現実からの記憶がまた同期する
と、いっても俺はやっぱりコミュ障だし友達が少ないからな。入ってくる情報は少ない
いつもと変わらない日を過ごして。毎回代わり映えが少ない情報
現実の俺もやっぱりコミュ障だし、何もないんだな。
そしてこっちでの俺もまだ、書く事はない。
気がついたら仲間にいたこいつ。・・・こいつって失礼だけどこいつでいいよな。俺誰かわからないし
イーサンって言ってたけど。イーさんなのか?それともイーサンさんなのか?わからないや
とりあえず。アンジだけど味方らしい。よくわからん。
侵略者だから敵なんじゃないのか?こっちに味方するくらいなら侵略なんてしてくるなよ・・・。いや、そっちの都合じゃないことも何となく理解はするが
心ではやはり受け入れがたい。とりあえずは助けてくれるということだから一緒に行動はするが・・・
書く事がないからってここで終わらせるのも気持ちが悪い。ちょっと自分の過去のことを書いて気持ちを整理しよう
俺の名前は伊藤晴。普通の高校三年生。現在恋をしつつもいつも通りの日常を過ごしていた。
高校に来る前は・・・
保育園の頃くらいからだ。記憶にあるのはいつも泣いている母親と知らない女の人と一緒にいる父親。
俺には友人と言っていたし、その女の人も俺と遊んでくれてたから友人なんだなと納得して遊んでいた記憶がある。
だがそういう時母親は一緒にいなかった。そういう日は俺は帰ったら疲れてそのまま布団に入るくらいだったんだが、ふと目を覚ました日は母親が泣いていた。
その後注意して見てみると母親はよく夜に泣いているようだった。
そしてそういう日は父親はいつもどこかへ出かけていた。
思い出してみると父親は家にいないことが多かった。仕事の都合と聞いていたが、今思えばただ女遊びしていただけだろう。
当時の俺にはよくわからなかったが。
そんな生活が小学生に上がっても続いた。その頃には俺は察せてたし父親の友人と名乗る人とは遊ばないようにしていた。俺が遊びにいけば母親が泣いている。そう考えたら無邪気に遊びに行くこともできないし、俺は父親よりも母親のほうが好きだからだ
しかし、結構噂にはなるらしい。近所の母親たちが俺の父親を見て噂になり、それが子供たちに伝わる。
そうなれば俺は格好のいじめの的だ。
子供たちから出てくる他愛ない蔑称。本人たちはそんなつもりはないのかもしれないが俺からしたら傷つくには十分すぎた
だけどやはり許せないのは母親を馬鹿にされることだ。当時の俺には勇気がなくて言い返せなかったが、母親が馬鹿にされるたびに怒りに震えたのを思い出す。震えるだけかよ・・・って、今でも情けなくは思うけど
けど同じいじめられっ子という境遇でこの小学生の頃に加唐くんと仲良くなれたのはよかったな。そのおかげで何とか乗り越えられた気もする。
小学校中学年位の頃。父親が全然家に帰らなくなった。流石に俺も我慢の限界だったんだと思う。いや、この頃の記憶って結構曖昧じゃない?
母親に直接言った
「俺はもうお父さんなんていらない。それよりもお母さんが泣いてるほうが辛い。どうにかならないの?」と
そこから母親の行動は早かった。俺の言葉で気づいたのだろう。毎日泣いてるだけの自分がどれだけ馬鹿だったか
元々俺の母親は強い人だ。俺とは全然違う。人にはズバズバと物が言えるし、自分の意見もしっかりしている。そしてダメなことはダメだと俺をちゃんと叱ってくれる人だった。
そんなお母さんが俺は大好きだ。
気がついたら1週間もしないで母親は離婚調停を取り付けてた。話は簡単に纏まったらしい
父親はクズだが、クズなりにお金は稼いでいたしお金の面倒はちゃんと見ると自分から言ったらしい。
あの男のことは俺もよくわからないし分かりたいと思わない。大っきらいだから
そして俺と母親は引っ越して無事に過ごせた・・・
なんてこともなく。俺はめきめきと今の体型になってまた苛められるんだけどね。
・・・冷静に昔のこと書いてて泣きそうになってきた。なんで苛められてた頃のことや辛いことを普通に思い出してるんだ?
はぁ・・・。けど、おかげで落ち着けてきたかもしれない。今の状況はあの苛められてた時なみに絶望的だけど。あの状況だって気がついたらどうにかなってた。なら、今のこれもどうにかなるかもしれない。
とりあえずは・・・。彼女に思いを伝えられたらいいんだけど。っていうか、現実での俺。何か行動したらどうなんだ・・・?