
この場所に来てからどれほど歩いたでしょうか。
チェックポイントを通った私は今、ベースキャンプの端へと戻り体を一度休めています。
この闘いが始まってから、6時間。
私の他にも体力の限界を迎えた人たちは思ったよりも多いようで、周りを見ればこの安全地帯へ戻ってくる人々が多く目に入りました。
出来るだけ人から離れられるようにと決めたこの場所からは、キャンプに集う人たちの様子がよく見えます。
闘う力が無いからここに留まった人。そんな人達を守るために留まった人。
闘いに行ったけれど、もう闘えなくなってしまった人。
…また闘うために、準備をしている人。
そんな色んな人が大勢、思い思いに集まっています。
闘えない人の中には、やっぱり小さな子やおじいちゃん、おばあちゃんが目立ちました。
そしてその人の傍にはやっぱり、その人達の家族がいました。
大切な家族が危険な目に遭わないように。失ってしまわないように。
出ていくのをやめてでも、引き止めてでも、出来るだけ傍に居たい。居て貰いたい。
…そんな風にするのはやっぱり当然のことで、自然なことなんだと思います。
私も、私もきちんとした犬噛白百合で、ちゃんとほのかさんと相牙さんの娘であれたなら、
きっとそうしていたと思います。
行かないでって、危ないよって必死にお願いをしていたと思います。
そうしたらきっとほのかさんが困ったように笑って、相牙さんは安心をさせるように笑ってくれて、
結局…ほのかさんが残ってくれて、相牙さんは危ないことはしないよなんて言って、
あんまり遠くへは行かないでくれて…そんなことになっていたんでしょう。
不安だけれどお母さんが居るからどうにか頑張ろうって思えて、お父さんなら大丈夫って自分を励まして。
そんな風にただただ待って居たはずです。
…それでも、そうはなりませんでしたから、私はまた闘いに行かなくてはいけません。
だって私の異能はここでは闘うことが出来る力になっていて、まだまだ闘うことも出来て、
ちゃんとした…犬噛白百合じゃないのですから。
すごい石材(400 PS)を購入しました。
駄石(50 PS)を購入しました。
お肉(50 PS)を購入しました。
命術LV を
5 DOWN。(LV5⇒
0、+5CP、-5FP)
幻術LV を
5 DOWN。(LV5⇒
0、+5CP、-5FP)
具現LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
変化LV を
10 UP!(LV5⇒
15、-10CP)
料理LV を
5 UP!(LV40⇒
45、-5CP)
煉(661) により
ItemNo.17 すごい石材 から射程2の武器『
群れ蔓延る臼歯』を作製してもらいました!
⇒ 群れ蔓延る臼歯/武器:強さ180/[効果1]体力20 [効果2]- [効果3]-【射程2】
七坂(7) の持つ
ItemNo.12 ビーフ から料理『
炭火焼き牛串』をつくりました!
ラフィ(423) の持つ ItemNo.11 駄物 から料理『
粗挽きハンバーグ』をつくろうと思いましたが、食材じゃないことに何とか気づけました。
ItemNo.14 ビーフ から料理『
炭火カルビ』をつくりました!
⇒ 炭火カルビ/料理:強さ27/[効果1]活力5 [効果2]体力5 [効果3]防御5
三波(1443) とカードを交換しました!
スタイル:サラマンダー
(イグニス)
大爆発 を研究しました!(深度0⇒
1)
神風 を研究しました!(深度0⇒
1)
超過適応 を研究しました!(深度0⇒
1)
ディベスト を習得!
クリエイト:バトルフラッグ を習得!
ラッキータイム を習得!
ワイドプロテクション を習得!
サモン:サーヴァント を習得!
アブソーブ を習得!
サモン:ビーフ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――