ALIVE
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生存 96 日目 天候:晴れ



基本行動宣言成功
その他の設定成功
メッセージ送信 ヴァル(94)
フレア(1)
ユーリィー(29)
レイファス(116)
アフロなコムカット(154)
十夜(334)
ちか(687)
リーザ(936)
精霊使いノア(1136)
アルフィン(1144)
イッシュ(1621)
ヒュウ(193)
クラリス(248)
フィナーレ(478)
ハイン(143)
Rs(ライズ)(552)
一振りの、刀(1217)
ツギハギ(1384)
狂気(1454)
みーか(1493)
緋影(1737)
我が次なる戦場へ(1818)




【食料消費】
食料446 を消費しました。

【食料消費】 PetNo.1 ベイリ
食料消費を節約!(-18)
食料181 を消費しました。

【食料消費】 PetNo.2 狼少年
食料消費を節約!(-46)
食料407 を消費しました。


ユーリィー(29) からメッセージ
ユーリィー「最後の最後まで女性でお疲れ様ー。男に戻るなんて許さないですよ?(ぉ」

ユーリィー「冥土は冥土のままご主人様にお仕えするのがジャスティス!(ぇ」

ヴァル(94) は言った
背後「最後ですなぁ」

ヴァル「そうだねぇ」

背後「思えば1年8ヶ月になるのかなぁ。長いといえば長かったし短いといえば短かった。うん。初回参加したゲームはこれが初めてだったからね。初回参加して最後までやりきったゲームは2,3あるけど、それはこのゲームをやってる間に始まって、終わったし」

ヴァル「そういう意味では思い入れ深い?」

背後「まぁねぇ。何やっても全然ダメで一時期惰性になったりしたけど。散々ネタで遊ばせてもらったし」

ヴァル「……待った、今隠されてた発言は何?(にこー」

ヴァル「気にしない気にしない……って何か構えてるし!?煤i ̄□ ̄;」

ヴァル「気にするってー!(エクシ発射」

背後「__。_」

ヴァル「……とまぁ、阿呆は放っておいて。
メッセを交わしている全員に送るのが(これまでのメッセ的に)気恥ずかしいので、あえて自分の結果で。えー、今まで僕とメッセを交わしてくれたり、前振りを読んでくれたり、或いは背後の妄想ネタに巻き込んでしまった人。その他僕に関わった全ての人に言いたいと思います」

ヴァル「今までお付き合いしてくださり、
どうもありがとうございました!

背後「おそらく今後ヴァルガルドというキャラが他のゲームで出しゃばることはないと思いますが、もしも次期栗鼠ゲー含め他ゲームで自分のキャラらしきキャラを見かけたら一言二言声をかけていただければ幸いです」

ヴァル「……復活早っ煤i ̄□ ̄;」

ハイン(143) からメッセージ
ハイン「今までお世話になりました…色々ありましたけど楽しかったです。またいずれ、会えるといいですね…」

アフロなコムカット(154) からメッセージ
アフロなコムカット「今までありがとう。一緒にトナメも出れてやってこれて楽しかったですよ。」

アフロなコムカット「これで終わりだけど、またどこかでお会いしたときは、よろしく声をかけてくださいな。」

アフロなコムカット「ありがとうございました。」

れりす(233) からメッセージ
れりす「終わっちゃったねー♪、ヴァルさんも最後までネタご苦労様。」

れりす「結局、哀歌さんとはどうなったのか、気になるけどね♪式には呼んでね、私、当面は遺跡にいるから。」

クラリス(248) からメッセージ
クラリス「ヴァル君、お疲れ様。そして、ようこそクライシス家へw メイドとしてこき使ってあげるから覚悟なさいw」

うさ(290) からメッセージ
うさ「ヴァルさん、今までありがとうございました〜ヽ(´▽`)ノ また会える日を楽しみにしてますっ」

十夜(334) からメッセージ
十夜「悪ィ、決闘できなかったな(笑)  本当はリベンジしてみたかったんだけど。トーナメントで当たれば…だな、その時は堂々と勝負だ。」

十夜「さてと…オレは自分の世界に戻るとするわ。リーヴェつれてな(ぁ  ヴァルさんはどうするんだ、これから。やっぱりアイカさんと一緒に…とか考えてるのか?(笑)」

十夜「どちらにしても離れ離れになっちまうな…いや、別に寂しいとかはねーケド(ぉ  ま…さよならは言わない。縁が得れば合うことになるんだ、少なくともオレは…そう思ってるからな。だから…またな、ヴァルさん。また会おうぜ、いつかどこかで。」

ラディア(449) からメッセージ
ラディア「ごきげんよう、梁山泊ではいつもお世話になっておりましたわ。」

ラディア「私は島を出るけれど…梁山泊の同窓会でも、いつか開きましょう。」

ラディア「それではその日まで…ごきげんよう。」

Rs(ライズ)(552) からメッセージ
Rs(ライズ)「いよいよ終わりということで…、メッセでも梁山泊でもありがとうございましたっ、」

Rs(ライズ)「ヴァルさんのMAとか変幻自在とか、全部は見れませんでしたが楽しかったですー、」

Rs(ライズ)「…結局最後まで煩悩の話してたような気がします…(ぁぁ) …それも良き(?)思い出ということで」

Rs(ライズ)「来期は初期技能とかで煩悩あるでしょうか…(ぇ」

ちか(687) からメッセージ
ちか「今日で最後…ですね。ヴァルさんにはこねやの頃からずっと仲良くしていただいて…本当にありがとうございました。」

ちか「途中で辞めそうになったり、DAAでたくさんご迷惑おかけしたにも関わらず…いっぱい励ましてくださって、、、なんてお礼を言っていいのか…」

ちか「ヴァルさんのこと、絶対忘れません。もし…またどこかで会うことがあったら、仲良くして…ください(///」

ちか「今までありがとうございました。さようなら⌒∇⌒」

ウィル(775) からメッセージ
ウィル「今までありがとうございましたなのでしたぁ!でもでもぉ、これからもよろしくなのですぅ(敬礼)また会える日を楽しみにしてるですぅ♪」

シオン(821) からメッセージ
シオン「ヴァルさん、今まで色々とありがとうございました(ぺこ ヴァルさんは女の子でも、もちろん男の子でも素敵でしたよ(微笑 うふふ…可愛らしい方は大きく成長すると格好よくなるんですよv私達はエルフ…気長にがんばってくださいませね(微笑」

シオン「お別れなのは悲しいですが…また何時か何処かでお会いできたらと…本当にそう思います(微笑 今まで本当にお世話になりました(ぺこ どうかお元気で…(微笑」

しおりん(1034) からメッセージ
しおりん「ごめん・・・・・ほんとごめん・・・・。」

しおりん「あどの絵塗った関係でこっちの方が見覚えあるんですが(汗」

しおりん「こうやって見てみるともっと前から色々他人の結果見てれば良かったかな」

しおりん「ま、双子の兄妹ってことにしてあげる」

芸備頼衡「短い間でしたがお疲れさまでした」

しおりん「次回も宜しくお願いします」

精霊使いノア(1136) からメッセージ
精霊使いノア「上手く行くかって…何それ(笑) 最終回で登録失敗とかありえないよね…(遠く)」

一振りの、刀(1217) からメッセージ
一振りの、刀「さて、ここで締めとなるので。今までのようなかけあいは無視して。挨拶で締めさせていただきますですよ。」

一振りの、刀「そうだな。・・・そちらほど、苦しんで。悩んで。それでも前進した人はいないとおもう。・・・たとえギルドの主義と己の本質が異なっていたとしても。それを補おうと努力していたことは。誰が見ても明らかなわけで。」

一振りの、刀「・・・そのへん、我慢に限度がきて、最後のほうチャットにももぐらなくなった自分には差が痛感してしまうわけで。」

一振りの、刀「・・・うん、やっぱ。そちらは。自分の中では。「ギルド内で一番すごい人」として。記憶に残させていただこう。」

一振りの、刀「──貴方は頑張った。結果はどうでもいい。経過こそが次へつながる。そう思い知らせてくれた人よ。ありがとう。・・・では、このまま気持ちかいてったら長くなりそうなのでここらへんで(苦笑   ではでは。」

ツギハギ(1384) からメッセージ
ツギハギ「はいー、お疲れ様でしたー。アライブとりあえず終わりましたね。これでダムぢごくからは開放」

ツギハギ「・・・されないのかなー?  ふふふ、今回だけは木曜に継続しましたよ?」

アフロなみるちゃん(1407) からメッセージ
アフロなみるちゃん「みるちゃんです☆
みるちゃんはキノコの森へゆくのです(予定)(>▽<」

アフロなみるちゃん「きっとどこかでお会いするのです☆
そうしたら、みるちゃんの止まり木になってくれるとうれしいです(>▽<」

みーか(1493) からメッセージ
みーか「え?気のせいですよー<みーたん出てる  でも性格融合って言うのもいいじゃないですか(駄目です」

みーか「意地と言うか…うん、そうなるんでしょうねー変なプライドと言うか(ふっ」

みーか「結局覚える余裕無かったですよー残念(..w<黒魔術」

みーか「かしこまった挨拶は苦手ですけど(苦笑) …色々とお世話になりました。同じ団員として、色々とありましたけど、良い思い出になる事を祈ります。それでは、お元気で…」

イッシュ(1621) からメッセージ
イッシュ「…なんというか、さすがだね。最後までメイドで突っ走るのって。メイドとしての旅路の幸せを祈ってるよ〜(ぁ」

イッシュ「さて……どうやらこれで偽りの島の冒険は終わりみたいだね。自分の帰るべき場所に帰るのか、それとも真の島での冒険を続けるのか。とまぁ、どちらにしてもお別れというのには間違いないね。  ……それじゃあ……また!

緋影(1737) からメッセージ
緋影「やぁ。ヴァル殿。今日は別れの辞を述べに来た。」

緋影「思えば君とも長い付き合いになった。攻魔を作ってもらったこと、決して忘れはしない。」

緋影「……私は大陸へ還る。妻の墓参をする。少しでも罪滅ぼしが出来ればと…な(穏笑」

緋影「ヴァル殿がどうされるかは分からんが、君の未来に光溢れんことを祈ろう。……さらばだ。」

フランシス(1772) からメッセージ
フランシス「いやーいくら男に戻っても・・・やっぱり神は神ですよね(ぉ」

我が次なる戦場へ(1818) からメッセージ
我が次なる戦場へ「・・・ヴァルさん、最後までメイド魂を貫いていきてくださ・・・(撲殺) …失礼しました、アイカさんとお幸せにw」

呪夢(2053) からメッセージ
呪夢「今まで本当にありがとうございました!!

神聖魔術 を訓練しました。(CP- 33 )
神聖魔術 を訓練しました。(CP- 36 )

敏捷34 上昇させました。(CP- 52 )

ギフト27003 を消費して 魔法の鉄鋼 から Last prayer という 攻魔 を作製しました。




叫び声が聞こえる

レス(92) のシャウト!
レス「終わり…か。でも、最後は笑って…ね!」

ヴァル(94) のシャウト!
ヴァル「終わりか―…(’’ 長いっちゃ長かったけど、短いといえば短かったよね―…。
とりあえず、メッセとかで今までお世話になった・相手してくれた皆に感謝ー。」

メイ(139) のシャウト!
メイ「みんなーっ! 今まで、本当に本当に有難うっ♪ お茶会楽しく盛り上がろうねっv」

リキ(175) のシャウト!
リキ「皆さん、本当にありがとうございました。楽しかったです。

白夜(199) のシャウト!
白夜「………orz」

アイ(202) のシャウト!
アイ「みんなオツカレッ!今日くレェはユックリしていってくれよなッ!!」

エルヴェ(276) のシャウト!
エルヴェ「…もう最後かぁ…(トオイメ) エピログ書いてて段々ボーっとしてきたので、誰か抜けてたらゴメン…(何」

アフロなユキ(281) のシャウト!
アフロなユキ「最後かよぉぉーーーーーーーー!w」

ペロ(357) のシャウト!
ペロ「魔術兵器。 ・・・探してました。」

クリフ(366) のシャウト!
クリフ「終了。」

ι│ι│τ(432) のシャウト!
ι│ι│τ「もうちょっといたかったでしけど・・皆元気でやるでしよ!」

わかめパーマな羽唯(461) のシャウト!
わかめパーマな羽唯「この島に来た事、この島に居た事、この島があった事、そしてこの島で出会った人達の事。・・・ずっとずっと忘れないよ。みんなみんな有難う〜〜〜(≧∇≦*)ノばいっ!」

アフロなアフロなアフロなしま(520) のシャウト!
アフロなアフロなアフロなしま「今まで、本当にありがとうございました、もげらヽ(´▽`)ノ」

ラム@鳥人間を背後に(562) のシャウト!
ラム@鳥人間を背後に「今まで皆ありがとうー!!…時間が無くて、纏めてでごめんなさいorz」

ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)(659) のシャウト!
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)「・・・ウィンド殿・・・後は・・・任せました・・・よ?」

ディー(669) のシャウト!
ディー「イロイロアッタケレド、コノ島デノ出会イニ感謝シテイマス。アリガトウ……」

せぇな(* ̄▽ ̄) +(671) のシャウト!
せぇな(* ̄▽ ̄) +「最後くらいちゃんとエピローグとかかいておこう・・・」

リューネ(755) のシャウト!
リューネ「The Last of ALIVE!! 微妙作製師Lüneは永遠に不滅のつもりですっ」

ゼル(794) のシャウト!
ゼル「えっ!?もう終わりですか・・・なんだかあっという間だったなぁ。」

しるふぃ〜(810) のシャウト!
しるふぃ〜「本当にお疲れ様でしたぁ〜っと!」

アリス(944) のシャウト!
アリス「撤収ッ!

天災姉妹『妹』(980) のシャウト!
天災姉妹『妹』「今まで有難う御座いました〜っ!」

かぶげ(1005) のシャウト!
かぶげ「生存者の方々、消えていった方々、食糧やギフトになった動物達、エージェントの皆さん、そして何よりりす様、長い間お世話になりました。」

アルバータ(1145) のシャウト!
アルバータ「さよなら、またどこかで。……あ、そうそう。もげらヽ(´▽`)ノ」

U'night=Wishstar(1180) のシャウト!
U'night=Wishstar「ばいばーい。小さな世界!」

セフ(1301) のシャウト!
セフ「また、逢う日まで。」

特派員S(1393) のシャウト!
特派員S「乙ッ!

てぃあらん(1527) のシャウト!
てぃあらん「今まで知り合った方々、お世話になった方々、ありがとうございます。また夢に向かってがんばりますねー。」

のえるぅ(1602) のシャウト!
のえるぅ「あの…。私と関わってくれた方、関係無かった方、とりあえず近くにいらっしゃる方、お疲れ様でした。えと…色々な参加者がたくさん居るからこそ、その大勢の中で楽しむ事が出来る良いゲームでした。…なんだかよくわかりませんが、それじゃ。(ぺこ

ローグ(1633) のシャウト!
ローグ「エピローグ書けなかったし・・・」

リオン(1690) のシャウト!
リオン「今まで皆様、ありがとうございました。」

『疾風』の蒼雅(1696) のシャウト!
『疾風』の蒼雅「楽しかったぜ! 島で出会った連中、皆、ありがとうよ!」

『追憶』の紫苑(1743) のシャウト!
『追憶』の紫苑「ギルド『月迷風華』の皆、今まで出会った全ての人、本当にありがとう! またどこかで会う日まで、一端さよなら!」

ケイ(1766) のシャウト!
ケイ「ALIVEに居る全ての皆さん、長い間お疲れ様でした♪」

けろん(1856) のシャウト!
けろん「この島ともお別れー。みんなありがとー。」

ニャンコなうるにゃん(1997) のシャウト!
ニャンコなうるにゃん「おさらばでございます にゃー!」

良牙(2022) のシャウト!
良牙「俺の時代はここから始ま・・・って実質最後かい!!
あれ・・サバントは?




ENo.94 ヴァルガルド
場所 N-18地上 宝玉 ○○ C P 90
H P 10414 / 10414

S P 1764 / 1764

食料 2304 / 3338

体格 446 敏捷 559 器用 24
魔力 558 魅力 420 幸運 334
使用可能技一覧 00 連勝 184738

= Equipment =
右手 Sparkle Of Oath
左手 Judgement Of Celestial
身体
装飾 Violation Of The Rules
= Profile =
種族 エルフ
性別
年齢 18
親友探しに島に来ていたエルフ。
ネタスパイラルに巻き込まれたり狩られたり色々ありました。

【刻印】――正式名称:呪華死紋

ヴァルの両手首にある刻印。
彼の血族に備わる能力の証である。ただし他の血族と異なり、一族の全ての者がこの刻印を持っているわけではない。
他の何かを憎む気持ちで心の全てが支配された時、この刻印はその者の手首に顕現する。
再びその心が暴走をすると、彼の能力が発動する。すなわち、能力者の手首に存在する華のような刻印が拡大し顕現、能力者の周り――最低半径10キロのものを全て破壊し、またその破壊に巻き込まれた世界の一部は「そこに何かが存在する価値」が失われ、2度と何かがそこに生まれることはない。たとえそれが人工的なものであったとしても。
また、この能力の発動はたっと1度きりである。3度目の心の暴走は、すなわち能力者の死を招くからである。


こね屋及び芸人梁山泊所属。



===================================================
最後だしね、ちゃんと戻しましたよ。

基本プロフ絵及び基本アイコンは永崎実伊香(1493)さんに
メイドプロフ絵及びメイドアイコンは狂気(1454)さんに
それぞれ描いていただきました。多謝!
===================================================
手抜き万歳なデザインですが、前振り集あります。

No 技能 LV
1攻魔作製27
2弓矢1
3黒魔術25
4森の民1
5神聖魔術13
6動物使役11
7歌唱8
8効果付加12
9伝承知識10
10忍び5
11軽業8
12動物知識8
13指導6
14蜂気分3
15禁魔術20
16  
17白魔術25
18精霊知識12
19呪術14
20呪歌8
21薬品調合1
22効果装着3
23精霊召喚2
Noアイテム(種類・強さ・効果1・効果2)
1Last prayer
 ( 攻魔 / 635 / なし / なし )
2ハーベストムーン
 ( 万能 / 0 / 豊穣LV5 / なし )
3
 ( 防具 / 159 / 刃折LV2 / 漢方薬 )
4前歯
 ( 他 / 3 / なし / なし )
5赤光珠を埋め込んだブレスレット
 ( 攻魔 / 82 / 魔力LV1 / 吸血LV2 )
6Judgement Of Celestial
 ( 回魔 / 329 / 緑術LV3 / なし )
7ピチピチお肉
 ( 食料 / 58 / なし / なし )
8
9
10Sparkle Of Oath
 ( 攻魔 / 434 / 轟々LV3 / 吸血LV2 )
11Violation Of The Rules
 ( 装飾 / 310 / 韋駄天LV4 / 韋駄天LV4 )
12
 ( 他 / 1 / なし / なし )
13
14
15
16羽根
 ( 他 / 0 / なし / なし )
17長い爪
 ( 他 / 5 / なし / なし )
PetNo.1 ベイリ
種族 歩行雑草 C P 2965
H P 3799 S P 673 親密 90 / 100

体格 199 敏捷 356 器用 126
魔力 336 魅力 18 幸運 227
PetNo.2 狼少年
種族 狼少年 C P 87
H P 6757 S P 793 親密 100 / 100

体格 453 敏捷 321 器用 275
魔力 259 魅力 223 幸運 148
付加
貫通LV5 拡大LV3 韋駄天LV3 白き翼 ビリビリボディ



創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。
唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。

そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・


故郷。


(注:このエピローグを読む前に、名前リンクにある前振り集の過去編を読むことを強く推奨します。
 でないと話がわけ分からないので)


 森の中で、ヴァルは一人佇んでいた。
 ここがどこなのか、自分でも分からない。
 深くは気にしないことにして、ヴァルは一本の巨木に寄りかかり、空を見上げる。

 青々とした葉を茂らせる木々の間から見える空模様は、これ以上ないほどの清々しさを感じさせた。

 自然に包まれ、自然と同化する。ヴァルはそんな感覚に身をゆだねるように、目を深く閉じる。
 風の流れ、木々の鳴く音。鼻になじむ草の匂い。いずれも、ヴァルがかつて味わっていた世界にはあった。

――ああ。

 そしてヴァルはあることに気づき、目を開く。
 周囲を見回す。

「ここは……東の森か……?」

 ヴァルは記憶の中の故郷の光景と、目の前の光景を照らし合わせた。――間違いない。
 故郷の里の場所は一度変わっているが、それでもここは「東」のままだ。

「僕……何でここにいるんだ……? 僕は確かあの島で……」

 そこで、自分の身体を見る。男のそれだ。幼いときの自分でもない、ちゃんと18歳の自分である。
 戻った? いつだ? いつ男に戻り、島を出た?
 思い出そうとしても、霞みがかかったように記憶は見えてこない。

――そうだ。

 ここが本当に東の森なら、自分よりもずっと早く親友とその妹――シントとミーネは里に帰還しているはずだ。
 自分がいつここに戻ってきたかは、その二人に訊けばいい。

 ヴァルはそう言い聞かせ、西へと歩を進めた。

 ☆

 予想通り、しばらく歩くと懐かしい故郷の風景が見えてきた。
 かつて人間に破壊されたときの面影もまだ少し残ってはいるが、それ以外は幼い頃からヴァルが慣れ親しんでいる風景と同じだ。

「変わんないんだなぁ」

 少し離れた木の傍からその光景を見ていたヴァルは苦笑し、森を切り拓いて作られた里への一歩を――




 ――弾かれた。



「!?」

 ヴァルには目の前に起こった現象が信じられなかった。
 足を踏み出したときに、その足が後ろに弾かれ、目の前の視界全てで赤い火花が散ったのだ。

 その火花の正体に、ヴァルは心当たりがあった。

「……結界? だとしたら張ったのは、シャリアのお父さんか……?」

「その通りだ」

 懐かしい声がした。

 ヴァルは声がした方に振り返る。

「シント……」

 目の前に現れた者――親友の名を呼ぶ。傷が癒えたらしいその親友の表情は、やけに物悲しい。
 ヴァルは、訊いてみることにした。

「シント、何で僕まで入れないような結界が張られてるんだ?」

 シントは、目を逸らした。
 そして小声で言う。

「僕まで、じゃあない。この結界は、ヴァルが戻って来れないように張られたものだ……」

「……な……何で!?」

 ヴァルは驚愕に口を開閉させていたが、ようやくそれだけ叫ぶ。
 シントは、静かな口調で答える。その言葉の中に、ヴァルが知るシントらしさはない。

「全く心当たりがない、ってわけじゃないだろう? その予想が、多分当たりだ」

 ヴァルは少し考え――いや、考える必要さえも無かったのかもしれない。
 答えはずっと、ヴァルの中に存在していたのだから。

「呪歌死紋……」

「そうだ」

 シントは肯く。

「お前がライドリッドの街を消滅させたことで、お前に流れるその血は呪われている、っていう意見が増えてな。
 勿論お前だけじゃない、お前の血族全てって意味だけど、今残ってる呪歌死紋の血族はお前だけだし。
 でもって、残り一人だからこそ何が起きるか分からないって不安が広がって、お前がオレを探しに出て1ヶ月くらいして結界が張られたらしい」

「……」

 お前に流れるその血は呪われている――

 分かってはいたが、それを改めて口に出されると何とも言えないショックに襲われた。
 ましてやそれが原因で生まれ育った故郷を追われたとなると、ヴァルとしてはどうすればいいかわからない。

「何で……何でそこまで僕に教えるんだ?」

 俯き、震える声で、ヴァルは訊く。

「これから、どうしたらいいかわからないじゃないか……」

「ヴァル……」


 あまりの衝撃に、シントが自分を見て、先ほどより更に物悲しい目で懐に手を入れているのに気づかなかった。


「どうもしなくても、いいんだよ」


「……え?」


 ヴァルが顔を上げると、そこには拳銃の銃口をヴァルに向けるシントがいた。







「お前を見つけ次第、殺しておけって言われてるんだ」



 乾いた発砲音が響く。



 ☆



「……!!」

 ヴァルははっとその場に起き上がった。あたりを見回す。
 そこには見覚えがある。島の地上だった。
 ヴァルは夕べ、自分がいた遺跡が海に沈んだことを思い出した。どうやらここに流されてきたらしい。

 と、いうことは――

「夢か……」

 ヴァルは溜息を吐き出す。
 その拍子に見えた胸の膨らみが相変わらず切ないが、男に戻れたとてあのような事態が起きるのでは――

「……どっちがいいんだろうな」

 ふと呟き、本気で考えてしまう。言ってみれば自分は、街を一つ滅ぼした重罪人でもあるのだ。
 その罪に苛まれることはこの島に来てなくなったが、罪自体が消えたわけではない。
 ヴァルの身体に流れる血の重みも、軽くなることはない。

 だが、それでも。

――悩むことなんて、最初からないじゃないか。

 ヴァルは再び、大地の上に仰向けになる。

――たとえ万が一男に戻れなかったとしても、それを苦に死ぬようなんじゃいけないんだ。
 それは、ボクが殺した全ての人への冒涜だ。

 そう思いながらヴァルは紅い空を見上げる。
 ――ふと、空の紅さが一瞬だけ強まった。


  ――ドクン。

「……?」

 それと同時に鳴った自分の心臓の音が妙に大きく聞こえ、ヴァルは一抹の不安を覚えた。
 ――そして、それはすぐさま的中する。

 空はその後紅さを失くし、元の澄んだ空模様に戻っていく。

 しかし、ヴァルは――、

「う……ああ……なん、だ……」

 寒気が走り震える身体を、両手で必死に抱え込む。
 その拍子に自分の手を見たヴァルは――気づく。


 自分の両手首の黒き痣――「呪歌死紋」が、その領域を手の平までに広げていることに。

――これは……まさか……。何で……。

 この光景は、かつてにも見たことがある。
 それは、ライドリッドの街を滅ぼす直前。
 カークスに対しての決定的な殺意を抱いたあの瞬間――。

――そのときと同じことが、再び起こる。
――両の手から、周りにある全てを覆いつくさんと黒き華が花開き――。

 ・・・・
 ヴァルを、覆いこんだ。



――ここは……どこだ?

 『ヴァル』は自問する。

 そこにあるのは、ただ一面に広がる闇だけである。
 何も無い、無の世界。
 何も無いから、『ヴァル』の身体を象るものもない。
 意識だけが、『ヴァル』を象徴している状態。

――ああ、僕、死んだのか……?

 まともに働かない思考を通じ、ようやくそう考えがまとまる。
 まとまればまとまるで、また別の疑問が浮かび上がった。
 死因は分かっている。
「呪歌死紋」の3度目の発動――所持者自身が死に至る、暴走。
 しかし――

――でも、何で……?

 何故、暴走したのだろうか。
 それがヴァルには分からなかった。

「呪歌死紋」が発動するのは、紛れもない憎しみが働いたとき。

 そうヴァルは教えられていたし、これまでを振り返ればそういう認識はできた。
 だが、今回はどうだろう。
 憎しみを抱くようなことは、まずなかった。

――星?

 しばし考えて、思い当たる節が見つかった。
 自分は直接戦いに交わることはなかった、島を滅ぼさんとする星との戦い。
 紅く染まっていた空が元に戻ったのは、おそらく島を護る者たちが勝利したからなのだろう。
 その星が最後の力を振り絞って、何かを滅ぼすものの力を引き出したのではないだろうか。
 だとしたら、とんだとばっちりである。


 だが、それに気づいたところで今更何になるというのだろうか。

 既にヴァルの身体は、この世に無いのだ。
 ライドリッドの街のように、象りしもの自体が存在しない。
 そして、「何かがそこに存在しえる価値」も失われているのだろう。
 決定的な「死」、或いはそれ以上のものなのかもしれない。

――は、ははは……。

 ヴァルは意識だけで、壊れた笑い声を漏らした。
 散々人や動物を傷つけて、苦しんで、その末路がこれか。これだというのか。
 あまりに酷すぎではないのか。
 生きていても、その罪は贖えはしないのか?

 そうでなくとも。
 ――せっかく、生きる目的を見つけたというのに。
 罪を背負って生きるというだけではない。自分を前向きに捉えることのできる力を、笑うための、楽しむための力をくれた人がいるというのに。
 その人を悲しませて、僕は終わってしまうのか? 彼女の知らないところで。

 
――そんなのは、嫌に決まっているじゃあないか!

『ヴァル』は暗闇の中に、強く意識を響かせる。

 闇の向こうに、白き灯りが灯る。
 その灯りは、文字通り光のスピードで『ヴァル』の意識が在る場所へと近づいて――否、『ヴァル』がそこに近づいていった。


 ☆

「ん……」

 気がつけば、『ヴァル』は元の男の体を象っていた。
 今いるのは先ほどまでとは逆に、白い空間だった。
 濃い霧がかかっているようで、一寸先は見えない状態だ。

 一歩、歩いてみる。
 その途端に、ヴァルをひどい頭痛が襲った。

――何故だ。何故殺した!
――何故、罪の無い私たちまでも殺したの!?
――俺たちが何かしたのか!

 どこからか、そんな悲痛な叫びがヴァルの脳になだれ込んでくる。
 その声は聞いたことがなかったが、ヴァルはその主の正体を感づいていた。

――ライドリッドに住んでいた人たち……か。

――なんで何もやっていない私たちが死んで、大量の人を殺した貴方がのうのうと生きているのよ! そんなのは不公平だわ!
――お前のようなエルフは、いや、人間に仇なす種族こそ根絶えるべきなんじゃないのか!?


 ヴァルは頭痛をこらえ、それら声に応える。

「確かに僕がやってしまったことは、貴方達にとってとても酷い、いや、そんな言葉では言い表せないことなんだと思う。それに関しては僕だって悪いと思っているし、やってしまった当初はそれを苦に死んでしまおうかって思ったこともあった」

 かつての自分を思い出し、その内に秘める思いを吐く。

「だけど、それじゃいけないんだ。罪の意識に負けて死んでしまうようじゃ、それこそやり逃げだし、貴方達への冒涜になる」

「死んで償え? そう言いたいのも分かるさ。だけど僕一人が死んだところで、貴方達が死んだことを悲しむ人たちは癒されるのか? 癒されたとしてもそれは一時的なことに過ぎないだろう。癒されたところで、貴方達が還ってくるわけじゃあないんだから。人生の中じゃ一瞬に過ぎない、そんな癒しを貴方達は願っているわけじゃあないだろう? それと、僕が生きることが傲慢だと言うのなら、里の皆を根絶やしにしようとした貴方達も十分に傲慢だよ。僕が生きること自体が罪なら、貴方達も罪を犯している」


「僕は生きるんだ。このエルフという種族の長い寿命を全て使ってでも、貴方達を殺してしまったことの償いがしたい。それは貴方達にとってだけでなく、僕自身のために。僕自身の、戒めのために――」


 ――声が、止んだ。
 それと同時にヴァルは、急速にその空間から何かが抜け落ちていく気配を感じた。
 霧が少し薄まり、先が見えるようになり――


――少し先に、手の平大の大きさの透明な玉が転がっていた。

 ヴァルはそれを手に取り――目を見開く。

「これは……!」

 玉の中に、在りし日のライドリッドの街の光景が広がっていた。
 ただしそこに映る風景はまるで絵のように時が止まっているようで、雲の流れも、行き交う人の流れもない。
「……」

 ヴァルは無言でそれを懐にしまうと、その先へと歩き始めた。



 少し行くと、また頭痛が始まった。
 先ほどと同じように、声が流れ込んでくる。

――お前に流れる血は呪われている。
――いっそ里のためにも、お前の血族は絶えるべきだ。

 ――それは、故郷の里の、知る人々の声だ。
 ヴァルは再び、声を響かせる。

「そうなのかもしれない。僕だって周りにこんな血が流れている人がいたら同じことを言うかもしれないね」

 ヴァルには分かっていた。
 この声は実際の人々の心ではない。幻影なのだと。
 今朝方見た夢と同じ、幻影。

 ――なぜなら、実際の里の人々の心は、どうしようもなく暖かい。

 里を壊した人間たちへの復讐を考えることもなく、何故血が呪われているからという理由だけでヴァルを殺そうとするのか。それはあまりに理不尽で不自然だ。
 そして里の人々は、その理不尽、不自然を嫌っているから。

「けれど、それは人を死に、ましてや血族を滅亡に追い遣る理由にはならないと思う。一度発動させてしまった僕が言うのも何だけれど、血の能力が呪われているものならその能力が出ないよう、自分の中で自制する。それでいいじゃないか」

「――そして、今の僕にはそれが出来る。そうする自信がある。……大切な人がいるから」


――私を、裏切るの?


 初恋の人の声。
 しかしそれにも、ヴァルの意思が揺らぐことはない。負けることは、ない。

「五月蝿い。貴女は、僕の知るシャリアじゃない。シャリアはそんなことを、絶対に言いはしない。信じていた人に裏切られ、里を壊されたのに、復讐しようとか考えなかったシャリアがそんなことを口にするわけがないんだ」

 強く、強く。ヴァルは念じる。



『――僕の頭の中から、出て行け――!!』


 ――頭痛が止み、霧が完全に晴れた。

 目の前には先ほどと同じように、玉が転がっている。
 ヴァルは、それを覗き込む。


 自分の――勿論男の――姿が映っていた。
 膝を抱え、顔を苦痛に歪め。それでも必死に何かに耐える自分の姿が。

 ヴァルは、玉を懐にしまいこんだ。
 そして、さらに先をにらむ。


 ――真っ白な空間の中に一つ、鈍色の扉があった。


 ヴァルは、二つの玉を手に携え――その扉を開けた。
 扉の向こうから差し込む光が、ヴァルの身体ごと、白き空間を包み込む――。

 ☆

「……ん、んん……」

 ヴァルは地面の感触を感じて、目を開く。
 最初に見た風景は、澄んだ空だった。

「戻って……これた、のか?」

 仰向けになっていた身体を起こす。
 もしかしたらさっきのことも夢だったのかもしれない。
 そう最初は思ったが、すぐに夢ではないと確信できる、あることに気づく。

「男に……戻れてる!」

 ヴァルは喜びの叫びを上げた。
 そして、再び仰向けになる。気持ちよさそうに、目を細める。

――そうだよ。生きていることこそが僕の罪への贖い……って、え?

 ふと、気づく。

――僕がこうやって男の姿で元に戻れてるんだから、もしかして――。

「は、はは……」

 ヴァルは自然と、笑い声を漏らしていた。
 もし自分の予想が当たっているのならば、罪自体が――。



「……ァルさー…ん、ヴァルさーん……」

 島での生活の後半をともにした友の声が聞こえた。
 ヴァルは思考を一旦そこでとめ、立ち上がる。


 ――別れのときと、再会のときはすぐそこに待っている。
 そんな確信があった。
 ヴァルは、すぐ近くにある小高い丘の頂上に向かって歩きだした。

 ☆

 空を見上げながら丘の上に着くと、そこには既に友が――リーヴェが待っていた。
 ヴァルが男に戻っていることに少々驚いているリーヴェをよそに、ヴァルは

「…終わったね、リーヴェさん」

 ゆっくりと、穏やかな表情で言葉を放つ。

「ええ、結局…間に合いませんでしたね…」

 そう言い、一つ溜息をつくリーヴェ。
 島を護る戦いに加わることができなかった。その悔しさなのだろう。
 だが――、

「でも、僕達は生き延びたんだから…それでいいんだと思うよ」

 結局は、そこなのだ。
 自分たちが生きているということは、島が護られたということなのだから。

「そうかしら……いえ、きっとそうね」

 島が護られたということは、各々の大切な人も生きているということだ。
 気がつけば、お互い笑っていた。

「ヴァルさんは…これからどうするんですか?」

 その言葉に、ヴァルは少し考えてから答えた。
 或いは、最初から考える必要もなかった答えなのかもしれない。

「僕は故郷に戻るよ。まずそれが第一かな…あの人と一緒に」
「そうですか…それじゃ、もうお別れ…ですね」

 笑顔が、少しだけ寂しさを帯びたものに変化する。

「うん、そうだね。今まで、ありがとう」
「それは…こちらこそ、ですから」

 どちらからともなく手を伸ばし、互いの手を取る。
 心からの感謝と、忘れはしないという思いを秘め。


「それじゃ、僕は行くよ」
「ええ…本当に、ありがとうございました」


 ヴァルは手を離し、振り向いた。
 そして丘の下へと、歩き出す。
 振り返ることはない。
「さよなら」の言葉もない。


 もう二度と会えないと、決まったわけではないのだ。
 また道が交わることもあるかもしれないのだから。


 ☆

 丘を降りきり、そこにあった林へと足を踏み入れる。
 その林が持ちうる雰囲気は、勿論故郷を囲む森のそれとは異なる。
 しかしヴァルは、そこに落ち着きを持てる雰囲気を感じた。だから、入った。


 ――彼女は、きっとそこにいると思ったから。

 そして――


「……ヴァル君?」
「うん」

 予想通り、彼女は――アイカは、その林のうちの木の一本に寄りかかり、立っていた。
 アイカは一瞬目を見開いたようだった。

「男に……戻れたんだね。よかった……」
「はは……」

 ヴァルは苦笑する。
 これが本来自分の在るべき姿なのに、彼女にはずいぶんと迷惑をかけてしまったものだ。
 彼女の気質が強気であるせいか、尚更傷をつけてしまった気さえする。
 しかし、それでも――彼女の存在自体が、ヴァルにとっては愛おしかった。

 ――そして、これからも違う意味で迷惑をかけてしまうかもしれない。
 そうなるかどうかは、今、この時間にかかっている。


「アイカさん。……僕、島を出るよ。そして、故郷に……里に戻る」
「……! そう……」

 ヴァルの言葉に、アイカは悲しそうに目を伏せ、俯いた。
 予想通りの反応だ。
 だがヴァルの決意は、これで終わったわけではない。

 ヴァルは、アイカの目の前に――それこそ、触れることが出来るほど近くに、立つ。

「故郷に戻って……確かめたいことがあるんだ。けど、もし……」
「……もし?」

 アイカが顔を上げる。

 そのアイカの目を、ヴァルは見つめる。
 これを言うのは恥ずかしい。だが、言わなければ何も始まらない。
 そう心に言い聞かせて、真剣な表情で、告げた。



「もし、アイカさんがいいのであれば……僕と一緒に、来て、欲しい」


 アイカは、これまでで最も驚いたような表情を浮かべた。
 そして――










 ☆    ☆    ☆



 ――島を出てから、半年が経った。
 
           ・・
 島を出て、里に戻った僕らを、人々は歓迎してくれた。
 あの時見た夢のようなことは、全くなかった。
 やっぱり里の人々は、僕が思っていた通りとても暖かくて、優しい。

 シントやミーネも、里に戻ってきていた。
 島を出てから里に帰るまで一月ほどかかったせいか、シントの傷はすっかり癒えていた。
 二人とも、僕が無事にあの島から戻ってきたことに安堵していた。
 ちなみにシントたちを送り届けた後、フィクスはまたフェルルを探しに出たらしい。


 そして、僕には――いよいよ、確かめるべきことを確かめるときが訪れていた。

 今の里から、かつてあの街があった場所へは徒歩で半日ほど。
 夜が明ける前に里を出た僕がそこにたどり着いたのは、昼過ぎだった。


 ――そこに待っていた光景は、やはり木花の一本も生えていない荒野ではなかった。
 レンガ造りの街並み――ライドリッドの街の風景だ。

「やっぱり……」

 入口を目の前にして、僕は一つ息を吐き出した。ちなみにかつてと同じように、フードを被っている。
 僕があの時玉を拾い上げたのは、「呪歌死紋」の能力――周りの全てを覆いつくし滅ぼす「華」の内部だったのだ。
 あそこに入った物体は、やるかたなきその想いを空間中に響かせる。
 3度目の暴走で所持者が死ぬ、というのは、その想いに潰され、吸収されるか、或いはその前の闇で自分の全てを見失ってしまうということなのだろう。
 そのどちらにもならず、想いを受け止めた上で負けなかったから、僕は生き返れた……と思う。
 これはあくまで推論に過ぎない。「呪歌死紋」の暴走を乗り越えた人など過去にいないと長老に聞いたし――

 あれ以降、僕の能力は全て失われてしまったようだからだ。
 
 僕が魔術を扱えていたのは、ひとえに「呪歌死紋」のおかげだった。うちの種族には、そもそも魔術の素養の「そ」の字もないとかつて聞いた。結界に関しては別だけど。
 そんな種族の者が魔術を扱うとなると、それこそ血族の力がない限りは無理だ。
 そして、あの出来事を機に――僕は一切、魔力が発揮できなくなっていた。

――まぁ、これでいいのかもしれない。

 その事実に直面したとき、僕はそう思った。
 これもある意味、本来在るべき姿に戻っただけ――そう思ったから。

 兎も角、「呪歌死紋」の力は失われ、ライドリッドの街も元に戻った。
 それならそれで――やることがある。

 ☆

 僕は街外れの方にある、とある民家の前に立った。
 僕の記憶では4年前、ここで一人の少女が死んだ。それが街の滅びの始まりだった。
 そのとき、当然この家の主なども死んだはず――なのだが。
 
 僕は近くに置かれていた樽を高窓の下に運び、その上に乗って窓の中を覗き込んだ。
 そして、思わず目を見開いていた。

 ――シャリアを殺した男――カークスが、居間の椅子に座り茶をいたからだ。
 4年前の記憶とはいえ、あの顔に見覚えはありすぎた。

 視線を向かれそうになったので僕は慌てて樽から飛び降り、近くの路地へと走りこんだ。
 しばらく走って、徐々にスピードを緩め、立ち止まる。

 ――この世に再生したライドリッドの街の時間の流れは、僕が4年前に滅ぼしたあの瞬間の直前から始まっているらしい。
 でなければ、カークスが今も生きているわけがないのだ。

 尤も、死因が僕の能力によるものではないシャリアは生きていないのだけど。
 里では死んだことになっているし、この街にもいないようだ。

 再び、街の入口に戻る。
 ――僕はその前に、花屋でいくらかの花を買った。こういうのに向いた花が何か、という知識が僕にはないから、シャリアが好きそうな花を。
 街を出た僕はそのすぐ近くにあった森に入り――持ってきていた研石などを使って、小さな墓を作った。シャリアの墓だ。
 勿論里にも墓はある。
 だけど、それを作った人たちの中にはシャリアの死に様を直接に目にした人はいないらしい。
 それでは彼女が死んだ、という事実も何だか浮ついて見えてしまう。だからここに、僕は自分しか知らない彼女の墓を作ろうと思った。

――彼女がいなければ、僕は今頃生きてすらいなかったのだから。


 僕は作った墓に花束を添えて、小さく祈りをささげてから立ち上がった。
 振り返り、その場を後にする。



 街は元に戻り、そういう意味での僕の罪は消えた。
 ならば今度は、そこでうやむやにされた彼女の死を、僕が罪として背負おう。
 そしてシャリアの意思を継ぎ、シャリアができなかった分まで里を、自分自身を幸せに出来たらいいと思う。


 僕はそう考えながら、故郷への帰路についた。





 ★


 終わった終わった。長い(ぉ
 というわけで背後最後の登場ですよ。「せっかく本文で9000超えたから9999文字に挑戦してみよう」ってな自己満足で足してる文章なんで、以下読まんでも全然損はありませんよ?









 ……読むの?












 ……いや、マジで?














 ……ここまで見た貴方はよっぽど暇ですね(ぉ

 てなわけで水増しなあとがき開始(ぉ
 本文の最初にも書きましたが、このエピは過去の前振りを読んでいないと設定とかさっぱりです。
 その過去の前振りは元々頭にあった文章を島風にアレンジしたものだったのですが、今回のは割とオリジナルです。島なりのラスト、ってとこでしょうか。

 こんな前振りを、これまでどれほどの人が読んでいたのか知りませんけど。
 100人いないと信じたいです。稚拙だもん(ぉ
 個人的こだわりとしては、読んでて鮮明にイメージが浮かばない文章は稚拙なんで。
 でもまぁ、こんな前振りでも楽しんでいただけたのなら似非物書きとしては至上の幸福です。
 つまらなかったとか言われたらそれは今の自分の技量です。精進あるのみ。

 いよいよ文字数もなくなってきましたね。
 というわけで、これまでお付き合いして頂きどうも有難うございました。






最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。
それらの詳細は
 島内トーナメントは こちら
 キャラクターランキングは こちら
を参照してください。

キャラクターランキングの方では感想も同時に募集しています。
どんな事でも結構ですので、よろしくお願いします。







背景画像提供 **Fairy tail**