［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

「ねーねー、岬さんの異能ってなに？」

「ふぇ？　私？」

「そうそう。教えてよ！」

「……私の異能は」

「うん」

「なになに？」

「ひみつー」

「えーーっ」

「なにそれ、教えてくれたっていいじゃん」

「そうだよー、減るもんでもないしさぁ」

「ね、ね、なに？」

「ええ～。だから内緒だよー」

「どーしても答えないってんなら……帰さないぞー？」

「ええ～……。えー……」


――……にゃー。
と、か細い声が聞こえた。
猫の手を借りるのとは少し違う。藁にも縋る、そう、猫にも縋りたい。まさにそんな状況で。
逸らした視線の先に居たのは、


「……仕方ないな～～……」

「おっ、なになに？」

「あんたそれ言うの何回目？」

「っさいなー。で？」

「私の異能はね、猫と話せるの」

「……え？」

「ふっ。なにそれほんと？」

「えっめっちゃよくない？　楽しそうだし、猫可愛いじゃん」

「猫の考えてることがわかるってこと？」

「ううん。わかるのはしゃべってる内容だけ。さすがに無言だったら、なに考えてるかまではわかんない」

「いいなー。私の異能もそういうのだったらよかったのにー」


羨む言葉を、私は笑って聞いていた。
ほんとうにね。
私の異能が、猫と話せる力だったらよかったのに。







今年の冬は雪が積もらなかった。
冷え込んだ朝。ツンと肌を刺す空気に、吐き出した息が白い水滴になって形を成す。
その原理は暖かな日の翌朝、夜の間に冷えた空気が霧を発生させるのと変わらない。
冷たさに少し肺が痛むけれど。
夏に比べたらやわい太陽の光が顔を覗かせて、
まだ誰の足跡もついていない一面真白の景色を眺めるのが、私は好きだった。
深い闇を湛えた夜と、夜の海とおんなじように―――いや、似ているけれど違う。
ただ覆い隠すだけじゃない。雪はすべてに化粧を施すのだ。
メイクでファンデーションを塗るかのように。不格好なスポンジケーキに生クリームを塗るみたいに。
白く、ただどこまでも、白く。









　聳える塔を見上げる。友人を助けに行くと駆け出して行った元クラスメイトの息災と、再会を祈りながら。
　時計の文字盤は薄暗い中、闇に呑まれず煌々と輝いている。もうじき短針は"VI"を指す。このハザマに飛ばされてから6時間が経過するということだ。
　ここが学校だったら5時間目の授業が終わって上機嫌で鞄に教科書を詰め込んでいるか、6時間目の授業の準備の最中か。手を振り笑顔でまたねと明日を約束する。それはどこにでもあるようで、どこにでもはない日常であると少女は知っている。

ENo.33 ねむり とのやりとり


ENo.266 うさ子 とのやりとり


ENo.353 にわとり とのやりとり


ENo.546 不幸喰らい とのやりとり


ENo.565 戌亥縫 とのやりとり


ENo.968 緋染の白花 とのやりとり

領域LV を 15 DOWN。（LV15⇒0、+15CP、-15FP）

制約LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
具現LV を 15 UP！（LV0⇒15、-15CP）
料理LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

メルクーリオ(1245) とカードを交換しました！

銀の霊薬 （インフェクシャスキュア）


クリエイト：グレイル を研究しました！（深度0⇒1）
五月雨 を研究しました！（深度0⇒1）
ヘイルカード を研究しました！（深度0⇒1）

アサルト を習得！
クリエイト：タライ を習得！
ミスフォーチュン を習得！
クリエイト：スパイク を習得！
クリエイト：チェーン を習得！
フェイタルトラップ を習得！
パラライズ を習得！
ローバスト を習得！
クリエイト：ヴェノム を習得！
召喚強化 を習得！
ディバウア を習得！
サモン：サーヴァント を習得！
サモン：シャドウ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

次元タクシーに乗り チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》 に転送されました！


イルハ(324) がパーティから離脱しました！

チナミ区 I-16（道路）に移動！（体調30⇒29）
チナミ区 J-16（森林）に移動！（体調29⇒28）
チナミ区 J-17（森林）に移動！（体調28⇒27）
チナミ区 J-18（森林）に移動！（体調27⇒26）
チナミ区 J-19（森林）に移動！（体調26⇒25）

悠吏(526) をパーティに勧誘しました！
採集はできませんでした。
　　 - 泥蘇光悪渡(150) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ユイノ(388) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - 悠吏(526) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 泥蘇光悪渡(150) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ユイノ(388) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - 悠吏(526) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――