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<< 1:00>> 3:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 




渡辺慧の場合

「……それで、なんでヤエたちは迷子になってんですか? なんかみんな乗ってきましたけど。なんですあれ。あれ、ヤエたちは乗れねんですか?」

 寝ぼけた顔をして、鏑木ヤエ――彼女はそう嘯いた。
自分はというと、――……その恍けた、分かりきった言葉に態々言及する気もなく不貞腐れた様に吐き捨てた。見知らぬ土地。戦いの舞台。だが、その中心に身を置く気がなければこうも陳腐に成り下がるのか。
イバラシティでの記憶は存在する。記憶は連続し、だからこそこの場における記憶は連続性を失う。
その上で、“大したことはなかった。”大したことなど、何もなかった、と嘯ける自分はどこか人間的な欠陥でもあるのだろうかと少しばかり訝しんでしまう。
或いはそれが意図的な物であろうと――どちらにせよ“大したことなど、何もなかった。”

「……知るか。バカだからだろ、お互いに」
「これ、待たされてる馬締とおにーさん、どんな顔しますかね」

 どうせそれに対する言い訳を考えるのは己だ。
彼女に任せれば碌な事にならない。言い訳も何もないのだが。
靴を脱いだ足先の指に、座り込んだ水辺の水の感触が触れる。
ちゃぷり、と。どこまでも普遍的な音を立てて水が揺れた。

で、だな。


「俺達が考えるべきは今あいつらがどんな顔するかより、追いついた時にどんな顔をされるかの方が重要なんじゃないかな。頭が痛い」

「そりゃあ、あんなことやこんなことを二人でシてたと思うでしょうね。ヤエならそう思いますけども、言い訳の準備はいーんです?」

「思わねえよ君じゃないんだから。言い訳するとしたら、……なぁんで乗れてないんだよ」

「なんでですか?」
 
 こっちが聞いているというのに、分からない振り――果たしてそれが降りなのかどうか知った事ではない。――でこちらに回答権を投げる。質問を質問で返すな。それこそ自らに向ける言葉にもなりえそうなことが酷く億劫だ。細めた目付きで、横目で視線を向ければ、いつも通りのとぼけた顔が見えた。
ため息を一つ。
言いたくないからこそ、投げたというのに。

「一つ。バカだから。二つ。死ぬほど言いたくないけど、あの人のせい。どっちにしたい?」

「……まあ、少なくとも影響はあんでしょうよ。でも、ヤエと渡辺慧がバカであるのは疑いようのねー事実なんですよ」

 知ってるよ、そんなこと。
……やはり、言うべきではなかったという感想。
だが、こんなところで彼等に追いつくために迷子になっている現状で、どうしたってそれに行き当たる。

「俺だってこんなこと言いたかないけどさ。……いやあの人に悪いとかそういうあれじゃなくて。自分達の馬鹿さ加減を誰かに委託するの、あれだろ。バカで阿呆だろ」

「まー、愚かしいってのが正しいのでしょうね。……それじゃあ、ヤエと渡辺慧は単純にバカってことになりやがりますけども。だとしても、異能に意味がなかったとは思いにきーんですよ。……『ファンブル』。……なるほど」

「だから、言っただろ。『どっちにしたい?』って。……正直、どっちでもいいんだよ、あの人のそれがどんな影響を与えてんのか、とか。結果は結果に過ぎないしさ。因果ってか? 厭なもんだな、異能って。なんでも、せいかもしれないって思われんのは」

 そう、愚かしい行為だ。
いつもと変わらないように、いつもとは違う空を仰ぎ見る。
ここにあるのはいつもとは違う空という結果だけだ。

ミステリーのそれだ。
実現可能な物は、実現されたかはともかく、可能性を残す。
トリックを実現できる人物は、それを否定できるまで犯人足り得る。

火を放てる異能でもあって、そして火事でもある。
なまじ便利な物、あるいは“強力”なものであるから可能性を色濃くする。
“解決不能の密室殺人事件”とでも銘打った売り込みの小説でもあったとしよう。
では仮に、そこにテレポーテションを行える人物が紛れ込んだらどうなる。
実に明白。そう、“実に明白だ”と言えてしまうような状況がそこに出来る。
事実がどうであったところでだ。

 だが、こう綴っていようとも。結局はもしもの話に過ぎない。
発火異能力者は放火などしていないかもしれない。瞬間移動能力者は殺人など冒さないかもしれない。彼はファンブルの影響を出していないかもしれない。
家は燃え、殺人は起き、自分たちは失敗した。
どんなもしもがあろうとも、結果はそれだけだ。

自身が愚かであろうと、誰かの足を引きずりこみたく等ない。そんなものは御免だ。
どんな繋がりだろうと、自身の色を変えようとする線など、あってたまるか。

「ないほうがいいって、渡辺慧は思うんですか。なかったほうがよかったと、そう思ってやがりますか。あくまで結果としてヤエと渡辺慧がタクシーに乗れなかった。まあ、落とし所としてはこんなものでしょう。……渡辺慧が『そう』なのも、何らかの異能のせいだったら救いがいくらかありましたのに」

「いいや? 無かった方がいいとは思わない。ただ……合ったほうがよかったとも思わない。それだけ。あるんだよ、それだけだろ。俺が俺で、こうなのも。『そう』なだけだろ。……俺が『どう』なのか知ったこっちゃねえけど」

 そう、どちらでもいい。
自身には異能がある。なかった可能性もあるかもしれない。
だが、この世界には異能がある。自身にも異能がある。
それを否定するのも、ましてやなかったかもしれないと考えるのも、馬鹿々々しい。

そうして“今だけに”目を向け続ける事は、果たしてなにかから目を反らしている事と同義なのだろうか。
――いいや。そんなことはない。まるで未来の結果を前借するかのような自身の異能は、自身に、そんなことはないのだと否定させた。

「結果論では。だとしてもヤエは、『もしも』の話をするのは無意味だとは思いませんけれども。……『そう』なのでしょう。自覚しないうちは。それを指摘するのは、ヤエの役割ではない」

「もしもタクシーに乗れていたら。そうだな、それなら俺達のバカさも、あの人の異能に今目を向ける事も大してなかっただろうな。だからなんだよ。……まぁいいや。じゃあ『もしも』また君がタクシーに乗れないなら、君だけのバカさを証明できるのにな」

「であるのならば、無価値とは言えねーでしょうて。その『もしも』はありやしませんよ。なぜなら、ヤエと渡辺慧はタクシーに乗る。失敗を糧に学ぶことができる。……バカでねかったら、この学びを獲得することもねかったでしょう」

「……、バカって学べんのかな」

 会話が一段落したと見受け、足についた水を払いながら立ち上がる。
休憩も終わり。迷子は迷子でなくなる。

「葦以下であると言うのであれば、学べやしねーでしょうね」

「割と厭だな……割と延々と水遊びしてる奴等だと思われんのは割と厭だな……」

「んであるのであれば。……、あ、ヘイ! ヘイヘイヘイ! ヘーイ! ヘイタクシー! イエス! ヘイ! イエスイエース。タクシー!」

「……こうもいつもとノリが変わらないと、精々侵略だか何だかも政治を見てるみたいな気持ちになるよなぁ。……あ、ここまでお願いします」

「政治も侵略も同じでしょうて。どちらも同じ『ショー』に違いはありませんよ」

「んじゃあエキストラとして、同じように囃し立てる位はしようじゃありませんか、ヤエさんや」

「ヤエにエキストラをやれとは、言いやがるじゃねーですか」

 だからこそ、乗り込みながら聞いたその言葉に少しばかりの驚きを乗せ。
イバラシティ。アンジニティ。
別に拘りはない。侵略されてしまうならされてもいい。だが、侵略されてしまえ、とは思わない。
何処までも他人事なのだ。この心境の者が、舞台に上がりこむなど演者には酷い侮辱だろう。
……、まぁ。精々建前を並べ立てておこう。少なくとも、“自分”にはその結果は何ら関係のない話なのだから。
彼女の役割。知ることはないだろう。もしかしたらイバラシティという場所は、彼女が彼女の主張、欲、なんたるか。
何かを満たすために必要な場所なのかもしれない。なれば、舞台に上がりこんだところで文句を言う輩などありはしないだろう。
がんばれ、と紡いだ。他人事の様に。

だからこそ、自分には関係のない事だ、と笑った。
 
「……、じゃあ『がんばれ』といっておく、君の主役を」







ENo.413 伊上 司 とのやりとり

生徒会長
「私よ。安否確認。慧くん、そっちは大丈夫? ……まあ、あなたはこんな場所でも変わらないんでしょうけど」


ENo.421 根岸 こがね とのやりとり

根岸
「あんたが噂のけーくんかな。
いつも“わたし”がお世話になってるね。
あの子、迷惑掛けてない?」


ENo.492 廿里 崇司 とのやりとり

――チャットの通信が入る

正常に繋がれば、映像に映し出されたのは"黒髪""蒼眼"、貴方がよく知るだろう人間だ。

つづり
「あ、ケイさん。
よかった、ちゃんと繋がるんですね。これ」

「見た所ケイさんも」

ちらっと視線がうさみみ上に泳いだ。

「……お変わり無いようで、どうですか?そちらは。ヤエさんも一緒ですか?
ベースキャンプでは姿が見えなかったので…」

つづり
「そうだ…僕、アンジニティでしたよ。……ケイさんは――」

続く言葉は発せられず、画面越しの住人はゆるく頭を振った。

「正直な所、侵略戦争なんてピンときてないですけど…。
ハザマには気になる事も多いので、少し、探索してみようと思います。

ケイさんの方でも面白いことがあったら教えてくださいね」

つづり
「そろそろ、行きます。

――イバラシティでの生活、楽しかったです」

通信が切れ、もう何も映さない。

最後の言葉や、貴方の陣営を最後まで聞きただす事無く画面向こうへ消えたのは
聞かずとも違うと感づいているのかもしれないが、それに応える者は居ない…――






特に何もしませんでした。















DV研究会
ENo.142
鏑木ヤエ
ENo.323
渡辺慧
ハザマに生きるもの
歩行小石
歩行雑木
















DV研究会
ENo.142
鏑木ヤエ
ENo.323
渡辺慧
涼城商店
ENo.833
涼城アイカ
ENo.1083
涼城ハルヒコ








ケイ(323)不思議な石 を入手!
ヤエ(142)駄木 を入手!






合成LV8 UP!(LV0⇒8、-8CP)

ItemNo.6 不思議な食材 に ItemNo.7 不思議な食材 を合成しようとしましたが、LVが足りないようです。

初白(11) とカードを交換しました!

おやかた!空からタライが! (クリエイト:タライ)






次元タクシーに乗り『チナミ区 E-5:出発地』に転送されました!

チナミ区 F-5(道路)に移動!(体調30⇒29
チナミ区 G-5(草原)に移動!(体調29⇒28
チナミ区 H-5(草原)に移動!(体調28⇒27
チナミ区 I-5(道路)に移動!(体調27⇒26
チナミ区 J-5(道路)に移動!(体調26⇒25













―― ハザマ時間が紡がれる。



ノウレット
「おっくれまして―――ッ!!」



ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。



チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。




「おやおや・・・、・・・おやおや。これはこれは。
 ・・・いかにも面倒そうな。」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。



ノウレット
「はぁい!初めまして初めましてノウレットって言いまぁす!!
 ここCrossRoseの管・・・妖精ですよぉっ!!皆さんよろしくおねがいしまぁーっす!!」

「ほほぉー・・・CrossRoseに管理者がいたんですか。これはこれは、いつもご苦労さまです。」
ノウレット
「はぁい!ありがとーございま―――っす!!」



元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる!




「・・・・・。先ほど次元タクシーのドライバーさんにもお会いしましたが、
 貴方も彼らと同様、ハザマの機能の一部であり、中立ということですよね?」
ノウレット
「機能なんて言わないでください!妖精です!!妖精なんです!!」

「・・・・・。妖精さんは中立なんですね?」
ノウレット
「はぁいモチロンです!私がどっちかに加勢したら圧勝ですよぉ!圧勝!!」



シュシュシュ!っと、シャドーボクシング。



ノウレット
「――ぁ、そうだ。そういえば告知があって出演したんですよぉ!!」

「告知・・・・・ですか?」
ノウレット
「はぁい!ここCrossRoseを舞台に、大大大大闘技大会をするのですっ!!
 両陣営入り乱れてのハチャメチャトーナメントバトルですよぉ!!」

「闘技大会・・・・・ハザマで常に戦っているのに、ですか?」
ノウレット
「はぁい!たまには娯楽もないと疲れちゃいますのでッ!!」

「・・・・・常に戦っているのに闘技大会、ですか?」
ノウレット
「はぁい!!」

「・・・・・」
ノウレット
「・・・え、なんかダメです?」

「・・・いえいえ!個人的な意見はありますが、個人的な意見ですので。」



ノウレット
「あ!でもすぐじゃなくてですね!!まだ準備中なんです!!
 賞品とかも考えなきゃいけませんしぃ!!」
ノウレット
「それでは!おったのしみにぃ――ッ!!!!」




「・・・はぁい。」



チャットが閉じられる――














DV研究会
ENo.142
鏑木ヤエ
ENo.323
渡辺慧
ENo.711
馬締 正面
ENo.1323
狂崎 満開
ハザマに生きるもの
ヤンキー
ヤンキー
ちわわ
ヤンキー




566 611




3rd
ヤンキー


4th
ヤンキー


5th
ヤンキー




8th
ちわわ

















DV研究会
ENo.142
鏑木ヤエ
ENo.323
渡辺慧
ENo.711
馬締 正面
ENo.1323
狂崎 満開
神遺物の誘い
ENo.1081
神遺 深紀
ENo.1141
神遺 伊澄
ENo.1213
神遺 早納
ENo.1215
神遺 星納




366 511















ENo.323
渡辺慧
イバラシティの学生。相良伊橋二年四組。
普段着は白いパーカーを着用していることが多い。

容姿は、少しだけ茶色がかった長すぎない髪。
身長170程度。細身だがある程度引き締まっている。
気分屋。快楽主義というわけでもない。

ころころと様々な場所に顔を出すが特に何をするわけでもない。

正しく在れるのはどちらだったのかという話であり。
どちらを取ったところで大した差がないというのも、事実でもある。

I'm slowly.
自身の体感速度がゆっくりになる。だけ。
反射速度とか上がる。後ゆっくり考えられる。
終り。

既知ロール等はやりやすいようにやっていただければ幸いです。

http://lisge.com/ib/talk.php?s=183
現在居住地

ENo.142、鏑木ヤエのPL様よりキャラクターイラスト等頂きました。
25 / 30
98 PS
チナミ区
J-5
行動順2【疾駆】AG↑
4000
315







Noアイテム名種類強さ効果等
1不思議な武器武器10[効果1]- [効果2]- [効果3]-【射程1】
2不思議な防具防具10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
3不思議な装飾装飾10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
4不思議な牙素材10[武器]攻撃10(LV5)[防具]防御10(LV5)[装飾]器用10(LV5)
5バニークラウン防具30[効果1]敏捷10 [効果2]- [効果3]-
6不思議な食材食材10[効果1]治癒10(LV5)[効果2]活力10(LV10)[効果3]鎮痛10(LV15)
7不思議な食材食材10[効果1]治癒10(LV5)[効果2]活力10(LV10)[効果3]鎮痛10(LV15)
8不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
時空10空間/時間/風
変化10強化/弱化/変身
合成8合成に影響
料理15料理に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク5020敵:攻撃
ピンポイント5020敵:痛撃
クイック5020敵2:攻撃
ブラスト5020敵全:攻撃
ヒール5020味傷:HP増
ヘイスト5040自:AG増
ストレングス50100自:AT増
ウィンドスピア50100敵貫:風痛撃
練2エアスラスト5060敵:4連風撃
練3ストライキング50150自:MHP・AT・DF増+連続減
アクセルフォーム50140自:AG・加速LV増

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
攻撃550【戦闘開始時】自:AT増
防御550【戦闘開始時】自:DF増
器用550【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
回復550【戦闘開始時】自:HL増
活力550【戦闘開始時】自:MHP増
体力550【戦闘開始時】自:MSP増
治癒550【自分行動前】自:HP増
鎮痛550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:LK増





被研究カード名/スキルEPSP説明
おやかた!空からタライが!
(クリエイト:タライ)
040敵:攻撃&朦朧・混乱




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名



PL / チズ