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<< 5:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 






やー、毎日神使様に頼んだ甲斐があったわ、嬉しいなぁ!

ほんまやって。あのな、鵠様の神使様……あー、部下みたいなもんが結びの神で……
子宝とか安産とか、そっちの神やねんな。
おれ毎日拝んどったんやで。

親父さんにも、これで結婚許してもらえたらええなぁ。

え?何?
はあ……いや、別にいいけどよ。
おれの生い立ちなんて、何にも楽しくあらへんぞ。

はいはい、わかったよ。じゃあおれが話したらお前も話すんやぞ。

つっても何から話したらええんやろな……あー……
おれ、鳥居から生まれたと思い込んどったくらいやし。

え?ああ、そう、鳥居。

昔、そりゃあもう赤ん坊に毛ェ生えたくらいの頃やけどよ、
おれは、赤ん坊ってのは物から生まれるって思うとったんや……



富郷
「最近、機嫌が良いね」
深谷
「あっ、わかるゥ?」

深谷
三劔 司。27歳。退魔師。堅実な仕事ぶりで、着々と実力をつけている。
富郷
奥岡 富昭。32歳。稚児として幼い時から風神「鵠」に仕えている。14歳で鵠より直々に名を受けた。ゲームが好き。

成人した二人は、もう神社に住んではいない。
深谷も富郷も、それぞれ神社の近くに部屋を借りていた。
離れて住むようになったと言えど、兄弟同然に育ったことには変わりなく、
だから、互いの部屋を行き来することも多かった。

あり触れた夜。酒杯を挟んで、だらだらと話すだけの夜だった。

深谷
「富郷おれさァ、結婚するぅ~」
富郷
「えっ」
富郷
「私がまだなのに、深谷さん、いつの間に……今度はどこのお店の子だい!」
深谷
「商売女じゃねえし!
ってーかお前な、おれここ一年くらい、どこにも行ってねェって知っとるやろ。
大体富郷、こぉーんなゲームにうつつ抜かしてる間ァあったら、
もうちょっとこうさあ〜〜〜」
富郷
「あっ、それに触らないでくれるかい。壊れたら弁償してもらうからね
っていうか飲み過ぎだよ。水飲むかい?」
深谷
「しょうばいおんなじゃねえし……水は飲む……
さやちゃんはなぁ……さやちゃんは……
……さやはぁ……」

富郷が立っている間に懐を探る。
酒が回り真っ赤になった手が写真を掴み、ぽいと幼馴染のもとへ投げた。
水を手渡した富郷が、引き換えるようにして写真を拾う。

富郷
「酔っ払いの幻覚じゃなかったんだ。
うん、可愛らしい人だね……」
深谷
「だろ?だろ?
も~~~すぐおれのこどももうまれるしぃ~~~~~」
富郷
「はい?」
深谷
「え~っと13週やっけ?明日で14週?
おやじさんがぁ、けっこんゆるしてくんねえからぁ~
さやとはなしあって、ちょっと?」
富郷
「あの……えええ??それって、」
富郷
「……」

眉をひそめる。神を良く思わない者もいて、富郷も深谷も、そうした人間からは距離を保っていた筈だった。
しかし富郷は、家族のいない深谷をずっと見ていた。

富郷
「……良かったね、深谷さん」
深谷
「おう!!」










深谷
「ただいまぁ、沙耶ちゃーん」
沙耶
「早かったね。おかえりなさい」

三劔 司
神社の退魔師。深谷とも呼ばれる。28歳。
神社の孤児。千塚沙耶と結婚して半年ほどが経つ。

三劔 沙耶
司の妻。27歳。身重。父子家庭の出。

沙耶
「いつもそんなに急いで帰らなくってもいいのに」
深谷
「社におっても、話し相手なんて富郷くらいやからなあ。
あいつもおれの相手より、ゲームのが楽しいんやからヘーキヘーキ、
今日も何やらの発売日や言うて飛び出して行きよったわ」
沙耶
「司くんと富郷さんって、本当に仲良しなんだね。兄弟みたい。
あたし兄弟いなかったから、憧れちゃうな」
深谷
「そりゃー兄弟みてェに育ったっちゃ育ったけど、そんなええもんやあらへんぞ。
 口うるせぇし、モテねェし、馬鹿みてェに真面目やし」
沙耶
「司くんがそこまで言う人は仲の良い人だよ」
深谷
「…………そう?沙耶には言わへんけど?」
沙耶
「素直じゃないなあ」

笑い声が上がる。その笑みのまま、沙耶は自分の腹を撫でた。

沙耶
「パパに兄弟がいっぱいいるから、この子には親戚がいっぱいできるね。
そうしたら、きっと楽しいよ。」
深谷
「そんな良いもんかねぇ?」
沙耶
「うーん、わかんないけど……あたしの家、親戚付き合いもなかったから。
だから憧れてるだけかもしれないなぁ」

「同い年くらいの子が学校でもないのにいっぱいいるって、とっても素敵」
深谷
「ふーん?」
深谷
「あ!じゃあ家に子供いっぱいにしようぜ!5人くらい!」
沙耶
「体が持つかなあ……」

日々は矢のように過ぎる。
深谷は――三劔司は、日毎に膨らむ妻の腹を撫でて、自分が持つ家族に想いを馳せていた。

生まれる子供はどんなに可愛いだろう。
沙耶の父親は――渋々と結婚を承諾したが――受け入れてくれるだろうか。
新しい暮らし、新しい家族。子供がある程度大きくなったら引っ越しも考えなくてはならず、
考えることも心配事も無数にあって、幸福を感じる暇も無かった。

















深谷
「三劔やけど……もう産まれたんですか?」

「……いや、おれ何も聞いてへん。
すぐ来るようにって電話で言われただけなんですよ」
深谷
「ひょっとして沙耶が呼んでます?
時間かかるからって自分で追い出しといて、なーに……」






深谷
「…………は?」
































「死んだ?」





































深谷
「富郷。」

深谷
「おれは社殿を出る」
富郷
「えっ……やめてどうするの?行く当てはあるのかい?」
深谷
「一旦師匠の実家を頼って、あの辺に住まわせてもらう。
その後は、まあ、そん時考えるわ」

「一か所に留まるのもなぁ、鵠様以外の神に仕えたくあらへんし」
富郷
「でも……だからって」
深谷
「……沙耶の親父、カンカンでよぉ。
ここらにおれんようにしたるって言われたわ。
笑っちまうよな。老いぼれ一人、何もでけへんのに。

沙耶んち、金無えんやで。沙耶の母ちゃんが、カルトにつぎ込んで家売っばらったからって」
深谷
「そんでおれ、嫌われとったんやなぁ……」
富郷
「深谷さん……沙耶さんの事は、どうにもできなかったでしょう。
なのに深谷さんが、その、こう言ったら悪いけど……追い出されるようなこと……」
深谷
「沙耶の親父にとっちゃ、違うんや。
……近所におったら顔見てまうやろ。それはお互いの為にならん。
おれかて、正直、ここにおるんがキツいんや」
富郷
「…………」

深谷
「……なあ、富郷。沙耶はなんで死ななあかんかったんやろ?
おれはずっと、鵠様に仕えて、神々の為に妖怪を狩ってきた。

なのに何で、神の誰も、沙耶を助けてくれへんかったんや?
沙耶の親父が悪いんか?親父さんが言うとったみたいに、神を嫌ったから、天罰なんか?」
深谷
「それとも、おれが悪いんか?」
富郷
「深谷さん」
深谷
「わかってんだよ。そんなことは無ぇって。
親父さんも悪くねぇし、おれだって、沙耶だって悪くねえ。

運が悪かっただけで、神の愛と人の愛は違うんや。

こんな考え方をする事こそ、罰当たりや」


深谷
「……だから、もう。鵠様にお仕えする資格もねえんや」


深谷
「なあ、富郷。幸せなんてねえよ。見た事あらへん。
おれら神様に愛された、幸せな子供ら言われとったのにな」
富郷
「そんな……事は、ないよ。生きてたら、必ず、良いことはあるよ……
鵠様だって、私達のことを見守ってくださる……」
深谷
「そうだな。そうかもしれねえな。」
深谷
「でもおれは、もう、そうは思えねぇよ……」


幸福など存在しない。
何故なら、見たことがないからだ。

それは必ずあると人は言う。または、必ず見つかると。
あれもこれも、お前の幸せだったんじゃないのかと、かけられる優しい言葉は何の慰めにもならなかった。
振り返ってみれば、なるほど確かに、自分の人生には幾つも幸福な時間があった。
楽しい事も、安らぎも、無数にあったように思える。
ただ、それらの全ては失われた。

失われる。
失い続ける。




















ハザマの世界にも風は吹く。
乾いた風は埃を巻き上げ、朽ちたコンクリートの間を通り、
濁った空へと還っていく。
「見ろ清、花だぜ。
 こんな所にも花が咲くんだな」

蹄が地面を叩く度に硬質な音が響く。前足は足音を立てないから、
2本の蹄と、2本の人の足の建てる音が、風の音に紛れていく。
「深谷」
「どこまで行くつもり?」

二人は拠点としていた黒い街を離れ、ヒノデ区を歩いていた。
侵略の要となる区域を前にして、偵察の為に先行している。

……というのは、建前だ。
「深谷ってば」

「話をするなら、ここでいいでしょう。
これ以上近付いたら、あの変な生き物に見つかる。
わたし達二人だけで、相手をしようって言うの?」

「話があるなら、早くしてほしいんだけど」
がつがつと、黒い蹄が地面を抉っている。
深谷の、生前からの癖だ。
大事なことほど話さない。先延ばしにする。話を逸らす。

細かい事の積み重ねに、
清は、ここにいるのが深谷であることを確かめる。
「侵略、やめねェか」

「お前、疲れてんだろ。
 向こうでの暮らしが懐かしくて懐かしくて仕方ねェのくらい、
 見てりゃ筒抜けなんだよな」
続く戦闘、増え続ける敵。
信頼できる相手はおらず、疲労は全身を覆っている。

疲れていない、平気だ。もっと多くの市民を見つけ、狩り出すのだと、
言わなければいけないことはわかっているのに、その通りに口は動かない。
「ありゃあ良い街だがよ。
 勝って奪ったって、清のやりたいようにゃやれねえよ」

「その点、大八洲はいいぞぉ。空は青くて酒も美味い。
 妖怪がいるのがちと良くねえが、その分神々もいらっしゃる。
 あれほど美しい国は無ぇよ」

何より、根の国があるからな

否、と。
何度も繰り返した答えをまた返さなくてはならないのに、
清の口は動かなかった。

大八洲に戻るという事は、深谷が死ぬという事だ。
深谷は命を惜しんでいない。
「なあ、清。オトモダチの言うとおりだよ。
 怒って暴れて、欲しいもんを奪いつくしたって、何にも残らねェ。
 起きたことを無かった事にゃ出来やしねェし、
 奪ったものは所詮それだけのもんだ」

「おれが生き返る事も無ェ。画材屋にも行けねェから絵も描けねェだろうな。
 何より、」
やめて……

深谷の言うことは全て真実だ。
何をしたって、楽になることはない。
感じないように努めていたそれが、疲労とともに、毒のように心を侵す。

……本当に、毒が効いているのかもしれない。
振り撒いた悪意の分だけ返されたもの。
1時間毎に積み上げられる、喉から手が出るほど欲しかった暮らし。
それが幻と知った今になって。
「やめて」

深谷の言うことは全て真実だ。
何をしたって、楽になることはない。
感じないように努めていたそれが、疲労とともに、毒のように心を侵す。

……本当に、毒が効いているのかもしれない。
振り撒いた悪意の分だけ返されたもの。
1時間毎に積み上げられる、喉から手が出るほど欲しかった暮らし。
それが幻と知った今になって。

「深谷には……悪かったと思ってる。
 深谷だけじゃない、皆に悪い事をしてるって、解ってる」

「でも、わたしは辞められない……一人じゃ生きていけないよ。
 深谷がいないと、どうしたらいいのかわからない……」

優しい両親、暖かい家庭。その全てを失った。
清の見ている前で世界はひっくり返り、そこから逃げて、やっと新たな居場所を得たのだ。
もう一度、一人になって同じことを繰り返すなんて
考えるだけで、指先が冷たくなっていく。

「わたし、どうしたらいいの……」
「…………」

「清、ちょっとこっち向け」
振り返る。
以前よりもずっと高い位置にある師の顔を見上げた。
 そこに、獣の前足が飛ぶ。
 丸太のような猫科の爪が、清の身を打ち据えた。
声もなく、弾き飛ばされる。
打たれたままの勢いで転がって、学生寮だった建物の外壁にぶつかって止まった。
痛みに呼吸が数秒、止まる。

「…………ッ……う……」
「……どうしたら?」

「馬鹿な質問もあったもんだな、清よぉ。
 そんな事言うくれェなら、侵略なんてやめちまえ」

「向こうさんにも向こうさんにも事情があるんだぜ?
清が自分の暮らしが大事だったように、みぃんな、大事なものがあって、
それを守る為に今も必死に戦ってんだよ。

それなのに、襲おうって側が渋々ってのは
どう考えてもおかしいだろうが……」
「だ……って……」

「し、仕方、ないじゃない!
こうしないと、ほかの世界じゃないと。
 大八洲には、深谷はいられない……
 だからっ、だか、らっ、わたしは、深谷のいられる世界を」

仕方ない?

「お前なぁ、よう考えろ。向こうさんにも事情があるんだぜ?
清が自分の暮らしが大事だったように、みぃんな、大事なものがあって、
それを守る為に今も必死に戦ってんだよ。

それなのに、襲う側が渋々ってのは
どう考えてもおかしいだろうが……」
「…………ッ!!」

深谷は怒っている。

清は、深谷の全てを踏みにじった。
信仰も、誇りも。迎えるべき死さえも奪い、
今また、許されようとした。怒りさえ奪おうとした。
「清。おれだって少しは、悪かったと思ってんだよ。先に死んじまってな。
 だからこうして、死鬼になっても付いてやってる」

「けど、おれの寛容はそこまでなんだよ。
 不誠実な真似を許すつもりはねえ。侵略するなら嫌々じゃいけねェし、
 おれを使うなら本気でやってくれねェと困るんだよ……」

こんな体にされた以上はな
手の力は緩まらない。
このまま頭を砕かれるとすら思った。

無我夢中で手を伸ばす。
この場で口にすべきは謝罪ではない。
兄を奪ったものが、もし謝ってきたとしても清は許さないだろう。
家を捨てた弟も、許す自信はない。
深谷も、許さないだろう。

手を伸ばす。鳥の腕に手が触れた。


     「"――――かく聞こしめしても……"
「"罪と云ふ罪は在り。
科戸の風の天、八重雲此処に留まりて、朝の御霧、夕の御霧を此処へ留め、
大津辺に居る大船を、舳結び、艪結びて、岸に留め置く事の如く……!!
"」

それは呪詛だ。
神族が持ち、分け与えられた時点で人の力に過ぎず、
だからこそ、怨を以て使えば呪詛となる。
「"罪はここに在り。わたしは罪人。
否定され、吹き祓われ、放逐されたもの……
"」

「"与えたかたちに戻れ『三剱司』!!"」
「……そう」

「正解だ」
一言。呟いて、死鬼は本来の形へ戻った。

これが本体。
形代に捕らえられた魂が、生前のかたちを覚えているだけだ。

 そして。

「ごめん、なさい……」

ぽつりと声が落ちる。

悪に徹するのなら口にしてはいけない言葉。
深谷のいない今、舌に乗せると涙が止まらなかった。
「ごめんなさい……ごめ、ごめんなさい、ごめんな、さ……
 …………ゆるして……」

「ナキドリ、く、おかみさん……てんいん、さん……
 なおにい、ただし、おとうさ……かあさ、…………ふかや、」

「…………え、」

「えんじ、くん…………」

「どうして、どうして、いてくれないの……
 ……待って、くれるって。
 話を、相談、聞いてくれるって……言っ、のに」

「わたし」

「わたしは、」

「えんじくんが、居てくれるだけで、良かったのに……」

答えるものはない。
そこにいるのは罪人が一人だけ。

だから、嗚咽だけが響いている。


 ――――――――。

ENo.116 ケムルス とのやりとり

ケムルス
「そうだ、小生はお前の敵……そしてお前を滅ぼす煙。
自ら火口に飛び込むなら来るが良いっス、八屋 清。
……その時は、存分に愉しませてもらうっスよ」
相手に含み笑いを見せつけたと共に、ぷっつりと通信が切れる。
誰もいなくなった目の前の空間に、更に煙を吐き出した。
ケムルス
「まったく……理解が無い、愚かしいメスっスね
勘違いしているのは……騙されているのは、お前のほうじゃないスか」
恋愛ごっこ。あのヒトの女が言った言葉の意味は、よくわからない。
……口元に手をあてれば、あの夜の感覚が、未だに強く残っている。
接吻。ヒトが、尊敬や愛情を示す時に行うもの。

「雲谷、煙次」
お前ならこんな時、どう言うのだろうか?
……胸の中で尋ねてみても、答えが出ることは無い。
あれはあっちの自分である以上、ただの自問に過ぎないのだ。
だがあれは、夢のようなものだ。此処に戻れば、醒めた夢のように融けて消える。
模倣は出来ても、そのものにはなれない。
自分であっても、自分ではないのだ。
ふと、白煙を何かが舞った気がした。
桜……ソメイヨシノと言ったか。あの花。
薄紅色の舞い散る花びらは、故郷に咲くヒースの花によく似ていた。
そして、あの花は……
「……。」
幻影の桜に誘われるようにして、怪獣は白煙の中に消えて行った。

……その表情は、どことなく寂しさを感じさせるようなものだった。


ENo.664 闇のおえかき とのやりとり


 … … … 


 ――――今回もまた、一時間が経とうとしている。
 
 ハザマの刻が終わる頃、ぽつりと足元に白が芽吹いた。
 ハザマの赤い空、そこにある北西の星を見上げるように、花が咲き開く。



 この世に実在しない花。
 
 まぼろしだ。再びハザマの刻がやってくるまで、
 ハザマ世界の記憶と共に、無かったものとして消えていくもの。
 花々が風に揺れる。白い花びらが遠い空に舞う。



 たった一時間のハザマの刻。
 終わりを迎える者たちを見送るように、地の花は寄り添い、空の星は輝いている。




ENo.914 例の双子 とのやりとり

リスカード
「はーーー!清お姉さんは人間でしたか!!
人間なのにアンジニティサイドっているんですね!!」

ダートモール
「お前よく思い出せ。周りにいっぱいいるだろ。」

リスカード
「はあ、同級生のTくん、同級生のKくん……。
そういえばそうでしたね。いっぱいいました。」

ダートモール
「敵と味方の区別もつかないで、よく今までやってこれたな……」

リスカード
「……えっ?『救い』?
救いですか……。
救いは……」

リスカード
「……。
『夏祭りの金魚』とかけて、『我々』と説く。その心は?」

リスカード
救えない。

ダートモール
「真面目にやれ!!」

リスカード
「天使は救いません。
願いも叶えません。見守るだけです。
見てるだけ!!! それが我々の仕事!!」

リスカード
「さぁ、願いを何でも言ってみてください。
なんでも見守って差し上げましょう。
さぁ、あなたの願いは何ですか??

ダートモール
「………リスカード。そろそろ時間だぞ。」

リスカード
「そうでしたね。
さーて、いけないいけない、侵略侵略ぅ~~~
と食パンでも加えて曲がり角でも曲がっていきましょうかね。」

1体の天使たちは飛び立っていった。
明らかにいびつな、均整の取れない、よたよたとした空の飛び方。
血のにじむような努力の切れ端を、あなたは感じたかもしれない。


ENo.1039 夢の残り香 とのやりとり

――行動できる1時間のうち、実に1/4である15分間程度。どこからかノイズが聞こえ、それが音楽になる。
あなたの怒りをしばし忘れさせるように、『愛の夢』という3つのノクターンがほんの微かに流れて、それが終わると静かになった。
それから先、音楽やノイズが流れることはもうないだろう。


ENo.1418 ナキドリ とのやりとり

ナキドリ
『そう、清さんの仰る通り。「そういう異能」です』

言葉通りの異能でしかない。
体も強くなきゃ、本来のままの異能では攻撃にもならない。
ただ……、この場では少しだけ、性能は変質する。

全く、冗談のようだと嫌っていた名前だが。
……この場では、言い得て妙だと思う。

ナキドリ
『やめろと言われたって、やめませんよ。
 オレは「小夜啼鳥/nightingale」。
 この薄闇の中でこそほんとにオタクに聞かせたい「こえ」が届く』

ナキドリ
『ほんと清さん、略奪者に向いてねーですよ。
 ……「救われる」なんてほんとに思ってるわけじゃないくせに。
 よっぽど、「あっち」の清さんの方が正直だった。
 オレは「あっち」の清さんの言葉が全て「架空」だとは思えないでいる』

「どうにせよ。
 それはナキドリ君が気にすることじゃないよ」

ナキドリ
『って言われちまうことは目に見えてますから。
 ま、あとは直接顔を合わせて、突きつけてやることにしますよ』

ナキドリ
「……会えるのを、楽しみにしています。清さん」

それは「こえ」ではなく「声」だった。
微かに掠れた少女の声。今にも泣きだしそうな響きを帯びた少女の声。
目の前の人物を真似たものではない、
 
「啼鳥小夜」の声だった。


以下の相手に送信しました

ENo.116
ケムルス
ENo.132
ラフィ
ENo.173
レオン
ENo.638
プテラ





「--」
一瞬だけ、またぶつりと機器から雑音が鳴る。その後、
「~♪」
どこからともなく、音楽が流れ始める。
違う音楽をいくつも繋ぎ合わせたような、まとまりのない音だ。
その音に混じって、
キーンコーンカーンコーン……

終わりのチャイムが鳴っている。

レッド
「……頃合いか。」


彼女は一人だ。いつも側にいる、半人半獣の姿がない。


「……大丈夫、深谷はここで寝てるだけ。
足手まといにはならないから、安心して」

「わたしは、ちゃんと、……侵略者をやるから」

袖から落とした分銅が軽々と袖の中へまた舞い戻り、袖の中からまた分銅が落ちてくる
遊びなのか、ウォーミングアップなのか、少年の表情からはうかがい知れない















TeamNo.114
ENo.114
街喰らい
ENo.151
レッド
ENo.503

ENo.755
モコ
ハザマに生きるもの
チンピラ
化け狐
歩行軍手A
歩行軍手B
















ブレーメン
ENo.95
幼羅 刹女
ENo.143
ラプリナ
ENo.191
ラウシェーラ
ENo.375
ラピ
TeamNo.114
ENo.114
街喰らい
ENo.151
レッド
ENo.503

ENo.755
モコ
















ヒノデ区 D-9:落書き広場


TeamNo.114
ENo.114
街喰らい
ENo.151
レッド
ENo.503

ENo.755
モコ
立ちはだかるもの
マイケルA
マイケルB
マイケルC
マイケルD
マイケルE
マイケルF
マイケルG
マイケルH
マイケルI
マイケルJ







ヒノデ区 D-9:落書き広場



マイケル
「なかなかの腕前。がんばってくださいねー。」


チェックポイントから天に向け、赤色の光柱が立つ。

次元タクシーで行けるようになったようだ。






街喰らい(114)ド根性雑草 を入手!
レッド(151)ド根性雑草 を入手!
清(503)石英 を入手!
モコ(755)雑木 を入手!
モコ(755)毛皮 を入手!
清(503)ボロ布 を入手!
モコ(755)ボロ布 を入手!
街喰らい(114) を入手!
レッド(151)何か柔らかい物体 を入手!
モコ(755)何か柔らかい物体 を入手!
レッド(151)何か柔らかい物体 を入手!
モコ(755)何か柔らかい物体 を入手!
レッド(151)何か柔らかい物体 を入手!
街喰らい(114)何か柔らかい物体 を入手!
モコ(755)何か柔らかい物体 を入手!
モコ(755)何か柔らかい物体 を入手!
街喰らい(114)何か柔らかい物体 を入手!
レッド(151)何か柔らかい物体 を入手!






街喰らい(114)ItemNo.6 幽けき祝福 を送付しました。

百薬LV3 UP!(LV11⇒14、-3CP)
防具LV3 UP!(LV32⇒35、-3CP)

涅槃(335) とカードを交換しました!

絡み縛るもの (イバラ)






街喰らい(114) に移動を委ねました。

ヒノデ区 D-10(森林)に移動!(体調7⇒6
ヒノデ区 D-11(森林)に移動!(体調6⇒5
ヒノデ区 D-12(山岳)に移動!(体調5⇒4
ヒノデ区 E-12(山岳)に移動!(体調4⇒3
ヒノデ区 F-12(山岳)に移動!(体調3⇒2

採集はできませんでした。
   - 街喰らい(114) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)
   - レッド(151) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)
   - 清(503) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)
   - モコ(755) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)

MISSION - 未発生:
   - レッド(151) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)
   - 清(503) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)
   - モコ(755) の選択は ヒノデ区 D-9:落書き広場(ベースキャンプ外のため無効)













―― ハザマ時間が紡がれる。




「……時計台に呼ばれてしまいましたが、はてさて。」
エディアン
「なーんか、嫌な予感がします。」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。



ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。



エディアン
「ほら……ほらぁ……。」

「どういうことでしょうねぇ。」



針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――




「――お疲れ様です御二方。役目を担ってくれて、感謝してます。」



エディアン
「……ワールドスワップの能力者さんですよね。
 機会を与えてくれて、感謝していますよ?」

「お姿は拝めないんですかねぇ。私は興味津々桃色片想いなのですが。」



声は淡々と、話を続ける。




「どうやらこのワールドスワップ、時計の進みが狂っているようです。
 特殊な因子を含めてしまった為と能力が訴えます。その因子が――」

「――榊さん、貴方のようですね。何か、心当たりは?」




「大いにございます!特殊な世界の住人ゆえ、私は今や特異な存在なのでしょう。
 妻に『貴方は変人』とよく言われていましたが、そういうことでしたか!納得ですッ」

「では、役目を果たすのは難しいということでよろしいですか?」




「……………………」




「……? ……どうしました?」




「……仕切り直し、世界線を変更する、と能力が言ってきます。
 貴方が案内役にならない世界線。イバラシティも、アンジニティも、新たなものになる……と。」



エディアン
「……そ、そんなことまでできてしまう能力?
 ワールドスワップという名の範疇を超えてません?」

「世界線を別のものと交換する……と考えるなら、ギリギリ……ですかね。
 というか、スワップから外れた現象は既に起こっていますが。」




「これは能力ではなく、……呪い。呪いという言葉が合う。
 今まで勝手に発動した数度、自分への利はない。制御下にない、把握できない、呪い。」

「……………………」

「ハザマへの次の転送時間に、ハザマに転送される代わりに、世界線が変更される。
 そして、案内役も、転送対象も、変わる。」

「変わるものは、多いだろう。しかし変わらぬものも、あるだろう。」



エディアン
「別の世界線、ですものね。
 ……どうせなら私がアンジニティにいない世界線がいいんですけど。」

「……なるほど、奇妙な枝の正体は世界線操作者でしたかッ!
 少なくとも私が案内役となれない世界線になるのですね、残念です。」




「……………………」

「連絡は終わり。さようなら。」



声はそこで終わる。








「さて…… とても短い間ではありましたが、
 エディアンさん、皆様、お付き合いありがとうございました!」
エディアン
「お別れですか。悪人顔っぽくて敵視しやすい相手だったんですけどねー。」

「こんな素敵な笑顔を悪人顔呼ばわりとは、失礼な娘さんです。
 なるほどアンジニティにいらっしゃるわけですねぇ。」
エディアン
「……うるっさいですね。事情は人それぞれあるんですよ、色々!」









「……それでは、」
エディアン
「……それでは、」




榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。








「お疲れ様でした。」
エディアン
「お疲れ様でしたー!」








テストプレイはこれにて終了となります。



ご協力ありがとうございました!



本プレイについては Notice を御覧ください。







ENo.503
退魔師の師弟
■八矢 清(はちや きよ)
女/24→25/退魔師見習い

アンジニティの罪人。罪状は『死人を此岸に留めた』こと。
憤怒によって突き動かされている。
奪われるばかりの運命に逆らう為、死んだ師の魂を留め置き、自身の日常を奪い返す為に侵略を目論む。

深谷を生かし続ける限り、否定の世界を彷徨う事になる。

・能力【神力】
疑似的かつ制限のある霊魂の操作、不浄を祓い、あるいは引き寄せ、場や物を清める、穢すなどが可能。
神の力と言われているが、人に移った時点で、神の持つそれとは異なるし、全能の力ではない。

・式神
和紙で作った形代に生き物の霊魂を乗せ、使役する術。神が生物を眷属とする力の写し。
人は神を使役することが出来ず、妖は人を使役することが出来ず、人は人を使役することはできない。
……本来なら。

・死鬼
式神の一種。
人の死霊を妖と混ぜることで格を落とし、使役を可能にしたもの。


■死鬼【三劔司】
男/享年41/退魔師

清の持つ死鬼。
退魔師「深谷(三劔司)」に、馬の足、化け猫、柳の葉、鳥の霊魂を混ぜて作られた。式神の一種であり、肉体は形代が損なわれない限り、何度でも再生が可能。

・能力【式神操術】
死鬼たる彼は神力を持たないため、形代を作ることはできない。
しかし同類――死霊とは、問題なく意思疎通ができる。


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ロールまとめ場
http://lisge.com/ib/talk.php?p=1208

自宅プレイス
http://lisge.com/ib/talk.php?p=1210

テストプレイで遊んでくださった皆様、ありがとうございました。
次期でも同じキャラクター、アンジニティ陣営で続投予定です。

@fyuki_28g
2 / 30
587 PS
ヒノデ区
F-12
行動順6【堅固】DF・HL↑
5500
375







Noアイテム名種類強さ効果1効果2効果3(素材・食材・消耗の場合は詳細等)
1不思議な武器武器10【射程1】
2不思議な防具防具10
3激情の澱装飾36回復10
4魂の枷防具33鎮痛10
5ネジ素材15[武器]混乱10(LV25)[防具]追撃10(LV25)[装飾]貫通10(LV25)
6
7素材20[武器]疫15(LV30)[防具]舞痺10(LV20)[装飾]加速10(LV10)
8素材20[武器]疫15(LV30)[防具]舞痺10(LV20)[装飾]加速10(LV10)
9素材10[武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10)
10石英素材15[武器]反射10(LV30)[防具]地纏10(LV30)[装飾]防御10(LV15)
11魂の杭防具39治癒10治癒10
12ボロ布素材10[武器]衰弱10(LV20)[防具]体力10(LV5)[装飾]防御10(LV15)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
命術11生命/復元/水
百薬14化学/病毒/医術
領域5範囲/法則/結界
解析5精確/対策/装置
防具35防具作製に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
体当たり
(ブレイク)
6020敵:攻撃
流鏑馬
(ピンポイント)
5020敵:痛撃
早駆け
(クイック)
5020敵2:攻撃
大八洲の風
(ブラスト)
5020敵全:攻撃
憂い祓い
(ヒール)
6020味傷:HP増
不浄の滝
(アクアヒール)
6040味傷:HP増+炎上・麻痺防御
風神の寵愛
(ヒールポーション)
6060味傷:HP増
プロテクション5060味傷:守護
神の愛児
(プリディクション)
5060味列:AG増(3T)
罪業のほとり
(ヒーリングスキル)
6050自:HL増
フリーズ50130敵全:凍結
黒の嬰児
(ノーマライズ)
50100味肉精:HP増+肉体・精神変調減
ウィルスゾーン50140敵全:衰弱
潮騒鳴り止まず
(キュアディジーズ)
5070味肉2:HP増&肉体変調減
エリアグラスプ5090味傷:HP増+領域値3以上の属性の領域値減
呪い返し
(コロージョン)
6070敵貫:腐食
界傾けよ反魂香
(リトルリヴァイブ)
70140味傷:復活LV増

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
呪歌
(攻撃)
550【戦闘開始時】自:AT増
破魔の結界
(防御)
550【戦闘開始時】自:DF増
神の手の写し
(器用)
550【戦闘開始時】自:DX増
獣の足音
(敏捷)
550【戦闘開始時】自:AG増
此岸の祝詞
(回復)
650【戦闘開始時】自:HL増
四足歩行
(活力)
550【戦闘開始時】自:MHP増
彼岸の獣
(体力)
650【戦闘開始時】自:MSP増
滅びの否定
(治癒)
650【自分行動前】自:HP増
傷が塞がる
(鎮痛)
550【被攻撃命中後】自:HP増
曲霊四魂の存在証明
(幸運)
650【戦闘開始時】自:LK増
清ら水の道
(水特性回復)
520【戦闘開始時】自:水属性スキルのHP増効果に水特性が影響





被研究カード名/スキルEPSP説明
ハルシ
(ブレイク)
020敵:攻撃
ここはどこ【縛】
(クリエイト:ケージ)
060敵:束縛
「悪い世界」
(レックレスチャージ)
080自:HP減+敵全:風痛撃
Assist
(パワフルヒール)
0100味傷:精確攻撃&HP増
邪神のお戯れ
(ヒールポーション)
060味傷:HP増
絡み縛るもの
(イバラ)
0120敵3:精確地痛撃




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 1 ]アクアヒール[ 2 ]ラッシュ[ 1 ]ヒールポーション
[ 2 ]オフェンシブ[ 2 ]ブラックアサルト[ 3 ]イレイザー
[ 1 ]エナジードレイン



PL / フユキ