
伊藤君が戻って来た
伊藤君が戻って来た?
伊藤君が戻って来た!!!!!!
「どこ行ってたンだよ!!心配したンだぞ?!!」
戻って来た伊藤君の姿を見て速攻で出迎えた。
マジに良かった。
怪我とかもしてないみたいだ。
敵に襲われてた辺見を助けて無傷で帰ってこれるってスゲェぜ伊藤君。
「ごめんはぐれちゃって。敵から逃げてて気づいたら辺見ともはぐれちゃってさ。
ごめんな」
出迎えられた伊藤君はなんだか申し訳なさそうにしてたけど、無事なら全然構わねェし。
「なに言ってンだよ!!伊藤君が助けに行ってくれたおかげで辺見は無事だし、岬も俺も無事だ!!!
マジにヒーローじゃねェかよ伊藤君!!
あ、イーサンはやる事あるみてェだから別行動だけどイバラシティの味方って事には変わりねェし、
他にもイバラシティの味方してくれるアンジニティの奴も居るみてェだぜ!!
全員が敵って訳じゃねェのは心強いよな。
…や、でも本当にスゲェよ。
ヒーローヤッてて余計に思うンだけど単独で救助に行って助けた奴も無事で
しかも伊藤君も無事に帰還ってなかなか出来ない事だぜ?
ベテランヒーローでも怪人と戦って一般市民を助けた時って大体大怪我して帰って来るし、
自分の身を守りながら要救助者を守るってのすげー難しいンだぜ???」
一気にまくし立てた。それでも伊藤君は申し訳なさそうにしてたけど本当に凄いンだって!!!
伊藤君は小学校の時から、不安症で慌てがちな俺とは反対にいつも冷静ですごいダチだったんだ。
…二人とも同じようないじめられッ子だったけど
それでも友達の居ない俺にとって伊藤君の存在は心の支えだった。
クラスが離れてから親父(アイツ)の起こした交通事故のせいで余計にいじめられるようになって、
迷惑かけたくなくて疎遠になッちまったけど、
思えば俺にとって伊藤君は師匠よりずっとずっと前の最初のヒーローだったンだ。
だからやっぱり伊藤君は昔と変わってなくてスゲェと思うし、俺の自慢だ。
辺見にヒーローコスプレマンとか言われちまったけど、
俺だって一応ガチのヒーローだし小佐間に啖呵切った手前自分らしくヤンねェとな。
「俺、負けねェぜ伊藤君。俺も伊藤君に作ってもらった装備でヒーロー増し増しになってヤッから!」
ヤル気の証に皆に当たらないように気をつけて、
ちょっと離れた所でバットを振り回した。
アイツはアイツと同年代くらいの奴らとつるんでるようだ。
見た感じ全員普通の学生みてェだが馬鹿なヒーローめ。
結局一人じゃ何も出来ないンじゃねェか。
『
どうして俺を頼らねェ。』
あれ、違う
クソッ……酒が切れかかってるせいか……
頭も痛くなって来やがった。
それもこれもイバラシティのせいだ。
俺ばかり除け者にしやがって。
俺はお前らと違って怪人になる事でようやくスタートラインにようやく立てたンだ。
何が異能だ。何がヒーローだ。何が正義だ。
結局、俺は何も持てなかった。何も得られなかった。
全部無くした!!
夢も家族も自分の価値も!!!
酒が飲みたい。
…一杯だけでいい酒が飲みたい。
最後にする。いっぱいだけ飲めばすぐ楽になるンだ。
手持ちを漁るがそれらしいものはない。
『クソッタレ!!!』
苛立ちのままにその辺の壁を殴る。
壁の硬さと振動が手に伝わる。痛みはない。
見た目は空っぽの鎧だッつーのに動悸がしてきた。
金属の内側から虫が這うような感覚。
ガラスの頭に男や女の声がごちゃごちゃ響く。
” D.D!そりゃ川に落ちても致命傷を避けられる訳だ!やっぱスポーツ経験って大事ですねー!“
” <避>をしてる時の加唐さん 凛としててカッコ良かったですヨ。”
”そろそろ近づいてきたな……D.Dインターハイが“
” 体はもう大丈夫デスか?気をつけてお帰りくだサイね、プリンセス!“
どこの記憶だ? それは俺に対して言っているのか?
イバラシティの連中が俺に???
違う、違う、違う……俺は!!!
心地いい機械の鼓動のような音が流れた。
それは旋律になって身体中に駆け巡る。
そうだ。
ミカボシ様の声だ。
XYZの始祖にして頂点におわす方。
俺の空洞を満たしてくれる方。
ミカボシ様は俺の繋がりを作ってくれた
心地よく浸れる音楽ができた。優しい娘ができた。俺自身に真化という価値が生まれた。
ミカボシ様の創業した会社で俺は職を得て同じXYZ細胞を持つ家族同然の同僚を得た。
娘もそこで……
…違う。
最初からいた。
ラピアは最初から娘だった。
泥蘇光悪渡・悪漢(アイツ)もヨケトも最初から俺を倒してくれればこんな思い違いは……
違う、違う!!
倒されてどうすンだ。
俺の目的はラピアを守りミカボシ様を復活させ闇のD.D怪人としてイバラシティを破壊する事だ。
何を血迷ってンだD.D怪人ガランドーム。
イバラシティに未練なぞ何もないだろうが。
“かーちゃんは二人を世界で一番愛しています”
女の笑顔をきっかけに
目まぐるしい映像が俺の脳から放たれる。
気まずい集まり。
植物園。ホットドッグとソフトクリーム。
談笑する家族。
狐蘭華丸。
黒い霧。
苦しむ人々。駆け回るヒーロー達。
薄汚いアパートの一室。ラッピングされたユニコーンのぬいぐるみ。
蕎麦屋のメニュー。新しい布団。
高熱を示す体温計。病院の診察室。女の手から差し出された紙。
新しい布団。横たわる息子の………
『アゲハ!!!!』
命術LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
付加LV を
5 UP!(LV50⇒
55、-5CP)
『執心』(1192) により
ItemNo.1 不思議な武器 に
ItemNo.2 不思議な防具 を合成してもらい、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)/
特殊アイテム
 |
「貴殿等の代表者から不要品の処理を請けておる、話は聞いておるな。では、早速だが取り掛かるとしよう。 …ハザマにおける合成術、有用な用途を見出せずにおったが…成る程斯様な使い道もあるか。勉強になる。 生成されたものに関してまでは責任を負えぬが…まあ、有効に活用するがよい」 |
悠吏(526) により
ItemNo.12 不思議な石 から射程2の武器『
禁賊抜刀・改』を作製してもらいました!
⇒ 禁賊抜刀・改/武器:強さ65/[効果1]回復10 [効果2]- [効果3]-【射程2】
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悠吏 「上手作れっかな……」 |
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—異能≪クレアシオン・リリー≫発動。不思議な石をスキャン—clear—。泥蘇光悪渡の所持する武器を参照—clear—。……分解……再構築……完了— |
フータ(1252) により
ItemNo.14 毛 から装飾『
超・交通安全御守』を作製してもらいました!
⇒ 超・交通安全御守/装飾:強さ65/[効果1]回復10 [効果2]- [効果3]-
ユイノ(388) により
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
菜の花のキッシュ』をつくってもらいました!
⇒ 菜の花のキッシュ/料理:強さ65/[効果1]器用10 [効果2]敏捷10 [効果3]耐疫10/
特殊アイテム
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結乃 「はい、どうぞ~。ずーっと代り映えしない景色なんだもの。 食べ物で季節を感じたっていいよねえ」 |
ItemNo.12 禁賊抜刀・改 に
ItemNo.18 不思議な雫 を付加しました!
⇒ 禁賊抜刀・改/武器:強さ65/[効果1]回復10 [効果2]水纏10 [効果3]-【射程2】
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泥蘇光悪渡 「ッとォ、俺の分はこんな感じか……」 |
ユイノ(388) の持つ
ItemNo.16 学校指定のベスト(ベージュ) に
ItemNo.1 駄物 を付加しました!
チトセ(350) の持つ
ItemNo.12 Tempest Blade に
ItemNo.22 不思議な牙 を付加しました!
杏子(451) とカードを交換しました!
エール
(キーンフォーム)
バーニングチューン を研究しました!(深度0⇒
1)
バーニングチューン を研究しました!(深度1⇒
2)
イグニス を研究しました!(深度0⇒
1)
アイシクルランス を習得!
クライオセラピー を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[787 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[347 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[301 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[75 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
ザザッ――
画面の情報が揺らぎ消えたかと思うと突然チャットが開かれ、
時計台の前にいるドライバーさんが映し出された。
ドライバーさん
次元タクシーの運転手。
イメージされる「タクシー運転手」を合わせて整えたような容姿。初老くらいに見える。
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ドライバーさん 「・・・こんにちは皆さん。ハザマでの暮らしは充実していますか?」 |
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ドライバーさん 「私も今回の試合には大変愉しませていただいております。 こうして様子を見に来るくらいに・・・ですね。ありがとうございます。」 |
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ドライバーさん 「さて、皆さんに今後についてお伝えすることがございまして。 あとで驚かれてもと思い、参りました。」 |
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ドライバーさん 「まず、影響力の低い方々に向けて。 影響力が低い状態が続きますと、皆さんの形状に徐々に変化が現れます。」 |
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ドライバーさん 「ナレハテ――最初に皆さんが戦った相手ですね。 多くは最終的にはあのように、または別の形に変化する者もいるでしょう。」 |
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ドライバーさん 「そして試合に関しまして。 ある条件を満たすことで、決闘を避ける手段が一斉に失われます。避けている皆さんは、ご注意を。」 |
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ドライバーさん 「手短に、用件だけで申し訳ありませんが。皆さんに幸あらんことを――」 |
チャットが閉じられる――