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Diary | ||
私は、今の今まで日記なんて書いていなかったし、書こうとも思わなかったのだが、今回のことが決まってふと、一筆残しておこうかという気になり、こうして紙に向かっている。 というのも、魔宝を奪った「彼女」を倒すのだというこの戦い、ここで一旦休むのだという。 私は偶々後方にいたので詳しいことは分からないが、先日の戦いで相当消耗したことと、相手を倒すのにいくらかの準備が必要なこととが原因のようだ。 そして召喚士が休むと、彼女によって呼び出された私たちの魂は開放され、元の世界に戻るらしい。 いざ書こうとしても、ペンを持つ手は遅々として進まない。 過去のことはもう如何しようもないのだし、今のことだけを書いて早々に切り上げよう。 元の世界に帰るか、このまま次の戦いまで留まるのか、最終的には私たち一人一人が決めて良いらしい。 私は、ここに残ると決めた。 乗りかかった船、という程でもないが、まだこの世界を見ていたいし、帰るのなら召喚士に付いていれば今でなくても良いだろう。 そも帰ってどうなるということも、私にはないのだし。 いずれにせよ、今まで鍛えてきた能力は元に戻ってしまうそうだが、まあ、それも仕方ない。 先ほど、私の望んだ依代のイメージを遺すよう言われた。 再び戦うときの力になるのだという。 私が望んだものは、守る力。 向かい来る矢を、弾を、魔法でさえも撃ち落とす。 前に立つ者に向かう刃を逸らし、横に立つ者に向かう炎を撃ち砕く。 立ちはだかる者の攻めを挫き、武器を狙い、動きを止める。 その身に降りかかる全てを、共に戦う者に降りかかる総てをも。 名付けるならば。 妨げる者、迎え撃つ者、インターセプター。 さて。 もう晩いことだし、ここまでにしておこう。 この明けない夜とも、今しばらくの付き合いになりそうだ。 |
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依代の記憶保存 | ||||||||
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