空の色は変わってしまって。
風の中にすら感じられたはずの生気が、何も無くなっていた。
そこはもう、わたしの知らない世界だった。
きっと地獄に来たんだと思った。
きれいな水と、腹を満たすものを探すために、
わたしはその真っ白な屋敷に忍び込んだ。
鏡張りの廊下。白い柱。
そして、その貴婦人に出会った。
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貴婦人 「物取りかい? ……なんだい、その見っとも無い姿は。目障りだね。」 |
…………わたしは…………
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貴婦人 「怪我をしているのかい。 おい、この娘を治療してやりな。」 |
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貴婦人 「終わったら風呂に入るんだ。 埃塗れじゃ採寸する気にもなりゃしないよ。」 |
…………何故わたしをたすけようとするの?
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貴婦人 「そうじゃない。次のドレスのテーマを考えていただけさ。 あんたならいいモデルになりそうだ。」 |
助かるには、そうするしかなかった。
■決闘後
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サクマ 「『また会いましょう』とは言ったけどさ。 こんなすぐに会うなんてねぇ。」 |
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サクマ 「いいわ。何度だって遊んだげる。 次はあなたを満足させられるかしら?」 |
■6:00
足しげく見舞いに通うチトセ。
病室を訪問するたびに、包帯まみれの彼女に出会う。
そして髪を梳かし、身体を拭き、不自由している彼女の身形を整えている。
建物の近くを通りがかるだけでも、彼女の様子に想いを馳せる。
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サクマ 「病院の匂いってちょっとトクベツな感じがするわよね。」 |
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サクマ 「……もったいないなぁ。 今なら自由にできるのに、ねぇ?」 |
記憶の中の、彼女の弱った姿を想像すると、ぞくぞくと身震いしてしまう。
あのとき、チトセではなくわたしだったなら、どうしていただろう?
きっと我慢できなかっただろうに。
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サクマ 「……ふふ、あとでイタ電しちゃお♪」 |
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サクマ 「それにしても。 あの子を轢き殺そうとするなんていい度胸してるわ。 犯人がこっちにいたら、 見つけ出してボコボコにしてやらないと。」 |
■時計
新しいロストが登場する。
ああ、やっぱりこういうパターンなんだ。
『ときどきやってくるから、依頼をこなす』
自分たちで直接会いに行く必要が無いのは気楽でいい。
道すがら、立ち寄れるなら立ち寄ればいい。
チトセ サクマ
飴を操る異能を持つ咎人。
常に新しい味覚に飢えている。
桃色の髪で、赤と黒の帽子をかぶっている。
しかし情報が少なすぎるのは問題だ。
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サクマ 「格闘ゲーム……ってー、アレよね?」 |
お金を入れて、ボタンを叩いてびしばし相手をやっつける。
やり込むほどではないけれど、接待で遊んだことはある(チトセが)。
かっこいいコンボを決めて、気持ちよーくなれるゲーム。
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サクマ 「なんていうかぁ、俗っぽい要求ばっかりね。 難しいよりはいいけどさ。」 |
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サクマ 「お団子、ゲームときたら…… 次は何かしら、温泉とか?」 |
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サクマ 「……そういえば Cross+Rose使ってゲームとかできないのかしら? そんな暇ないけどさー。」 |
■森林→草原
チナミ湖沿いに、梅の茂る並木道を通り過ぎて、ようやく広々とした場所に出る。
ここから先はカミセイ区。近くには大公園があるのを覚えている。
少し南下したところに河川を越えるための橋があったはずだが、その姿は見当たらない。
地図データを見て最初からわかっていたことだが、やはり進路は限られているようだ。
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サクマ 「温泉にいくなら大きく西に反れないとダメね。」 |
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サクマ 「でも、ここからならウシ区のほうが近いわねぇ。 どっちに行こうかしら。」 |
先行したお仲間たちの活動次第で、ベースキャンプに戻るタイミングも考えなければならない。
真面目にやろうとすれば、結構頭を使うことになりそうだ。
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サクマ 「…………。ま、なるようになるでしょ。」 |
そんなに真面目になれば、疲れてしまう。
不真面目にぼちぼちやっていくのが一番だ。
……『相手の陣営』からすれば、不倶戴天の事態に違いないのだろうけれども。
収束した人の動きは再び分散し、戦火は広がり続ける。
カルセドニア(514) に
30 PS 送付しました。
森(1047) に
15 PS 送付しました。
あなた(425) に
35 PS 送付しました。
ぺちか(34) に
15 PS 送付しました。
レーカ(362) に
25 PS 送付しました。
悪意の魔女(103) から
5 PS 受け取りました。
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(カラスがばさばさと飛んでくる―― ちゃりり、駄賃を落とした) |
エリカ(649) に
ItemNo.10 木瓜 を送付しました。
命術LV を
5 DOWN。(LV15⇒
10、+5CP、-5FP)
武術LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
具現LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
装飾LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
鋼鉄メイデンさん(54) により
ItemNo.2 不思議な防具 に
ItemNo.15 毛 を合成してもらい、
駄物 に変化させました!
⇒ 超絶合成![ 1 3 3 = 7 ]不発!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)/
特殊アイテム
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ガコン!プシュー!!!
腹部が開くと、貴方が放り込んだものがプレスされて出てきた。 |
雫玖(210) の持つ
ItemNo.15 山査子 から装飾『
花山査子のヘアクリップ』を作製しました!
エリカ(649) の持つ
ItemNo.16 山査子 から装飾『
赤い実の簪』を作製しました!
ぺちか(34) の持つ
ItemNo.17 ラベンダー から装飾『
ラベンダーポプリ』を作製しました!
ジアン(740) により
ItemNo.16 ダンボール から射程3の武器『
超連射輪ゴムライフル』を作製してもらいました!
⇒ 超連射輪ゴムライフル/武器:強さ120/[効果1]防災15 [効果2]- [効果3]-【射程3】
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ジアン 「沢山発射出来るが、弾込めにとても時間がかかる。あと、ゴミの片づけも大変だな。」 |
あなた(425) により
ItemNo.6 黒猫ジャケット に
ItemNo.17 不思議な牙 を付加してもらいました!
⇒ 黒猫ジャケット/法衣:強さ22/[効果1]体力10 [効果2]活力10 [効果3]幸運7
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「ここをこうして………… ……おッ! なかなか強そうじゃねェ?」 |
戸張(133) とカードを交換しました!
基本証明《質量保存の法則》
(ヒール)
ナース を研究しました!(深度0⇒
1)
セイクリットファイア を研究しました!(深度0⇒
1)
ポーションラッシュ を研究しました!(深度0⇒
1)
ハードブレイク を習得!
リビルド を習得!
クリエイト:ウェポン を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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エディアン 「・・・おや。チェックポイントによる新たな影響があるようですねぇ。」 |
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エディアン 「今度のは・・・・・割と分かりやすい?そういうことよね、多分。」 |
映し出される言葉を見て、腕を組む。
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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エディアン 「あら!梅楽園の、カオリちゃんとカグハちゃん?いらっしゃい!」 |
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カグハ 「おじゃまさまー。」 |
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カオリ 「へぇー、アンジニティの案内人さんやっぱり美人さん!」 |
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エディアン 「あ、ありがとー。褒めても何も出ませんよー?」 |
少し照れ臭そうにするエディアン。
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エディアン 「間接的だけど、お団子見ましたよ。美味しそうねぇあれ!」 |
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カオリ 「あー、チャットじゃなくて持ってくれば良かったー!」 |
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カグハ 「でも、危ないから・・・」 |
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エディアン 「えぇ、危ないからいいですよ。私が今度お邪魔しますから!」 |
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エディアン 「お団子、どうやって作ってるんです?」 |
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カオリ 「異能だよー!!私があれをこうすると具を作れてー。」 |
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カグハ 「お団子は私。」 |
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カオリ 「サイキョーコンビなのですっ!!」 |
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カグハ 「なのです。」 |
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エディアン 「すごーい・・・・・料理系の異能って便利そうねぇ。」 |
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カオリ 「お姉さんはどんな能力なの?」 |
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エディアン 「私は・・・アンジニティにいるだけあって、結構危ない能力・・・・・かなー。」 |
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カグハ 「危ない・・・・・」 |
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カオリ 「そっか、お姉さんアンジニティだもんね。なんか、そんな感じしないけど。」 |
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エディアン 「こう見えて凶悪なんですよぉー??ゲヘヘヘヘ・・・」 |
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カオリ 「それじゃ!梅楽園で待ってるねー!!」 |
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カグハ 「お姉さん用のスペシャルお団子、用意しとく。」 |
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エディアン 「わぁうれしい!!絶対行きますねーっ!!!!」 |
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エディアン 「ここじゃ甘いものなんて滅多に食べれなさそうだものねっ」 |
チャットが閉じられる――