
乾いた足音が、同じく乾いた風に攫われてゆく。学校指定のローファーがコンクリートの欠片を踏み砕き、その小さな音に心臓は大きく反応してしまう。
「…………なんやここ。ハザマ……?」
スマホからだけでなく、様々な手段—それが果たして外部からの連絡なのか、本人の幻覚なのかすら彼女には判別が困難であったが—によって情報が流れこんでくる。
ひとつだけ確かなことがあった。ここは現実の世界ではない。
「……。」
指先に蒼い炎が灯る。視界の隅にチラつく火の粉も同じ色。物心ついた時から使えた、そして今の異能の獲得と共に使えなくなった、椥辻弥琴の生来の異能。
「こっちも使える……。」
目を開けば背後に気配を感じ取れた。フクロウの身体に狐の頭がついたような化け物が歪な音とともに現れる。自分の足下に落ちる影に、上を見上げた。
「で、デカ……ない?」
『当然だ。』
「喋るん!?」
化け物はくつくつと笑い、鳥と獣どちらともつかない腕で頭を撫でた。乱暴ではあったが、緊張が解れ、胸の中に暖かなものが広がった。化け物は続ける。
『此処は我等の領域に近い。我と貴様にとっては僥倖よの。』
『貴様はかつて申したな。我の世界は狭いと。』
『狭いか?どうだ?悪くないとは思わんか?』
顔を覗き込む。縦長の瞳孔が収縮し、値踏みするように弥琴を見つめた。
『貴様も此方に来んのか?その忌まわしい炎も使えば良いではないか。おっと、我に向けてくれるなよ?』
ため息をつく。目を細め、頭の上の腕を払った。
「こんななんもないとこに居られへんわ。」
振り返り、化け物向かって不敵に微笑む。
「私について来てん。助けてくれるんなら、もっと色々見せたる。」
10年前と同じセリフを、10年前と同じように告げて、歩き出す。まずは仲間と合流せねばならない。
『大層な自信よの。散歩にでも行こうかの。』
「いや助けてくれへんのかい!」
足早に仲間の元へ駆け出した。
具現LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
料理LV を
5 UP!(LV20⇒
25、-5CP)
司馬(152) により
ItemNo.4 不思議な牙 から射程2の武器『
浄化の蒼炎』を作製してもらいました!
⇒ 浄化の蒼炎/武器:強さ35/[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程2】/
特殊アイテム
江華(780) により
ItemNo.5 不思議な石 から防具『
制服』を作製してもらいました!
⇒ 制服/防具:強さ35/[効果1]防御10 [効果2]- [効果3]-/
特殊アイテム
ItemNo.6 不思議な食材 から料理『
王冠2020』をつくりました!
⇒ 王冠2020/料理:強さ35/[効果1]器用10 [効果2]敏捷10 [効果3]耐疫10/
特殊アイテム
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弥琴 「あけましておめでとう!」 |
仁(1511) とカードを交換しました!
えいえい
(ブレイク)
カース を研究しました!(深度0⇒
1)
カース を研究しました!(深度1⇒
2)
カース を研究しました!(深度2⇒
3)
サモン:サーヴァント を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!