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昔の事を思い出した、別になんて事無い面白くも無い記憶だけど……。
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夏鈴 「今日のお祈り終わり!」 |
この頃の私は……"かみさまにお祈り"する事以外は何も無くて、両親も姉妹も友達も何もなかったけど、それはそれで満足してた、と思う。
でも周りの大人とかは"何も無い所"にいつも祈ってる私を奇異の目で見てたのを覚えてる。
『貴女だけは私を忘れないで居てくれてるから……お礼に私の"力"をあげる。それできっとみんなと仲良くなれるから。』
私がいつも祈って…時折話しをしてたのは遥か昔に忘れ去られてしまった"創世の神"の一人だった事を後から知ったけど、この時の私には他に話し相手も居なくて、この時も"お祈り"が届いたって一人ではしゃいでた。
実際には死すら覆す程の途方も無い神性と不死性を受け継いでしまった事に気づいたのはもっと後だったけど……この時もっと早くこの事を他の大人とかに言ってたら未来は変わってたかもしれない、でも━━━
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夏鈴 「そう、私には"誰も居なかった"からそんな事さえ許されなかった。」 |
……自分が受け継いでしまったモノの強大さに気づいた時には既に世界の全てが敵だった。
だって神様は"力"をくれたけど肝心の"使い方"を教えてくれなかったから。
沢山の人に殴られた。
私は誰かの手助けをしたかっただけなのに━━━━━━
沢山の人に騙された。
私は誰かに必要とされたかっただけなのに━━━━━
沢山の人に恨まれた。
私は誰かと一緒にいたかっただけなのに━━━━━
沢山の人に殺意を向けられた。
■■■■■■■■■だけなのに━━━━━
………人も世界も……みんな私を拒絶する。
でも、それでも……私は誰かを恨んだり境遇を呪ったりはしなかった、そんな事当たり前の事さえ知らなかったから。
━━━━きっと色んな理由があるんだろうけど、それでも"他人"から奪い取って良いモノじゃない。
アンジニティ
だから私は…『大事な友達だった人間』と敵対してでもこの侵略を阻止する…。
……結局は自分のエゴの為に動いてるだけの身勝手な『裏切り者』だから……それ以外の理由は全部ソレを正当化する為の言い訳……だと思う。
『向こうの事情』も理解してるのにこんな残酷な事を言えたのは……無知だった頃の名残かもしれない。
………こっちに来て初めて七夏ちゃん以外の異能格闘部の人間と会った。
………感想を書くなら『最悪』以外の言葉が思いつかない、いつだって"アイツら"は上から目線で物事を押し付けてくる。
神性を持った人間が『善』とは限らない、そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
『ハザマ』の記録:3時間目
『決着の刻』まで残り━━━ **時間
チナミ区 K-5(森林)に移動!(体調26⇒
25)
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24)
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21)
七夏(89) をパーティに勧誘しようとしましたが既に背後にいました。
結唯(110) をパーティに勧誘しようとしましたが既に背後にいました。
一彩(548) をパーティに勧誘しようとしましたが既に背後にいました。