのアタシが、切り出した。 もしかしたら、アタシの思考を止めようとしたのかもしれない。 アタシがなにを想い描くか、わかってしまったからかもしれない。 ”なんでしょう?” 大地が、応えた。 「私は、私が本来居た世界に還りたいのだ」 ”それなら、その帰りたい世界を想い描いてください。私の力で、きっとお返し致します” 「確認したいのは、そのことではない」 力強く。 アタシが聞いた中で、最も力強くもうひとりのアタシが言葉を紡いだ。 「私は、今の私のままで還ることが出来るのか?」 しばしの沈黙の後、大地が静かに語りだした。 ”……仰りたいことは、わかります” その声は、どこか悲しげだった。 ”そこにいる榊さんに協力していただき、宝玉の噂を聞きつけてこの島にやって来た方々は大勢いました。ですが、それでも災いを退けるには十分でないと考えた私は、力ある者達を私の力でこの島へ召喚することにしたのです” 「それは杞憂でしたけれどねッ! 私の完璧なる噂によって集結した勇者達は、立派に戦ってくれましたよッ!」 どうやらアタシたちの会話を聞いていたのか、黒スーツのエージェント──いや、実際にはエージェントではなかったか──榊さんが、大げさに胸を張って声を上げた。 「では、その召喚された中に私も含まれていたということか」 容赦なく榊さんを無視するもうひとりのアタシ。 ”はい。ですが本来この世界に存在しない者を召喚した代償は大きく、ほとんどの方々はその力を発揮できない状態でこの島へ降り立ちました” 「なるほど。滅魔の力が使えないのはその為か」 ”貴方の場合は力だけでなく、精神そのものも封じられてしまったようです” 「力が強すぎるのも問題ありですなッ!」 まだいたのか、榊さん。 ”精神を封じられ虚無の状態となった貴方の身体に、新たな精神を宿らせたのも私です” 「……それが、アタシでありますか」 「また無視ですかッ!?」 「五月蠅い。部外者は少し黙っていろ」 「酷いッ!」 いじける榊さん。 ちょっと可愛そうだが、仕方がないだろう。アタシもうるさいと思ってたトコだし。 ”貴方の質問にお答えしましょう” 大地の声が、核心を語りはじめた。 ”結論から言えば、今の貴方をそのままお返しすることは出来ません” ……やはりそうか。 ”今の貴方は、私が宿した精神と共存した不安定な存在です。この島にいる限りは私の力で今の状態を保つことも出来ますが、元の世界に帰るときは……” そこまで言って、大地の声は言葉を切った。 だが、アタシには想像がついていた。そしてもうひとりのアタシも、アタシと同じ結論に達していた。 だから、その想像が正しいことを確かめるため、アタシは口を開いた。 「元の世界に帰るときは、アタシがこの身体からいなくならなければいけないのでありましょう?」 自分でも驚くほど、心は落ち着いていた。 アタシが消えてしまうことは、孤島へ飛ぶ前日の夜に覚悟していたことだ。 もうひとりのアタシは希望を捨てるなと言ってくれたが、こうして現実を突きつけられれば仕方がない。 後は、神音遙という人間をもうひとりのアタシに任せるだけの話だ。 悔いは……ない。 「……さっき、この島にいる限りは今の状態を保てると言ったな?」 もうひとりのアタシが、口を開いた。 ”はい。それはお約束します” 「ならば私の想い描く場所は、決まりだ」 ……バカだ。 もうひとりのアタシは、ホントにバカだ。 「まさかとは思いますが──」 「おい榊とやら」 アタシの言葉を、もうひとりのアタシが遮る。 「なんですかなッ?」 地面にのの字を書いていじけていた榊さんが、目を輝かせて立ち上がった。 「この島には、宝玉伝説に近いものが存在するというのは、本当か?」 「もちろんですともッ! 私はそれを手にするためにこの島へやって来た探検家なのですからッ!!」 「そんな不確かなモノを探すために、島に残るのはやめるのさね!」 アタシは叫んだ。 「前にも言ったはずだ。必ず二人で元の世界へ戻ると」 「確かにアナタは言ったのさね」 だが、心が繋がっているアタシにはわかる。 もうひとりのアタシが、なにを考えてこの島へ残ろうとしているのかを。 「でも、アナタはそんなモノを真面目に探す気なんかないのでありましょう?」 「そんなことはないぞ。もし見つけられれば、二人で帰ることも可能かもしれん」 「ウソをついてもお見通しなのさね」 もうひとりのアタシが考えていること。 それは、この島に残ってアタシを消さないでいるということ。 「もし見つかって、それでも二人で帰れないとしたら、アナタはどうしますかナ?」 「……さぁな。見つけてみないことには、そんなこと考えても無駄であろう」 「いーや、アナタはそこまで考えて、真面目に探索なんぞせずにアタシとこの島で暮らすことを決意しちょるのさね」 そんなバカなことは、アタシがさせない。 第一、そんなことをしてもらっても、アタシは嬉しくなんかない。 だから、アタシの想い描く場所は決まった。 いや、はじめから決まっていたのだ。 「では、はじめてもらいますかナ? 想い描いた場所へと運ぶことを」 アタシはつとめて明るく切り出した。 湿っぽい別れは、好きではない。 「おい! 勝手に話を進めるな!」 もうひとりのアタシが焦って叫ぶ。 だが、そんな言葉は聞かない。聞いてあげない。 「だったら、アタシと勝負するのさね」 ニヤリと笑う。 「どっちの想いが強いか、勝負であります。ま、結果は見えちょりますがナ」 今を維持しようとするもうひとりのアタシに、負ける気はしない。 そんな後ろ向きな想いに、負けてなんかやらない。 アタシは、この島で精一杯生きたんだ。 そして、こんなにもバカで意固地で皮肉屋で……そして優しいもうひとりのアタシに、神音遙を返すのだ。 寂しくなんて、ない。 「……では、はじめます」 アタシの意志を酌み取ったのか、大地の声が厳かに告げた。 「想い描いてください、貴方の帰る先を」 「ま、待て!」 「待たないのさね」 アタシは、強く想った。 本来いるべき世界へ、この身体を送り届けることを。 そして、少しだけ想った。 もうひとりのアタシが、アタシを忘れないでいてくれることを…… −◇− 目が、覚めた。 長いこと閉じられていて光を感じることがなかった瞳が、ゆっくりと視力を回復させていく。 見覚えのある天井だ。 「……還って来たのか」 私は、あの莫迦者に負けたようだ。 瞼を閉じて、自分の心にそっと呼び掛けてみる。 だが、応える者は居ない。 「……莫迦者が」 私はそう呟くと、身体を起こした。 ──ここは、神楽から私に与えられた部屋だ。 ここに寝かされていたということは、あの島に飛ばされていた間、この世界にも私の身体は存在していたということか。 恐らく、この身体はここで眠り続けていたのだろう。 身体の節々が軋む音を聞きながら、私は一体どれだけの期間眠っていたのかを考えていた。 「──遙?」 襖を挟んだ廊下から、私を呼ぶ声が聞こえた。 神楽家の次女、舞だ。 「ああ、今し方目が覚めた。入って来てもいいぞ」 襖がゆっくりと開いた。 そこには、無表情の神楽舞が私を見つめていた。 「驚いた。もう目覚めないものと思っていました」 とても驚いている風もなく、冷たいことを言ってのける。 此奴はそういう女なのだ。 「聞いてもいいか?」 「答えられることであれば」 部屋に入り、襖を閉める舞。 「私はいったいどれだけ眠っていたのだ?」 「そうですね……」 枕元へと歩いてくると、舞はちょっと考えてから言葉を続けた。 「……3ヶ月くらいでしょうか」 3ヶ月か。 ということは、あの島で暮らしていた期間とほとんど変わらない。 こちらの世界と時の流れはほぼ同じだったようだ。 そんなことを考えて、ふとあの島での出来事を思い出した。 共に旅した者達の事。 宝玉を賭けて戦った者達の事。 とてつもない力を持った災いの事。 そして……莫迦者の事。 「……そういえば、約束をしたんだったな」 「約束、ですか?」 莫迦者と交わした約束を思い出していたら、独りごちてしまったようだ。 現在カキコ中! これが出てるってことは間に合わなかったのさね(´・ω・`)
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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