XX月xx日夜,ツクナミ区内の飲食店で10~20代の男女4名が刃物で次々に刺され,病院に搬送されたが全員の死亡が確認された。容疑者の男は逃走したが,間もなく区警によって逮捕された。
現場には凶器とみられる指紋の付いたナイフが残されており,また,逮捕された男からは多量のアルコールが検出されたが,男は未成年であった。死亡した4名はいずれも容疑者と面識があり,警察当局は酒に酔った上でのトラブルが原因とみて,捜査を進めている。
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昨夜未明,男女4人殺害容疑で逮捕されツクナミ区北警察署に留置されていた植井登志郎容疑者(19)が逃走した。接見室のアクリル板と鉄製の枠との間に押し破ったような痕跡があり,約20センチの隙間が空いていた。区警は顔写真を公開し,約100人体制で行方を追っている。
植井容疑者は身長174センチの中肉中背。やや色黒で,髪を金に染めている。逃走時は黒の作業着に,茶のカーゴパンツを着用していた。
植井登志郎 うえいとうしろう
身長174cm,体重73kg。
金髪オールバック,常に刻まれる眉間の皺,茶色の瞳,健康的に日焼けした筋肉質な身体。
口調も外見相応に荒く,怖がられて損をするタイプである。
貝米継高校を1年の秋に中退した後,造園業に就職していたが,前述の事件により現在逃走中。
逃走時は黒の作業着に茶のカーゴパンツを着用していた。
異能【レッ○ブル翼を授ける】
まさかの伏字異能である。彼は自らの異能を正しく把握していない。
とある条件を満たすことによって本人の意志とは関係なく発動する。認識力・直観力など様々な感覚を果てしなく鋭敏に研ぎ澄ますことによって,未来予知にも近い“勘の良さ”を一時的に得ることができる異能である。
発動条件はアルコールとレッ○ブルを同時に,かつ一定量以上摂取することである。かなり限定的な状況下でなければ起こり得ない上,条件を満たすアルコール分量は彼が泥酔に近い状態になるに十分な量であり,この発動条件を正確に把握し,戦略的に活用することは不可能に近い。
彼はこの異能によって,知人に成り代わっていたアンジニティからの侵略者を見抜いてしまった。
過去の記憶されも上書きされ,さも当たり前のように隣で笑っているその顔の,裏側を知ってしまった。
それ故に,彼は友人を殺した。後輩を,先輩を殺した。
彼自身,全てを見抜きながら,何一つ理解することなく。
…ただ,そうしなければならない,という確信と,
一瞬前まで友人だと思っていた「化け物」への恐怖が彼を突き動かした。
…結論から言えば,彼は正しかったのだ。
だが,ハザマでの記憶は誰にも残らない。
胡散臭い男の言葉,アンジニティからの侵略など,世迷い言でしかない。
それ故,彼は,妄想から凶行に走った連続殺人犯。
少なくともイバラシティにおいては,それ以外の何者でもない。
さて,どうなることやら。
【情報】
・植井登志郎の顔はテレビ等で一般公開されています。既知設定はご自由にどうぞ。
・貝米継高校時代に他校生を複数名病院送りにして中退しました。貝米継高校の生徒であれば知っているかも知れません。
・逃走時は金髪でしたが,現在は黒髪になっています。ネット上やテレビで流れる映像では,金髪のままの情報になっているでしょう。
プロフィール画像並びにアイコンはPicrew「ストイックな男メーカー」で作成させてもらいました。凄い!
アイコン21〜
ラディアン=シュピリシルド
ツクナミ区の海岸に引き上げられている帆船シーエルダー号の乗組員。
小柄な金髪の青年で,張り付いたような笑顔が特徴。
その実は,アンジニティに流れ着いた界渡りの海賊船シーエルダー号と,その航海士。
シーエルダー号をアンジニティから開放するため,青年はアンジニティの海岸で,ずっと修理し続けている。
アイコン26〜
獅南蒼ニ
常世学園の魔術学教師。
Eno.382ヨキの友人で,アンジニティからの侵略に巻き込まれた彼を追ってイバラシティに渡った。
あらゆる分野の魔術を学んでおり,それを行使することができる。
しかし,魔力をほとんど内包しておらず,高出力な魔術を行使するためには魔力を外部に依存する必要がある。