闘技大会で残り２人まで追い詰められたボク達でしたが、
そこから必死の粘りを見せ、見事逆転大勝利！希望の未来へレディーゴー！

さて、満さんというメイドさんに声をかけていただき、ボクは地下牢に行く事ができました。
…あんなに物腰柔らかいのに、凄く強くって。
…びっくりするやら、ボク自身の力の足りなさを改めて感じるやら、でした。
勿論、楽しいいい経験ではあったのですけれどね。勉強になることばっかりでした。
あの先には、ラズロさんという、貯金箱があるらしい、
という噂は聞いたことがあるので、いつか行こうと思います。

…というわけで、（都合のよい夢以外は）大体上手く行ったのですが。
気がかりが少しだけあって。ボクが一回だけ放ったカスカーダ。
上手く一部がリッチに当たったまではよかったのだけれど、
ほとんどの水が勢い余って地下牢の外のほうへ飛び出していった、ような。
戦いの間はそれどころじゃなかったけれど、よく考えたら、
ECOLEの放ったヴォルテクスも一部が外れて同じ方向に行ったような。

＞合成について

（次の攻城戦先へと向かう道中。濃厚な水属性技の気配に、ぴりりと神経が尖るのが分かる。
先日の失態が響いているのか、そんな自分に少々呆れながらそちらを改めて確認すれば。
自分とは逆で、恐らく今度は別地点に向かうのだろうと思しき誰か、が、何やら武具を片手に鍛錬か、はたまた新しい技の試行錯誤か。

ともあれ水属性技を器用に扱っている様に、最初の警戒は興味へと変わる。思えば自身はまだ水属性技には馴染みがない。
そしてそちら特化の共闘者も少なかったような――と、さすがにまじまじと眺めていたのに気付かれたのか、こちらへと刀剣を片手に振り向いた少年。翡翠の緑には何処か不安げな感情が揺らぐのに、ひらひらと片手を振りつつ）

（小さく肩を竦めつつ）

（己の腰に下げた長剣を示し、とりあえず名乗りつつ相手の反応を伺ってみる）

みんなに目を向ける。