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エリクの一週間

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Diary
僕は今この時より

たった一人の女性を護る為

たった一人の女性の笑顔を護る為

全てを排する剣となり

全てを防ぐ盾となり

彼女を護り続ける事を

この剣に誓う
Message(Personal)
取引メイ
「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」
取引メイ
「……2件のメールが届いております」
  • 自称王様(E-No.52)からのメッセージ……
      自称王様
      「エリク。」
      自称王様
      「(最後の戦の終わった夜、寝所の前に控える青年の顔を覗き)」
      自称王様
      「我はこの地を離れねばならぬ。……故に、汝に託して行きたいものがある。」
      自称王様
      「ひとつは汝自身。この戦を我の剣として戦い抜き、必ず勝利を。」
      自称王様
      「もう一つは、あれだ。(視線を向けた先には召使として立ち働くロザの姿)」
      自称王様
      「あれには支えが必要だ。仕えるべき主ではなく、傍らに居て補い合える相手が。
      あれが望まぬのでなければ、汝がロザを守ってやってはくれぬか。」
      自称王様
      「……我は、ロザを人形のままで居させたくはない。
      一人の女として、幸せに。」
      自称王様
      「余計な事かも知れぬがな。……汝にも、守るべき相手が必要に思う。」
      自称王様
      「我の願いとして心に止めておいて欲しい。」
  • ロザ(E-No.304)からのメッセージ……
      ロザ
      「まぁ・・・、そのままでもいいかも・・・

      (わざと間を置いてから)

      ふふ、冗談よ冗談。」
      ロザ
      「できてる・・・? のかなぁ・・・。
      なんかまだちょっと実感がでてこないけど・・・

      でも、そういってくれるのなら、たぶん何かしらで出来ているかもしれない。



      ・・・、貴方だから、気張ってみたいの。
      ・・・なんて言ったら・・・ダメかな?」
      ロザ
      「・・・・・・。

      (目を閉じて、ぎゅっとエリクを抱きしめて)
      自分の今の気持ちに・・・素直になってもいいんだよ・・・。

      本当の貴方は、「ヒト」の温もりに触れたい、感じていたいと願っている。
      でも誰かを護るために、それを抑えて戦場の最前列に立ち続けた・・・
      今のままそれが続いたら・・・貴方自身がボロボロになってしまうだけだよ・・・。
      あたしだって・・・それには耐えられない・・・。」
      ロザ
      「きっと誰だって・・・ヒトの温もりに触れたいはず・・・。

      それに・・・さっき言ってくれたよね、
      「ヒトは独りでは生きていけない、誰かと支えあって生きている」
      と。

      どうしたらいいんだって悩むくらいなら・・・一時でいいから自分に素直になってごらんよ。
      時には羽根を休めることも必要なんだよ・・・。」
      ロザ
      「エリク・・・護るために戦い続けることが貴方の『使命』なら・・・

      (ここで沈黙し、少し間を空けて)

      あたしにも・・・手伝わせて欲しいの・・・。」
      ロザ
      「どんなに新しく強いものでも、使い続ければいつかは古く、脆く壊れてしまう・・・。

      今の貴方に宿る心の剣は・・・使命の重さと我慢のしすぎで今にも壊れそうなくらいにボロボロだから・・・。
      そのまま放っておいたら・・・いつか必ず貴方の心は壊れしてまうわ・・・。

      だから・・・だから・・・・・・。
      (気がつくと涙がこぼれていた。 ロザはぎゅっと強く抱きしめて)」
      ロザ
      「せめてあたしがいるときだけでもいいから・・・
      我慢をしないで・・・、素直な気持ちをあたしにぶつけてほしいの・・・。

      嬉しい時や楽しいときは笑っていい、つらい時や悲しい時は泣いていいの・・・

      貴方の背負っている『使命』の重さ・・・一緒に背負ってあげたいの・・・。
      戦う貴方を支えてあげたい・・・。」
      ロザ





      だから・・・・・・お願い・・・・・・エリク・・・・・・!




  • 依代の記憶保存
    召喚士がやってきました。
    召喚士
    「あなたの記憶を貰うわ」
    • 依代名……護る者
    • クラス……超幻装カモカイザーRX
    • 性別……
    • 年齢……青年
    巫女ユミ?
    「記録したぞ」
    Message(Linkage)
    最終選択
    召喚士
    「ここでお別れね」
    召喚士
    「アナタを構成していたモノに強制帰還の魔法を掛けるわ。それなら『彼女』も干渉できないから……」
    召喚士
    「いままでご苦労さま」
    エリク・ヴァンツィーナの意識はそこで途切れました。
    その後……この世界でその姿を見た者はいません。
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