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Intermission -3.2- ========== (時を遡り、2009年1月某日・日本某所。精霊の杜を攻略後、今後の戦いに備えるために室井はサリアと一旦自らの世界へ帰ることになる。一時的に少女の依代へ身を宿すことになった室井は、それから半年間――カレイディアの時間の流れに換算すれば2,3日だが――カレイディアへ送られるもう一人の候補者であった狗神のもと、稽古に励む。) 狗神 小次郎。 実家は古武術の道場で、自らもそれを使いこなす。頭脳明晰、容姿端麗(背は少し低いが)。七堂塚高校在学時代、四天王『唯我』として戦力的に劣る進学科メンバーを率いて戦った体育大会ではその策謀術・運動能力をいかんなく発揮し、下馬評を覆す活躍を見せた。最後の騎馬戦で見せた『八艘飛び』は、もはや伝説の一つとなっている。 同時期、四天王『舞姫』として芸能科のトップに立っていた恵 巡瑠とは、今では恋人同士。狗神は国立大生、恵は舞台女優として道を違えているものの、互いに忙しい――特に恵は寝る時間すら確保するのが困難なほど――合間を縫って、逢瀬を重ねているらしい。最近は「めぐの我儘が聞けなくなって退屈だ」等と言っているあたり、狗神は恵にべた惚れのようだ。恵の側も、そっけない態度を取ってはいるがそれはいわゆるツンデレという一つの……。 「って、どっちが主人公だよっ! 明らかにお前の方が立ち位置中央寄りだろ、この設定チート野郎が!」 「……いきなり何だ。まだ稽古は終わらんぞ」 すう、と伸びる手を払い、後ろへ飛び退く。あれに掴まれればその後は地獄、殴るも蹴るも投げるも思いのまま。 (防戦一方か……ッ!) 徒手空拳・何でもありの手合わせを始めて数十分。俺は狗神に対し、一撃もまともに食らわせていない。確かに素手での戦いなら狗神に一日の長がある。だが俺も、カレイディアで格闘術の真髄を極めし者達を見、模倣し、取り入れられるものは可能な限り取り入れてきた。 それでも尚、この拳はあいつに届かない。牽制は効果が見えず、当てに行った攻撃は見透かされ打ち払われる。運良く見つけた隙でさえ、あと一寸の所で身をかわされる。 それでいて、狗神の放つ打撃は面白いように当たる。あいつの腕・脚は鞭のように変幻自在にしなり、次にどこから攻撃が来るのか予測しづらい。不規則に散らしているように見えて、こちらのガードポイントは必ず外してくる。偶然ではない。 糞。 俺は今までカレイディアで、一体何をしてきた――! 室井 学。 初めて見たのは体育大会の時か。実況に呼ばれ、百鳥と共に臨時解説者として喧しく喋っていた。それからは何回か、サリアさんとの間接的な繋がりで顔を合わせた程度。そして年末、彼女に梅田の喫茶店に呼び出され。 あいつは、世界に選ばれた。 「へばったか? そろそろ休憩を挟むか」 「まだだっ! 一発入れるまで終わらせられるかよ!」 サイドステップで距離を測りつつ、機を窺う室井。一足跳ぶ度に、ポニーテールがしゃんと揺れる。 (しかし、良く耐える。体力的に劣り感覚にも慣れない女性の身体で、こうも粘るか) 徒手空拳・何でもありの手合わせを始めて数十分。俺は室井に対し、未だ決定的な一打を与えられずにいる。織我や松風でも、ヒラで戦えばここまで長引きはすまい――防御に傾倒した室井の型だからこそ、為し得た粘りだ。 しかし、それでは俺に拳は届かない。拙い牽制は見え見えで、当てにきただけの攻撃は既に攻撃とは呼べないひょろ弾。時折見せる僅かな隙に合わせた踏み込みには一瞬ひやりとさせられたが、もう一歩。 その分、こちらの攻撃は良く受ける。ダメージは着実に溜まっているはずなのだが、我慢かブラフかはたまた本当に効いていないのか、それを決して顔に出さない。さらに、追いつめられた際の動きは素直に称賛に値する。このまま退いてジリ貧か、僅かな可能性に賭け前へ出るか。後者の選択肢が消える直前、鼠が猫に飛びかかるがごとく意表を突く動作を見せる。感覚的な見切りならば、既に俺と同等かそれ以上。俺がこの半年で室井に教えた事など、たかが知れている。 さあ、教えてくれ。 お前は今までカレイディアとやらで、一体どうやってこれ程までに強くなった? |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||||||
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