日記一覧(E-No101〜200)

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E-No104 長椅子ギロチン
長いすは、ただの椅子に戻った。
年季の入った薄汚れた長椅子に。

・・ また  くる、そのときまで
ねむっていよう。
きっとまた、そのときに。
E-No111 神矢 進十郎
……

「ご飯綺麗に食べましたねえ、おじいちゃん」

目の前の食器トレイを片付ける若い看護士の言葉を聞き流すように、
老人は無言で病室の窓の外へと眼を向けた。 季節は冬であったが、
今日の空は透き通るように晴れ、小春日和といった様相を呈していた。

「それにしてもよかったですねえ。 すっかりお元気になって…」

ワンテンポ遅れて看護士を見つめてひとつうなずくと、
老人は消え入りそうな声でゆっくり、

「……かれいであ……」

とつぶやいた。 看護士はにっこり笑ってベッドの脇の小台に置いてあった
ノートを老人に手渡した。

「『かれいであ』ね。 大活躍だったのね、おじいちゃん」

無言でパラパラとノートをめくる彼の目の焦点は、しかし紙の上の文字には
合っておらず、どこか遠くに結ばれているようだった。

「わしは…」

不意にノートが病室の白い床に滑り落ちた。 笑顔を崩さずに
それを拾い上げて、老人の手に戻そうとした看護士の動きが止まった。
老人が手を伸ばし、自分に向けて差し出されたノートの端をしっかりと
掴んでいたのだ。 そのまま受け取るでもなく付き返すでもなく、
ただ看護士の目の奥を覗き込むようにしながら、彼はゆっくり言葉を続けた。

「わしは、『あの頃』を、忘れたくなかった。
 いや……誰かに、わかってほしかったのかもしれん。
 皆、国のため、陛下のために戦い、自ら進んで命を投げ打って……
 それが、自らの、一番大事なものを、守ることだと、信じておった。
 ……結局は何も守ることが出来ず、大きな罪を背負ったけれど、
 でも、わしは……わしらは……
 結局は、何も手に入らず、何も残せず全てを失ってしまったけれど……
 あの頃、わしらは確かに、大切なもののため、自分の信じたもののため、
 精一杯、頑張ったんだよ。
 ……
 かれいであのこと……将官どのやクレイブン殿のことも皆……
 わしの、最後の夢だったのかもしれん。 ……誰しも皆、夢で見たことを
 忘れていくじゃろう? 年をとった頭が、たくさんのことを忘れて行く中で……
 どうかそれだけ、そのことだけは……」

ノートにこめられた力がふとゆるんだ。
老人の目線は看護士を外れ、また病室の外に向けられていた。

「空が、きれいだ」

「……あら、そうですねえ。 ここ数日は本当に天気も良くて」

「かれいであの空は、今頃は……」

それだけつぶやくと、黙りこくってしまった老人の手のひらの上に、看護士は
そっとノートを戻した。 老人はもうノートをめくろうとする様子も無く、
ただ外の景色をぼんやりと眺めていたが、そのまま病室を退出しようとした
看護士のほうを思い出したように振り返った。

「そういえばサチコさん、飯はまだかのう」

看護士はくすり、と小さく笑い声を漏らすと

「もうすぐご家族がお見えになりますからね」

と一礼し、部屋を出て行った。 見送る老人の手から再びノートが
滑り落ちたが、彼は今度は拾おうとも手を伸ばそうともせず、
ただ床に落ちたそれをぼんやりとうろんげに一瞥したのみだった。
冬の日は早くもやや傾きかけ、こころなしか赤みを帯びた日の光が
もうすぐこの世界にも夕闇を連れて来ようとしていた。
……

「ご飯綺麗に食べましたねえ、おじいちゃん」

目の前の食器トレイを片付ける若い看護士の言葉を聞き流すように、
老人は無言で病室の窓の外へと眼を向けた。 季節は冬で…

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E-No117 カズサ=リスティ
敵が倒されて帰りの道が用意されたんですか…
召喚士さんには悪いですが私も帰りを待ってる人がいる身ですし、ここは引かせてもらいましょう
中位術をあと一歩でマスターできなかったのが心残りですが…楽しかったです
敵が倒されて帰りの道が用意されたんですか…
召喚士さんには悪いですが私も帰りを待ってる人がいる身ですし、ここは引かせてもらいましょう
中位術をあと一歩でマスターできなかったのが心残りですが…

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E-No134 アヤ・W・レイフィールド
私は、今の今まで日記なんて書いていなかったし、書こうとも思わなかったのだが、今回のことが決まってふと、一筆残しておこうかという気になり、こうして紙に向かっている。

というのも、魔宝を奪った「彼女」を倒すのだというこの戦い、ここで一旦休むのだという。
私は偶々後方にいたので詳しいことは分からないが、先日の戦いで相当消耗したことと、相手を倒すのにいくらかの準備が必要なこととが原因のようだ。
そして召喚士が休むと、彼女によって呼び出された私たちの魂は開放され、元の世界に戻るらしい。

いざ書こうとしても、ペンを持つ手は遅々として進まない。
過去のことはもう如何しようもないのだし、今のことだけを書いて早々に切り上げよう。

元の世界に帰るか、このまま次の戦いまで留まるのか、最終的には私たち一人一人が決めて良いらしい。
私は、ここに残ると決めた。
乗りかかった船、という程でもないが、まだこの世界を見ていたいし、帰るのなら召喚士に付いていれば今でなくても良いだろう。
そも帰ってどうなるということも、私にはないのだし。

いずれにせよ、今まで鍛えてきた能力は元に戻ってしまうそうだが、まあ、それも仕方ない。

先ほど、私の望んだ依代のイメージを遺すよう言われた。
再び戦うときの力になるのだという。



私が望んだものは、守る力。
向かい来る矢を、弾を、魔法でさえも撃ち落とす。
前に立つ者に向かう刃を逸らし、横に立つ者に向かう炎を撃ち砕く。
立ちはだかる者の攻めを挫き、武器を狙い、動きを止める。
その身に降りかかる全てを、共に戦う者に降りかかる総てをも。

名付けるならば。
妨げる者、迎え撃つ者、インターセプター。



さて。
もう晩いことだし、ここまでにしておこう。
この明けない夜とも、今しばらくの付き合いになりそうだ。
私は、今の今まで日記なんて書いていなかったし、書こうとも思わなかったのだが、今回のことが決まってふと、一筆残しておこうかという気になり、こうして紙に向かっている。

というのも、魔宝を奪っ…

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E-No142 マスク・ド・ソード
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ついにミーたちの冒険もここまでデース
リンケージの仲間たちとの別れは辛いですネー
でも、ここで立ち止まってはいけまセーン
すでに次の災厄は近づいてきているのですカラ……
たとえこの身が朽ち果てようとも、戦い続けなければいけないのですヨー!


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ヨシツネ、君のおかげでリンケージが盛り上がりました。ありがとう。
ストーカー、毎回ブログで結果を解説してくれてくれたね。新たな……か。
オリヴィア、君には最後まで勝てなかったけれど決して近接系と剣は弱くないんだよ。
ニート、忍ぶな。働け。
ドクター、生まれ変わったらうっかりが治れば、あとサルから人間になれるといいね。
ODENMAN、謎の覆面レスラー、マスク・ド・デッド、スナイパーライアス、
終盤にリンケージを盛り上げてくれて感謝するよ。今度はひらパーで会おう!
レーーーーッド!ーは4つさ。


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アンシア、君のファックは私に激しくファックでとても充実したファックファック。マス駆郎。
レシィ、鍛冶師の修業がんばれ。大人になったら酒を酌み交わそう。奢ってくれ。
女王、世界が平和になったらこども達と一緒にごろごろできるといいな。おろおろおろ。
ショウ、格闘家としての鍛練は怠るなよ。あとあの主任は怒らすな。それはフラグだ。
チェス、ハンマーは漢のロマンだ。だがその槌を剣で超えるのもロマンだと私は思うんだ。
ラヴィーナ、工作員活動もいいが平和を乱すとヒーローに鉄拳制裁されるぞ。
アフロとリトルグレイ、ユーのソウルフルさにミーのハートもバーニングだったゼ。
グレイ、君の名前を見るたびに宇宙人を連想してしまってごめん。モルダーあなた疲れているのよ。
アルブム、いつか魔法は使えるようになるよ。きっと。おそらく。たぶん。希望的観測で。
あとクレイなんとかブン、無茶しやがって。君のことは忘れないよ。ずっと、絶対に。


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名前を挙げきれなかったけれど会話をやり取りしたみんな。楽しかった。
その他にも工房でお世話になった人、戦闘で一緒になった人、余所のリンケージですれ違った人、
直接交流は無かったけれどいつも注目していた偉人奇人変人変態の人たち。
逆にいつもマスクの活躍に胸躍らせ一喜一憂していたよい子のみんなと大きなおともだち。
これが今生の別れになろうとも、私たちが一緒に過ごしたこの時間は永遠にエターなるさ。


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愛する妻と息子に会えなくなるのが心残りだが仕方ない。
自分の家族と世界の平和を天秤にかけるわけにはいかないからね。
大丈夫、息子は立派に育って私の代わりに母さんを守ってくれる。
何と言っても私の息子だからね。ヒーローの血は絶えないものさ。


もうそろそろお別れの時間みたいだ。
ヒーローに涙なんて似合わない。最後も景気よくいくよ。
カレイディアに、戦友たちに、レーーーーッド!(ーは4つ)
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ついにミーたちの冒険もここまでデース
リンケージの仲間たちとの別れは辛いですネー
でも、こ…

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E-No148 嵋祝
――封の儀、終。

…多重の封、終。

……存在変革、終。

………・・・  記憶改竄・・・終。



    「神が居るとすれば。妾には残酷な神のようじゃな。」
ぽつり、九尾の狐は呟いた。



―妖狐 常闇の章 終章『狐に孤は巡り…』―




ばぢん。

風船の爆ぜるような破裂音。それと共にその封は終了した。

目の前には、かつて輩(ともがら)と呼び、同胞(はらから)と呼び、友と呼び…そして、つい先刻伴侶にと願い、想いを伝えた妖狐、狐百合

――だが。その夕暮に映える稲穂を想わせた金色の毛並みは、好く磨いた剣の如き銀色へと為り。

無意識に異性を惑わせた豊満な肢体は、童女の其れと為っていた。



「……」

まるで別人の口からのように、遠くから聞こえる吐息。それでいて、何度も反響し、虚ろな心をじくり、じくりと蝕んでいく。

目を閉じたまま動かない少女を抱き上げる。

…息はある。臨界の際、そう願ったからだ。


ただ、悪鬼のような妖術を奮うことはもう叶わないだろう。…そして、狐百合が嵋祝の事を思い出す事も。

仙狐としての嵋祝の力の粋、そう呼べるまでに其れは強固な封印であり。その代償は大きく、妖力の大部分、そして名前以外の記憶の封――ほぼ転生に等しい事を成したのだ。

そこまでの封を為さなければ、封じきれない大悪の妖が巣食っていた。



そうはいっても。これからの生を共にしようとした娘に手をかけたのは、事実。




 ぽたり。 

「…全く…この、子狐めが…。」

ぽたり  ぽたり…

「…妾に、涙させるなど…大妖でも成せぬ業ぞ…」
この世に生まれ出でて初めて。
古妖の狐は、泣いた。





………
……

「ふう…あの爺めが。出鱈目の地図を渡しおって…再び会おうものなら化かしてくれようか。」

狐百合の送還を見届けた後、嵋祝もまた元の世界に戻り。

世界を巡る。今は遠くの想い人と同じ、銀妖狐として。

「こういうのを人間の間では『いめちぇん』というらしいのぅ…お主が見たら笑うかの…。しかし…そのあと、膨れッ面でそこそこ似合う、と言ってくれるかもしれぬな…」

自身の銀髪を一掬いして、くすくすと笑う狐。その姿には既に悲嘆は無く。

「何年かかるかは分からぬが…なに、何度死すとも探してみせようぞ。」




明けない夜など無い。昏い闇に招来された妖は、今は蒼く澄んだ高き空を仰ぎ遠い世界を思い。

「――また逢えると。信じておるよ、こゆりや。…再びまみえた時のために道化の練習でもしておくかのぅ。おぬしが笑ってくれれば良いのじゃが…」



風に吹かれて旅路往き。

仙狐の歩む道に、アネモネが緩やかに揺れていた。




To be continued 『F/ls/ /sl/nd』…
――封の儀、終。

…多重の封、終。

……存在変革、終。

………・・・  記憶改竄・・・終。



    「神が居るとすれば。妾には残…

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E-No149 エリク・ヴァンツィーナ
僕は今この時より

たった一人の女性を護る為

たった一人の女性の笑顔を護る為

全てを排する剣となり

全てを防ぐ盾となり

彼女を護り続ける事を

この剣に誓う
僕は今この時より

たった一人の女性を護る為

たった一人の女性の笑顔を護る為

全てを排する剣となり

全てを防ぐ盾となり

彼女を護り続…

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E-No151 銀獅子
それは私の夢。
E-No154 チェロ・ティアリィアース


  チェロ・ティアリィアースは帰らなかった。

  故郷への帰還を促す『召喚士』の言葉に、彼は頷かなかった。
  ここで世界を見捨てたら、
  俺は守護者じゃなくなってしまう。
  皮肉げに笑いながら、そう応えた。

  いくつかの戦場を盾として戦い抜いてきた彼の中には、
  少なからぬ守り手としての自覚が花ひらいていた。
  故郷の荒廃に対し、差し伸べるべき手もあるはずだった……けれど、
  遂行しなくてはならない守護が、
  守らなくてはいけない者たちが、
  まだ中途のままに、生々しい痛みを伴って、
  常闇の中に打ち捨てられていた。

  彼はそれを拾わねばならなかった。

  カレイディアに残り、次の戦いに備えることを選んだ彼は、
  力の失われる中で、けれど安穏のうちに日々を過ごそうとはしなかった。
  召喚士の求めの通りに自らの戦いのイメージを依代として刻み、
  その後、彼はカレイディアの歴史と秘密を探る旅に出たのだった。


  「肉体の鍛錬は依代や魔石に依拠するとしても、
   記憶は魂に刻まれて残る。
   次の戦いに備えて情報を集めるのは、
   必ず俺たちにプラスになるはずだ」


  「『召喚士』『戦場アナ』『魔宝』、
   宝石たち、カレイディアンたち……
   『書架』には秘密の闇のうちに留まっている情報が多すぎる。
   俺はこの地を探って、俺なりのカレイディアの見取り図を作ろうと思う」


  「大丈夫だ、依代に力がない状態で、無理はしねえ。
   偵察ぐらいに停めるし、危険も深入りもしねえ。
   乱暴なことをやってるのは承知だが、
   それでも、それでもなにもしないで時間を過ごすのは、
   耐えられねえんだ。
   なにかできることがあったんじゃないか、
   なにかいい手があったんじゃないか……
   そんな後悔をするのは、まっぴらだからな。
   次の戦場もある、本番はそこだ。それははき違えねえ」


  「生きて戻るさ。必ずだ」



  青い瞳の少年だった。
  魂の年齢は14歳。
  水に思い入れのある青年だった。
  水の香りを嗅ぎ、味を見て、
  なかなかじゃねえか、と、満足げに笑うことがあった。
  考えごとをする時に、口もとに指をあてる癖があった。
  眉根は大抵が険しく寄せられていたが、
  その時には親しい人間たちには少し見せるようになっていた笑顔で、
  手を振り、『召喚士』たちの部隊を離れたのだった。



  そしてそれから時が流れても、
  チェロ・ティアリィアースは帰らなかった。



  チェロ・ティアリィアースは帰らなかった。

  故郷への帰還を促す『召喚士』の言葉に、彼は頷かなかった。
  ここで世界を見捨てたら、
  俺は守護者じゃな…

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E-No157 鳴鐘 小梅
ついに一時攻略終了、元の世界に帰る時間が来てもうた。
もっとこの世界に残りたいちゅう気持ちもあるけど、元の世界に帰りたい。
夢も、家族も、友達も、向こうにおるんや…。

せやけど、カレイディアの世界で知り合った仲間も多いし、
師匠にはまだ教えて欲しいことが山ほどあるし、
この世界に光を取り戻したいいう思いもある。

みんな一旦は帰るか、ここに留まるかするみたいやけど、
再び英雄の力が必要になったら、
また再集結して戦うことになるみたいや。
ウチはその時にまたカレイディアに戻ってこよ。

また再びこの地を踏めるように、強く願い、祈って。
こっちでのウチを依代の子に託して。頼むで。

それじゃあ一旦はお別れや。
せやけど、サヨナラは言わへん。
またの再会を誓って、や。

シーユーアゲイン! ハバナイスデイ!
ついに一時攻略終了、元の世界に帰る時間が来てもうた。
もっとこの世界に残りたいちゅう気持ちもあるけど、元の世界に帰りたい。
夢も、家族も、友達も、向こうにおるんや…。

せやけ…

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E-No169 オリヴィア・シャムウェイ
どうやら、元の世界に帰れるらしい。

うーん、どうしよっかなー。
両親や親方はともかく、お姉ちゃんは心配してるかもしれないし、一旦帰ろうかな?

バイバイカレイディア。
またまたまた帰ってくるよ!


-------以下PL-------
メッセージ、リンケージ、工房等でお世話になった方々へ
色々とお世話になりました。
特にメッセージのやりとりをしていて、途中で止まってしまった方々へは非常に申し訳なく思ってます。
次も同じようなキャラで暴れてる予定なので、宜しければ構ってあげてください。
どうやら、元の世界に帰れるらしい。

うーん、どうしよっかなー。
両親や親方はともかく、お姉ちゃんは心配してるかもしれないし、一旦帰ろうかな?

バイバイカレイディア。<…

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E-No171 LUCILIA
戦闘適応能力の実証終了。

予定より早めに帰還となるが、双方とも相応の実績は残せたので、シオンには小言を貰わずに済みそうだ。

次のミッションに参加できるかは私の知る処ではない。

それでも私を庇ってくれた奇特な連中に、借りは返しておきたいと思った。

「情報の漏洩は拙いけど……シオンに知られなきゃ大丈夫かな。」

そう自分に言い聞かせて、最後ぐらいこの世界に貢献する事にした。

今までありがとう。さようなら。
戦闘適応能力の実証終了。

予定より早めに帰還となるが、双方とも相応の実績は残せたので、シオンには小言を貰わずに済みそうだ。

次のミッションに参加できるかは私の知る処ではない…

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E-No175 新世界 群鮫
さぁって


刻を待ちますか
E-No186 アルフェ=ネイト
・・・ええ機会かもしれへんね。
最後まで見届けられんのは残念やけど、いつまでもこっちにおるわけにもいかへんしなァ。
ウチらが戦ってきたことが無駄になるわけじゃないみたいやし、それならこれまで頑張ってきた甲斐があるってもんやね。

・・・あかんなァ、しんみりするのはウチには合わんわ。
今からおでん屋の旦那のとこに行くわけにもいかんしなァ、帰ってからたらふく呑むとしようかね。
そういえばツケっぱなしやったな・・・、忘れてたことにしとこ。
こっちの連中とも、もうちょっと呑みたかったんやけどね。
呑むなら、やっぱ祝い酒がええしな。

さて、それじゃあボチボチ行こうかね。
ピーピー泣いてるガキ共の面倒、見てやらんとあかんからなァ。





今日も酒が美味いねェ。
・・・ええ機会かもしれへんね。
最後まで見届けられんのは残念やけど、いつまでもこっちにおるわけにもいかへんしなァ。
ウチらが戦ってきたことが無駄になるわけじゃないみたいやし、それならこれま…

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E-No189 クリーダ・フェアバンクス
しばし、休息の時か……

ずっとここで過ごすのは気が進まんな。
元の世界か、もうどんなところだったかおぼろげだが…。
E-No191 レイ=ファート
◆ レイの日記
さて、祭祀殿も終わり。
今週からは硝子細工の森、ですか。幻想的な場所なのでしょうね。楽しみです。

ミーティアの脳内日記
ねー、レイ。他のみんながなんだか凄い勢いで荷物片付けてるんだけどなんでだろ?
ん?なんか紙が落ちてるわよ。ええっと・・・攻略終了のお知らせ?元の世界に帰るか残るか??
ふーん。性質の悪い冗談ねぇ。こんなとこで終わるわけないじゃない。ねー。

・・・・・・え?マジ??


◆ レイの日記
というのが、先週のお話でした。
今週に入ってからは、既に英雄の数も相当減っています。どうやらあの紙の内容は本当のようでした。あれから一週間、ミーティアさんと残るだの帰れだのと何度言い合ったか分かりません。
結局、召喚士の回復を待つくらいなら帰って他の延命手段を探せというミーティアさんに押し切られ、私は元の世界に帰ることを選びました。

「元の世界に、戻り、ます。ただ、聞きたいことが」

私は召喚士に、ネックレスから外した片方のハートチャームを見せ、これを元の世界に持っていけるか尋ねました。試したことが無いから分からないそうです。確証がないのは残念でしたが、ダメなときは仕方が無いでしょう。

「分かり、ました。やって、ください」

そう召喚士に告げると、彼女は何かを始めました。送り届ける魔法でしょう。
少しずつ、視界が白くぼやけていきます。

「ミーティアさん。では、また」
『ん。レイも、またね』

そうして、すべてが白く染まりました。




召喚士により、私は無事元の世界に戻ることができました。
不思議なことに、元の世界では召喚された時点から時間が動いていなかったようです。
おかげでカレイディアに行っている間の寿命も減っていない。
そのせいで本当にカレイディアがあったのか夢ではなかったのか疑いましたが、別れを決めた際にミーティアさんと分けたネックレスのハートチャームが、カレイディアの存在を今も証明してくれています。

カレイディアではまだ常闇が続いているのでしょう。
ですが、私はもうあの世界に直接関わることはできません。
他の延命方法を探す。そして、ミーティアさんがこの世界に来るときまで生き続ける。
それがミーティアさんとの約束です。
その約束を守るためには、私はカレイディアへの行き方を探すのではなく、私自身の延命のために時間を使わなければいけません。

ですから、カレイディアに対して、ミーティアさんに対して、私は祈ることくらいしかできません。
あの深い常闇の中、ミーティアさんが無事に最後まで戦い続けられるようにと。
◆ レイの日記
さて、祭祀殿も終わり。
今週からは硝子細工の森、ですか。幻想的な場所なのでしょうね。楽しみです。

ミーティアの脳内日記
ねー、レイ。他のみんながなん…

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E-No192 ヒノト・カグラ
さーて、帰るか!
E-No196 フォントゥーハ=ヤクートノ=オバサナーノ
みんないままでありがとう!
また戻ってくる日を楽しみにしています
E-No197 ドール・マリオネット
私はここで生まれました。

元々自分がどんな存在だったのかほとんど覚えていませんが
薄っすらと兎のような動物だったような気がします。

この世界で魂のまま彷徨っていると
ボロボロのロボットさんに会いました。


ロボットさんは自分はもう朽ちるだけだから、と私に体をくれました。

この世界だからこそ可能だったのでしょう
私はそのロボットさんと一つになって新しく生まれ変わりました。
(シャキーン)


人間のような体になりましたがこれからどうすればいいか…
途方にくれていると何だか人の気配がします。

何だかたくさんの人が集まっているようです
きっとこれはお祭りというものでしょう!

一度行ってみたかったので、人は怖いのですが
とりあえず混ざってみる事にしました ≡≡∈(・ω・)∋




(中略)



かくして私はこの戦いに参加する事になりました。

たくさんの人と会いました、たくさんの人と一緒に戦いました。

きっと友達もできたと思います。



元の世界にはきっと帰れません
帰ったとしても私は死んでいるのでしょう
帰る意味もありません。

聞くところによると今回の事は休戦で
また次の戦いがあるかもしれない…らしいです。

その時になればまた皆と会えるかもしれない……
なのでここに残る振りをして
こっそりどこかに隠れていようと思います。

召喚師さんに呼び出された者じゃないとばれると
強制送還されそうですので…((((・ω・))))



なのでもしよければ私の事、覚えておいて下さい
きっとまた会えますよね。

お世話になりました また、いつか…一緒に戦いましょう!




さよなら ありがとう ござました  ます!
私はここで生まれました。

元々自分がどんな存在だったのかほとんど覚えていませんが
薄っすらと兎のような動物だったような気がします。

この世界で魂のまま彷徨っていると<…

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E-No198 ミツフネ・エンギョウ
とうとうこの地を離れる時が来た。
今まで皆でとても険しい一本道を突き進んでいたが、これからは
ここに残るもの、自分の故郷へ帰るもの、みなそれぞれの道をすすんでゆくのだろう…

私も出来る事ならここに残り、共に戦いたいのだが…
いや、彼女の言うとおり、自分の使命を果たせば…


帰ってこれる。きっと、また帰ってこれるのだ。

それまでは、しばしの休息…

必ずや、私は、英雄となって戻ってこよう…必ず…


そして、ここでであった仲間達とまた再び、あえる事を願って…
とうとうこの地を離れる時が来た。
今まで皆でとても険しい一本道を突き進んでいたが、これからは
ここに残るもの、自分の故郷へ帰るもの、みなそれぞれの道をすすんでゆくのだろう…



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