生存 78 日目 天候:晴れ
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単細胞脱出御守り を使用した! 魔力 が永続的に 1 増加! 単細胞脱出御守り を使用した! 魔力 が永続的に 2 増加! 単細胞脱出御守り を使用した! 魔力 が永続的に 1 増加! 【食料消費】 食料293 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 ピーちゃん
【食料消費】 PetNo.2 ジリアン・マキャフリー
ミソル「何がどうせなのかも、というわけなのかも分からないのだけど・・・、とりあえず、何で貴方はその姿なの?」
背後「・・・・・あ〜。ほら、昔のを出すのって…懐かしくて素敵じゃないですか。」
ボタン「『意訳:新しいのを作る技術と時間がなかったんです。』」
背後「(グサ。)←図星」
ミソル「・・・はぁ…けど、何を話せば良いの?」
背後「なんでも。てきとーに四方山話しましょ。自己満足で。」
ミソル「アバウトだなあ…(苦笑
ボタン「『ん。時間がないからってMAサボりまくったからね。誰かが。』」
背後「←誰か(・・・うわーい。喋れば喋るほど私の立場が悪くなってくー・・・)
ミソル「・・・運ぶ方の此方の身にもなってほしいのだけれど・・・」
ミソル「・・・というか、ボタンは、初めから最後まで本当に何一つ役立たなかったよね…」
背後「まあ、それがボタンですから。(さらり」
ミソル「・・・・・・・(涙 ・・・・そ、そうかぁ…此れを役に立てようと思った、あたしが間違っていたんだね……」
ボタン「『割と失礼だなあ。ミソルを凹ませるのに僕ほど役立つ存在もないというのに。』」
ミソル「・・・いらないよ。そんな存在。」
ボタン「『(無視)初めから最後までといえば、ミソルは初めと比べてずいぶん笑い顔が増えたよね。』」
ミソル「え。そ、そう…?」
ボタン「『うん。ハッキリ言って、気持ち悪いな。』」
ミソル「・・・・・・(凹
背後「ははは。仲良いですねぇ〜。(他人事)」
ミソル&ボタン「「『仲良くない。」』」
背後「まあまあ。ん〜、あと何か疑問やら質問あったらどうぞ〜」
ミソル「え…?ええーと……あ。そういえば、リアルの絵ってほとんどないよね。というか、見たことのある人、皆無に近いと思うし…」
背後「・・・・・・・・・」
背後「・・・アディオス!!アミーゴ!!また会おうーー!(脱兎」
ミソル「Σ逃げたーー?!何で?! 」
ボタン「『背後…最後まで、馬鹿なヤツ・・・描けないなら描けないとハッキリとそう言えば良いのに。』」
ミソル「それよりも、背後、勝手にいなくなってしまって…勝手に、締めちゃって良いのかな?」
ボタン「『ん。そのことならば心配しなくても良いよ。もうすぐオチがつくから。』」
ミソル「オチ?」
ボタン「『やはりこんな最後のオチには爆破かなと思って。最後に綺麗な花火を打ち上げるよ。』」
ミソル「・・・爆破?…何を?」
ボタン「『さっき逃げ去ったアレに、僕の指示で蛾(ジリアン)が時限爆弾をカチッとセット。』」
ミソル「Σい、いつの間に?!と、というかボタン!ジリアンになんて事をさせ・・・・・・・
ボタン「『・・・・。』」
ボタン「『ああ。ごらんよミソル。綺麗な花火だ。』」
ミソル「・・・言うことは、それだけですか?」
ボタン「『んー。火薬の量が思ったより多すぎたかも。てへ。凄いね。阿鼻叫喚の地獄絵図ってあんなかな。それでもたぶんあの背後の事だから3分で復活してしまうのが残念だけど。』」
ミソル「・・・・・・」
ミソル「・・・・(何事もなかったかのように)・・・それにしても、本当に、この島では色々な事があったね…」
ボタン「『ミソル。現実逃避で綺麗にまとめようとしても、あの赤い空は変わらないよ。』」
ミソル「うん…本当に、楽しかった…!(何かから顔をそむけ極力見ないようにしつつ)」
ボタン「『うん。それは僕も一緒だね。やあミソル、ところであそこもなかなか楽しいことになっているよ。』」
ミソル「そ、それでは、メッセージをやりとりして下さった皆様…村の皆様…千影さん…他にも、この島でお世話になったたくさんの方々……本当に、ありがとうございました!」
ボタン「『ん。まあ良いか。(もう興味を失ったらしい)』」
ミソル「そして、またいつか会える日を信じて…さようなら…!」
ボタン「『ん。アリベデルチ。』 ミソル「Σ何で普通に言わないの?!」
フィナーレ(478) からメッセージ
フィナーレ「って作る前に終わっちゃいましたね(汗」
フィナーレ「う・・・(ぁ」
Rs(ライズ)(552) からメッセージ
Rs(ライズ)「…むしろイベント第一回目がALIVE終了て…orzオソスギター、」
Rs(ライズ)「狂気さんは…ふっふ…(何、 …改めて、狂気さんFCに多大なる協力頂きありがとうございましたっ!!」
Rs(ライズ)「ボタンさんも可愛さ&憎らしさ爆発でかなり好きでしたよー(ぉ」
Rs(ライズ)「…あっ、もちろんミソルさんもっ!(ぉぃ」
ナナ(880) からメッセージ
ナナ「そうそうー何事も前向きに♪(コラ<次まで〜」
ナナ「うんうん…なにぶんアレルギー体質なので…(鼻水たらしながら/ぇ」
ナナ「ぃゃ……その…男の子になってもやっぱり…かわいいって言われると…(倒/ぁ」
ナナ「あぁー!!また言った!!(←地獄耳」
バニーちゃん「かもねー(ケタケタ/ぁ<ヒメキサが入ってる」
ナナ「むっ……(じぃー/しつこい」
ナナ「そ、そんなにダメなの?……うぅん、ミソルちゃんの様子がおかしいし…じゃーヒゲだけはやめておくね♪」
ナナ「……でも…他に男らしくなるのは……?」
ナナ「ほらほらー今日で最後なんだし♪(ぎゅぅー」
ナナ「っていうことで急に終わっちゃいましたね;;」
ナナ「もっと長くいたかったのにですね……残念です」
ナナ「次期やるのでしたら、またお会いしたいです(ニコッ」
ナナ「でわー今までメッセに付き合ってもらってありがとうございました(ペコ」
マスター(920) からメッセージ
マスター「…意外と終わりが速かったな……」
マスター「…縁があるなら…又会おう……」
ユースケ(1132) からメッセージ
ユースケ「あはは、何か体ができてからミソルとボタンが同レベルっぽくなったなぁ(笑
ユースケ「水ぶくれは、凄いと言えば凄いけど…
ユースケ「ぶっちゃけβテストって本番前の状態って言う設定だから、バランス調整以外はそんなに変わらなかったり…」
ユースケ「βテストだと最近はマビノギが気になったんだけど、ビデオカードのスペック不足でできなんだ orz←3Dモノは大抵そこで引っかかる人」
ユースケ「あはは、そりゃあもちろん楽しそうだかr…ぐふっ
ユースケ「なんだ?あんまり調子に乗ったら仕舞いには脱がされたりするのか…?」
ユースケ「いやいや、それは流石に思い込みだって!>キャラは「普通」」
ユースケ「ボタンとかピーちゃんとか…千影さんとかにもあからさまにいじられてると思うよ(笑」
ユースケ「ぁー、プレゼント云々とか言ってる間に、唐突に終了になっちゃったねぇ…(苦笑」
ユースケ「長い間ありがとう!凄い面白かった!(目いっぱい撫でくり」
いりえ(1288) からメッセージ
いりえ「終わるついでに、ペット食べちゃえば?(笑 毒蛾だって、がんばればきっと。。。w」
いりえ「きっと、もう野生さがなくなってしまったから、服従するしか生きていけないんだよwだから、そんな会話をしてても、ペットの親密度は外形上は減らないw」
いりえ「ミソルさんの動像は強いからねぇ。。。かなりの限界値を引き出してるとは思うんだけど。。。」
敏捷 を 28 上昇させました。(CP- 47 ) |
叫び声が聞こえる ミィン(12) のシャウト! ミィン「さあ、これから、どうしましょうか?」
月華(34) のシャウト!
ミソル(107) のシャウト!
ひめ(126) のシャウト!
アフロなゴン(144) のシャウト!
架伊那(146) のシャウト!
DolLs(309) のシャウト!
夏乃(388) のシャウト!
セイラ(444) のシャウト!
フィナーレ(478) のシャウト!
誠一郎(482) のシャウト!
【虚靱】柊 久人(522) のシャウト!
ぽち(584) のシャウト!
やすこ(698) のシャウト!
アフロなルートン(703) のシャウト!
リョウコ(715) のシャウト!
ストレイ(716) のシャウト!
つな(784) のシャウト!
そらね(818) のシャウト!
猫の着ぐるみと黒猫(835) のシャウト!
道化楽士アッシュ(888) のシャウト!
仮面の道化(910) のシャウト!
ジェイ(984) のシャウト!
アフロなサイバ(1013) のシャウト!
ルキ(1065) のシャウト!
縦ロールのお迷(1323) のシャウト!
ゆーくんのなゆた(1357) のシャウト!
ナナコ(1358) のシャウト!
夜姫2世(1376) のシャウト!
アフロな森の方(1404) のシャウト!
イトウ(1441) のシャウト!
ユーノ(1589) のシャウト!
ロサ・禍念仏(1593) のシャウト!
6号(1636) のシャウト!
レスト(1729) のシャウト!
我が次なる戦場へ(1818) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 叔母【家族】の居る場所 「終わったの…?」 『終わったね。』 「終わりましたわね…」 どこからか響いてくる声に、大体のことは分かって、あたしたちは同じ言葉を言っていた。 周りの顔を見渡して、もう一度、確認するように。 「…終わったんだ…」 それは悲しくも苦しくも楽しくもなく、あたしの中へすとんと落ちていった。 ・・・寂しさは、残ったけれど。 ------------- --------- 「…やはり、行かれるのですか?」 「うん…そろそろ、行くことにする。みんなに、お別れもいえたし…」 真剣に見つめてくるピーちゃんに、あたしはしっかりと頷いた。 (顔の方は、ちゃんとしっかりした顔をしている自信はないけど…) もしかしたら泣き出しそうな顔をしているかもしれないし、それ以前に本当に少し泣いてしまったので。鼻が赤いかもしれない。 (これで、お別れだっていうのに・・・・) たぶん、自分は今物凄く間抜けづらをしているだろう。 「・・・どうしても、帰らなくてはいけないんですの?いいじゃありませんか、ここに居たって」 ピーちゃんがとがめるように言うのに、なんだか苦しくなる。 でも、 「・・・うん。此処に居たいのも、本当…。 あたしは、この島で、色々な人にあって…色々なものをもらったと思う…… ……みんなと……」 その先を言うのをためらって、あたしは言葉を換えた。 「でも、あたしが今帰らないと、きっとリアルは独りになってしまうと思うから…」 彼女は、いつも何処かへ行ってしまいそうな人だ。 待つ事はないし、何かにこだわる事もないと思う。 ふらふらとふらふらと 彼女は何も持たなくてもいいし、きっと何も必要としない。 それは、あたしも例外じゃあないのだという事を、あたしは分かっているのだけど…。 「いままで、少しリアルにもわがままを言って此処に居させてもらって…たぶん、今が帰る時なのだと思う。 幸い、リアルの手をわずらわせないで帰る方法も、今はあるみたいだし…」 ・・・望む場所・・・ もしも、言われた言葉がそれだけだったなら、この島を選んでいたかも知れない。 けど・・・ ・・・帰る先・・・ 「あたしは、帰るよ。叔母の…リアル=ラリアンシードのいるところに、帰る。」 あたしはハッキリと告げる。 きっと、今自分の帰る場所は其処なのだと、そう思えた。 「…そうですか…」 向けられた瞳が悲しそうな気がして、つい何か話さずにはいられなくなって口を開く。自分でも、それは言い訳にしか聞こえなかったが。 「…あ、あの…えっと……あたしが、叔母(リアル)と会った時の事、あたしはあまり覚えていないのだけど… けど、確か、あたしは途方に暮れていて、どうすれば良いのかも分からなくて… …そんな時に、会ったの…」 ぼんやりとした意識の中に残るのは、キラキラと宝物のように輝く金色の髪。蒼い宝石よりも綺麗な目。 嘘のように整いすぎた顔立ち。 その時は、たぶん女神か精霊か妖精だろうと本気で信じた。 「あんたの叔母よ」ぶっきらぼうに言われた言葉に分からずにいると、また面倒くさそうに「家族よ」とだけ、その妖精が言った。 そうして、差し出された手…。 連絡が取れた時、一番にほっとしたのは、名前を呼んでくれた時だった。 捨てられた訳じゃないことは嬉しくて、忘れられていないことがもっと嬉しかった。 彼女は何も必要としないのかもしれないけれど、それでもまだ忘れないでいてくれる。 待っていてくれているのなら、帰りたい。 「それに…ええと、ほら、やっぱり、あんな叔母を放置しておくと、周りの人たちに絶対迷惑がかかるし… 一応身内として、少しでも被害を未然に防ぐ…のは、無理かもしれないけど、最小にとどめないといけないし」 暗くなってしまった空気をなくそうと、冗談っぽく笑おうとして、けれど何でか固まってしまったように顔がうまく動いてくれなくて。 それでも少しの間試してみるがやはり駄目で。 仕方なく、うつむいて溜息と言葉を落とした。 「…ピーちゃん」 「はい」 「・・・人と別れるのって…凄く、凹むね・・・」 「いや、凹むって、何か表現が間違ってると思うのですが。 …それを言うなら寂しいではありませんの?」 「さみ…しい」 言われた言葉を反射的に繰り返そうとして、言葉が喉でつっかかった。 瞬間、悟った。それは禁句だ。それを言われたら困る。気づかせられたら困る。 「ミソル様?!」 涙が落ちた。 悲しくてたまらなくなる。 みんなと・・・ この島やピーちゃんや千影さんやみんなと別れるのは寂しい。 寂しくてたまらない。 「ああ…いや、その、違う…別に泣くつもりだったわけじゃあなくて…」 自分の意志に逆らって、手のひらでぬぐうのも大変なほどボロボロと涙が流れて、困る。 笑ってさよならをしようと思った。 ピーちゃんが困っている。泣くつもりなどなかった。泣いたってしょうがない。自分で決めたことだもの。だから泣いていない。泣くつもりなどなかった…。 『あのさーミソル。』 思考がぐるぐると混乱してどうしようもなくなった時、今まで黙っていた淡々とした声が無遠慮に割り込んだ。 …いや、この声が遠慮などしている事なんて、そもそもあったことないけど。 『何やらしんみりシリアスなんだか感傷なんだかに浸って泣くのは勝手だけど。 別に完全無欠に完璧にお別れだなんて決まっていない事を分かっている?』 「え…」 『まさか僕らがこのまま、あの彼女の元で平穏無事に暮らしました。めでたしめでたし。 になるはずがないでしょう。 また何処かに飛ばされたりするだろうね。 下手をすればすぐにでも。』 「うわあ。それ…ありえすぎて、洒落にならない…」 『ん。そしてもしかすると其処に知っている人がいないとも限らないね。』 やはり淡々と。 言うそれを、あたしは思わず驚いてきょとんとして見返してしまった。 「・・・ええと…あの…もしかして……励ましてくれて、いるの?」 『ううん。単にそんなことも気づかないで泣かれるのがうざったいだけ。 自意識過剰もほどほどにした方が良いと思うよ。』 「・・・・ああ、そう…て、いや…何もそこまで…」 あまりの言われように思わず項垂れ、 けれどすぐに顔を上げた。 「…うん。そうだよね…。会えるのが最後だと、決まった訳じゃあない……そうだったね……」 ・・・きっと、いつかまた・・・ 気休めだとしても、そう思えたら、涙は止まった。 『まあ本当に会えるかどうかなんて分からないけどねー。』 「・・・・・・・・あの、励ましたいの?凹ませたいの?どっち?」 『ん。分からないかな。ミソルの希望を持った顔を見るとついその希望を粉砕に打ち砕いてみたくなる繊細なボタン心。』 「…まったく分かりたくないです…」 話をしながら、もしも離れて帰れなくなったら困るので(ボタンにその心配はいらないかもしれないが)ボタンを背負う。 そのとき。 物凄くおそるおそるといった感じで、ピーちゃんから声がかけられた。 「あのぉ…ミソル様? もしかしてわたくしのこと、ものすごーくナチュラルに置いていこうとしてません?」 「え…だって…」 「あああああああっ!やっぱりぃぃぃぃぃっ!!」 絶叫したピーちゃんに詰め寄られ、あたしは驚いて後ろへ数歩たたらを踏んだ。 何故か怒っているピーちゃんに、首を傾げる。 と、またピーちゃんが怒ったように叫んだ。 「行きますわよ!わたくしも!」 「は?…えええ?!」 「えええ?!ってなんですか!あたりまえでしょう?!わたくしはミソル様の家政婦兼教育係なんですから!」 『というかペットじゃないんだね。』 ボタンの言ったことはあたしも思ったが、このさいそのあたりの問題は後回しにする事にして、 「え。…で、でも、あの…ぴ、ピーちゃんは…この島出身だし…ついて来て、良いの?」 「わたくしの気持ちという点ではご心配なく。 まあ確かに多少寂しくはありますが、食べられる覚悟まで出来ておりましたし。 それに、もしこの島の力の関係で駄目だとしても、諦める気はございませんから。 少し時間がかかってもどんなことをしてもついていきますわ。 ミソル様一人では危なっかしいですもの」 「・・・・・・」 あまりにもハッキリと言い放たれて、あたしは絶句した。 あんなに悩んで泣いてをした自分が、何だか馬鹿みたいにさえ思えてくる。 「…ミソル様?」 うつむいて黙ってしまったのが気になったのだろう。ピーちゃんが覗き込んできた。 くりくりとした可愛い目が此方を映す。 とても嬉しくて、言いたかったが、何だかそれも物凄く気恥ずかしいので聞こえなくてもいいやというくらい小さく、 「…ありがとう」 聞こえたかもしれない。聞こえなかったかもしれない。 「え?」 「ううん。…あ、でも…ピーちゃん…下手をすると、リアルに目を付けられたら、何か変な実験とか、されてしまうかも…」 「うげっ・・・だ、大丈夫ですわ。その時はこれを差し出しますから」 と、『これ』と示された先にはヒモをつけられたジリアンがいた。 抵抗もせず(出来ないだけかもしれないが)、ひらひらと舞っている。 「…………ええと…ジリアンも連れて行く気なの?」 「非常食ですわ」 『その認識はトリだけだけどね。』 ジリアンを繋いだヒモをくわえ、胸を張って居るピーちゃんを見て、あたしは思わず吹き出した。 それから右手でピーちゃんの首を抱き込んで、左手で人形の攻魔をだきしめて、笑う。 ・・・・笑えた。 「うん……じゃあ、一緒に帰ろう」 想い描く・・・ きらきらの髪。大きな瞳。差し出された手。 「家族よ」 …何だかその時はとにかくぼんやりとしていて、その言葉の意味も嬉しさもうまく感じることが出来たのは少し後の事で… 帰ったら、笑って「ただいま」と言おう。 叔母はどんな顔をするだろう。 驚いた顔はしないだろうな、たぶん。 ・・・「おかえり」と言ってくれると嬉しいのだけれど。微笑んで、だなんて贅沢は言わないから・・・ 「…ええと…その…あの、ボタン?」 何となく、背中のもう一人の、ずっと一緒にいてくれたそれへと話しかけた。 此れも…あたしの『家族』…なのだろうか… 言ったら、きっと物凄く嫌がるだろうし、わざわざ言うのも自分が物凄く恥ずかしいので言う気はまったくないけれど。 『ん。』 「あたしは…貴方のこと、好きではないけど… …たぶん、そんなに嫌いでもないよ」 『うん。僕も、ミソルのこと、好きではないよ。』 「・・・・・・・・。 ・・・あー…ええと、その、何というか・・・せめて最後くらい、綺麗に締めてほしいなあ…とか、実は思ったりするのだけど…」 『知らない。』 淡々と放られた言葉に、溜息をつくかわりに大きく息を吸い込んだ。 あたしは、この島で、本当に色々なモノをもらって、色々なことを事を教わったと思う。 帰る場所を、しっかりと想い描きながらも、思ってしまう自分はずいぶんと欲ばりなのかもしれないけれど… ・・・きっと、いつかまた・・・ 吸い込んだ息を、大声と共にはきだす。 まったく整えてもつくろってもいない大声の歌は、自分でもどうかと思うほどへたくそだ。 それでも、もっと大声を出したのは、背中からもっとへたくそな歌が聞こえてきたからだった。 淡々とした大声(変な表現だが、確かにそんな感じだ)で、歌っている。 初めて聞いた。 あたしのことを下手だ下手だと言うけれど、自分だってよっぽどじゃあないか。 (帰ったら、絶対にからかってやる…) 心に決めて、あたしは今は、歌い続けた。 風になりたい(ALIVE arrange) 真っ直ぐ前を見て アナタと手を繋ぎ 大きな壁さえ超えて、今すぐ風になりたい 天国じゃなくても 楽園じゃなくても アナタに会えた幸せ感じて、風になりたい アナタと出会えた、素敵なこの島を 吹き抜ける微風、掴まえてみたい この島に来た事を、幸せに感じる 何を言われたっていい アナタと風になりたい たくさんの思い出、作ったこの島で 沈み行く夕日を、眺めていたい 天国じゃなくても 楽園じゃなくても アナタの手の温もりを感じて、風になりたい アナタに会えた幸せ抱き締め、風になりたい 追い風、背に受けて 青空を仰いで 溢れる思い出抱いて、今すぐ風になりたい 天国じゃなくても 楽園じゃなくても 皆に会えた幸せ感じて、風になりたい たくさんの人達と、出会えたこの島を それぞれの心に、刻み付けてみたい 生まれて来た事を、幸せに感じる ぎゅぅっと手を握り合い 皆と風になりたい 素敵なモノ、たくさん見つけたこの島に 私たちの歌声、響かせてみたい 天国じゃなくても 楽園じゃなくても 皆の心の温もり感じて、風になりたい 皆に会えた幸せ抱き締め、風になりたい 風に、風になりたい
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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