［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

たまには自分のことでも語ろうか、そう思ったのだけれど、
あまりにも気分が悪いのでやめた。

イバラシティから入ってくるあれの記憶と感情の流れが激しすぎて、本当に吐きそう。気分が悪い。

例えるなら、前日にめちゃくちゃ飲んでゆっくり寝ていたいのに早朝の5時の起こされて、遊園地で振り回されたあげく、お昼に酢の物を出された気分だ。


記憶と感情はセットだ。
僕ならそうしない、そう思わないというものが流れ込んでくる。

けれど、時折

僕でも、そうした。

シンクロする時がある。
そんな時は自分が今どこにいるのか分からなくなりそうで、またそれが苛つく。

いつだったか、お詫びの品を開けずにゴミ箱に捨てていた。
疾那……向こうでの伊舎那が贈ったものだ。人に預けて渡した。
おそらく僕でも捨てたと思う。

人に預けてよくお詫びとして渡せるな、ありえない。
しかも、ホストからそれをされたら、ああ自分ってその程度かって思うだろうさ。


――まあ、あれの場合は異能の話が関わってくる。



「……異能、ね」


香り、鼻から鼻腔に広がり感じるもの。
そこに色や味はないのに、たとえば美味しそうなにおいなら唾液が出たり、優しく香れば広がるような花畑を想像したりできる。

不快な香りがすれば当然顔をしかめ、いい香りだと思えば傍にいたくなるものだ。
強い刺激のするものは時に、喉や目を痛めたりもする。まあ、繋がっているから当然だ。
あくまで鼻のある生き物に限定されるけれど。



僕はずっと香りを仕事に用いてきた。


好みの香りというものは、時に媚薬になり、フェロモンにもなる。
強くても弱くても駄目だ。

口づけを交わしたとき、舌を這わせたとき、汗がしたたるとき。

首筋、耳の後ろ、手首、髪、唾液、＊＊……。

前日に食べた物一つで、全てが変わる。

肉は大好きだけれど、においが強いものは体臭に出てしまう。


それらが転じて異能になったんだろう。ここでは香水要らずだ。


でも、それらは細やかに、たまに香るぐらいがいいのであって。
あれは、こわれた蛇口のようにだだ漏れている。


様々な甘い香り、バニラ、カカオ、桜、桃、沈丁花、金木犀、苺、メロン、オレンジ、カラメル、綿あめ、蜂蜜、ヨーグルト、あとはチューベローズ……
あげてもあげても切りが無い。
複雑に折り重なり、不快にはならないよう、それでいて飽きさせないように代わる代わる、脳を刺激する。

と、言ってもものすごく強く香っているわけでもない。
あれは分かっていて、カジノを作った確信犯だ。
カジノは地下にあって、空調をいじれば好きなように香りを留めておくことができる。


異能は生まれ持った能力、たとえ自分でコントロール出来なかったとしてもそれで引き起こしたことは、異能を持つ本人の責任になる。

人によってそれは、決して切り離せない枷になる。

生まれた時から抱えた理不尽さを、飲み込むこともできず、誰か分かち合える人もいなくて軽くすることもできない。


「――という、よく作られた記憶だ」

僕ではない、僕の名を名乗る女。


けれど、それは作られたものばかりではない。
そういう悩みを持つ者はあの街にいる。
だからあの街でなら現実味のある話。


よく作られた偽物、それなのに締めつけられるような、纏わり付くような、淀んだ感情が流れてくる。


生まれ持って、押しつけられた理不尽さ。そこに悲しみは負っていない。
諦め、開き直り、そして

「――道連れ」


異能。それこそが、あれが、彼女が一番ゴミ箱に捨てたかったもの。

僕ならどうしただろう。でもきっと、違う道を選んでいたように思う。


僕の異能が香りじゃなかったら、あれの異能は違っていたかもしれない。
……まあ、そうなったらそうなったでタユタさんがまた別の僕を作っていただろう。

鏡の向こう側、僕が全てを見ていることをあれは知らない。

気付くことも、ない話。

ENo.931 女疾石　伊舎那 とのやりとり


ENo.1132 古瀬圭一郎 とのやりとり

伊舎那(931) に ItemNo.8 韮 を手渡ししました。

伊舎那(931) から 花びら を手渡しされました。

ItemNo.6 不思議なプリン を美味しくいただきました！
　体調が 1 回復！（20⇒21）
　今回の全戦闘において 治癒10 活力10 鎮痛10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

スカリム(909) は 藍鉄鉱 を入手！
伊舎那(931) は 平石 を入手！
伊舎那(931) は 大軽石 を入手！
スカリム(909) は 不思議な雫 を入手！

百薬LV を 5 DOWN。（LV10⇒5、+5CP、-5FP）

命術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
具現LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
料理LV を 3 UP！（LV23⇒26、-3CP）

ItemNo.9 美味しい果実 から料理『美味しい果実のパイ』をつくりました！
　⇒ 美味しい果実のパイ／料理：強さ54／［効果1］敏捷10 ［効果2］復活10 ［効果3］体力15

伊舎那(931) の持つ ItemNo.7 不思議な食材 から料理『不思議なちぎりパン』をつくりました！
ItemNo.7 不思議な食材 から料理『不思議な謎肉のジャーキー』をつくりました！
　⇒ 不思議な謎肉のジャーキー／料理：強さ36／［効果1］治癒10 ［効果2］活力10 ［効果3］鎮痛10


ライム(723) とカードを交換しました！

特性『毒の体』 （ヒールポーション）


アクアヒール を研究しました！（深度0⇒1）
ファイアボール を研究しました！（深度0⇒1）
バトルソング を研究しました！（深度0⇒1）

アクアヒール を習得！
クリエイト：タライ を習得！
ブレス を習得！
ウォーターフォール を習得！
ヒーリングスキル を習得！
ライトジャベリン を習得！
クリエイト：シリンジ を習得！

チナミ区 N-7（山岳）に移動！（体調21⇒20）
チナミ区 O-7（山岳）に移動！（体調20⇒19）
チナミ区 O-6（山岳）に移動！（体調19⇒18）
チナミ区 P-6（道路）に移動！（体調18⇒17）

―― ハザマ時間が紡がれる。



Cross+Rose内が梅の花に囲まれた景色となる。












エディアンが香りの元へと振り向くと――









満開の梅のなか、小さな屋台を構え、窮屈そうにベビーカステラを焼く大きな鬼がいる。






鬼の口へと放り込まれる。






口をもぐもぐさせながら、無愛想に返事をする。






屋台の前ではしゃぐエディアン。






チャットが閉じられる――