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　　　　　　　前回日記事故りました故ここに貼り付けておきます…
　

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とある少女の話　?
　　　―終わった世界の少女ー


さて、今ここに崩壊している世界がある。
『観測者』である私はこれを最後まで記録する義務がある。ここにそれを記しておく。

簡単に言えば、今そこにあった世界は無へと帰った。
今ここに存在しているのは、私と、果てしない闇だけだ。
私は魔法で『消滅すること』を拒否し続けている。そのために、この世界に未だ留まり続けることができている。
…世界、と言っても。すでに外枠だけの物でしかないが――――



時は少々遡る、数時間前。
突如として世界全てを飲み込みかねない歪みが世界を襲った。私と魔術師達は一丸となってその歪みに立ち向かおうとした。
事実、少しの間この世界は生き永らえた。
だが結果はこうだ。歪みは世界を飲み込み、丸ごと闇へと帰した。

どこかの世界で禁忌―――時空改変が行われた、と思われる。
その世界一つだけでは収まりきらなかったか、可能性は低いが、その世界には降りかからずに撒き散らすように周りへと拡散したか。
『私達』であれば時空改変がどれほどの禁忌かということを知っているはずだ。それでも誰かが書き換えた。書き換えるような過去も未来もないはずなのに。
大半は魂だけになっているか、封印されたか、死んでいるか、自分すらわからないほどに自我が破壊されているかのいずれかで、生きているとは到底言えないような状態ばかり。その残り、それも一握りが『特異点』に触れて何かを変えてしまったのか――――



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「姉さん！？こんなところで何を――」

それは【増幅】の一声だった。
釣られてそちらを見てみると……確かに【増幅】に似ている小さな人影が見えた。
こちらをちらりと見やると、煙たがるように水辺の奥へと消えていった。

「あっ……姉さん！待って！」
「ちょっと、あんた一人じゃ危ないわよ！」
【増幅】の小さな手をつまんで引き戻す。
「あれがあんたの言う【減衰】って子なの？」
「………はい。一揆が始まった頃にいなくなって…」
「ふうん…」
「姉さんがいれば僕はもう少し強くなれるんです。……」
「待ってよ、別に追いかけないなんて言ってないでしょう？ただ―――――」


水辺の奥を見やる。
大きな魚の影と、ぬめぬめと動く何かが見えた。

「あれを先に倒さないと進めないでしょう？って。」

何気なく軽い気持ちで云った事が今回更新まで繋がるわけだが、そんなメタ話は置いておこう。

そういう言葉も慣れました、と苦笑しながら偽はあなたに苦笑いした。

自信たっぷりに言ってのける。
メィレーと性格は似通った部分があるのかもしれない。

何のかんの甘い性格であった

メィレーの言葉に、エンブリオを見て

にこにことしながら尋ねてくる。
先程までえげつない攻撃魔法の数々について語っていたとは思えない程に、無防備な笑みだった。

もっと話が続くと思っていたのか、「面白い話ではないから」とあっさり話を終えられると、戸惑ったような表情を浮かべた。

…「世界」の話から「住んでいた所」に話が変わっているような気がしなくもない。

（綺麗な所作で腰に下げた鞘から長剣を抜き放ち、片手で構えを取る）