生存 96 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 食料348 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 SdKfz101T号生物(ナマモノ)戦車R型
【食料消費】 PetNo.2 SdKfz182ベンガル虎(ブラフ)
るみぃ「転送装置は…作動するです?でもでも、宝玉と同じくらいのぱわーのが…あの遺跡に!/指指し」
るみぃ「さぁさ、頑張ってとつげきしよー♪ほらいこー!」
アイ(202) からメッセージ
アイ「別に大儀を振りかざす必要なんてねェさ。ダレにだって、自分のタメに生きる権利がある。オレはメイッパイソイツを行使するぜ?」
アイ「……あァ、終わり、だな。まァ最後くレェはユックリしていけよ。最高級のディンブラとクッキーでモテなすぜ。」
アイ「あァ。オレはもう選んだモノを裏切らねェ。ずっと、ずっと。そう、ずっと一緒さ。オレの刃は、タダ一人のタメにある。今ゴロ気付いたのか、気付かねェフリしてたのかは分からねェケドな。分かったさね。」
アイ「イイんだよ、ソレで。“生きる”ッてのは、きっとそういうコトだろうさね。な?」
ラディア(449) からメッセージ
ラディア「余りにも突然の終焉だけれど…。そちらはどうなさるのかしら?貴方の技術があったらいくらでもつぶしはききそうだけれど(笑)」
ラディア「私は島を去るつもりですの。…御家再興も、ここにいてはかなわなそうということがわかりましたもの。」
ラディア「私が御家再興した頃、是非出来のいいメイドロボ作って尋ねてくださいましね。それでは、また。ごきげんよう。」
サトム(601) からメッセージ
サトム「そうすると、もう…動きは始まってるってことになりますね。…気合入れていかないと。」
サトム「さて…通信機を一つもらえますか?僕は一度帰るところがあるので…。合流するまでに、いろいろとやっておきたいこともありますしね。」
サトム「必ず連絡しますから、本部を作って待っててくださいね。…もし通信機が壊れたら、持ち前の足でどうにかたどり着いてみせますよ(笑」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)(659) は言った
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「さて、後は用意を整えるだけ・・・か・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「・・・・・ジンク・・・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「私は・・・天幕を・・・決して許さない!」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「必ずこの手で鉄槌を下してみせる!ふっ待っているがいい」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「久しぶりですな・・・隊長」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「!!」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「・・・・・・・・・・すまない、つい動揺してしまったようだ・・・久しぶりだね先任軍曹」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「そう・・・ですな・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「(ジッとジンクを見つめた後明るい調子で)うん、思っていたよりも元気そうじゃないか・・・よもやこのような場所でそしてこのタイミングで会うとはあまり予想はできなかったがね」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「隊長・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「分かってる・・・私を・・・殺しに来たんだろう?」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「な・・・なぜ・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「なんとなく・・・では駄目かね?(微笑」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「ふふ、まぁ色々と・・・ね?」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「・・・隊長・・・(暫しの沈黙の後短機関銃をハルゼイに向ける)・・・死んでください」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「でないと・・・君の新たな戦友の命が保障できない・・・と言う事かね?」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「どうしてそれを!」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「伊達に君と共に戦ってきたわけじゃない、私がこんな事を言うのもなんだが・・・唯命令されただけで私を殺しにくるほど軟な絆じゃないと信じていたからね」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「ウィンド殿との顛末を聞いた時に確信を得たよ」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「隊長・・・小官は・・・小官は・・・俺は・・・」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「いい・・言わなくてもいいよジンク・・・もう苦しまなくても・・私が責任を持って彼の組織を叩き潰す!」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「私を・・・私を・・・もう一度だけ・・・信じてもらえないか?」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「・・・・・・・・・・(短機関銃の銃口が大きく震える)」
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「そうそう・・・君には話しておかなければならない事があったんだ・・・よもやこういうことになるとは思ってもいなかったが・・・彼女に会っておいて本当に良かったと今ではそう思うよ」
か〜まいん【天使気分lv40】(1340) からメッセージ
か〜まいん【天使気分lv40】「出て来ないで欲しい時に出て来て、出て来て欲しい時に出て来なくて……本当に厄介ですよね。<黒騎士」
か〜まいん【天使気分lv40】「出て来ないで欲しい時に出て来て、出て来て欲しい時に出て来なくて……本当に厄介ですよね。<黒騎士」
体格 を 29 上昇させました。(CP- 34 ) |
叫び声が聞こえる Sui(80) のシャウト! Sui「お疲れ様でシタv」
レス(92) のシャウト!
ヴァル(94) のシャウト!
メイ(139) のシャウト!
リキ(175) のシャウト!
白夜(199) のシャウト!
アイ(202) のシャウト!
エルヴェ(276) のシャウト!
ペロ(357) のシャウト!
クリフ(366) のシャウト!
ι│ι│τ(432) のシャウト!
零華(450) のシャウト!
アフロなアフロなアフロなしま(520) のシャウト!
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)(659) のシャウト!
ディー(669) のシャウト!
せぇな(* ̄▽ ̄) +(671) のシャウト!
ゼル(794) のシャウト!
しるふぃ〜(810) のシャウト!
フィリア(882) のシャウト!
陽気な外交官(915) のシャウト!
アリス(944) のシャウト!
天災姉妹『妹』(980) のシャウト!
かぶげ(1005) のシャウト!
アルバータ(1145) のシャウト!
U'night=Wishstar(1180) のシャウト!
特派員S(1393) のシャウト!
てぃあらん(1527) のシャウト!
ローグ(1633) のシャウト!
リオン(1690) のシャウト!
『疾風』の蒼雅(1696) のシャウト!
『追憶』の紫苑(1743) のシャウト!
やまねこ(1759) のシャウト!
ケイ(1766) のシャウト!
けろん(1856) のシャウト!
ニャンコなうるにゃん(1997) のシャウト!
良牙(2022) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 時空間の狭間・・・ 始まりの終わり 島南西部 ハル『お久しぶりですね、お二方』 ハルゼイが微笑を湛え現れた ルミ『あ!たいちょう〜やっほー!』 力一杯手を振り駆け寄るルミィ ブラ『お久しぶりですなぁ化学屋殿』 ブラウも笑みを浮かべ歩み寄る ハル『孤島での戦いお疲れ様でした』 頭を下げる ルミ『ん〜結局は皆で力を合わせて勝てたけど・・・あたし自身は負けちゃってここに飛ばされちった』 唇をかみ締め悔しそうな表情で語る ブラ『支援感謝なのですよ』 ハル『私は何もしてませんよブラウ殿にお礼を言われる程の事なんて』 ブラ『いえ、孤島だけでなく今までの事もですよ』 ブラ『ところでこのような場所にまで一体どのようなご用件で?』 ブラウの問いに一瞬ルミィに視線を送った後決意に満ちた表情で答えた ハル『お礼とお別れの挨拶に伺いました 信頼に足る友人達と共に困難に立ち向かわなければなりません ですから最後にお礼と別れのご挨拶に伺っているんですよ』 ブラ『死地に向かわれるおつもりですか?』 ハルゼイの言う『困難』と言う物の察しが付いたのだろう そしてその相手がどれだけ強大であるかも そんなブラウににっこりと笑みを浮かべ ハル『死にに行くつもりは毛頭無いですよ 生きて返って皆で再び笑い合って過ごせる そんな当たり前だがゆえに尊い日々それを作るため征くのですから』 アイヴォリーに向けて告げた言葉をブラウにも告げた ブラ『そうでしたか』 ハル『えぇ、それに私の友人達は優秀ですからね連中の思うようにはならないですよ』 ハル『ルミィ君』 真剣なまなざしで見つめる ハル『どうするかね?私は君の決断を尊重するよ』 ハル『まだ時間は少し残っているその間に考えておくと良いまた迎えにくるよ』 だがルミィはきっぱりとした口調で答える ルミ『あたしは島に残るよ!』 その答えは予想外であったようだ驚いたような顔になる ハル『ほう?』 ルミ『んとね?宝玉をもう一度手に入れるの!この辺は島でも一番古い場所なんだって!そこで遺跡を探して宝玉をみつけるのら!!』 ルミ『それにねじいちゃんの事だけどきっとここで冒険を続ける事がじいちゃんとの事にも繫がる気がするし』 ハル『そうか』 天幕との戦いにルミィを連れて行かなくて済んだ反面戦力を引き抜けなかったという相反する思い そして島での冒険の続投も危険ではないという保証はどこにも無いという心配 合わさって出来たものはハルゼイの複雑な想いと表情だった だがルミィは笑い飛ばした ルミ『もうハルちゃん心配性だぉ!』 ハル『私の心配性と苦労性はきっと生涯直らないよ』 と苦笑し後に笑顔で頷き ハル『分かった、君が決めた事はウィンド殿には私から伝えておくよ』 ハル『幸運がある事を祈っているよ!』 そして姿勢を正し踵をカチリと鳴らし綺麗な敬礼をする ルミ『うん!たいちょう〜もしっかりね!』 ルミィも真似た ブラ『ではいつかまたお会いできる日を!』 ブラウは頭を下げた ブラウにも敬礼すると転送装置を使って再び姿を消した 島中央 夜仲間の面々に最後の挨拶を交わそうと戻ってきた そこにアッシュが待ちかねていたとばかりに駆け寄る アッシュ『よぉ!どうやらすれ違いになっちまったようだな』 アッシュ『ついさっきウィンドの兄ちゃんがここを尋ねてな 良かったら参加してくれとさ』 と封筒を差し出した ハル『ふむ』 内容を確認すると見る間に笑みが浮かぶ ハル『ふむ、ウィンド殿も随分と粋な事を思いつく これは私もそれ相応の事をしないとな』 そういうが早いか便箋を用意し返事をしたためる ハル『悪いがこれをウィンド殿に届けてくれないか?私は準備を大至急せねばならん それが終ったら挨拶回りだ!』 アッシュ『了解』 嫌がる素振りこそ見せたが決して断ろうとはしなかった ハル『さて忙しくなるぞ!!』 既にこれから行う作業の段取りを考えるハルゼイだった ラボ 一通りの挨拶を済ませ白衣に野戦服という格好から礼服へと着替えた 皺一つ無い軍服、胸に留められた勲章・徽章の数々、腰には儀礼用のサーベル、手袋まで付けた正装だった アッシュ『あのさ?俺も参加しても大丈夫そうかな?』 ハル『すまない『アレ』の作業員として戦車の操作任せたいんだが・・・』 アッシュ『なんか今日は裏方ばっかりだなぁ』 ハル『それじゃ落ちついたらおごらせてもらうよ』 アッシュ『それもいつになる事やら』 アッシュ『全く人使いの荒い幼馴染を持つと苦労すよったく』 お茶会 砂浜の一角にとてつもない大きさの天幕が立てられていた 戦車を近くに止める ハル『少しばかり離れていたほうが見やすいだろう』 アッシュ『にしてもこんなもの用意するとはなぁ』 ハル『最後なんだ『華』位あってもいいだろ?』 アッシュ『なぁ一ついいか?』 ハル『ん?』 アッシュ『俺も顔出すくらいなら大丈夫かな?すぐ戻るからさ』 アッシュもまた礼服だった ハル『どうしてそれほど参加したいんだ?お前が良く知ってる人など多くは無いだろう?』 尋ねると照れたように明後日の方向を向いてポツリと語った アッシュ『見てみたかったんだよこの島でのお前の戦友たちをさ』 それを聞いたハルゼイははっとした そしてにっこりと笑みを浮かべた ハル『じゃぁ二人で行くとするか』 アッシュ『了解!!』 明るい表情になりアッシュは敬礼をした そして二人は会場へと足を進めていった アイヴォリー『よッ!』 柵が途切れた一角に白いケープを纏った細身の男がいた ハルゼイを見つけると片手を挙げ声をかけた ハル『このたびはお招きいただき感謝いたします』 丁寧だが固い挨拶をして敬礼する 格好が格好だけにいつもよりも様になっていた アッシュ『ついでにおまけとして顔出しさせてもらったぜ』 ハル『二人とも礼服とはいえ無粋な格好で恐縮です』 アイヴォリー『ま、おかてェコトはヌキだぜ、精々楽しんでってくれよな?』 ハル『感謝いたします、そうそう何かの足しにしていただければと思いまして』 作ったミルクキャンディ、フルーツキャンディさらにはパパイヤ、マンゴー等合成された代物から作った菓子類が乗せられた大皿を見せる アイヴォリー『わざわざ悪ィな』 そういうと受け取りもう一人のホスト役である紅茶の精霊に手渡した ハル『実はもう一つ用意したものがありましてね』 ハルゼイにしては珍しく含むような物言いをする ハル『“盛大なフィナーレ”に“華”を添えるにはもってこいのものを・・・ね』 もう一度敬礼し自らもお茶会に参加すべく歩を進めた アイヴォリーとメイは互いに顔を見合わせるとハルゼイの言った“華”に期待を膨らませた 日が沈みはじめお茶会もそろそろお開きという頃 ハルゼイが参加者全員に向かって語り始めた ハル『本日は皆さんにお会いし語り合う事ができて本当に良かったと思っています このような催しを企画実行されたウィンド殿、リアーン嬢、ディンブラ殿に心から感謝を捧げたいと思います』 と三人に向かって拍手する それに呼応するように参加者が拍手する 暫くの間拍手は鳴り止まなかった だが鳴り止んだ頃を見はかりハルゼイが珍しく茶目っ気たっぷりに語りだす ハル『皆さん、もしお時間があるようでしたらもう少しお付き合い願えませんでしょうか? 皆さんに楽しんでいただけるものを用意できると思いますよ? “盛大なフィナーレ”に“華”を添えるにはもってこいのものを・・・・』 と言うと腰に付けていたホルスターから信号銃を取り出し 空に向け引き金を引いた すると ヒュ〜〜〜ン・・・ドン!! 空高く大きな“華”が咲いた 何輪も何厘も大きな“華”が夕闇迫る孤島に咲き乱れた そして・・・全ては終わり全てが始まる お茶会が終わりラボに向かう鋼鉄の相棒 ハル『全て終ったなこの島でやるべきことは』 予備の座席にもたれ掛かりながら軍帽を目深に被りぼそりと呟く アッシュ『いよいよって訳か』 ハル『あぁ、まずはもう一度作戦を練り直す』 アッシュ『なんで終わった後すぐあの兄ちゃんに声をかけなかったんだ?』 ハル『私はまだ馬に蹴られて死ぬつもりは無いんでね』 アッシュ『お前がそんな事言うなんてなぁ』 信じられないとばかりに頭を振る ハル『失礼な奴だな』 心外とばかりに怒った振りをする アッシュ『あのなぁ?よもやお嬢の事気付いてないとは言わせんぞ?』 ハル『お嬢?ふむマントイフェル伍長のことかね?気付いてないという意味が良く分からんが』 アッシュ『(駄目だコリャ)まぁお前は一度馬に蹴られたほうがいいかもしれん』 再び──今度は失望の意味で──頭を振る ハル『謹んでお断りするよ』 肩をすくめる ラボに到着し二人が戦車からおりた直後だった 『彼』は訪れた ドカン!! 突然の爆発音に振り向くと戦車の砲塔部分が無残な姿をさらしていた そして二人の前に『彼』が姿を現した ジンク『久しぶりですな・・・隊長・・・それに曹長殿・・・』 二人『!!!!』 予想していない人物が二人の前に姿を現した アッシュ『お、おやっさん』 アッシュは硬直しそれだけをようやく言った ハル『・・・・・・・・・・すまない、つい動揺してしまったようだ・・・久しぶりだね先任軍曹』 対してハルゼイは平静さを取り戻し答えた ジンク『そう・・・ですな・・・』 軽く目を瞑り答える それをじっと見つめ勤めて明るい口調で切り出した ハル『うん、思っていたよりも元気そうじゃないか ・・・よもやこのような場所でそしてこのタイミングで会うとは予想はできなかったがね』 ジンク『隊長・・・』 何かを言おうとしたジンクを明るい表情のままハルゼイが先に制す ハル『分かってる・・・私を・・・殺しに来たんだろう?』 アッシュ『な!!』 衝撃を受けるアッシュ アッシュ『そんな、まさか、そんな』 ガクリとうなだれる 一方ジンクも衝撃を受けている様子だった ジンク『な・・・なぜ・・・』 それを知っていると続けたかったのだろうが言葉にならなかった ハル『なんとなく・・・では駄目かね?』 自らがもっとも信頼していた部下に殺されるかもしれないと言うにも係わらずハルゼイは微笑すら浮かべていた ハル『ふふ、まぁ色々と・・・ね?』 とお茶会の時に見せたような茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべて言う だがハルゼイの余裕とは裏腹にジンクは追い詰められたような表情だった ジンク『・・・隊長・・・』 暫しの沈黙の後ジンクは短機関銃の銃口を向け押し殺した声で言った ジンク『・・・死んでください』 銃口を向けられてもなおハルゼイは平然としていた ジンクの行動一つ一つに込められた思いすらお見通しとでも言わんばかりに ハル『でないと・・・君の新たな戦友の命が保障できない・・・と言う事かね?』 静かにそしてゆっくりとした口調でジンクに語る ジンク『どうしてそれを!』 ハル『伊達に君と長い間共に戦ってきたわけじゃない 私がこんな事を言うのもなんだが・・・ 唯命令されただけで私を殺しにくるほど軟な絆じゃないと信じていたからね』 すこし照れた様子で言う ハル『ウィンド殿との顛末を聞いた時に確信を得たよ』 ぞれを聞いたジンクは喉から絞るように ジンク『隊長・・・小官は・・・小官は・・・俺は・・・』 声にならない、涙にならない、それでも彼は泣いていた そんなジンクに優しく告げる ハル『いい・・・言わなくてもいいよジンク・・・もう苦しまなくても・・・』 そして断固とした決意を持って告げた・・・いや宣言した ハル『私が責任を持って彼の組織を叩き潰す!』 そして再び温和な表情に戻り ハル『私を・・・私を・・・もう一度だけ・・・信じてもらえないか?』 ジンク『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』 未だ銃口に狙われていた大きくぶれていた ジンクはすでに語るべき言葉を失いかけていた ハルゼイを殺すという意思すらも 賭けたかったハルゼイの言葉に 信じたかったハルゼイの意思を 何よりもジンクはもう一度ハルゼイと共に戦いたかった 天幕の一員としてではなく彼の部下として ハルゼイはさらに語った それはハルゼイのジンクへの切り札だった ハル『そうそう君には話しておかなければならない事があったんだ よもやこういうことになるとは思ってもいなかったが 彼女に会っておいて本当に良かったと今ではそう思うよ』 ジンク『彼女?いや、そんなまさか!』 ジンクの言葉を肯定するようにゆっくりと頷きハルゼイはその切り札を切る ハル『君の細君はまだ君を待っているよ』 ジンク『うそだぁ!』 ハル『私は戦後、隊員たちの家族の家を一軒一軒回って謝罪した そして最後に君の細君の元を訪れたよ細君は確かに若い男と一緒にはなった だがね、結局良心の呵責に耐え切れなかったと言っていたよ ただ寂しかったんだそうだ ずっと二人で肩寄せ合って生きてきたと言うのにその君が居なくなってしまったのだからね仕方のない事だと私は思っているよ そしてその若い男は出て行ったそうだ 私は君が生きている可能性がゼロではないと細君に告げた 彼女は言った 『こんな馬鹿な元女房でも許してくれるのであればもう一度共に歩みたいいつまでもあんたの事を待っている』と』 がっちゃ とうとうジンクは手にしていた短機関銃を落とし地面に膝を着いた ジンク『くぅぅ、くぅぅぅ、くぅぅぅぅ!!』 ハル『さぁ、ジンク帰ろう君の愛しい人が帰りを待ってるんだ』 ハル『そうだった、君が所属している部隊の指揮官グリン・バルバス殿といわれたかな その人物とも私は浅からぬ縁があるようだ』 ジンク『バルバス翁と?』 ハル『あぁ、その方のお孫さんと私は懇意にしているからね 君が脅されていなくても君の戦友たちを助ける必要が私にはあったのさ』 そう告げた ジンクはかつてグババとの会話を思い返した孫が居るという事を ジンク『隊長』 希望の光がジンクの瞳に宿っていく きっと何とかなると ハル『さぁ私が作った転送装置で故郷に帰るんだ』 ジンク『え、えぇ、えぇ』 何回も何回も頷く アッシュ『良かったなおやっさん』 傍らには涙ぐむアッシュが駆け寄って肩を叩いた ジンク『曹長殿』 アッシュ『俺がクロードの元に行けなんていったからおやっさんにもクロードにも迷惑かけたなすまねぇ!』 と溜めていた涙をあふれさせた ジンク『いえ曹長殿の所為ではありますまい』 穏やかな表情になりアッシュにそう言った ハル『これで最大の懸案事項が解決したなこれで心置きなく戦えるというものだ』 満足そうに頷いた これで全ては良い方向に向かう この場に居る誰もがそう思ったその時だった 『重大な違反ですね』 どこからともなくその声は聞こえてきた 憎々しげに、忌々しげに ジンク『!!!!』 ジンクが真っ先にその声に反応し声のする方向に向き直る ハル『誰だね?君たちは』 憮然とした表情を隠そうともせず問いただす 『別に名乗るほどの者ではありませんよ天幕の構成員という以外はね』 どこか楽しげにリーダー格の男が言った 『そう名乗る必要はないこれから死すべき定めの人間にはな』 忌々しげに睨みつけながら言い放つ 『全く軍曹呆れて物も言えんよ敵に絆されるとは』 侮蔑の表情でジンクを見下す ジンク『黙れ!』 ジンクの一喝が響く ハル『天幕の構成員か』 憎悪のこもった視線を冷ややかに投げつけるハルゼイ ジンク『連中が小官を天幕に引き入れた張本人です』 それを聞いたハルゼイ、すぅっと目を細め酷薄な笑みを浮かべる それはジンクや仲間達に向けられていた笑みを全く相反する笑みだった ハル『ふむ、では名前を聞く必要は無いな死すべき定めの輩の名前など聞いたところで意味は無いからね』 と先の男の言葉をそっくり投げ返した そしてハルゼイの裂帛の声が響く ハル『第7213装甲戦闘工兵小隊!前へ!!』 サーベルを抜く ハル『連中を生かしたまま帰すな!!』 ハルゼイの命令が下る アッシュ『いわれなくても!!』 アッシュがそう叫ぶと肩に下げていた短機関銃を三人に向け発砲する ジンク『今までの借り返させて貰う』 静かにそう告げ短機関銃を構える だが三人は 『やれやれ血の気の多い事ですね』 『やろうというのか?我々と』 『だが戦うのは我々ではないのだよ』 短機弾を難なくかわし余裕の口ぶりでそう話す 『さて後は軍曹にお願いするとしますか』 ジンク『今更貴様らの言う事等聞けるかぁぁぁ!!!!』 短機の引き金を引きっぱなしで突っ込む ハル『ジンク!』 アッシュ『おやっさん!』 慌てて追いかける二人 パチン! リーダー格の男が指を鳴らす するとジンクは突然その場で立ち止まり硬直する そして崩れ落ちた ハル『貴様ぁぁ何をしたぁ!』 『いえ大した事ではありませんよ人格を再インストールしただけですから』 事も無げに言い放つ ジンク『 ヴァージョン0.00オールシャットダウン』 ジンク『ヴァージョン0.10ダウンロード・・・カンリョウリカバリカイシ』 ブツブツと理解不能なそして人とは思えない声で何かを呟き続けるジンク ハル『しっかりしろ!ジンク!おい!しっかりするんだ!』 アッシュ『おやっさん!頼むよ目を、目を覚ましてくれ!』 二人が駆け寄り必死に揺さぶるだがジンクの瞳には何も映ってはいなかった ジンク『リカバリカンリョウリブート・・・OK』 『準備は出来たようですね目的を達成してください』 そう告げると三人は暗闇に溶け込んで姿を消した ハル『待て!』 ハルゼイの叫びだけがむなしく木霊した まるでその木霊に反応するかのようにジンクがむくりと起きた アッシュ『お、おやっさん大丈夫か?!』 慌てて助け起こそうとするアッシュ・・・だが タタタタタタ 短機の発射音が響いた ゆっくりと、まるでスローモーションでも見ているかのようにゆっくりと倒れていくアッシュ アッシュ『お、おやっさん』 地面に倒れこむ それを無表情に見つめるジンク ハル『な、なにを一体どうしたというのかね!ジンク!』 ジンク『ニヤリ』 見た事も無いようなジンクの邪悪な笑みだった 特攻Gチームの戦友達ですら悪寒が走りそうな邪悪な笑み ジンク『全ては虹色天幕のため!』 叫ぶと短機をハルゼイに向け突っ込んでいく ハル『っく!』 咄嗟に右に飛びのいた タタタタタタ ハル『くぅぅ!』 何とか致命傷にこそならなかったものの右足を短機で撃ちぬかれた 右足は真っ赤に染まった サーベルを杖代わりにし立ち上がるハルゼイ その瞳には諦観もジンクへの憎悪も哀しみも無かった 唯其処にはジンクを助けるという決意のみが宿っていた 必死に語りかけるハルゼイ まだ完全に調子が戻っていないのかギクシャクした動きをするジンク ハル『ジンク、君はこんな事に屈するような軟な人間ではなかったはずだ!』 タタタタタタ 短機の斉射が明後日の方向に飛んでいく ハル『今までだって確かに困難はあった!だが皆で乗り越えてきたではないか!今回だって乗り越えられるはずだ!』 タタタタタタ 正確になっていく斉射今なら拳銃で何とか反撃できる そう考えが過ぎったが無理やりねじ伏せる ハルゼイは決してジンクを撃とうとはしなかった 最後まで説得することに賭けた ハル『故郷に帰りたかったはずじゃなかったのか!君の細君が待っているのだぞ!ずっと君が望んでいた事じゃなかったのか!細君と平和な暮らしを営むと!』 タタタタタタ ハル『ぐぅ!!』 斉射がハルゼイの左肩を貫いた 今度は左上半身を紅く染める 本来であれば倒れてもおかしくない状態でハルゼイは立ち続けていた 喉から絞るかのような叫びを発しジンクに呼びかける ハル『しっかりせんかぁぁ!ジ〜〜ンク〜〜!!大-』 それはかつて狂気に犯されたハルゼイを叱咤したジンクの言葉だった その叫びに動きを止めた ハル『はぁはぁはぁ・・・ジンクもう、もう戻ってきてくれよ わた・・・僕達が知っているあの先任下士官に!』 息が上がり朦朧とし始めた意識の中でハルゼイは必死になって説得し続けた ジンク『・・・・・・・・』 初めてジンクが動きを止めた ハル『っく!』 もう一息という手応えをハルゼイは感じ始めた ジンク『セーフモードイコウモンダイカショテキシュツ・・・OKセーフモードカイジョ』 再びあの人のものとは思えない呟きを発した ジンク『ハルゼイ死ね!』 怨念の篭ったような声で死を宣告する タタタタタタ 再び短機がうなりを上げた ハル『カハッ、ぐふぅ』 短機は容赦無くハルゼイの左脇腹を貫いた ハル『(もう・・・ここまで・・・なのか)』 どのような医術・魔術を用いても自分は助からないだろう 科学者として冷徹な知性が自らの身をそう分析した ハルゼイに諦観が込み上げて来る だが不思議な事に後悔は浮かばなかった ハル『(だが最後に彼だけは私の手で止めなければ)』 それだけが、その信念だけがハルゼイを生きながらえさせていた ハル『(まだ、まだ動く!あの場所さえたどり着けば彼だけでも何とかできる!)』 そしてハルゼイはサーベルに体重を預けゆっくりとした歩みでラボへと進んでいった 既に勝敗は決したと思っているのかゆっくりとした足取りで追う ハル『はぁはぁはぁはぁ』 既に通常の半分も効かなくなった視界を記憶だけを頼りにその場所へと進む ハル『(私のラボはこんなに暗かったかな?今度戻ってきたら真っ先に天井灯を増設しなければな)』 なんとなしにそんな考えが浮かぶ こつこつこつこつ ハルゼイの軍靴がリノリウムの床を叩く その後からはまるで蛞蝓が這ったような何かの跡が出来ていた それは紅かった、そしてそれはハルゼイ自身から流れ出ていたものだった その後をジンクがゆっくりと追い詰めていく ハル『(ルミィ君、ブラウ殿、芳瞬院君、シエル君、カウス君、夜陰さん、セレニティ君、クレリアさん、ユキ君)』 心の中で夜仲間の仲間達一人一人の感情豊かな表情が浮かんでは消えていった 紅い跡をつけながらゆっくりとだが確実にその部屋に近づいていく ハル『(よし彼は私の後をついてきているな)』 聴力も殆んど効かなくなってきていたがそれでもジンクが後をつけている事だけははっきりと分かった ハル『(アルステイシア嬢、ファラ殿)』 旅先で出合った数多くの人々の顔が過ぎる そしてその部屋に着いた ハル『(か〜まいん嬢、サトム君、リアーン嬢)』 最後の力を振り絞りその部屋でやるべきことの準備を行う もう既に目も耳も役に立たず腕もサーベルを持つ腕しか効かなかった だがその装置の制御卓に体を預け片手と記憶だけを頼りに操作を行う 制御卓は紅いもので染まった ジンク『最後だ』 感情の篭っていない声が部屋に響き渡った ハル『(ふぅ、来たか)』 丁度ハルゼイも全ての準備が整っていた 後は実行キーを押すだけ 最後に彼はこの島で最も頼りにした男の名を呟いた そうする事で自分の意思を託そうとした ハル『・・・ウィンド殿・・・後は・・・任せました・・・よ?』 そして実行キーを押した その瞬間時空間転送装置から猛烈なエネルギー流が流れ出した ジンク『っくしまった!』 慌てて退避しようとしたジンクにハルゼイが抱きついてきた ハル『さぁジンク私と共に時空間の狭間に行こうではないか!』 死人同然のハルゼイに一体どこにそんな力があるのか ジンクは全く振りほどけなかった 流れ出したエネルギー流は一転して今度は転送装置へとまた戻っていく その流れにハルゼイとジンクは飲み込まれていった ハルゼイ・ジンク『うわぁぁぁ!!!!』 二人は光の渦に飲み込まれていった 丁度その時 メイ『ねぇアイ?あれって確かハルゼイさんが居るあたりじゃないの?』 どこと無く心配そうな口調でメイリーがアイヴォリーに尋ねた 見ると確かにハルゼイのラボがある辺りから光の柱が立ち上っていた アイヴォリー『ん?あァきっとマタナンかの実験でもヤッてるんだろうさね』 メイ『そうかなぁ・・・なんか胸騒ぎがするよ』 不安な表情を隠そうともせずアイヴォリーに言う アイヴォリー『あァアイツに限ってモンダイはねェだろうさ』 そういうアイヴォリーだったがそんな彼にも不安が過ぎっていた アイヴォリー『まさか、な・・・まさかそんなコトはねェよなハルゼイ!』 不安をかき消すようにアイヴォリーは心の中で叫んでいた 彼は今会議室に居た 『ご苦労様でした』 『良くやったと褒めるべきだろうな』 『うむ、良くやってくれたよ』 口々に彼を讃えた 『いえ、奴は生死不明です確実に殺したわけではない』 と反論する 『いえ良いのですよ彼自身は行方不明、次元の狭間に行ってしまい彼の全てであったラボも跡形無く潰えた』 『今回貴方にはご褒美があるのですよ』 『正式に団員として迎え入れるだけでなく本部付き特務曹長として兵達を統率していただく事になりました おめでとうございます特務曹長』 『これが階級章だ』 と今まで冷ややかな態度を取ってきた男が襟に階級章をつけてた 『これからも頑張ってくれたまえ我ら虹色天幕の為に』 そういうと ジンク『ニヤリ』 と邪悪な笑みを浮かべ手をかざす ジンク『+大+全ては虹色天幕の為に!!!』
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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