生存 88 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 料理判定に失敗… 食料416 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 セイ
【食料消費】 PetNo.2 久遠
ユーリィー「|・・)っ○|お疲れの毒饅頭| |)ミ ではではw」
ハイン(143) からメッセージ
れりす(233) からメッセージ
れりす「……何処行くにしろ、十夜さん達と一緒でしょ?賑やかそうで良いかもね〜♪」
クラリス(248) からメッセージ
うさ(290) からメッセージ
十夜(334) からメッセージ
十夜「リーヴェ…一緒に来てくれるって言葉嬉しかったぜ。本当に…ありがとな(ぽむ」
十夜「それじゃ、最後の別れの挨拶…のためにちょっと出てくる。」
十夜「ああ、そうそう。だんちょに訂正の言葉を伝えてーから…待ち合わせようぜ。まっててくれ、な?」
ウィル(775) からメッセージ
一振りの、刀(1217) からメッセージ
一振りの、刀「・・・だいぶ、色々とお世話になったような気もします。姫芸に関しては・・・・リーヴェ殿らが絡みにくそうだったもので。接点をつくろうとあのようなことを頑張ってもいたのですが・・・・。逆に迷惑になってたかもしれなくて申し訳ない心でいっぱいです。」
一振りの、刀「──実は昔、狙っちゃってたりしてたのは此処だけの話。もってらっしゃった、儚い雰囲気(主観)とパワフルな反応(自業自得)などが好きだったのですよ。まぁそんな勇気も無かったんで匂いを匂わせることもなく周りの行動を眺めただけのつもりですが(苦笑」
一振りの、刀「では、最後に刀から。「──相方様と、お幸せに。」・・・ってなところで、長くなるのも申し訳ないので失礼させていただきます。ではでは、ありがとうございました(ぺこり」
緋影(1737) からメッセージ
緋影「この島での長いようで短い時間。君たちと出会えたことが私の心にさまざまのものを与えてくれた。そのことにまずは礼を言おう。」
緋影「十夜殿に付いていくのかどうかはしらんが、幸せになるといい。君が幸せになるよう私はいつも心で祈っているよ(穏笑」
緋影「ではさらばだ。もはや二度と会うこともあるまい。君の行く先に光あらんことを。」
呪夢(2053) からメッセージ
体格 を 32 上昇させました。(CP- 41 ) |
叫び声が聞こえる レス(92) のシャウト! レス「終わり…か。でも、最後は笑って…ね!」
ヴァル(94) のシャウト!
メイ(139) のシャウト!
リキ(175) のシャウト!
白夜(199) のシャウト!
アイ(202) のシャウト!
エルヴェ(276) のシャウト!
アフロなユキ(281) のシャウト!
ペロ(357) のシャウト!
クリフ(366) のシャウト!
ι│ι│τ(432) のシャウト!
わかめパーマな羽唯(461) のシャウト!
アフロなアフロなアフロなしま(520) のシャウト!
ラム@鳥人間を背後に(562) のシャウト!
ハルゼイ&アッシュ(第7213装甲戦闘工兵小隊コンビ)(659) のシャウト!
ディー(669) のシャウト!
せぇな(* ̄▽ ̄) +(671) のシャウト!
リューネ(755) のシャウト!
ゼル(794) のシャウト!
しるふぃ〜(810) のシャウト!
アリス(944) のシャウト!
天災姉妹『妹』(980) のシャウト!
かぶげ(1005) のシャウト!
アルバータ(1145) のシャウト!
U'night=Wishstar(1180) のシャウト!
セフ(1301) のシャウト!
特派員S(1393) のシャウト!
てぃあらん(1527) のシャウト!
のえるぅ(1602) のシャウト!
ローグ(1633) のシャウト!
リオン(1690) のシャウト!
『疾風』の蒼雅(1696) のシャウト!
『追憶』の紫苑(1743) のシャウト!
ケイ(1766) のシャウト!
けろん(1856) のシャウト!
ニャンコなうるにゃん(1997) のシャウト!
良牙(2022) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 十夜の故郷、雪華市の黒山邸 Main Side −リーヴィス=レインシア− 守護者、エージェントたちから借り受けた宝玉。 手元を離れ、宙に浮くそれは降り注ぐ陽光を受け淡く光り輝いていた。 「これで…全てが終わるのね」 誰に聞こえるともなく一人つぶやく。 宝玉はその形を失い崩れ…細かい光の帯となっていく。 そっと、目を閉じる。祈るように、何かに感謝を捧げるかのように。 目を開くと、光の帯が上空へと舞い上がっていくのが見えた。 「…あ…」 そよぐ風に髪をなびかせながら、空を見上げる。 そこには、空を彩る七色のカーテンが…形作られていた。オーロラ、と呼ばれている現象が。 不意に、頭に響く声。 その声はこう彼女に伝えていた。 ”想い描いてください、貴方の帰る先を。 この島の探索を続けるのならこの島を、そうでないのなら貴方の望む場所を。 皆さん本当に・・・ありがとうございました―――――” それだけを告げ、その意思はゆっくりと消えていった。 「…帰る場所…昔の私なら、どう答えたかな…」 島に来たときは独りだったという事を思い出し、少し苦笑。 だが、来たときと今では…自分自身も周囲も随分変わっているのだから。 「…どうするか、なんて…とっくに決まっていますよ」 帰るべき場所、望む場所。 それは、一人の人が導いてくれたから。 もう、私は『ひとり』じゃないから。 結局、孤島へ行く事は出来なかった。 リトルグレイ…この島の災厄の元凶。 自分の力が些細なものであっても…力になりたいと望んだ。 光の輪に入るために必要な宝玉は3つ以上の所持が最低条件。 それを満たすためにやった事もある。 けど…ぎりぎりのところで間に合わずに、孤島への階段は消えてしまった。 「…終わったね、リーヴェさん」 「ええ、結局…間に合いませんでしたね…」 島での生活の後半から共に行きぬいた親友、ヴァルガルドの言葉にため息をつく。 何も、出来なかったのかなと少し考えながら。 「でも、僕達は生き延びたんだから…それでいいんだと思うよ。」 「そうかしら……いえ、きっとそうね。」 お互い、笑って言葉を紡ぐ。 大切な人が今は私にも、ヴァルさんにも居るのだから。 「ヴァルさんは…これからどうするんですか?」 「僕は故郷へ戻るよ。まずはそれが第一かな…あの人と一緒に。」 「そうですか…それじゃ、もうお別れ…ですね。」 「うん、そうだね。今まで、ありがとう。」 「それは…こちらこそ、ですから。」 どちらともなく手を伸ばし、お互いの手を取る。 もう、逢うことはなくても忘れはしない…と心に刻みつつ。 「それじゃ、僕は行くよ。」 「ええ…本当に、ありがとうございました。」 手を離し、背を向けて歩き出すヴァルガルド。 その後姿に向かって、一度頭を下げ…自らも待つ人の下へと向かう。 『さよなら』という別れの言葉はない。 道が交われば…きっと、また逢えるのではないかと思いつつ… 全ての道は…通じていると、信じているから。 ほとんどが荒地となった島を歩く。 自分の目的地へと向かう途中で、思い出となった事を考えてみる。 真っ黒い団長の主催する梁山泊に入った事。それが第一の事だと思う。 そこで知り合ったたくさんの友人。 その出会いが、私を変えて行ったんだと思う。 目的地までもう少し…と言った時、視界に見知った人が居た。 梁山泊で自分以上に姫と呼ばれ、親友でもあった永崎実伊香。 色んな人に好かれ、打ち解けていた彼女も大切な人を見つけ、共に帰るのだと言う。 「ミーカさん、待ち人はまだですか?」 「あ、リーヴェさん…はい、もうすぐ来ると思いますけど」 お互いの表情に自然と笑みが浮かぶ。 言葉を交わせる時間があと少しと知りつつも、普段どおりに振舞う2人。 「もう、これで最後になっちゃいますね。」 「…そうですね、時間の流れって、思った以上に残酷…。」 「寂しい気も、しますね…随分とあの場所に居ましたから。」 「ええ…本当に、楽しい時間でした。」 空を見上げながら、ゆっくりと話す2人。 他愛もないお喋りの中に、多くの感情が詰まっていた。 「あ…そうだ、ミーカさん。これ、貰って下さい。」 そういい、取り出したのはいつも身につけていた紫水晶のペンダント。 誰かに、大切な友達と言える人に渡したいと思っていたから。 「これ…大切にしてたものじゃないんですか?」 「ええ、ですけど…大切な人に渡したいなと思って。」 「…じゃあ、代わり、じゃないですけど、私からも…」 と言って、ミーカが取り出したのはシルバークロスのネックレス。 リーヴェの世界では見られない細工が施されていた。 「ありがとうございます…。」 「いえいえ、こちらこそですよ。」 ネックレスをそっと身につける。彼女の意思がかすかに感じられる気がした。 そして、時が来る…。 「もう、十夜は来たかな…?」 「そちらも、待ち合わせですか?」 「ええ、そろそろ行きますね…それじゃ…」 「『さよなら』って言うのは無しですからね?」 「もちろん…そんな事言うつもりはありません。」 にこりと笑い合う2人。違う道を歩むことになっても、大切な思い出は消えない。 共にこの島で過ごした時間は…確かに、存在するのだから。 「お幸せに、ミーカさん。」 「リーヴェさんこそ、お幸せに。」 「そうですね…」 「「また、逢えるといいですね」」 それだけ言い、ミーカに背を向けて歩き出す。 感謝、が一番大きな想いだろう。彼女のことを見て、変わろうと決心したのだから。 待ち合わせた場所へと着く。まだ、彼は来ていないらしい。 「…皆に、挨拶してるのかな…」 などと考えながら、大切な人の事を考える。 自分がこの島に来て、最も良かったと思える事。 それが彼、『黒山 十夜』との出会いだった。 まだ、彼はこの場所へ来ないけど…もう少し、ゆっくりと待ってみる。 幾つもの、この島で出来た思い出に想いを馳せながら…。 Another Side −黒山 十夜− 「遅かったね、十夜。」 駆けつけてみると、少し拗ねた表情のリーヴェが待っていた。 悪ィ、と謝ると もういいよ、と笑ってくれる。 言葉を交わすだけでも心地いい。 リーヴェがどう思っているかは知らないが、少なくともオレ… 十夜にとっては。 「それじゃ行こうぜ、梁山泊に。」 「…うん…でも、もう団長さんには挨拶したんだよね?」 そう、挨拶ならすでに済ませたはずだ。 だが、十夜は「言い忘れたことがある」といって梁山泊へと歩を進める。 リーヴェも頷き、その後に続いた。 「とおやん、ワシに伝え忘れたことってなんじゃらほい?」 梁山泊の一室。 目の前には相変わらずのまっくろくろすけな外見の団長…ヨコヤマが座っている。 その向かいに十夜とリーヴェが腰掛け…目の前には十夜が入れた茶が湯気を立てていた。 「いまどきそれはねーだろ…てーか、忘れたというか訂正か…」 「訂正とな? なに、島に残るの?」 「違う違う、『さよなら』って言葉を訂正にきただけだ。」 その言葉に、ヨコヤマが不思議そうな顔をした。 これは別れであり、それぞれの旅立ちになる。 お互いに別の世界へ行くのだ…言葉としては適当ではないのか。 「それをどう訂正するのよ? ワシは普通だと思うのだが。」 「んー…オレからすると違うんだ。『またな』そう、訂正したいんだよ。」 「ほう。」 「別れだ何だといっても、ひょんなことから出会うかも知れねェ。 それに…やっぱり『さようなら』って言葉は嫌いなんだ。 だから訂正する、文句はきかねェ…却下だ。」 ふむ、とヨコヤマが顎(?)に手を当てた。 判るようで判らぬ、言ってみればかなり自分勝手な言い草である。 「文句の却下とは、随分と自分勝手な言い草ですな。」 「まー、そうだけど。 でも…それはオレの中では枉げちゃいけないことなんだよ。 だからだんちょの仲間には言っておいてくれ…また遊びに行くからな、って。」 「来れるかどうか判らんが伝えよう。」 「ああ、頼む。それじゃ…またな、だんちょ」 先日告げた言葉を訂正してもう一度告げ、ヨコヤマに右手を出した。 無言でヨコヤマもそれに答え、握手を交わし… 「それではワシも行くとするよ。」 「ああ、気をつけてな。」 「団長、お元気で。」 そろって席を立つ。 が、ヨコヤマは何かを思い出したように手をぽんと打つと十夜の方を向いた。 「尻に敷かれすぎんようにな。」 「大きなお世話だ!!」 「そんなことするつもりはありませんよ!」 梁山泊の外に出たあたりで、見知った顔を見かけた。 半機械人のグレイスだった。 最近気軽に話すようになったのだが…彼もこの島には残らない組とのことだ。 「よ、フレンド。 彼女待ちか?」 「そういうことだ、フレンド。 もう行くけれど…ああ、リーヴェ殿も一緒か。 大切にな、十夜殿。」 「当たり前だ、グレイスさんもな。」 『…貴方達はいったいどうなさるのです?』 ふと声が聞こえた。 島に響いた、あの声だ。 「…あー、忘れてた。」 『…忘れないでください、お願いですから…』 姿無き声がかなり疲れたようにして訴えかける。 リーヴェは十夜を見、内心あきれていた。 …十夜に怖いものなんてあるのかなあ、と。 「ま、冗談はともかくとしてだ。 待たせて悪かったな、いろいろ話したいヤツがいたんだよ。 …頼むぜ、オレの…オレ達の帰る場所へ。」 『…判りました。 それでは、貴方達の思い描く場所を告げてください…』 そして、十夜は頭に思い描く。 自分の育ったあの街を。 自分の住む、あの街…家族…親友…帰るべき場所を。 そして、リーヴェは思い描く。 十夜のことを。 知りたいと切に願う。 これから自分が行くことになる、故郷になるであろう場所を。 『…それでは、貴方達の望む場所の名を…』 「「雪華市の黒山邸へ…」」 ――――ヴン そして舞台は、変わる。 目の前に広がるのは、古風の日本邸…そして木々が生える日本庭園だった。 見たことの無い光景を目の当たりにし、リーヴェはその場に立ち尽くす。 遠くからは何かの喧騒が聞こえ… 空を見たことの無い白い鳥のようなものが飛んでいった。 しかも、はるか上空を…かなりの高速で。 「十夜… ここが、そうなの…?」 「そのとおり。 リーヴェ…オレのすむ世界、オレの住む場所へ…ようこそ。」 大仰に頭を下げ、にこりと笑う十夜。 もう、と苦笑するが、それでもリーヴェは嬉しそうだ。 「…当主殿、お帰りなさいませ。 我ら一族…帰りを待ち望んでおりました。」 いつの間にか老人が十夜の近くで跪いていた。 年は七十を過ぎた辺りか。 だが声には張りがあり、老人とはとても思えない。 「玲のじっちゃんか…悪ィ、長い間空けちまったな。 翔さんと彩さんは?」 「…すでにお部屋にお通ししてございます。 蓮殿とティナ殿もご一緒でございます…お早くお目通りを。」 「判った。家の連中には後でリーヴェを紹介する。」 島で見た十夜とは似ても似つかない態度と口調。 こうも人は変わるものなのか、とリーヴェは目を丸くしていた。 「承知いたしました。 …申し遅れました、お初にお目にかかります。 私の名は『玲 源次郎(れい げんじろう)』と申します。 十夜様のお世話を任されておりまして、執事長もかねております。 御用の際は何なりとお申し付けくださいませ、リーヴェ様…」 「あ、いえ…お気遣いなく…」 急にそんなことを言われても困るのが当然だ。 しどろもどろしているリーヴェを見、十夜が苦笑する。 すると、執事の男…源次郎も楽しげに笑い出した。 「じっちゃん、リーヴェが引くだろ…悪ふざけはやめておけよ?」 「そうですな、申し訳ありませぬ。 はっはっは。 リーヴェ殿…気楽に、気楽に参りましょうぞ。」 …十夜の周りは皆こうなのだろうか。 と、リーヴェが思ったのは言うまでもない。 「ただいまー、翔さんに彩さん。 帰ってきたぞー」 相当気楽に障子を開ける十夜。 すると、中で茶をすすっていた夫婦らしき男女が同時に十夜の顔を見た。 おそらく、この二人が翔と彩なのだろう。 リーヴェには…どこか悲しげに見えたような気がしたのだが。 「十夜ちゃん、お帰りなさい…よく帰ってきたわね。」 「ああ、結構手間取ったけど。 で、改めて…ただいま、か」 「でかした十夜ぁぁ!!!」 十夜の声を遮り、翔がいきなり雄たけびを上げた。 そして視線はリーヴェを捉えて離さない…新手のセクハラだろう、これは多分。 「え、えっ…?」 「写真で見たが、実物はその数十倍! しかも目には強い光…たまらーーーーん!!!!!」 そして猛り、立ち上がる。 満面の笑みを浮かべ、ぴょーんとリーヴェに飛び掛った!! 「逢いたかったぜ、マイ・ラヴァーーー!!!」 「…なっ?!」 だが、リーヴェも絶句はしたものの…これには慣れている。 梁山泊ではそれなりにあった光景だ。 「申し訳ありませんが… エクシキューター!!」 一瞬で凝縮された魔力が奔流と化し、黒い閃光となって翔に襲い掛かる。 …が 「ふっ、その意気やよし! だが…まだ甘いわぁ!!」 なんと…翔はエクシキューターを簡単に受け止めるとその場で粘土をこねるように合成。 及び、黒い薔薇の花束へと具現化させてリーヴェに差し出してきた。 「改めて初めまして、リーヴェちゃん。 そして俺と甘いひと時を過ごさn」 みなまで言わせず、十夜が踵落しを頭に叩き落す。 怒りの形相で育ての親を睨んでいるのはかなりシュール。 「ったく、オレの女に手ェだすんじゃねーよ馬鹿親父。 せっかく大人しく済ませようとしたのによ…」 チッ、と舌打ちをしてつぶやく。 そういえば、十夜が何かを言おうとしていたような… 「十夜…お前、今なんていった!?」 そして、意外にも反応したのは踵落しを食らった翔だった。 彩も目を丸くしている…さっきの言葉に。 「親父、って言ったんだよ。 父さんなんて言葉はにあわねーな…丁寧すぎる。」 「何気なく酷いな! でも嬉しいぞ…やっと呼んでくれたな。」 「いろいろ考えることができたからな… 改めてただいま、お袋。 母さんってのもなんか照れくさいから…そう呼ぶことにする。」 「…十夜ちゃ…いえ、十夜。 改めて、お帰りなさい…よく帰ってきたわね。」 ようやく、翔と彩の表情から悲しさのようなものが消えた。 察するに…これまでは父と、母と呼べなかったのだろう。 しかしあの島での体験を経てようやく…呼ぶ決意をしたのだろうか。 「そして、新しい家族ってわけでリーヴェを連れてきた。 ちなみに結婚するつもりなんでよろしく〜」 「…と、十夜……はっきり言うのは、恥ずかしいんだけど…」 「なんだよ、あの島で見つけたもので指輪も作ったのに。」 真っ赤になるリーヴェが見たのは、不思議な光沢を放つ2つの指輪。 するりと薬指にはまる…サイズもぴったりだ。 「い、いつの間に…」 「んなこといわれても、いつの間に。 っと、蓮兄にティナ姉もよろしくしてやってくれ。 ティナ姉は特に…同じようなもんだろ?」 「ええ、私もこの世界の住人じゃないものね。 リーヴェちゃん、ティナです。 お姉さんとして…よろしくね。」 セミロングの栗毛を揺らし、やんわりと微笑む。 そして、どこと無く感じたことのある雰囲気を彼女から感じた。 リーヴェの記憶が正しければ、ヴァンパイアハーフ…だろう。 「俺はいい、どうせいつでも顔合わせるンだろ? 蓮だ、何でも言ってくれ…大抵のことは手伝ってやる。」 座ったままで適当に手を上げる青年…蓮。 翔と同じ雰囲気を感じる、おそらく彼も…魔法に秀でているのだろう。 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 ぺこりと頭を下げる。 よほど初々しかったのか、翔なんか口笛を吹いていた。 即行で彩にド突き倒されたが。 「賑やかな人たち…だね。」 「だね、って他人行儀だぜ? 一員になるんだろこれから。」 「…そうだね。これからもよろしくね、十夜…」 「こちらこそよろしくな、リーヴェ。」 物語は未だ終わりを見せず。 そして更に紡がれる…そう、人が生き、思い出を作り続ける限り… その人の物語は…決して、終わらない。 島で生きた人の証、その時間は…確かに、彼らの胸に刻まれているのだから。
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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