生存 96 日目 天候:晴れ
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(何も食べずとも力が沸いてきます)
ホリィ(597) からメッセージ
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)(659) からメッセージ
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「これより我々はこれまでにない困難と向き合わなければならない・・・今一度君に問うよ?覚悟は・・・できているかね?」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「私の方にも準備があるからね一旦は戻らせてもらうよ・・・暫くしたらまた訪れるその時に正式に回答を貰いたい」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「では!(敬礼」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「(そして・・・ハルゼイは・・・)」
電波「長い間ご苦労様でした・・・よもやこのような形でサトムさんと係わり合いを持たせていただけるとは思いもよりませんでした」
電波「本当にありがとうございました!」
敏捷 を 57 上昇させました。(CP- 129 ) |
叫び声が聞こえる 蚰蜒(5) のシャウト! 蚰蜒「まぁ、なんだ、最後まで悪の華にもなれず、 救世主にもなれずに…半端者で悪かったな。」
いこま(10) のシャウト!
黒野(20) のシャウト!
イシュトル(21) のシャウト!
昼寝部由乃(50) のシャウト!
サファリング(52) のシャウト!
激☆蛸愛好家(56) のシャウト!
ロイド(71) のシャウト!
ベリー(74) のシャウト!
キュレス(88) のシャウト!
レイファス(116) のシャウト!
フェリン(134) のシャウト!
ハイン(143) のシャウト!
アーティ(150) のシャウト!
“鬼角”クシラ(159) のシャウト!
蒼悟(172) のシャウト!
アザミ(203) のシャウト!
カイゼル(208) のシャウト!
リーゼントなフル(221) のシャウト!
リーク(225) のシャウト!
スティード(255) のシャウト!
准尉さん(265) のシャウト!
ニャゴ(269) のシャウト!
あど(288) のシャウト!
りんご(306) のシャウト!
アフロなラディ(347) のシャウト!
みかん06(352) のシャウト!
禍を断つ業斧(353) のシャウト!
TiA(403) のシャウト!
一人と一匹で一人前(412) のシャウト!
ゆぅ(415) のシャウト!
ラディア(449) のシャウト!
由布(481) のシャウト!
リィル(492) のシャウト!
ランス・・・?(504) のシャウト!
欧月(549) のシャウト!
ミルワ(551) のシャウト!
Rs(ライズ)(552) のシャウト!
妖精さん(577) のシャウト!
あでんこo(585) のシャウト!
風真(595) のシャウト!
サトム(601) のシャウト!
遙(612) のシャウト!
雪(627) のシャウト!
ピープー(660) のシャウト!
きぃ(702) のシャウト!
シース(718) のシャウト!
ルウ(761) のシャウト!
るんぱ(774) のシャウト!
ウィル(775) のシャウト!
カナデ(796) のシャウト!
ピュセル(805) のシャウト!
Ivy(817) のシャウト!
ハル(819) のシャウト!
テラ(820) のシャウト!
シオン(821) のシャウト!
愛謝(826) のシャウト!
エレニア(838) のシャウト!
ごま(845) のシャウト!
疾風(886) のシャウト!
桂(906) のシャウト!
天神(made羊)(918) のシャウト!
プリム(926) のシャウト!
ラフィー(1022) のシャウト!
しおりん(1034) のシャウト!
歌姫カルラ♪(1040) のシャウト!
ラウラ(1056) のシャウト!
グレイ(1123) のシャウト!
精霊使いノア(1136) のシャウト!
五月野(1160) のシャウト!
キル(1174) のシャウト!
ルピ(1175) のシャウト!
まさじ(1190) のシャウト!
スピナー(1206) のシャウト!
リアラ(1212) のシャウト!
銀(1220) のシャウト!
ちこり(1240) のシャウト!
長老(1270) のシャウト!
いりえ(1288) のシャウト!
セイハ(1307) のシャウト!
エリン(1389) のシャウト!
リヴ(1418) のシャウト!
みーか(1493) のシャウト!
フェリア(1523) のシャウト!
みあん(1525) のシャウト!
ツヴァイ(1532) のシャウト!
棗(1550) のシャウト!
ブゥ@進展美(1555) のシャウト!
かごめん(1573) のシャウト!
ナナイ(1584) のシャウト!
アレナ(1586) のシャウト!
イッシュ(1621) のシャウト!
ものかきさん(1638) のシャウト!
幽(1701) のシャウト!
風鬼(1769) のシャウト!
リン(1813) のシャウト!
野良兎らぴ(1820) のシャウト!
“永遠に咲く花”ジュディス(1849) のシャウト!
フェティ(1925) のシャウト!
ふうちゃん(1993) のシャウト!
オフロなイカちゃん(2013) のシャウト!
『虹』の射手(2014) のシャウト!
呪夢(2053) のシャウト!
リトピン@逆モヒカン(2071) のシャウト!
にゃんぷる(2077) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 大陸の極東の島国―故郷の焼け跡 「…! 空が…!」 昨日の夜のこと。 あの忌まわしき紅い空が、徐々に綺麗な星空へと戻っていった。 遂に、”侵略者”は倒れたのだ。島の精鋭達によって。 堪えきれずに、顔に笑みがこぼれる。 みんなの力が一つになって、巨大な悪を打ち砕いた。 そんな作り話のようなことが現実に起こったのだ。 ****** 気がつくと、一昨日流れ着いた砂浜にいた。 地面から、大地から、声が響いてくる。 ”災いは消滅しました・・・・・本当にありがとうございます。しかしもう余力も僅かです、私の創りだした島は徐々に崩壊してゆくでしょう・・・。エージェント達も元は私の一部・・・、既に私の元に還りました。” 本来の”島”でなかった、僕らが3ヶ月ほど過ごした”島”は、もう持たないらしい。 思えば、上手く踊らされたものだった。 偽りの情報によって、偽りの島の上で命をかけて戦ってきたのだ。 でも、”島”を憎んでなんかはいない。 充分なほど、僕にいろんなものをくれたから。 「おぉっと、ちょっと待ってください。私は還ってはいませんよ?お忘れですかぁ?」 …?誰だろう。 黒いスーツの男。 エージェント…では無いのだろうか? ”・・・榊さん。そうでしたね、貴方は還るはずがありませんね。御協力、感謝しています。” 話が掴めない。 「そうですともッ!この島の危機を初めて知ったのも、宝玉の噂を世に広めまわったのも、温泉を掘り当てたのもッ!!全て私なんですからッ!!エージェントとしてもなかなかの名演技でしたでしょうッ!?」 …妙に説明口調だけど、おかげで納得がいった。 この人だ。全てこの人が…。 ”えぇ・・・。何から何まで、本当に感謝しています。” 「礼なんてっ。ただ私が古代遺跡を己の命より大切にする素晴らしい探検家だっただけですよ。・・・まぁ、見返りはキッチリ戴いていくつもりですがねッ!」 ん?…見返り? ”・・・知っているのですね、私もその存在は知っています。できるならそれを御礼として用意したかったのですが・・・残念ながらそれは人工物、島のものではありませんので制御できないのです。” …何の話だろう? 「いいのですよ。私は探検家なのですからッ!!」 しかしこの人達…人、というのも変だけど、完全に2人の世界だなぁ…。 ”・・・皆さんに謝罪致します。彼に広めさせた噂、宝玉の伝説は・・・・・・全て偽りです。手にある宝玉も存在した遺跡も、私が創り出したものです。全ては先にあるこの島への災いを消してもらうために私が用意したものです。皆さんを利用してこのようなこと・・・、申し訳ありません。―――ただ・・・” …なんと。 榊はその恐るべき知的好奇心と探検家の性分を持って、島とグルになり、数千もの探検者をその目的のために利用したのだ。 その榊はエージェントとして島に残り、冒険者達が最終的に島を守るように仕向けた。 とんだペテン師だ。 しかし、そのおかげで僕はいろんなことを知り、いろんな人と出会い、いろんなものを得た。 ここは許してやろう。僕も心が広くなったものだ。 それで…ただ、何なんだろう? 「・・・この島にはそれらの宝玉伝説に近いものが存在する、というわけですよ。まぁ、私の目的の半分がそれだったりしますがねっ!災いも消えた今、またゆっくりと探索を再開できるというもの・・・・・・―――おっと、貴方達がライバルということになりますかなっ?ゆっくりはしていられませんなッ!!」 初めてこの人が僕らのことを認識したような気がする。 本来の…おそらく前回来た時のこの島に、”噂”と似た宝玉が存在するというらしい。 それを探索するために、榊は僕達に島を守らせたのだ。 …別に、僕は宝玉が目当てじゃないから、ライバル視されても困るんだけど。 ”探索をする方は良いですが・・・・・・、探索を望まない方もいらっしゃるでしょう・・・。私では宝玉の伝説の一部のような『願いを叶える』といったことはできませんが、皆さんを島の外へと運ぶことなら、できます。―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。この島の探索を続けるのならこの島を、そうでないのなら貴方の望む場所を。” …それは、助かる。 どうしようか。 とりあえず、聞いてみよう。 「あの…。ちょっと、考える時間を頂いてもいいですか?」 ”…えぇ、構いません。そうですね、明日でいいでしょうか。今は私も力があまりに足り無すぎますから・・・・・・” 「私はもちろん、留まらせていただきますよ。ここからが本業ですからね。」 聞いてないんだけど…。 あ、そうだ。 「それと…。」 ”―――――何でしょうか?” 「この”本当の島”のほうに、メイ…メイフェア=シュレディンガーという人がいるか、調べてもらえますか?」 「おっと、彼女ですかっ!彼女なら私も知っていますよッ!」 「えぇっ!?」 ”えぇ、その方は・・・メイフェアさんは、榊さんと同様、この…本来の島に探検者としていらっしゃいました。――――――確か、前回たくさんの探検者がいらっしゃった時に、ここで探索を続けることを選択されたのではないかと・・・・・・。” 「えぇ、そうです!その人です!」 なんと…本来の島のほうでは、結構有名らしい。 「その人を、ファルに、ファルネス=シュレディンガーに会わせてあげてくれませんか!?」 ”そのくらいのことなら・・・・・・ちょっとお待ちください。” これで、ファルの旅は終わる。最後に、恩返しができたかもしれない。 ”――――――おかしいですね。ファルネスさんはどちらの島にもいらっしゃらないようですが・・・。” 「えぇっ!?そ、そんなはずは…。」 そんなはずがあるわけが無い。 あのファルがたかが野獣に負けるなんて考えられない。 何か…何かあったのだろうか!? ”――――――でも、昨日の”ログ”には、存在が確認できます。おそらく、一足先にこの島を離れられたのでは・・・。” …安心した。 おそらく、苦渋の決断だったろう。 ファルが死んでは、メイが帰った時に迎える人がいなくなってしまう。 だからこそ、不安定な島から離れたのだ。死ぬわけにはいかないから。 メイが生きていることを祈って…。 「そうですか…じゃあ、メイフェアに、ファルが待ってるから、一度帰ってやれ…って伝えて貰えますか、榊さん?」 「そのくらいお安い御用ですッ!古くからのライバルを失うのは少々寂しいところもありますがねッ!それくらいはさせて頂きましょうッ!」 …あの好奇心の塊のメイも、流石に島を離れるだろう。 いつか一度ファルの屋敷によらないといけない。 約束どおり、ご馳走してもらわないと…。 ”他はありませんでしょうか?――――――それでは・・・・・・明日までに、どこへ帰るのか、決めておいてください。” 「わかりました。」 ”皆さん本当に・・・ありがとうございました―――――” そうして、榊はメイに伝令を飛ばすために疾走し、大地からの声は聞こえなくなった。 やることはやった。さて、どこに帰ろうか…。 ****** これほど美味しい朝の空気は、久しぶりだ。 今日でこの島ともお別れ…そして、僕の決めた道を歩みだすことになる。 とりあえず、島を別れる前に、アイヴォリーさんに誘われたお茶会に出席することにした。 ホリィさんも連れていこう。 ファル達は先に帰ってしまったらしく、挨拶ができないのが残念だ…。 ****** 「よゥ、サトム。遅かったじゃネェか?」 「これでも全速力で走ってきたんですよ?」 相変わらずの人を食ったような…ではなく、心より歓迎したような笑みでアイヴォリーさんは僕を迎えてくれた。 辺りには、どこから集めてきたのか、かなりの数のテーブルと椅子がある。 それらを囲むように、僕の知る人も、知らない人も沢山、集まっていた。 テーブルの上には、誰が作ったのか、色とりどりのお菓子や、美しい色あいの紅茶が並んでいる。 「よくもまぁこれだけ集められましたね…。」 「あァ、オレもこんなに来るとは思ってなかったンだが…。やっぱ、人間ッてのはお祭り好きナンかねェ。」 「そうですねぇ…。」 向こうにいるのは…ハルゼイさんだ。流石に、相棒…あの巨大な相棒は持ってきてないらしい。 …そうだ、話すことがあった。 「お久しぶりです、ハルゼイさん。」 「あぁ、どうも、久しぶりですね。孤島では大変だったようですね。」 お久しぶり、とはいえ常に連絡は取れたので、主な情報はある程度共有している。 「えぇ…まぁ、なんとか命は助かりましたけどね。」 「正直心配しましたよ。本国へ行く前に命を捨てられてはこっちも困りますからね。」 「あぁ、そう、そのことなんですが…。」 本来なら、すぐにでも大陸に戻らねばならない。 そして、その後は、僕の命…これからの人生を賭けて、組織に立ち向かうことになる。 その前に、余念は断ち切っておかなければならないのだ。 「少し、時間をください。ちょっと、寄りたいところが何箇所かあるので…。」 「えぇ、そうでしょう。そのくらいのことは考慮していますよ。」 「ありがとうございます。そういうことなので、通信機を貰えますか?」 「勿論です。旧型ですが、音質が多少悪い以外、問題無いはずです。戻ったら新型を作る予定ですが…。」 ハルゼイさんは、服のポケットから小型の機械を取り出し、僕に手渡した。 「特別のチャンネルを設けておきましょう。逃しては困りますからね。」 「まぁ、たとえ連絡が取れなくなったとしても、僕にはこの足がありますから。どうにか探し出してみせますよ。」 足を叩いて笑ってみせる。 そう、僕はウィンドミル。風車の名を冠する、風の旅人。 「それなら安心ですね。じゃあ、私は本部…対策本部を作って待っていましょう。」 「お願いします。…お互い、頑張りましょうね。」 「えぇ、私は負ける戦いは挑まないつもりです。掴み取りましょう、栄光を。」 差し出された手を握る。 仲間がいる。なんて嬉しいことだろうか。 「さて…。」 踵を返す。 あまり長居しているわけにもいかないだろう。 「オイオイ、もうお帰りかよ?お楽しみはコレからだぜ?」 できるだけ悟られないで場を離れようと思ったが、アイヴォリーさんは欺けないようだ。 「えぇ、あんまり無駄に時間を使うわけに行きませんし…。」 「チッチッチッ、ソイツは違うな、小さな勇者さんよォ?」 相変わらずの人を食ったような笑みを浮かべる。 「休息ッてのはな、無駄な時間じゃネェんだ。今日くらい、ゆっくりしていけよな?」 確かに、戦士にとって、休むことも重要な仕事のうちの一つだ。 いつも張り詰めていては、ここ一番という時に力が出ない。 「…そうですね。もう少し、ゆっくりさせてもらうことにします。」 「そうそう、素直が一番、ッてね。そーいや、ツレはどうしたよ?ネコのにーちゃんとか。」 「ファルは…ファル達は、一足先に帰ったらしいです。」 「そーか…残念だな。あのにーちゃんとも一度手合わせしたかったンだケドネェ…。」 ゆっくりしていけ、なんて言いながら物騒なことを言う人だ。 「イヤイヤ、本気にすンなよ?ジョーダンだ、ジョーダン。しかしあのにーちゃんの身のこなし、ハンパじゃ無かったよナァ…。」 眉間に皺を寄せ、思い出すように頷く。 一度、誤解でアイヴォリーさんはファルに襲われかけたことがあるのだ。 というのも、アイヴォリーさんの相方であるメイリーさんの愛称がメイだったため、それをファルがメイフェアを勘違いしたのだが…。 どうも、メイという名前が出てきた時のファルは、専ら後方支援に徹しているいつものファルからは想像がつかないような俊敏さを持つようだ。 「ファルさん達はいませんが、私達はまだいますよ?(微笑」 ホリィさんが風冱さんとプルさんを連れてきた。 どうやら、風冱さんとプルさんもパーティに来ていたようだ。 「おゥ、嬢ちゃん方。…ナンだサトム、ハーレムってヤツかァ?」 いやらしい顔を作って僕につっかかる。 …酔っ払いのおじさんじゃないんだから…。 「違いますよ、これでも僕らは孤島に行って戦ってきたメンバーなんですからね。」 「ほー、この嬢ちゃん達がネェ…。まァ、確かにサトムよりャ強そうさね。」 納得したように、首を縦に振る。 …酷い扱いだなぁ。 アイヴォリーさんと話していると、歌声が聴こえてきた。 誰だろう? 「これ…誰が歌ってるんですかね?」 「さァねェ…。デモ、いい歌じゃネェか。なぁ、お姫様?」 そういって自分の肩に乗っているお姫様…妖精騎士となったアイヴォリーさんの守るべき人、メイリーさんに問いかける。 「そうね…そうだ、アイ、せっかくだし、みんなで歌いましょ?」 「いいね〜。最後にみんなで合唱しよう!」 答えたのは意外にも、風冱さんだった。 「あなたは…誰?」 自身と同じサイズの風冱さんに問いかける。 そういえば、風冱さんが他のフェアリーと話しているのを初めて見たかもしれない。 フェアリー同士の会話というのは、無駄に幻想的な気がする。 「あァ、サトムのツレの嬢ちゃんの一人だな。カゴ、とか言ったっけか?」 「レディーにその口の利き方は無いんじゃないかなぁ〜?」 アイヴォリーさんの顔の前まで飛んでいって、アイヴォリーさんを睨みつける。 「ははっ、ウチのメイとタメが張れるくらいオテンバな嬢ちゃんだネェ。」 「もう、アイったら!失礼じゃない!はじめまして、風冱さん?」 「はじめまして、メイ!」 「あの〜、私も混ぜてもらっていいですか〜?」 今度はプルさんだ。 …プルさんも羽が生えているとはいえ、サイズは普通の人間サイズである。 2人のフェアリーに囲まれると、一人だけ縮尺が間違っているようにも見える。 「はじめまして、プルチェラといいます〜。」 「プルは私のパートナーなんだよ〜。」 風冱さんがプルさんの肩に乗る。 「あ、じゃああたしも〜。」 メイリーさんまでプルさんの肩に乗る。 大妖精と妖精達のユニット…と言えるような気もしないでもない。 「お、イイんジャねーか?ビジュアル的にはなかなかイケてるぜ。」 そこにハルゼイさんが近寄ってきた。 「ふむ。…さて、こんなものを用意したのですが、いかがです?」 「いつのまに…。」 いつのまにか、台座のようなものが作り上げられている。 どうやら、ハルゼイさんが即席で組み立てたらしい。 途中からやりとりを聞いていたようだ。 「それでは〜。」 プルさんがステージに登ると、視線が一斉にプルさん…と、フェアリー2人に注がれた。 「さァさァ、美女3人による合唱だゼ。皆さんもごイッショに〜!」 アイヴォリーさんもノリノリだ。 「じゃあ、みんな、行くよ〜!」 「イェーッ!」 「ひゅーひゅーっ!」 どこからか、相槌の声があがる。 プルさん達の合唱が終わると、次の出演者がステージに上がる。 Alive島最後を飾るライブは今始まったばかりだ。 ****** 気がつけば、夜になっていた。 パーティ会場からは人が徐々に去っていく。 皆、それぞれの帰るところへと帰っていくのだ。 名残惜しいが、僕もそろそろ行かなければ…。 「いい思い出になったぜ、ありがとな、嬢ちゃん方。」 「うん、ボクも楽しかった♪ありがとね〜。」 「ジャ、オレらはもう行くぜ。…サトム、またいつか、会えるといいな?」 いつになく真剣な顔な顔で、僕のほうを見つめる。 「何だか、すぐに会える気がしますよ。でも、少なくても今は…お別れですね。」 笑顔で答える。 別れという実感は、あまり無かった。 そう、またいつか会えるのだ。 いや、会う。生きて、また会おう。 「ソウだな、オレもそんな気がするぜ。じゃ、達者でな!」 真剣な顔を崩し、いつもの笑顔で手を振る。 僕はそれに応えるように大きく手を振って見送った。 そして、2人の…騎士とお姫様の影は、見えなくなった。 「さぁ…私達も帰りましょう?(微笑」 「そうですね…。」 もう、周りに冒険者達も少しになってきた。 「じゃ、私は先に行くね〜。」 「私も、もう行きますね。」 「さようなら〜。」 風冱さんとプルさんが光に包まれ、次の瞬間、消えた。 残されたのは僕とホリィさんだけだ。 「ホリィさんは、どこへ?」 「一度、天界に戻ってみようかなと思います。それでもダメでしたら、また堕とされるだけですから(微笑」 「あまり笑えない気もしますけどね…。」 「それでは、私はもう行きますね。サトムさん、お世話になりました。」 「僕のほうこそ。お元気で!」 「さようなら〜(微笑」 ホリィさんは、最後まで笑みを絶やさなかった。 そして、その微笑みが消えた後、僕一人が残された。 辺りには、転移の光がちらほらと見える。 その灯火も、徐々に減ってきた。 「さて…僕も、か。」 思い出が走馬灯のようにかけめぐる。 …いや、死ぬわけじゃないんだけど。 この島に来てから、本当にいろいろあった。 それもこれも、全ては一つの噂から導かれたものだ。 榊さんに、感謝しなくちゃいけないのかもしれない。 「…そんなに考えても、意味無いか。」 既に辺りは薄暗くなっており、少し冷たい風が肌をなぞっている。 不意に、涙が頬を掠めた。 「ふ、ふふ…。」 同時に笑いがこみ上げてくる。 「ありがとう、そして…」 「さようなら、”生きる島”!」 光が僕を包み込んだ。 ****** そうして、僕の物語は次の章へと進む。 とりあえず、一度故郷に戻ってみようと思う。 勿論、焼け跡で何も無いはずだけど。 気持ちをまとめるには、そこが一番いいと思うから。 その後は、ファルの屋敷に行こうかな。 その頃にはメイも戻ってるだろうし。 そうしたら…うん。 お世話になったところに挨拶にして回って、 ハルゼイさんのところに行こう。 さぁ…これからが、本番だ! …気付いたら、ラビ助とウサ吉も連れてきてしまっていた。 島の生き物なんだけど、いいんだろうか? まぁ、しばらくは野宿が多くなるだろうし、 引き続き布団として活躍してもらおう。 後記 この際他の人の前振りとのタイムパラドックスは放置です。 勝手に出演いただいたキャラクター、及びそのPL様、ごめんなさい! 最後だというのでそれなりに気合入れた…つもりです。 あくまでつもりですし、二日に分けて書いたので結構バラバラです。 しかも最後のほうちょっと飽(ry シマリス様も粋な終わり方を与えてくれたもんです。 固定パートナーだったファルそしてそのPLさん、 前振り書いて貰ったりいろいろネタ振りして頂いたR,E.D.さん、 その他もろもろお世話になった方、PTMとそのPL様、 そしてこんなグレイトなゲームを提供してくださったしまりす様、 どうもありがとうございました!
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
キャラクターランキングの方では感想も同時に募集しています。 |