
■あらしがおかにっき
4がつ1にち
きょうは わたしのおたんじょうびでした
おばあちゃんが おうちにやってきて いっぱいまほうを みせてくれました
まほうって たのしいなあ
4がつ3にち
おばあちゃんが おうちにおいでって いいました
わたし もっともっといっぱい まほうをみてみたい!
4月3日
母が娘を連れ去った。助けに行こうとしたが、工房に入ることは出来なかった。
どうしよう、早くしないと……。
4がつ4にち
おばあちゃんが ぷれぜんとに もるもっと?を くれました
もふもふしててかわいい!
4がつ6にち
きょうはわたしのおともだちに なまえをつけました
もるもっとのもるちゃん! これからよろしくね?もるちゃん
4がっ8に……
【……文字がぐちゃぐちゃで読めそうにない】
4が
【ページが破り捨てられている。】
4月6日
娘を連れ戻すために、私は再び工房に向かった。
だが、二度も連れ戻しに着たことに母は激怒し私に呪いをかけた。
二度と娘に出会えないように呪いを……。
4がつ10にち
【何度も何度も文字を塗りつぶして修正した後がある。】
もるちゃんがめをさましました、どうして・・・?
4がつ11にち
おばあちゃんが もるちゃんを【吐瀉物でひどく汚れていて読めそうにない。】
4月20日
母の知り合いの魔女さんになんとか出会えることが出来た。
だが、この呪いは強すぎて魔女さんにも解呪ができないそうだ。
変わりに娘宛の手紙を内緒で届けてくれることになった。
5がつ5にち
おかあさんから おてがみが とどきました。
おうちにかえりたいって おばあちゃんに おねがいしたら おこられました
いたい・・・
5がつ9にち
もるちゃんが めをさましました 256かいめ・・・
もるちゃんは めをさましても うごきませんでした
5がつ11にち
おば●ちゃ▲が もるちゃんを も▼し■ゃった・・・
も●ちゃん・・・
7月25日
娘からようやく手紙が届いた。
会いたいと強く思えば思うほど、娘に対する意識がそれてしまう……。
私が手紙を読み始め、この日記を書き綴るのに3週間もかかってしまった。
それだけ祖母の呪いは強力なのだろう。
8がつ4にち
しんじゃったこたちの おにんぎょうさんを つくることにしました
おばあちゃんに うそついて つくりかたを おしえてもらいました
8がつ20にち
おにんぎょうさんが できました もるちゃん よろしくね!
9がつ15にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ16にち
おばあちゃんに いっぱいたたかれた。
9がつ17にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ18にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ19にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ20にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ21にち
【ページが血まみれで読めない】
9がつ22にち
まっくらなおへやに とじこめられちゃった
9がつ30にち
おなかすいた・・・
10がつ4にち
てに おかしが できました
まずいけど、おいしかったです
11がつ6にち
ともだちが あしたおうちに きちゃう・・・
どうしよう・・・
11がつ7にち
おばあちゃんが まほうでともだちを いじめた。
ごめんね・・・ ごめんね・・・
11がつ10にち
クラスの おんなのこたちに けられた
11がつ13にち
つくえのなかから むしが でてきた
11がつ20にち
がっこうにいきたくない
11がつ30にち
クラスのおんなのこたちが おうちにきちゃった おばあちゃんがおこってる
どうしよう・・・
12がつ1にち
おうちにきたこたちが がっこうをやすんだ
12がつ5にち
みんなが わたしを むしする
12がつ20にち
おかあさんから てがみが とどいた
おかあさんに あいたい・・・
1月6日
娘から手紙が届いた。
ずいぶんと手紙を書くのに時間がかかってしまった。
日に日に母の呪いが強くなっているのだろうか……。
手紙を書こうとする手が非常に重く感じる。
2がつ20にち
おかあさんからおてがみがきました
おかあさんのことをおもうと あたまがボーっとします なんで?
4がつ1にち
おばあちゃんが モルモットを たんじょうびプレゼントで プレゼントしてくれました
わたしは その子を 土にうめた

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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エディアン 「・・・おや。チェックポイントによる新たな影響があるようですねぇ。」 |
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エディアン 「今度のは・・・・・割と分かりやすい?そういうことよね、多分。」 |
映し出される言葉を見て、腕を組む。
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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エディアン 「あら!梅楽園の、カオリちゃんとカグハちゃん?いらっしゃい!」 |
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カグハ 「おじゃまさまー。」 |
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カオリ 「へぇー、アンジニティの案内人さんやっぱり美人さん!」 |
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エディアン 「あ、ありがとー。褒めても何も出ませんよー?」 |
少し照れ臭そうにするエディアン。
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エディアン 「間接的だけど、お団子見ましたよ。美味しそうねぇあれ!」 |
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カオリ 「あー、チャットじゃなくて持ってくれば良かったー!」 |
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カグハ 「でも、危ないから・・・」 |
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エディアン 「えぇ、危ないからいいですよ。私が今度お邪魔しますから!」 |
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エディアン 「お団子、どうやって作ってるんです?」 |
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カオリ 「異能だよー!!私があれをこうすると具を作れてー。」 |
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カグハ 「お団子は私。」 |
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カオリ 「サイキョーコンビなのですっ!!」 |
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カグハ 「なのです。」 |
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エディアン 「すごーい・・・・・料理系の異能って便利そうねぇ。」 |
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カオリ 「お姉さんはどんな能力なの?」 |
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エディアン 「私は・・・アンジニティにいるだけあって、結構危ない能力・・・・・かなー。」 |
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カグハ 「危ない・・・・・」 |
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カオリ 「そっか、お姉さんアンジニティだもんね。なんか、そんな感じしないけど。」 |
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エディアン 「こう見えて凶悪なんですよぉー??ゲヘヘヘヘ・・・」 |
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カオリ 「それじゃ!梅楽園で待ってるねー!!」 |
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カグハ 「お姉さん用のスペシャルお団子、用意しとく。」 |
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エディアン 「わぁうれしい!!絶対行きますねーっ!!!!」 |
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エディアン 「ここじゃ甘いものなんて滅多に食べれなさそうだものねっ」 |
チャットが閉じられる――