
【第8話 ベースキャンプで情報交換】
我々イバラシティ住人が便宜上『ベースキャンプ』と呼んでいる場所に『次元タクシー』で戻ってきた。
どうやらアンジニティの連中にも同様の拠点にしている場所がどこかにあるらしい。
決まった場所にしか止まれないので現実世界の感覚で言えばタクシーというよりも電車やバスに近いが
開放済みのチェックポイントには『次元タクシー』で行くことでそこから探索再開できる。
ここではハザマの商人からPSを対価に食材や武器などに使えそうな木材や石を仕入れることができる。
また、ここはハザマの怪物の徘徊ルートから離れた安全圏であるゆえにイバラシティ住人が多く集まり
落ち着いて食事をしたり仮眠をとったり情報交換や戦利品のトレードをする場にもなっている。
東方面チームがヒノデ区の海鳥カフェに相当する場所で巨大なウミネコに遭遇して命からがら逃げてきた等
我々とは他の方面を探索しているチームの持ち帰ったたくさんの情報は今後の探索の指針になるだろう。
チナミ区の南東、本物のイバラシティでは梅楽園が在る場所の近くでは動く梅木の襲撃例が多いが
その近くに少女が二人いた、団子の売店らしきものがあったという目撃情報があった。
もし本当だとすると早急に救出したほうが良さそうだ。今日中に現地を調べてみよう。
アンジニティの侵略者による幻術などの罠かもしれないが、それならそれで早めに対処する必要があるだろう。
シキ(75) に
15 PS 送付しました。
あかり(869) に
20 PS 送付しました。
アシュリン(461) から
古雑誌 を受け取りました。
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アシュリン 「防具をありがと~」 |
あかり(869) から
ビーフ を受け取りました。
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あかり 「えーっと……食べた人によると、とりあえず大丈夫だったって」 |
すごい石材(400 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
変化LV を
5 UP!(LV5⇒
10、-5CP)
防具LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
あかね(945) の持つ
ItemNo.12 皮 から防具『
マジ狩るドレス』を作製しました!
ItemNo.7 古雑誌 から防具『
水鏡の盾』を作製しました!
⇒ 水鏡の盾/防具:強さ120/[効果1]鎮痛15 [効果2]- [効果3]-
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コウキ 「表面が鏡のように磨きあげられた青生生魂(あぽいたから)製の、敵の攻撃を流れる水のごとく受け流すことができる盾です。」 |
アシュリン(461) の持つ
ItemNo.13 何かの骨 から防具『
防刃割烹着』を作製しました!
ひばり(1219) により
ItemNo.2 柳 から装飾『
蛇比札』を作製してもらいました!
⇒ 蛇比札/装飾:強さ120/[効果1]風柳15 [効果2]- [効果3]-
リーリア(914) により
ItemNo.9 美味しい果実 から料理『
聖杯』をつくってもらいました!
⇒ 美酒佳肴![ 4 1 2 = 7 ]成功!料理の付加効果のLVが増加!
⇒ 技巧料理![ 5 4 4 = 13 ]成功!料理の強さが増加!
⇒ 聖杯/料理:強さ162/[効果1]攻撃12 [効果2]防御12 [効果3]強靭18
シキ(75) により
ItemNo.7 水鏡の盾 に
ItemNo.15 皮 を付加してもらいました!
⇒ 水鏡の盾/防具:強さ120/[効果1]鎮痛15 [効果2]反護15 [効果3]-
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シキ 「……ん、補強くらいにはなったかな。余裕があったら色も付けたいとこだったけど。」 |
仏の男(950) により
ItemNo.2 蛇比札 に
ItemNo.1 駄物 を付加してもらいました!
⇒ 蛇比札/装飾:強さ120/[効果1]風柳15 [効果2]体力10 [効果3]-
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プロダブりスト 「はい、どうぞ~」 |
キリン(310) とカードを交換しました!
幻想の森
(ファンタジア)
治癒領域 を研究しました!(深度0⇒
1)
治癒領域 を研究しました!(深度1⇒
2)
治癒領域 を研究しました!(深度2⇒
3)
ディベスト を習得!
サンダーフォーム を習得!
肉体変調特性 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――