日記一覧(E-No1〜100)

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E-No3 ユーディト
今日のおたから。

* マジカルアーマーを獲得しました!
* 魔法使いの鎧+1を獲得しました!

うーん、鎧祭り。

昨日は色々あり過ぎちゃったカンジね…。
トレジャーもお休みせざるを得ないみたいだし、
…戦闘専念、なのかしらねえ。
今日のおたから。

* マジカルアーマーを獲得しました!
* 魔法使いの鎧+1を獲得しました!

うーん、鎧祭り。

昨日は色々あり過ぎちゃ…

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E-No6 ルルド=レイ・ルゥファス
「―――。…と言うワケで、弟を…救い出せないかしら?」

青い髪の女性が僕に言う。ルルドの姉…アリスだ。
ルルドは魂が抜けたかのように、自室で倒れていたらしい。
アリスに呼ばれて僕も様子を見に来たんだが…僅かにだが、召喚の痕跡が残っていた。

「不可能では無いと思う。だが…身代わりを差し出さないと、ルルドは救えないかもしれない。」

そう…ルルドの魂を召喚した者は、恐らく相当の魔力を持つ人物。
召喚した者の管理下にあるルルドを救うには、何か対価を差し出さなければならない筈だ。
管理下に無いのであれば、こういう風に召喚する事も可能なんだが。
…悔しいね。僕これでも、高位召喚師の筈なんだけれど。

「ルルドの事だけを考えるなら…別世界から魂を呼んで、それを身代わりにするとか…ってのは、どうだろう?」

恐らく僕が思いつく限りこれが手っ取り早くて確実で、そして狡猾な手段。
下手をするとその魂を犠牲にしてしまうかもしれない。

「私は…召喚については全く存じません。…弟をお願いします、アスネイド。」

「分かった。…必ず救い出してみせるよ。」


---

今日もまた、攻略戦とやらが終わったらしい。
…いつになったら戻れるのだろう。…俺にはもう、それしか考えられそうにない。
…ホームシックとは、案外面倒なモノだ。

思えば俺は生まれてから16年、故郷を離れた事など無かった。
離れる必要が無かったからだ。
…突然召喚されたこの世界に馴染もうと思おうとも馴染めない。
それまであったモノを急に奪われたのだ…馴染む事など出来はしない。
故にであろう、俺が…ホームシックにかかった理由は。

あいつらと学院に通い、誰かがサボる提案をし、屋上で昼寝をしたりゲームをして遊んだり、
教師に見つかって叱られたり、更にそれを知った保護者の1人に何故か俺が叱られ、
隣人の家に押し掛けては晩を馳走になったり、その後皆で賭け事をして俺が負けたり…。
そんな日々が今はとても懐かしい。

そんな事を考えつつ、俺は今日もこの世界の喧騒を遠目に見つめる。
ある者は水着姿、ある者は海の家、ある者は新たな体に乗り換え、ある者は消え逝く。
喧騒の中に1人でも友人がいればまた、違うのだろう。

「―い。おい、聞こえるか、クソガキー。」

…俺もとうとう幻聴が聞こえるまでになったらしい。
どれだけ帰りたいのだ、と思うと笑いが止まらんよ。いや…今は笑えんが。

「おーい、おい、クソガキー。聞こえてるなら返事をするんだ。僕だ、アスネイドだ。」

…ん?何かおかしいな。

「おいルルド。ルルド。…返事をしないと、アリスに学校サボって屋上で遊んでた事を言うよ」

「あ…アスネイドか!?」

こいつは召喚師だった。一流の腕前の癖に娘の為に定職にはつかず、夕方にはアルバイトも切り上げて家事に集中しているらしい。
俺の隣人の…いや、友人の父親でもあり、死んだ父上の友人でもあった。
確かバイトの1つに…俺の通う学院の教師というのもあった…ような気もする。

「いいかい、よく聞くんだよ。今から君をこっちの世界に戻す。戻りたければ絶対に抵抗はするな。変な所に飛ばされる。」

姉上の…差し金だろうか。それともセラが頼んだか。
…でなければ奴は、動かないだろうからな。それにしても、もう少し早く来なかったものか。

「分かった。…おい、さっさと運べ。しくじるなよ。」

「ったく…口の減らないクソガキだなぁ。…それじゃ、行くよ。」

こんな俺にも話す相手はいて、それなりに心配をしてくれる者もいた。
召喚魔法が発動する前に、俺はある人物に魔力を送った。
人の世話になったら礼ぐらいしろと、姉上にはきつく言われていたからな。
別世界といえど…それぐらいはせねばなるまい。

俺は何かに吸い込まれるのを感じながら、意識を失っていった。


---

「――という事だ。」

「ハァ…。」

自分はどこかの国で執事をしている。どこの国かすらも覚えていない…覚える気は無い。
どうせこの仕事も、生きる為の作業でしか無い。

「…それで、一体何なんでしょう、皇帝。自分と皇妃サマに血の繋がりがあった所で、何なんでしょうね?」

目の前に居る人物…この国の皇帝だ。自分も結構良くして貰ってはいたが、それすらもどうでも良い。
で、自分はいきなり皇帝に、死んだ皇妃が自分の姉だったと言う事を聞かされた。
意味が分からない。
あるとしたらユリエル姉様だろうが、あの人も自分も子どもの頃に捨てられているんだ。
今更関わり合う事も無いだろうに。

「そもそも姉上は、うんと小さい頃に……ッ!?」

誰かに…呼ばれた…?
何だ…誰が自分を…。

「同じ灰の名前を冠する…君には悪いけれど、犠牲になって貰うよ。」


気付いたら自分は、どこか知らない世界に居た。

---

ゆっくりと目を開ける1人の少年。
心配そうに少年を見る女性と、少年をぼうっと見ながら煙草を吸う男性。
少年は周りに目を配ると、静かに口を開いた。

「俺は…戻って来たのだな?」

「――ッルド……貴方はいつも私を心配させて……よく、よく無事で…本当に良かった!」

「姉上……済まない、心配をかけた。もうあまり、無茶はせんよ。だから…泣かないでくれ。それと……」

少年は煙草を吸う男性――アスネイドの方を見た。
アスネイドはルルドたちから目を背け、相変わらず煙草を楽しんでいる。

「…手間をかけたな、アスネイド」

アスネイドはふぅ…と息を吐き、声の主の方に体を向けた。

「良かったのかい?…お前にとっては久々の対面だろう。」

「世話になった者に礼も言えない程、俺は無礼ではないぞ。…感謝する。この借りは…必ず返す。」

アスネイドは目を丸くした。…が、次の瞬間には煙草の火を消しながらおかしそうに笑っていた。

「借り?…子どもに貸しを作る主義は無いよ。取っとけばいいさ。」

「しかし……」

「いいから大人の言う事は聞いておけ。そんな簡単に何か借りると、首が回らなくなるぞ。…それより。」

男はかつて無い程の真剣な眼差しでルルドを見た。
この男がここまで真剣な表情をする事は滅多に無い。…ただ1人、1人娘の事でも無い限りは。
何かあったのか…とルルドは思考を巡らす。

「……セラの事か?」

「そう、書置きだけが残ってて…何か…知っているのかい?」

セラ――セラフィードはアスネイドの娘であり、ルルドの通う学院のクラスメートでもある少女だ。
神殿に住まうルゥファス一族と神殿の隣に家を構えるリリィ―アスネイドの一族は、当然の事ながら交流が多い。
そのセラがどうやら行方不明らしい。書置き曰く「ちょっとパパの部下の人と修行の旅に出ます。少ししたら戻るからね。」との事である。

「…奴なら俺がカレイディア――俺のさっきまで居た世界、に行く前に、俺の制服を借りに来たぞ。」

「…は?」

「俺の制服を着て髪を切って…まぁ、どう見ても男装だな、あれは。…兎も角、その格好でどこかに行ったが…お前は…そういえば、研修だかで留守にしていたのか……。」

「せ、セラぁぁぁ!?僕を置いて一体何処に行ってしまったんだよう!」

先程までの冷静さを失い、アスネイドは神殿から飛び出して行く。
その姿を見ながら呆然とする女性と、ため息をつく少年。

「ふぅ、あいつは相変わらず娘の事になると見境が無い。」

呆れ気味に少年が笑うと、女性は恥ずかしそうに少年から背を向けた。

「でもね、ルルド…ああなる気持ちは、分からないでも無いのよ。貴方が急に倒れてしまって、ルークも私もとても心配したもの。
エリスもね、毎日様子を見に来ていたのよ。セラは…相変わらず行方不明みたいだけれど、聞いたらきっと心配していた。
と…兎も角、改めておかえりなさい、ルルド。」

「…ふふ、ああ…ただいま。」

必死に言い訳をする自分の姉をおかしそうに見つめながら、少年ははっきりと笑った。
少年の国は今日も、星が綺麗だった。
「―――。…と言うワケで、弟を…救い出せないかしら?」

青い髪の女性が僕に言う。ルルドの姉…アリスだ。
ルルドは魂が抜けたかのように、自室で倒れていたらしい。
アリスに呼ばれ…

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E-No16 アンシア・ショラシカ
──36week./エイチノアリカ

……いやー、なんかもーどーしよもねーな。
つーかきっちり休みとっとかねーと駄目だな、うん。

そんなこんなでまた魔法で削り飛ばされて終わったワケで。
気分が晴れるワケが無ぇー。

なんか本隊の方ではロボが出たとかなんとか聞くけど
もうそんなもんの影も形もありゃしねえ。

つーか、そもそも学院自体が見当たらねぇのはどーいうこった……?
あんだけタヌキやらラーメンやらうぜぇぐらい賑やかだったのに
今はもう、何も見当たらねぇ。
確かに、ここに在ったはずなのに。

今、ここにあるのは平原と同じにおい。
異端、と蔑んで滅ぼした連中の一派も結局は同じ道を辿ったってことかよ。
……くっだらねぇ。


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マルグリッドとはそれなりに上手くやれてる
……と、思う。なんか鳥みてぇでよくわかんねぇトコもあっけど。
とりあえずなんとかなってる。

“力”の使い方はまだよくわかんねぇ。勝手に怪我が治ってんのはいいけど
それだけじゃねーはずなんだけどなぁ。っかしーな。
まだなんか足りてねーのか?
カネアケルに聞いても専門外だって言いやがるし。

しかしあたし含めて女ばっかってのはなんなんだろうな、メッセンジャー。
偶然なのか、そういうモンなのか。
頭数少なすぎて同じ部隊になるコトも無ぇーしなぁ。

──36week./エイチノアリカ

……いやー、なんかもーどーしよもねーな。
つーかきっちり休みとっとかねーと駄目だな、うん。

そんなこんなでまた魔法で削り飛ばされて…

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E-No20 ユーティ=カタヤイネン
神殿? あの悪徳商人の実家って事は魔の巣窟だよね。
私、神社は好きだけどお寺や神殿は嫌いだから――
うん、ノブナガのように攻め込んで見せるわ。

ん、一人で戦うって――階段で繋がった12宮の神殿?
黄金の防人が行く手を遮るのかしら?
神殿? あの悪徳商人の実家って事は魔の巣窟だよね。
私、神社は好きだけどお寺や神殿は嫌いだから――
うん、ノブナガのように攻め込んで見せるわ。

ん、一人で戦うって――階段で繋…

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E-No25 ペリト・ケヨール
123456789■123456789■123456789■123456789■123456789■12345
戦い終えて日が暮れて(いやずっと沈んでるんだけど、そこは気にすんな)。
今回も倒れちまったことだし、防具の点検でもしようと身体を動かすと、違和感があった。
言い知れない寒気を抱きつつ鏡に目をやると――


――そこには、怪人カモノハシ男が居た。


                                                ナニコレー>


                * * * * * * * * *


手近にいた支援系をとっつかまえて事情を説明し診てもらうと、意識のズレがどーたらこーたらと言われた。
ようするに、ハズレ期間を一週間長く勘違いしてたせいらしい。
そのせいで他のハズレ引いてカモノハシ化した連中よりも変身解除が遅くなってしまい、結果としてこんな半端な姿になっちまってたんじゃないかとのこと。
……うげ、蹴爪で靴に穴空いてやがる……どっかで調達してこねーとなあ。

診てくれた奴に礼を言って別れると、そそくさと離れていった。
……慌ててたとは言え、悪ぃことしちまったなー。怯えてたよなアレ絶対。
まー帽子で人相隠した半獣半人に爪の生えた腕でつかまれて物陰に引きずり込まれりゃ、俺だってびびる。うん。
今度会ったら埋め合わせしてーもんだ……名前聞き忘れたし顔もよく見えなかったんだが。……運が良けりゃ会えるだろ!

しっかし、どーしたもんかなこりゃ。
時間が経つのに任せるのがいいんだろーが、この風体でもう半月の間なんてのは俺がイヤだ。

……身体が変わってるだけなんだよな、コレ?
んじゃアレだ。コンファインで解決できるんじゃね?
こんな姿のまま残しとくワケにもいかねーだろし、あとは召喚士達の方で直しとくだろ。
てか、頼んでおいた方がいいか……万が一このまま放置されちゃ、寝覚めが悪いにも程がある。
借り物だしなあ。
123456789■123456789■123456789■123456789■123456789■12345
戦い終えて日が暮れて(いやずっと沈んでるんだけど、そこは気にすんな)。
今回…

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E-No32 スルゲリ・シュテュンプケ
なかなか重心が上にある依代ってのもないよなー。
未だに慣れねーけど、どうにか動けるようにはなった。
別にこれは母さんに乗り移った訳じゃなくて、俺の考えてた事や、夢での無意識が元々の依代に影響した結果だったんだって、ようやく気付いた。
大分冷静になるのに時間かかったけど……。

そう、今の俺の外見は、事もあろうに、将来生まれる予定の母さんの姿だった。
流石に俺より身長高いし、なんかふつーの女よりおっぱいでかくね?
触ろうとしたけど、なんかまずいことしてる気がしてやめた。

フェフはもんのすげー怪訝な顔でこっち見てるし、ネジは笑うの我慢してるし、何なんだよもう……くそっ。

大体何で母さんなんだよ。
せめて父さんの外見だったらバカにされねーのになー。
なかなか重心が上にある依代ってのもないよなー。
未だに慣れねーけど、どうにか動けるようにはなった。
別にこれは母さんに乗り移った訳じゃなくて、俺の考えてた事や、夢での無意識が元々の依代に影…

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E-No40 宇都宮 故
これから行く先は常闇の祭祀殿、ですか。
学院に続いて明らかに魔法天国なのが憂鬱ですね……。

それにしても少し不思議なのは、闇とか夜とかそういった神が国教であったこと。
勿論そういった神は、現実世界でもかなり高位の位置付けがされている事は多いですけど。
それもあくまで「太陽の神と対になって」の事であって、単体で強い力をもつというのも不思議な事です。

これはそもそも、祭祀――つまり神官が扱う魔法が、「星図魔法」である事が関係しているのかな?
あくまでパワーのシンボルとするのは星、つまり夜ですし。
そして太陽は権威のシンボルとされる事が多いものの、王城のシンボルは「虹」。
幻創魔法や精霊魔法にも対応するシンボルでないために、どーしても太陽は味噌っかすになっているような。

常闇の神を祭っていればこんな事態にはならなかった、というのが神官の主張だそうですけど。
その理論で考えていくと、むしろ太陽をつまはじきにした結果のような気がしますけどねぇ。
いや、そもそもの原因は『彼女』ですし、それに対して無力を呈している以上、神官達の主張というのは一抹の真実も含んでないと見た方が正解な気はしますけどね。
神の罰がーって、今一番罰当たりな事をしているのがその神官達ですし。
魔王はいても、やっぱりカレイディアにも神はいないようです。

そんな訳で、情けは無用。
躊躇いなく没落宗教にトドメを刺しに行きましょうか。
これから行く先は常闇の祭祀殿、ですか。
学院に続いて明らかに魔法天国なのが憂鬱ですね……。

それにしても少し不思議なのは、闇とか夜とかそういった神が国教であったこと。
勿論そ…

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E-No44 猫の国
ぼく達は空をみていた。
空は全世界に渡り、国境が無く、
ぼく達を包む檻をすり抜けてどこまでも広がっているという。
ぼくはそんなものに、何を感じればいいのかを考えた。
檻を感じる事のできない体は、
決して他者を感じる事はできない。
人間としては、致命的だが、
それが空なら、たいした問題ではない。
そもそも空は、分解していけば、
太陽の光を受け光っているように見える月、あれのように、
青い、黒い、赤い、白い何か他の光を借りているだけで、
それだけで何かというものではない。
空は貧弱で、自由の象徴でもなんでもないだろう。
ぼくはむしろ、こうした檻を手で触っていた方が自由を感じる。
与えられた自由を認識することから、
自立ははじまる、ぼくは、空をみていた。




「君はそんなで、つかれないのかい」

「いやあ、気をつかわせてしまって悪いね。」

「それさ!君は、なにをしていてもこなしているという風な気がして…
 何故もっとがむしゃらに上を目指さない?
 君の能力を見せ付けたらどうなんだ?
 友人と会話しているとき、君の心は安らぐのか?
 年に3度きり、ご両親に会えるときだって、
 君は、子供というのをこなしているという風で、」

「…そうか、それで、僕は上手にこなせている?」

「友人として、心配なんだ。悩みでもあるのかい」

「僕は僕なりの上手な生き方を探しているんだ。
 自分の感情だとか、わがままな理由で周囲に波風を立てるのは賢くないと思うんだ。
 かといって、共生してもよいと思えるほどのものは僕達の間にはなにもない。
 大人の注目も、子供の尊敬も、欲しいものとは違うし、
 好意程度の感情で友人やご両親に信頼をおくはずもないだろう。
 君こそ、悩みでも?
 てあたり次第の人間に協力的でいることに、救われるの?」


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「やあ、ヘビ君!僕、トカゲ君の事を聞きたいんだ。
 古い知り合いだと聞いたから。いいかな?」

「おっ、急にあいつのことなんか聞いて、
 やっぱりあいつボスになるの?」

「さあ、僕にはわからない。みんなの事を聞いてまわって、
 やっとこトカゲ君に辿り着いたってだけさ。
 でも、トカゲ君、すごいねえ。
 トカゲ君がボスを目指すとは思わなかったよ」

「そうかい?なぜだい」

「本人が言ってたからさ、足手まといになるような、
 子分は抱えたくないって」

「ああ、足手まといか。
 そうだなあ。どこから話せばいいのかなあ」

「?」

「足手まといだったんだよ、
 昔はおれたち、すっごい昔、
 まだのらがなかったころ…や、あったのかもしれないけど
 おれたちがそんなの知らないで、
 猫っておれたちだけかと思ってたころだ。
 いま、ねこの国から見える山があるだろ。
 おれたちそこにすんでた山猫ってんだ。」

「ああ」


そういえば、そういうこともあった。




「山猫はちいさなコミュニティーだったけど、格好良かったぜ。
 今ののらとなんら変わりないけど…
 その群れの、足手まといだったよ、小さなトカゲはさ」

ぼく達は空をみていた。
空は全世界に渡り、国境が無く、
ぼく達を包む檻をすり抜けてどこまでも広がっているという。
ぼくはそんなものに、何を感じればいいのかを考えた。
檻を感じる…

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E-No47 田中 流星
余裕で財宝の指輪買えんかった
仕方がない、前線に突撃しよう
そしてアイテムを探して帰れば・・・
頼むぞ!無線!
あとはもうちっとアイテム探しの訓練もしておかねぇとな
E-No49 オデン・ノーグ濁山
流し屋から補具
E-No50 カルセオラリア
学院の攻略もやっと終わって、やっと忙しい日々から開放されます。
大量のパンを1人で焼くのはやっぱり大変でしたので、長く続いていたら過労で倒れていたかもしれなかったです……。

次に行く『常闇の祭祀殿』というところは元々一人で修行するための場所だそうで、レジーさんと一緒に行ってはいけないと言われました。
うぅ、レジーさんと一緒じゃないと、危険なところに行くのは怖すぎます……。
学院の攻略もやっと終わって、やっと忙しい日々から開放されます。
大量のパンを1人で焼くのはやっぱり大変でしたので、長く続いていたら過労で倒れていたかもしれなかったです……。

次に行…

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E-No52 アル・マリク
(メッセ調節中…前回送り切れなかったので一回分ずれてます。
今回いただいたメッセのお返事は次回に送りますね。すみません。)



+++++++++


 先に異変に気付いたのは、従者であった。
 ……あった、と云うよりは、あったのであろう、…今思い起こせば、そうであった、と思う。

 鍛冶仕事を任せる為に、妄想の中から引き出した、あたかも血肉を持った人であるかのように見える幻──それが工房の前で戦場から引き上げて来る我を出迎え、仕事の内容を逐一報告するのが習慣なのだが、その日は少し様子が違っていた。

 魔具の取り扱いに長けるその従者は、常であれば頭から黒いベールを被り我にも素顔を晒さない。
 これはきっと、魔術と云う我が身に馴染みのないものを扱う者への怪しげなイメージ───無論我の───が反映されているのであろう。

「王、お帰りなさいま……」

 言葉の途中で、息を呑む音がした。
 負傷していた事もあり、この怪しげな職人の相手をする気にもなれずに適当に受け流して中へ入ろうとしかけたが、ぐいと白衣の袖を引かれて立ち止まる。

 不敬なその行為を咎めようと振り向いて、思いがけず真剣な眼差しで空を見詰めている横顔が目に入った。
 職人はベールを持ち上げ、素顔を晒している。
 白い肌、金色の髪に赤い瞳の女───何度か目にした筈のその顔立ちは己で妄想したもの、にしては馴染みがない。
 胸に違和感を掻き立てるその姿をただ眺めている我に気付いたのか、彼女は此方へ視線を向け、そして袖に手をかけている事に気付いたのだろう、「あ」と小さく声を上げてその手を離した。

「失礼を致しました。
 ……王、何か戦場で変わった事はおありになりませんでしたか」

「変わった事、……?否、無事に拠点を攻め落としたようだが」

 文句の一つも云ってやろうとしていた口は彼女の表情に気圧されてそんな答えを口にする。何かに怯えているかのような、痛みを感じているかのような、……それともこれは、哀しみだろうか。

 職人は我の答えに納得出来ぬのか、暫し空を見上げたまま佇んでいた。
 
 傷を負っている我をほったらかしの従者を、我は叱った方が良かったのかも知れない。
 だが何故かこの職人は苦手だ。
 「先に入る」と声を掛けて、工房へ戻った。



 
 『自制なき学院』がその学び舎ごと消え去った、と我が知るのは数日後の事になる。
(メッセ調節中…前回送り切れなかったので一回分ずれてます。
今回いただいたメッセのお返事は次回に送りますね。すみません。)



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E-No54 久死 奏
探索できない?魔石が減る?

攻略戦に突撃よっ



ムウちゃんに魔石食べられてひつじさんが久々に巨大化。。
E-No67 東雲 黄金
学院を抜けて新天地です。次の所には僧侶さん?がたくさんいるとか。農民を扇動して一揆でもするのかな・・・

最近日記あまり書いてない気がする。私って三日坊主だったのかな・・・・・。
E-No69 キャロル・クリスマス

 
 ぽふ、と真っ白な袋が床に落ちる音。

 がちゃ、と袋の中で何かがぶつかり合う音。

 あっ、と慌てて袋の中身を確かめる声。


「ふぅ……」


 今日のお仕事はこれでおしまい。

 下着一枚になると、タオルケットにくるまって、

 ツインテールの女の子が家計簿を付けている。


「〜♪〜♪♪」


 手をグーにして鉛筆を握り、鼻歌なんて歌いながら、

 “1”か“7”か“9”か、はたまた“4”にも見える数字を、

 絵を描くように、ぐりぐりと紙に置いていく。


「そういえば、びしゅむーが珍しい品が欲しいって言ってたっけ……
 ……ふむむ……クッキー代を削れば何とか…………うーん」


 うつ伏せになって、タオルケットから出した足をぷらんぷらんさせながら、

 うんうんと、うなっている女の子の背後に――あやしげな姿。

 それはすぐ近くまで近付くと、唐突に飛びかかったのでした。


「わー!!キャロちゃーん!!」

 どすん。

「きゃぁぁ!!ベ、ベルちゃん!?もうこっちに着いたの?ってやめてやめてええ……!!」

「鼻が……鼻が垂れちゃうよ〜!」

「それは私のタオルケット〜!!洗濯したばっかなのにい〜!!」



 ちーん。

 
 ぽふ、と真っ白な袋が床に落ちる音。

 がちゃ、と袋の中で何かがぶつかり合う音。

 あっ、と慌てて袋の中身を確かめる声。


「ふぅ………

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E-No70 真倉いおり
拝 啓  お母様

 先日はどうも失礼致しました。
 見知らぬ地に一人きりという境遇に動転していたようです。
 無論、それのみが理由ではないでしょうが。
 まあ、何はともあれ無事に生きています。
 其方はどんな様子でしょうか?
 子供たちに変わりはありませんでしょうか?
 繊細な時期ですから不安でなりません。
 特にヒロ君は来たばかりですので馴染めるかどうか心配です。
 皆と協力して上手く仲間に入れるよう誘導してください。
 また、育った環境のためか火を怖がるので料理をする時は注意が必要です。
 カナちゃんは色々と抱え込む癖があるので気をつけてください。
 学校でおかしな様子がないか先生や他の子に確認してもらうとよいでしょう。
 トシ君はそろそろ御両親の元へ戻しても大丈夫でしょう。
 永瀬さんと相談して良い時期を選んでください。
 他にも色々と心配事はありますが時間が迫ってきましたので此処で筆を置く事にします。
 色々と忙しくなっているでしょうが、どうか御身御大切に。

                                   敬 具

                             貴女の娘、鍋島 鼎より

拝 啓  お母様

 先日はどうも失礼致しました。
 見知らぬ地に一人きりという境遇に動転していたようです。
 無論、それのみが理由ではないでしょうが。
 …

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E-No72 放浪の格闘家
今日から新しい戦場かぁ。

常闇の祭祀殿…まさか、人名か?
これで正解だとすると、それだけの大人物が奥に居座ってるってことかぁ。

よし、逃げよう


ビビるな俺、これぐらい突破できねぇと、連敗記録がギネスに乗っちまう。

逃げるなよ、俺。
今日から新しい戦場かぁ。

常闇の祭祀殿…まさか、人名か?
これで正解だとすると、それだけの大人物が奥に居座ってるってことかぁ。

よし、逃げよう
<…

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E-No77 イコン=バキュロジプシナ
花づくし
花は 数ある そのなかで
わけて みごとに 咲く花は
ぼたん しゃくやく やまぶき さくら
うめに つばきに はぎ おみなえし
ききょう あさがお もも つつじ
ゆりに あじさい 花からし
かきつばた れんげそう
こぶしに すいれん かれおばな
たんぽぽ すみれに 花かいどう

花づくし
花は 数ある そのなかで
わけて みごとに 咲く花は
ダリア コスモス パンジー ポピー
カンナ ペチュニア ベゴニア チューリップ
ストック アネモネ ゼラニューム
セントポーリア カーネーション
アマリリス シネラリア
ノースポールに フリージア
サルビア ヒヤシンス シクラメン

花づくし / 宮崎県北方町わらべ歌

***

新しい依代になった次の朝。
違和感。
着ている服が何だかきつい…と思ったら体が大きくなっていたの。
鏡を見てびっくりしちゃった。
この体の人が大人の人なのかな、と思ったら18歳なんだって。
うう、お酒はまだ飲めない身体なのね…残念。
ちょっと興味あったんだけれど。

あんまり服がつんつるてんな状態だったのを見て
同じ地点に居た女の人がもう着ない服を分けてくれた。



あ、そうだ。いい事思いついちゃった!
この姿をあいつに見せて自慢してやろう。
ちゃんとレディらしく胸もおっきくなってるし、もう男みたいなんていわせないんだから!
花づくし
花は 数ある そのなかで
わけて みごとに 咲く花は
ぼたん しゃくやく やまぶき さくら
うめに つばきに はぎ おみなえし
き…

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E-No79 エリダラーダ・ヴィエーディマ
■先週の覚え書き■

・特に山もなく学院の制圧が完了したそうじゃ。
 ろぼ、とやらを一度お目にかかってみたかったのう。

・次なる地点は聖地…か。

・ところで司書殿の姿が見当たらぬが……。
 あやつは人の呼びかけを散々無視して、いったい何をやっておるのだ。

■先週の覚え書き■

・特に山もなく学院の制圧が完了したそうじゃ。
 ろぼ、とやらを一度お目にかかってみたかったのう。

・次なる地点は聖地…か。

・ところ…

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E-No86 銀羊
銀獅子と■■■■に■ってもう■■が■■たのか。だが銀獅子の肉体はまだ■■に■■■いないし、なので当然の■■ながら銀獅子が■■■る日はまだ■■。攻略した拠点は既に■■に■■■、これから■■■■の■■■■ならば■■■と言えるだろう。銀獅子は■■が治らない以上は■■に■■り戦争■■■するだろうと■うので、それが■く■■ば良いと思う。■■■が■■しようと■■しようと■にはどうでもいいことだ。銀獅子の望み、■■へ■■に■■つ何が■■を■■■る、それが果たされるのに■■な状況は■■■■■■いい。しかし銀獅子■■■■■く■■したままであるのは■■な■■を意味する。事実その■■■のだが、そうなると■■本来の任務■■■のだろうか。■■■■を■■■える。もしそれが■■■るならばこんなに■■なことはない。■■の■■こそが■■至上の幸福。だが■■■■■■は、銀獅子が■■であると■■■にもなる。至上の幸福を望んで■■■求めて■■らない。■■■、■■を愛し■に■うだけ■■銀獅子と■■■■に■ってもう■■が■■たのか。だが銀獅子の肉体はまだ■■に■■■いないし、なので当然の■■ながら銀獅子が■■■る日はまだ■■。攻略した拠点は既に■■に■■■、これから■■■■の■■■■…

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E-No95 室井 学
Intermission -3.2-



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(時を遡り、2009年1月某日・日本某所。精霊の杜を攻略後、今後の戦いに備えるために室井はサリアと一旦自らの世界へ帰ることになる。一時的に少女の依代へ身を宿すことになった室井は、それから半年間――カレイディアの時間の流れに換算すれば2,3日だが――カレイディアへ送られるもう一人の候補者であった狗神のもと、稽古に励む。)



 狗神 小次郎。

 実家は古武術の道場で、自らもそれを使いこなす。頭脳明晰、容姿端麗(背は少し低いが)。七堂塚高校在学時代、四天王『唯我』として戦力的に劣る進学科メンバーを率いて戦った体育大会ではその策謀術・運動能力をいかんなく発揮し、下馬評を覆す活躍を見せた。最後の騎馬戦で見せた『八艘飛び』は、もはや伝説の一つとなっている。

 同時期、四天王『舞姫』として芸能科のトップに立っていた恵 巡瑠とは、今では恋人同士。狗神は国立大生、恵は舞台女優として道を違えているものの、互いに忙しい――特に恵は寝る時間すら確保するのが困難なほど――合間を縫って、逢瀬を重ねているらしい。最近は「めぐの我儘が聞けなくなって退屈だ」等と言っているあたり、狗神は恵にべた惚れのようだ。恵の側も、そっけない態度を取ってはいるがそれはいわゆるツンデレという一つの……。

「って、どっちが主人公だよっ! 明らかにお前の方が立ち位置中央寄りだろ、この設定チート野郎が!」

「……いきなり何だ。まだ稽古は終わらんぞ」

 すう、と伸びる手を払い、後ろへ飛び退く。あれに掴まれればその後は地獄、殴るも蹴るも投げるも思いのまま。

(防戦一方か……ッ!)

 徒手空拳・何でもありの手合わせを始めて数十分。俺は狗神に対し、一撃もまともに食らわせていない。確かに素手での戦いなら狗神に一日の長がある。だが俺も、カレイディアで格闘術の真髄を極めし者達を見、模倣し、取り入れられるものは可能な限り取り入れてきた。

 それでも尚、この拳はあいつに届かない。牽制は効果が見えず、当てに行った攻撃は見透かされ打ち払われる。運良く見つけた隙でさえ、あと一寸の所で身をかわされる。

 それでいて、狗神の放つ打撃は面白いように当たる。あいつの腕・脚は鞭のように変幻自在にしなり、次にどこから攻撃が来るのか予測しづらい。不規則に散らしているように見えて、こちらのガードポイントは必ず外してくる。偶然ではない。

 糞。

 俺は今までカレイディアで、一体何をしてきた――!



 室井 学。

 初めて見たのは体育大会の時か。実況に呼ばれ、百鳥と共に臨時解説者として喧しく喋っていた。それからは何回か、サリアさんとの間接的な繋がりで顔を合わせた程度。そして年末、彼女に梅田の喫茶店に呼び出され。

 あいつは、世界に選ばれた。

「へばったか? そろそろ休憩を挟むか」

「まだだっ! 一発入れるまで終わらせられるかよ!」

 サイドステップで距離を測りつつ、機を窺う室井。一足跳ぶ度に、ポニーテールがしゃんと揺れる。

(しかし、良く耐える。体力的に劣り感覚にも慣れない女性の身体で、こうも粘るか)

 徒手空拳・何でもありの手合わせを始めて数十分。俺は室井に対し、未だ決定的な一打を与えられずにいる。織我や松風でも、ヒラで戦えばここまで長引きはすまい――防御に傾倒した室井の型だからこそ、為し得た粘りだ。

 しかし、それでは俺に拳は届かない。拙い牽制は見え見えで、当てにきただけの攻撃は既に攻撃とは呼べないひょろ弾。時折見せる僅かな隙に合わせた踏み込みには一瞬ひやりとさせられたが、もう一歩。

 その分、こちらの攻撃は良く受ける。ダメージは着実に溜まっているはずなのだが、我慢かブラフかはたまた本当に効いていないのか、それを決して顔に出さない。さらに、追いつめられた際の動きは素直に称賛に値する。このまま退いてジリ貧か、僅かな可能性に賭け前へ出るか。後者の選択肢が消える直前、鼠が猫に飛びかかるがごとく意表を突く動作を見せる。感覚的な見切りならば、既に俺と同等かそれ以上。俺がこの半年で室井に教えた事など、たかが知れている。

 さあ、教えてくれ。

 お前は今までカレイディアとやらで、一体どうやってこれ程までに強くなった?
Intermission -3.2-



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(時を遡り、2009年1月某日・日本某所。精霊の杜を攻略後、今後の戦いに備えるために室井はサリ…

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E-No100 禾原 旅人
どうやら魔石が消えるらしいぞ

「はぁ、そうですか」

軽いなおい。

「私にはあんまり関係ないですし」

美里は?

「恐怖でガタガタ震えてます」

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