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慣れというものは、恐ろしいものである。 その環境の居心地が良くなるどころか、むしろその慣れにより、 属する環境が、自身にとって最上のものであると思い込んでしまうことさえある。 |
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──たとえそれが、人の道を外れていたとしても。 |
『埋もれたダイヤの原石をゴミ溜めの中から見つけた時、人はどうするのだろうか?』
『そのままでは砕けて失われてしまいそうな才能をそこに見出した時、人はどうするのだろうか?』
『その才能を開花させる術を自身が持っていたら、人はどうするのだろうか?』
人が学びを自らの意志で欲する場合──そこには大抵、目的というものが存在している。
あれをしたいから学ぶ。こうなりたいから学ぶ……といったものだ。
しかし、与えられた学びの場合、得てして目的というものは後付けがされるものである。
この知識を何に用いたいのか。この技術を使って何を成し遂げたいのか……。
そういったものが、波のように後から遅れて押し寄せてくるのだ。
──私の場合は、後者であった。
私は知識や技術を得てからすぐに、それを用いることを望んだ。
師はそれに、知識や技能を遺憾なく発揮できる『メイド』という道を提示した。
師は私に、『メイド』として誰のためにそれらを発揮するのかと問うた。
私はそれに、『師のために』発揮することを宣言した。
そして、師はそれを受け入れた。──実に、シンプルな流れであった。
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シェリル 「……………………」 |
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シェリル 「……本当に、お上手な方でした」 |
特段誰かに語っているわけではない。これはひとりそう呟いた。
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シェリル 「何も知らぬ私に、汎ゆる事を難なく教えてみせる。 全ての疑問に対し、納得のゆく答えを何の対価なしに話してみせる。 そして……私の求める事を間を置くことなく受け入れ、それを与えてくれる」 |
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シェリル 「そんな事をするようなお方に、私の知らぬ考えや 思いがあるかもしれないということすら、あの頃の私は疑問に思わなかったのですね……」 |
『自身の役に立つ便利な道具が、自身の思うがままに操れると分かったとき』
『────人は、どうするのだろうか?』
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シェリル 「──そんな単純なことにすら、あの頃の私は考え至ることがなかったのですね……」 |
解析LV を
5 DOWN。(LV15⇒
10、+5CP、-5FP)
武術LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
制約LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
料理LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
越掛千世(53) により
ItemNo.11 針 に
ItemNo.22 針 を合成してもらい、
白い塊 に変化させました!
⇒ 白い塊/素材:強さ20/[武器]閃光10(LV20)[防具]治癒10(LV10)[装飾]気合10(LV20)
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越掛千世 「あ、シェリル先生。いつも料理お世話になってます。」 |
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越掛千世 「これを合成すればいいんですよね。えーっと……針をこうして……こう……よし!」 |
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なにか変な塊ができた! |
環(463) により
ItemNo.6 藍鉄鉱 から防具『
メイド・ライト・アーマー』を作製してもらいました!
⇒ メイド・ライト・アーマー/防具:強さ120/[効果1]反凍10 [効果2]- [効果3]-
ふゆげ(1019) により
ItemNo.7 柳 から装飾『
クラス写真』を作製してもらいました!
⇒ クラス写真/装飾:強さ120/[効果1]風柳15 [効果2]- [効果3]-
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ふゆげ 「しぇりる~!落としもの!さっき落とした!ふゆげが拾った~」 |
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クラス写真を返してもらった。 |
越掛千世(53) の持つ
ItemNo.15 お肉 から料理『
ストーフフレース』をつくりました!
⇒ 技巧料理![ 1 6 5 = 12 ]成功!料理の強さが増加!
ふゆげ(1019) の持つ
ItemNo.14 お野菜 から料理『
ピンツィモーニオ』をつくりました!
⇒ 技巧料理![ 3 2 4 = 9 ]成功!料理の強さが増加!
ふゆげ(1019) の持つ
ItemNo.15 お野菜 から料理『
ムサカ』をつくりました!
⇒ 技巧料理![ 3 2 4 = 9 ]成功!料理の強さが増加!
狂月の瑠奈(2) により
ItemNo.13 クヌート に
ItemNo.21 吸い殻 を付加してもらいました!
⇒ クヌート/武器:強さ50/[効果1]風撃10 [効果2]炎上10 [効果3]-【射程3】
百華(322) とカードを交換しました!
崩
(クリーンヒット)
ナース を研究しました!(深度0⇒
1)
ディビジョン を研究しました!(深度0⇒
1)
ドラスティックレメディ を研究しました!(深度0⇒
1)
ハードブレイク を習得!
高速配置 を習得!
デスペラート を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――