白衣に白髪の医者がこちらを見ている。
暗く狭い部屋でもその白はよく目立つ。白のネームプレートが僅かな光を反射して、「月瑕」という文字が読み取れる。
少し遠くで、「実の娘の首を切断し殺害したとして両親を逮捕」というニュースが聞こえ続けている。そのテレビは私の学校と、お気に入りの公園を映していて、目を逸らした。
医者は私に語りかける。
「だからあんたはここにいる。普通は首を切られたらそれで終いさ」
「アンタの異能はね、アタシが“外科的に”見た限りでは主に2つ。ひとつは、死なないこと。心臓が動いてなくても──呼吸が止まっててもね。不老ではないけど、不死っぽい。今のところ。
で、その不死性から派生したもうひとつが凄いんだわ、ざっくり言うと驚異的な再生能力なんだけどね。
なんと──あんたの身体の一部を適切に培養すれば、肉体が完成する! 再生速度が著しく速いわけではないがね、特別なもんは必要ない、普通の培養液に入れとくだけでいいんだよ!」
白いおとなは早口で喋る。こちらに唾が飛んでくる。長い髪と眼鏡のさらに奥にあるふたつの目がぎょろりとこちらを睨む。
……熱を帯びた獣のように。
「だからさ、なあ、見てよ。すごいんだぜ? これ──」
「──全部あんたから作られた、あんたの“予備”さ!」
そこにあるのは──溶液に浸された、たくさんの“私”だ。
そのうち一つは、首から上だけしか存在しなかった。
「最初は“使う分”だけにしようかと思ったんだけどね、アンタなかなか起きないし、つい楽しくなっちゃってさ。
なあ、こんだけあったらちょっとくらい切ったっていいだろ? アタシは命の恩人だよ? それに──切りすぎてだめになっても、代わりはいくらでもあるんだからさあ。繋げば元通りだし──ほら、今アンタが証明してる!」
メスが伸ばされる。その切っ先が皮膚の中に入って、
――目が覚める。
那咲(1022) から
柳 を受け取りました。
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那咲 「これ、多分リヨちゃんが使った方がいいと思うから、あげるね。 色々お礼も兼ねて、さ」 |
自然LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
料理LV を
5 UP!(LV40⇒
45、-5CP)
ItemNo.6 毛 に
ItemNo.13 毛 を合成し、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)
那咲(1022) の持つ
ItemNo.6 黄鉄鉱 に
ItemNo.7 黄鉄鉱 を合成し、
駄物 に変化させました!
アフレイド(1097) により
ItemNo.8 柳 から装飾『
ハーフフィンガーグローブ』を作製してもらいました!
⇒ ハーフフィンガーグローブ/装飾:強さ120/[効果1]風柳15 [効果2]- [効果3]-
那咲(1022) により
ItemNo.5 着慣れた夏制服 に
ItemNo.1 駄物 を付加してもらいました!
⇒ 着慣れた夏制服/防具:強さ30/[効果1]防御10 [効果2]活力10 [効果3]-/
特殊アイテム
あざらし姫(642) とカードを交換しました!
ペッチ
(サモン:ウォリアー)
フィジカルブースター を研究しました!(深度1⇒
2)
ホーリーポーション を研究しました!(深度0⇒
1)
ヒールポーション を研究しました!(深度0⇒
1)
地の祝福 を習得!
イラプション を習得!
ブロッサムグレイブ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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エディアン 「・・・おや。チェックポイントによる新たな影響があるようですねぇ。」 |
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エディアン 「今度のは・・・・・割と分かりやすい?そういうことよね、多分。」 |
映し出される言葉を見て、腕を組む。
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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エディアン 「あら!梅楽園の、カオリちゃんとカグハちゃん?いらっしゃい!」 |
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カグハ 「おじゃまさまー。」 |
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カオリ 「へぇー、アンジニティの案内人さんやっぱり美人さん!」 |
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エディアン 「あ、ありがとー。褒めても何も出ませんよー?」 |
少し照れ臭そうにするエディアン。
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エディアン 「間接的だけど、お団子見ましたよ。美味しそうねぇあれ!」 |
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カオリ 「あー、チャットじゃなくて持ってくれば良かったー!」 |
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カグハ 「でも、危ないから・・・」 |
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エディアン 「えぇ、危ないからいいですよ。私が今度お邪魔しますから!」 |
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エディアン 「お団子、どうやって作ってるんです?」 |
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カオリ 「異能だよー!!私があれをこうすると具を作れてー。」 |
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カグハ 「お団子は私。」 |
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カオリ 「サイキョーコンビなのですっ!!」 |
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カグハ 「なのです。」 |
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エディアン 「すごーい・・・・・料理系の異能って便利そうねぇ。」 |
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カオリ 「お姉さんはどんな能力なの?」 |
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エディアン 「私は・・・アンジニティにいるだけあって、結構危ない能力・・・・・かなー。」 |
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カグハ 「危ない・・・・・」 |
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カオリ 「そっか、お姉さんアンジニティだもんね。なんか、そんな感じしないけど。」 |
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エディアン 「こう見えて凶悪なんですよぉー??ゲヘヘヘヘ・・・」 |
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カオリ 「それじゃ!梅楽園で待ってるねー!!」 |
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カグハ 「お姉さん用のスペシャルお団子、用意しとく。」 |
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エディアン 「わぁうれしい!!絶対行きますねーっ!!!!」 |
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エディアン 「ここじゃ甘いものなんて滅多に食べれなさそうだものねっ」 |
チャットが閉じられる――