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[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 




 12/12/2019 座標データ欠損 該当地域 イバラシティ

 あの日、確かに俺の戦いは終わった。
 衛星兵器「ダモクレス」を破壊し、月の落下を阻止した俺は、愛するオリエとの未来を掴んだ。
 そのはずだった。なのに――

「どうして、俺はここにいるんだ……?」

 見渡せば世界はあまりに穏やかで、人々は温かさに満ちている。
 地軸も曲がっていなければ、重酸性雨が振る事もない。赤道直下の熱帯でもなければ、物価も驚くほど安価だ。

(嘘だろ、ここはどう見ても……災厄前の日本じゃないか)

 かつて、レイジの記憶にある世界を襲った大いなる災厄。それによって、レイジの知る日本は、この街の一般人が知るそれとは変わり果てていた。だが、今レイジが存在するこの街――イバラシティは、その"変わり果てる前"に余りにも酷似しており、それ故にレイジを大いに困惑させた。
 困惑するままに記憶を漁り、体内の診断プログラムを走らせる。

(そうだ、確かに俺はあの時、助けを求める"声"を聞いて、それに応えて――)

 レイジは己の意識の底にある記憶の残滓を求め、瞑想にも似た潜行を開始した。


――――


 否定の世界(アンジニティ)の侵攻開始を確認

 第一波、予測到達時刻 12/20/2019

 可及的速やかかつ、確実な対策を第一の要件に再設定

 招集開始……『災厄の世界』へのアクセスを実行

 拒絶(リジェクト)。超大規模 A.I. 計31体による妨害を確認

 目標を強制招集から、有効なデータの収集に変更

 検索……候補者確認。接触を開始


――――


「……イジ、……」

 深く昏い、意識の底。その更に奥の深淵で、姿も見えぬ何者かはレイジを呼ぶ。
 その意図は未だ知れず、ただ純粋な悲壮のみが、夢に囚われた彼の意識を闇へと誘う。

「レイジ、やっと気付いてくれましたね」

 巫女服を着た幼い黒髪の少女が、闇の底に下りたレイジに向けて無垢な笑顔を向ける。
 彼女の精神は見た目通りに若く、穢れを知らない乙女そのものだ。

「オリエ、どうしてこんなところに。それよりも……ここはどこだ?」

 誘われるままに舞い降りたレイジは、己を呼んだ黒髪の少女に当然の困惑を見せる。
 戦いの後、オリエと共に初夜を過ごして眠りに落ちた後、レイジはこの暗き世界の中にいた。右も左も分からぬ中でもがき、ただ最愛の人の声を頼りに、せめて共にあろうと、レイジはオリエの下まで辿り着いたのだ。

「ここは貴方の深層意識。分かりやすく言えば、夢の中です」

 聞き慣れた丁寧な口調で、少女はレイジに返答する。

「ですが、それは重要なことではありません……貴方に一つ、お願いがあって参ったのです」

 ここがどこであるかなど本題ではないとばかりに、少女は話を先に進める。
 表情は真剣そのものであり、お願いがある、という事実に嘘は感じられない。
 戦いが終わり、ようやっと平和な日常を手にしたばかりに、この『お願い』だ。他の人間の要望であれば無視するか、斬って捨てていたレイジであったが、ことオリエとなると話は別である。
 実際には、白南海がレイジの記憶から適切なアバターを作成してコミュニケーションを取っているだけなのだが……。
 レイジには、そんなことは知る由もない。

「分かった。続けてくれ」

 レイジは口を挟むことなく、オリエと思しき少女に先を促した。
 少女は微笑を湛えて軽く頷くと、促されるままに本題に入る。

「今、わらわの世界にはアンジニティと呼ばれる世界からの侵略者が近付きつつあります。
 レイジ、貴方の知るところの異邦者に、それは近しいでしょう。
 わらわが望むことはただ一つ。この侵略を食い止めるにあたって、貴方の協力をお願いしたいのです」

 嘘は言っていない。
 『わらわの世界』とは、すなわちオリエのアバターを通した、白南海から見たイバラシティである。決して、レイジの存在する『災厄の世界』などではない。
 つまり、これは欺瞞である。
 レイジのいる世界に対する防衛を求めるような要望を提示しながら、実際には全く異なる世界への参戦を要求しているのだ。

「勿論、オリエの頼みとあれば協力するさ」

 当然のごとく快諾する。この場に西条鈴司がいないことが気がかりだが、それでも、奴とて反対はするまい。
 一つだけ覚えた違和感を挙げるならば、俺に対してバクヤではなく、レイジと呼んでいる事だろうか。
 まあ、今日は特別な夜だったんだ。馴染み深い名前で呼びたくなるのも理解はできる。

「ありがとうございます。では……契約完了ですね

 姿形はそのままに、感謝を述べた少女の声は、肝心な部分で聞き覚えのない男性の声に変わる。

「どういうことだ……俺を騙したのか!」

 怒号を上げるレイジを前に、少女は表情から一切の感情を消失させる。

騙した?そんなことはありませんよ。言ったでしょう?少し協力してもらうと」 

 虚ろな目で皮肉気に語った少女の姿は薄れ、掻き消されていく。
 少女の姿が完全に消え失せた直後、レイジの囚われた虚空に、古臭いアラート音が鳴り響いた。

《アクセスポート確立。対象の識別コードを『X-153 PANDORA』と認定。データの収集を開始します》

「ふざけるな!やはりお前は……姿を見せろ!」

《収集率68%……84%……》

 レイジの喝破に応えるものは最早誰もおらず、囚われた闇の底から目覚める事もできぬままに、彼は正体不明の何者かによる情報の収集を継続される。
 収集を受けるにあたって苦痛の類は一切伴っていないが、そういう問題ではない。レイジは何よりも、謎の来訪者が最愛の人であるオリエの姿を使い、自らを騙した事に激怒していた。

《97%……100%。データ収集完了》

安心してください。ここにいる貴方は、今まで通り何も変わりません。
 どうか、その"オリエ"とお幸せに……

 ついにレイジに対する解析は完了し、全ての情報は、響奏の世界へと集まった。
 謎の男の声は、アクセス拒否のアラートメッセージに埋め尽くされる空間へと響き渡る。
 レイジは精神を端から削り取られるような不快感の中で、再度意識を失った。


――――
 

「あの男の言葉だけは、妙に記憶に残っている」

 回想から復帰したレイジは、夕焼けが沈みゆく街をビルの屋上から見下ろしていた。
 かつて自分が存在していた世界の、記憶の中の街並みと見比べ、あまりの平和ぶりに苦笑する。
 ……いや、自分は本当に災厄の世界に存在していたのか?
 一つの可能性が脳裏に去来し、背筋が思わず震え上がる。

「侵略。何のことかは想像も付かないが、口ぶりからして真実なのだろう。
 そうでなければ、俺に声をかける理由がどこにも……いや、自分の恐怖を誤魔化すのはやめにしよう」

 咄嗟に別の疑問で思考を塗り潰そうとするも、どうにも性分に合わない。
 レイジはこの街で目覚めてから初めて、敢えて言及を避けていた根本的な疑問を口にする。

「俺は、一体何者だ……?」

 心中に湧き立つ恐怖を絞り出し、身の震えと共に吐露する。
 吐き出された真理への問いかけは、黄昏の空に解けて消えた。


――――


 X-153 PANDORA データ収集完了

 抗体機構作成開始。コンセプト、侵略者の撃滅

 作成中に深刻なエラーが発生。同サンプルを破棄

 第三者による介入を検知。座標特定不能

 ブループリントへの改良を要する。緊急対処開始

 エラーの原因と推測されるバックドアを確認。削除実行

 削除失敗。干渉不能。管理者権限での実行拒否

 当該バックドアの影響力を最小化した改良案を提示

 改良案の名称をVer.1.01と認定。作成開始
 
 完了。X-153 PANDORA「西条鈴司」を指定座標にロードします――


――――
 

 生命活動停止。シャットダウン処理を開始



 ここは、どこだろう。
 
 何度目かの疑問。誰にでも当然のごとく訪れる、自らが虚ろに変じたかのような空白。

(これが、死なのか)

 イノカクトーナメント一日目の夕方。試合後に訪れた、とある廃園での交戦の結果、レイジは確かに死亡した。
 レイジにとどめを刺したある人物によって放り込まれた亜空間にて、0と1に分解される己の身体を、一切の身動きが取れない状態で眺めながら、ゆっくりと完全なる消滅へと近づいていく。

(しかし、俺がしくじるとはな……)

 目を閉じ、瞼の裏に戦闘の情景を蘇らせる。大分食い下がってはみたが、最終的には完封に等しかった。
 せめて死なずにいられたら、どれだけよかっただろうか。
 だが、それは最早叶わない。レイジは今、ここに生物的な死を迎え、消滅した。


――――


 Ver.1.01のデータをバックアップに反映

 『氏神』とのリンクのリミッターを一部解除

 アドレス変更手続きは生成後に申請。個体としての再生成を優先

 指定座標、タニモリ区 G-11 指定時刻 15:00

 Ver.1.02、ロード完了。指定座標に転送開始


――――


 イノカクトーナメント試合場の定位置に、人を象ったワイヤーフレームが形成される。
 3Dモデルにテクスチャが貼られるように、レイジの肉体は構成され、身に着けているコートも同時に出現した。
 一回戦のようなエラーログはなく、正式なロード表示が目覚めと共に周囲に展開される。

「ここは……そうか。指定座標を確認、西条鈴司……参上した」

(なぜだ。俺には確かに一度落命した記憶が……待てよ、まさか)

 指定座標、即ち、創藍高校の校庭に備わった第一試合場に再誕しながら、自身が死の記憶を備え、その上で今ここに生きているという矛盾を、自己の内面に向けて指摘する。
 頭が割れそうだ。見出してしまった解答を、否定したくてたまらない。だが、それは余りにも鮮烈に自覚できてしまう事実だった。

(あるじゃないか。この矛盾を解決する唯一の解答が。だがしかし、それは完全な真実というわけでもない)

(だからこそ、君はこの結論を信じるんだね。レイジ)

 心中にて頷き、皮肉気に自嘲する。そうするだけの理由は、あり過ぎるほどに存在しているのだ。
 なぜならば――

(俺は初めから、人としての生を得てすらいないのだから)









 X-153 PANDORA Anti-Aggression System a.k.a. Re:AGE Ver.1.02







ENo.9 タマキ とのやりとり

タマキ
「えっと…この回線で合ってるかな…えっと、こちらでは初めまして。
白大甕 環と言います。お正月のイノカク大会のこと、覚えていますか?

参加者の中に名前を見つけたので、連絡してみました。
…えっと、すみません。こっちから連絡しておいて失礼というか、いきなりの確認なんですけど…イバラシティ側の人、ですよね?


ENo.612 チホ とのやりとり

チホ
「レイジ君…は心配ないよね。
あの服をパワードスーツみたいに変える異能が強化されてるんだから、もしかして今頃ガン○ムみたいになってたりする?」

チホ
「…なんちって。
でも、どんなに強い異能でもこのハザマでは油断してたらヤバいから、気をつけてネ。
【まるで一度経験したかのように言う。】」


以下の相手に送信しました

ENo.9
タマキ
ENo.111
「愛」
ENo.195
天使様
ENo.215
シュリ
ENo.360
瑞稀
ENo.432
カンナ
ENo.513
十神
ENo.658
天弖
ENo.1104
刀崎 依良
ENo.1244
雪之丞





レイジ
「行くぞ、世界の果てへ。そこに答えがあると信じて!」

ハナ
「さあ、果てを目指しましょう。」















アウトサイダー小隊
ENo.1278
レイジ
ENo.1345
目下
ハザマに生きるもの
豆ゾンビ
オオザリガニ
















アウトサイダー小隊
ENo.1278
レイジ
ENo.1345
目下
エル・ニーニョ
ENo.232
血嘆のハル
ENo.824
オルトロス







制約LV5 UP!(LV0⇒5、-5CP)
武器LV5 UP!(LV20⇒25、-5CP)

オーディオル(1039) の持つ ItemNo.4 不思議な牙 から射程2の武器『インターフェースアロー』を作製しました!

ツカサ(171) とカードを交換しました!

かに (アクアヒール)


デアデビル を研究しました!(深度0⇒1
デアデビル を研究しました!(深度1⇒2
デアデビル を研究しました!(深度2⇒3

アサルト を習得!
デアデビル を習得!
アラベスク を習得!

◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!






レイジ(1278)ぬめぬめ を入手!
目下(1345)何かの殻 を入手!
レイジ(1278)ねばねば を入手!
レイジ(1278)甲殻 を入手!
目下(1345)ぬめぬめ を入手!






チナミ区 G-9(沼地)に移動!(体調25⇒24
チナミ区 H-9(沼地)に移動!(体調24⇒23
チナミ区 I-9(沼地)に移動!(体調23⇒22
チナミ区 I-10(森林)に移動!(体調22⇒21
チナミ区 I-11(森林)に移動!(体調21⇒20







>> これまでのあらすじ


―― ハザマ時間が紡がれる。

 



「おっくれまして―――ッ!!」

ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。


 


ノウレット
「はぁい!はじめましてーッ!!私はここCross+Roseの管・・・妖精!
 ノウレットでーっす!!皆さんよろしくおねがいしまぁーっす!!」


チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。

 


白南海
「・・・・・。管理用アバター・・・ですかね。」

ノウレット
「元気ないですねーッ!!死んでるんですかーッ!!!!」

白南海
「貴方よりは生物的かと思いますよ。
 ドライバーさんと同じく、ハザマの機能ってやつですか。」

ノウレット
「機能なんて言わないでください!妖精です!!妖精なんですッ!!」

ノウレット
「Cross+Roseのことで分からないことは何でも聞いてくださいねーっ!!」

白南海
「あぁ、どっちかというとアレですか。"お前を消す方法"・・・みたいな。」

ノウレット
「よくご存知でーっ!!そうです!多分それでーっす!!!!」


元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる!

 


ノウレット
「えーっとそれでですねーッ!!」


 


ノウレット
「・・・・・あれっ 創造主さまからメッセージが!」

白南海
「おや、なんでしょうね。」


 

 

・・・姿を現すことなく、女性のような声が伝わる。



「――お疲れ様です御二方。役目を担ってくれて、感謝しています。」

白南海
「担うも何も、強制ですけどね。報酬でも頂きたいくらいで。」


 



「そしてハザマに招かれた方々、申し訳ありません。」


「・・・・・・・・・」


 



「このワールドスワップという能力は、招かれた方々全員が――ザザッ・・・」


「――失われ、そう――ザザッ・・・――周期的に発動する、能力というより・・・」


「制御不能な・・・呪いのよう。今までに発動した数度、自分への利は・・・ない。」


 



「・・・・・・・・・」


ため息のような音が漏れる。

 



「どうか、自らが自らであ―― ザザッ・・・」

白南海
「・・・・・?」


 



「――ザザッ・・・・・・・・己の世界のために、争え。」


 

 

声はそこで終わる。

 


白南海
「何だか変なふうに終わりましたねぇ。」

ノウレット
「そうですかーっ!!?そうでもないですよーっ!!!?」


 


白南海
「どーも、嫌な予感が・・・ ・・・いや、十分嫌な状況ではありますがね。」

白南海
「・・・・・ま、とりあえずやれることやるだけっすね。」


 

チャットが閉じられる――












アウトサイダー小隊
ENo.1278
レイジ
ENo.1345
目下
ハザマに生きるもの
ウルフ
オオドジョウ




421 334



2nd
ウルフ


3rd
オオドジョウ


















アウトサイダー小隊
ENo.1278
レイジ
ENo.1345
目下
イグジスタンス
ENo.128
燈大
ENo.720





622 444



2nd










ENo.1278
西条鈴司
「俺はもう躊躇わない。この旅路の果てに待つものが、逃れえぬ破滅だったとしても……最後まで駆け抜けてみせる」

【Name】西条鈴司 (さいじょう れいじ)
【Age】17
【Sex】Male
【Height】175cm
【Weight】65kg
【Blood type】A
【Zodiac sign】Virgo

【概要】
 相良伊橋高校2年3組
 何事にも真剣に取り組む真面目な少年。
 戦闘スタイルは迅速にして苛烈。
 敵対する者に対しては一切の容赦がない。
 得物は近接武器を特に好み、卓越した剣技を持つ。
 反面、銃器の取り扱いについては完全にからっきし。
 拳銃一つすら持とうとはしない。

 普段は一般の高校生として生活を続けている。
 異能総合格闘部は彼の日常での居場所の一つであり、
 鍛錬の場としても活用しているようだ。

【転送前の任務歴】
・特殊部隊を指揮しての、護送部隊への襲撃と暗殺
・亡命した特権階級の少女とその家族の護衛
・軌道衛星への単独潜入と、現地部隊と連携しての制圧
・軍事衛星『ダモクレス』のメインフレームの破壊
 他、15年に渡って通常任務に従事。本来は23歳だが、ここでは17歳の少年の姿となっている。

【異能】
《矛盾補完》リスペック
 イバラシティに転生する以前の世界で使用していた各種サイバーウェアは、レイジ自身の異能として発現している。
 身体加速、解析による捕捉、リミッター解除による連撃など多岐に渡るが、まだ本来の力を発揮するには至っていない。

《超越存在》ハイランダー
 数ある異能の中でも特筆すべきは、レイジの身体そのものである。人間の限界を遥かに超越した身体能力と反応速度こそが、彼の最大の武器なのだ。西条鈴司の進化に限界はない。
 なお、この能力は厳密には異能ではない。過去に受けた何らかの身体改造の『再現』の可能性が考慮されているが、現時点では詳細は不明。

 illus. fujimura




















―――― ERROR ACCESS DENIED ――――


























そんなに知りたいの?
いいよ。教えてあげる

……みんなには内緒だよ



◆X-153 PANDORA
 イバラシティが、アンジニティによる侵攻に対抗して生成した抗体機構。
 世界の鎧、対侵略用セキュリティシステム。
 死亡し、消滅する度に、蓄積したデータを元に再生産され、永久に成長し続ける。
 このコードネームは、抗体のベースとなったある人物が地上に落下した際に、搭乗していたポッドの名称から取られている。

●所持異能
《超越存在》ハイランダー

●詠唱
「その身をもって知るがいい、この俺に限界などありはしない!」

●解説
 レイジとは■■■■■■によって生成された存在であり、その本質は■■■■■■の■■■■である。
 彼は厳密には別世界の本人に対する■■■■■■■でしかない。
 つまり、レイジは元から人間ではないが故に、人間としての限界もまた存在せず、更には自らの存在の構成要素を書き換えることも■■■■としての存在であるがゆえに可能なのである。

●代償
 己の個性の喪失と、存在の純化。ここで語る純化とは、人間としては必要だが、■■■■の機能としては不要なあらゆる要素が、《超越存在》を使用する度に少しずつ失われていくことを示す。

 例:死生観の欠如、共感性の喪失、自己認識の崩壊等




【サブキャラクター】

◆鈴司

 西条鈴司とはレイジの肉体であり、彼の主人格である。
 当時8歳のある日、幼馴染のオリエは高次意識体と接触できる巫女であるという事実を知ってしまったことで記憶を封印され、出身地である軌道衛星から地上に堕とされた。この時から彼の精神の時間は止まっている。
 イバラシティにおいてもこの精神構造は忠実に再現されている。

 当初はレイジに抑圧される形で眠っていたが、國政神流との戦いでの完敗をきっかけにして、レイジが抑圧を解除したことによって表面化した。

 その後、部室にてティーナと対話し、自身の存在を定着させる方法を考案。礼拝堂にて己の存在そのものを賭けて自殺まがいの実験を行い、物理的に接触できたことで、ティーナがヴェクターとしてミーム拡大の基点となる条件を成立させる。
 この一連の実験によって、自身の活動範囲を拡大することに成功した。

 レイジの振るう力の『ノイズ』の制御を担う。

●西条鈴司が存在できる原理

 彼が実際に姿を現すことができる原理は、《宿業》によって西条鈴司の存在の優先権を世界に対して獲得し、更に《多重認識》によって空間と座標に空白を生み出すことによって、ミーム的存在として具現した西条鈴司自身を空白に書き込み、周囲の認識を汚染することで存在を定着させる、というもの。

 一度ミーム汚染を完了させた者は二次感染者(ヴェクター)となる。

 ヴェクターに対しては再度異能を使用する必要はない。
 更に、西条鈴司がヴェクターを起点に汚染を拡大することで、自身の存在できる主観現実を増やせる=訪れる事のできる場所を増やすことができる。

●所持異能
《多重認識》デュアルフェイス

●発動宣言(任意)
『「この矛盾をもって世界を壊そう」』

●解説
 西条鈴司を呼び出し、完全なる同一座標に対する多重認識と、複数の事象の多重存在を成立させる。
 両名にて観測され、また同時に実行された並行する二つの事象は、完全に同一の座標に融合してしまった異なる3Dオブジェクトの如く、超振動と共に致命的な負荷を引き起こし、重複した座標と空間を破壊する。

 自己の存在を一度《多重認識》で■■し、■■■■■の■にて座標を再設定することで、「■■■」を■■■する場所を再選択することができる。これがノイズによるワープの正体である。

●備考
 西条鈴司はレイジと異なり、《多重認識》を応用することで限定されたミーム的現実を発生させられる。西条鈴司によって生み出されたミーム的現実を観測した存在はミーム汚染を受ける。
 ミーム汚染された知性体は、観測したミーム的現実を無意識に己の主観現実に反映させてしまう。

●代償
 ノイズとは崩壊する座標と空間そのものである。
 よって、ノイズによる自己崩壊と座標再設定によるワープや、《宿業》と組み合わせてのミーム的存在の確立を行う度に、レイジ達を構成する情報そのものが損なわれていく。
 《超越存在》のデメリットである個性の喪失と存在の純化と異なり、最終的にはレイジ達を構成する全てがエラーとなる。
 結果として彼は何者でもないただの『世界の異常』でしかなくなり、世界を構成する全てから否定され消え失せる。
 ■■■■■■は定期的にバックアップから再生成を行うことでデフラグを行い、これに対処している。その際に、レイジ達は強制的に死亡する。




◆氏神
 ■■■■■■に■■■■として生み出された■■■■■■■のレイジ達の本質を理解し、哀れみ、寵愛を与える高次意識体。一般に神と呼ばれる存在。彼岸と此岸を共に統べ、その上に座す。
 イバラシティから災厄の街の高次領域へ、レイジ達から初めて接続が行われた際、氏神はオリエと対話を行い、「彼はオリエにとってのツキシロのような存在である」「彼もまたオリエを、氏神を大切に想う個人であり、レイジであり鈴司である」と結論付けた。
 これこそが、《宿業》ネガ・ネメシスの発現の真相である。
 故に、氏神は神としてレイジ達を理不尽と気まぐれに振り回すのではなく、寧ろ積極的に手助けしている状態にある。

 普段は、レイジの自室にある『巫女服を着た日本人形』に憑依している。
 コミュニケーションは概ねスケッチブックでやり取りする。

●紅い瞳の真相
 レイジ達が氏神とアクセスする際には、瞳から紅の残光を迸らせる。
 これは、氏神の巫女たるオリエが氏神とのリンクを確立し、トランス状態に移行する際の現象と一致している。
 レイジ達が『紅』の力を振るう時、その裏側には必ず氏神がいる。

●所持異能(レイジに付与)
《宿業》ネガ・ネメシス

●祝詞
・第一階梯
「昇れ、天の階(きざはし)を――宿業・第一階梯」
「ネガ・ネメシス・プレリュード!!」

●解説
 高次意識体『氏神』とのリンクを確立し、一次的に存在そのものの階梯を引き上げる。
 レイジの示す現実が優先され、事象の優先権の確立により限定的に現実は歪曲する。
 レイジがかつて存在した世界で成した、業による天罰そのもの。大いなる意思による寵愛。
 発動時には、レイジの肉体から深紅の波動が拡散し、両の瞳は紅蓮の光を放つ。その姿から発せられる威容は、人間のそれを優に凌駕する。

●代償
 使用する度に"人として当たり前な何か"が高次意識体に近付く。感覚や認識、あるいは肉体などが該当する。これは使用回数と時間に応じて累積し、きっかけとなる出来事によって段階的に発症する。

●派生一覧
《宿業・第一階梯》ネガ・ネメシス・プレリュード
・解説
 象徴する神威は『清祓』
 レイジが脅威に定めた事象と存在の一切の時間を遡行させ、発生起源以前の時間座標まで巻き戻すことで、レイジに迫る脅威を遠ざけ、『祓い』『清める』第一の権能。
 時間遡行による無力化が不可能な事象に対しては、事象の優先権の付与や、直接改変によって悉くを無力化し、彼の行う行動の成立を保証する。
 レイジの観測を免れた事象であろうとも、彼に寵愛を与える氏神自身が、レイジを守るように権能を振るい、あらゆる害意を清祓する。
20 / 30
58 PS
チナミ区
I-11
行動順4【特攻】AT・DX↑
4500
325







侵略対策・戦術勉強会
12
相良伊橋高校
32





Noアイテム名種類強さ効果1効果2効果3(素材・食材の場合は詳細等)
1不思議な武器武器10【射程1】
2不思議な防具防具10
3不思議な装飾装飾10
4模造刀武器30攻撃10【射程1】
5ファイアーアゲート・ペンダント装飾30幸運10
6不思議な食材食材10[効果1]器用10(LV5)[効果2]敏捷10(LV10)[効果3]耐疫10(LV15)
7不思議な食材食材10[効果1]器用10(LV5)[効果2]敏捷10(LV10)[効果3]耐疫10(LV15)
8ぬめぬめ素材10[武器]列撃10(LV25)[防具]舞反10(LV25)[装飾]幸運10(LV10)
9ねばねば素材10[武器]衰弱10(LV25)[防具]強靭10(LV20)[装飾]耐狂10(LV20)
10甲殻素材15[武器]地纏10(LV20)[防具]防御10(LV15)[装飾]反射10(LV25)
[出現付加の効果一覧] 最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
武術15身体/武器/物理
制約5拘束/罠/リスク
響鳴5歌唱/音楽/振動
武器25武器作製に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク5050敵:攻撃
ピンポイント5050敵:痛撃
瞬刃
(クイック)
5050敵:3連撃
ブラスト5050敵全:攻撃
ヒール5050味傷:HP増
フォースアブソーブ
(ドレイン)
5050敵:攻撃&味傷:HP増
ペネトレイト5050敵貫:痛撃
スイープ5050敵列:攻撃
ストライク5050敵:攻撃+自:連続減
アサルト5050敵:痛撃+自:連続減
ニューラルネットワーク最適化
(エチュード)
50120味全:DX増(4T)
デアデビル5060自:HP減+敵傷4:痛撃
精神再調整:倫理観排除
(マーチ)
50100味全:AT増(4T)
アラベスク5050味全:HP・AG増+魅了
リミットパージ
(チャージ)
50100敵:4連鎖撃
《多重認識》終の一太刀
(イレイザー)
50100敵傷:攻撃

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
パラダイム・シフト:オンスロート
(猛攻)
550【戦闘開始時】自:AT・DX増
堅守550【戦闘開始時】自:DF・AG増
パラダイム・シフト:クルーエル
(攻勢)
550【戦闘開始時】自:AT増+DF減
守勢550【戦闘開始時】自:DF増+AT減
献身550【戦闘開始時】自:HL増+LK減
修復用ナノマシン スタンバイ
(太陽)
550【戦闘開始時】自:MHP・HATE増
サブジェネレータ起動
(隠者)
550【戦闘開始時】自:MSP増+HATE減
最大EP[20]




被研究カード名/スキルEPSP説明
”アルター・エゴ”
(ペネトレイト)
050敵貫:痛撃
かに
(アクアヒール)
070味傷:HP増+炎上を守護化





[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
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