日記一覧(E-No1〜100)

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E-No3 ユーディト
今日のおたから。

* 祝福された勝利の聖書を獲得しました!

今回から発掘できるって判明した本ね。
初物を早速拾えるのは気分良いわね♪

最近のマーケットの動きを見るに、ちょっと期待できそう。
今日のおたから。

* 祝福された勝利の聖書を獲得しました!

今回から発掘できるって判明した本ね。
初物を早速拾えるのは気分良いわね♪

最近のマ…

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E-No16 アンシア・ショラシカ
──39week./カレルナミダノミチact.2

(涎と滲んだインクの跡。
 何か書こうとしたがそのまま寝てしまったようだ。)
E-No20 ユーティ=カタヤイネン
今日は輸送さんが業界規制。
ある意味、廃業の日。
はやく規制緩和されないかなー?
人と組む楽しみがなくなっちゃうよね、これだと。
E-No25 ペリト・ケヨール
頭数が足りてないってのはやっぱキツいよなあ。
やたらと庇ってもらえて何度か助かりはしたけど、けっきょく避け損ねて叩き潰されちまった。一発で十分な威力だっての……おー痛てて。
ま、半数がしのいでくれたおかげで全滅回避できたし、新技もひらめいたし、ついでにスポンサー様は試練に合格して進軍できたし、上々ってトコじゃね?
さておき、せっかくだから今回もトレジャーやっとくか。どんなお宝がとれっかね。
あとはクジがどういう結果になることやら。……またハズレってこたそうそうねーよな?
頭数が足りてないってのはやっぱキツいよなあ。
やたらと庇ってもらえて何度か助かりはしたけど、けっきょく避け損ねて叩き潰されちまった。一発で十分な威力だっての……おー痛てて。
ま、半数がしの…

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E-No40 宇都宮 故
ミニムウですか……。
4つそろえたら消滅とかするのでしょうか?
そういう興味はさておきとしても、個人的にはバイタリティ溢れる子というのは好印象なのでちょっとトレハ賞にも当ってみたい気も。
今度はくじではなくて、逆引きで召喚士や担当者を指名するよーなイベントでも起きないものか。

……そうか、クリスマスがあったかか。
ちょっとまだ遠いけど、その辺の風習とかあるのかなー?
ミニムウですか……。
4つそろえたら消滅とかするのでしょうか?
そういう興味はさておきとしても、個人的にはバイタリティ溢れる子というのは好印象なのでちょっとトレハ賞にも当ってみたい気も。<…

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E-No44 猫の国
僕の旧友にカタリーナという女の子がいた。
彼女というのは、普段は他のクラスメイトとなんら変わらないのだが
一つだけ奇妙な癖を持っていた。


「アビー、ロレンス、ティナ、マルチナ…」


彼女は『これから食べるもの』に名前をつける。
その段階を踏まなければ、どんな切羽詰った状況でも決して物を口に入れようとしない。
アビー、と名づけたパンをちぎり口にはこぶ。
ロレンス、と名づけたスープをすする。
ティナ、と名づけたポテトをほおばり、
マルチナ、と名づけたミルクでながす。
周囲は彼女を狂っていると言った。
もう、切れる寸前なんじゃあないかと言った。
あの行為が彼女にとってどんな儀式的意味合いを持っているのかは知らないが、
ともかく僕はよすがのあることの重要さというのを知っていたから
存外ここにいる誰よりも彼女は強いのではないかと思っていた。

この環境に身をさらし、トゲを抜かれず心を歪められず、命を奪われないで生きていくには
こうした心のよすがというものがとても重要だ。
僕は集団に溶け込みながら
自分だけが距離を取り周囲を観察をしているのだという、一種のおごり、その自己認識で心を支えていた。
このからくりさえ解き明かされなければ僕の心は決して折れることがない。
カタリーナのからくりは目に見えてはいるが、誰かがそれを邪魔するわけではなかった。


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「サソリ君、おはよう」


サソリ君の顔はこちらを向いたが、いつものようにだんまり、
顔色もわからず、そこに仁王立ちしている。
この間ガゼル君達といたところよりもずっと高い丘でサソリ君は一匹地平を見ていた。


「もうトカゲに挑戦しようっていう子がいなくなってしまったから。
 そろそろ君の番じゃないかと思って」


サソリ君は黙っている。


「…本当言うとね、僕は少しだけみんなより猫の体の構造について詳しいから、
 君が話せることを知っているんだ」


サソリ君の喉は確かに毒にやられている。
けれど、それは声を出せないほどの重傷ではなかった。
サソリ君は慌てる風でもなく、少し考えて僕の方に左手を差し出した。
拒否の意味?いや、もしかしたら自分で自分が話せないと思い込んでしまって―
僕の思考と言葉とをさえぎったのは、聞き覚えのある、余り好きではない
がらがらの明快なあの声だった。


「オイ!くそけんじかよォ、決闘に水をさすきじゃあねェーだろうなァ!」

「うん。話の途中だったけれど、トカゲ君が居たんじゃまともに会話は出来ないねえ。それじゃ、僕はこれで」











「トカゲ」


僕が別の動物に化けて戻ってくると、二匹は一定の距離を保ってにらみ合っていた。
効きなれないしゃがれ声は、サソリ君のものだ。
やはり毒に喉をやられてはいたが、喋れる程度だった。


「お前の悪乗りの中でも、一等たちが悪いぞ」

「悪乗り?きまぐれ?そんな風に思いてェなら思ってろよ。
 オレ様は本当にボスになるのさー!ニャッハッハ」

「ふざけるな。お前がボスになりたいわけがない。
 お前はのらは嫌いだ、秩序が嫌い、暴力以外の力が嫌いだ」

「もうろくヤロォめ。テメーこそおっかしいんじゃねえの?支離滅裂だぜぇ。
 他のやつなら良くてオレ様がボスに名乗りでたら潰しにくんのかオーイ」

「そうだ。タカが帰ってくるまでどの猫がボスになろうと俺達は受け入れる。
 だがお前だけは別だ。お前ははなからのらを潰す為にボスになろうとしている」

「いい加減目ェさましやがれ!!」


いきなりトカゲ君が激昂した。
彼のこんな余裕のない声は初めて聞く。
トカゲ君は一人でその場にのた打ち回り、息を荒げながら天を裂く声で叫んだ。


「ああああああ気色わりぃ気色わりぃ気っっっ色わりいぃぃぃぃ!!
 タカだって?タカは死んだ!おっ死んだ!まぬけにも死んだ!」

「タカは死んでいない」

「死んだろ!?知ってんだろ!墓がある!オレが糞ひっかけてやった墓あ!」

「あの墓に骸はない」

「畜生ォ!いい加減にしろォ!!」


トカゲ君はとうとうサソリ君に飛び掛る。
サソリ君はそれを素早くかわし、着地に力を使っているトカゲ君の背後を取るが、
さっと 元のように一定の距離をとって構えなおしただけだった。


「のらなんか!のらなんか!オレがぶっ潰してやる!
 オレがこんなもんメチャクチャにしやるんだ!!」 

「トカゲ、なぜ解らないんだ。猫にとって、どうして生きるのが本当に良いのか」

「殺してやる!」


トカゲ君が毒ナイフを引き抜き、サソリ君に向う。
サソリ君はやはり対して労せずとん、とんとそれを避け、
振り返るトカゲ君の横腹を蹴った。
トカゲ君は今度は着地に気を払わず、飛ばされながら瓶型の毒をまいた。
サソリ君は2,3歩程下がってそれを避け、
トカゲ君は体制を気にしていなかったため予想以上に飛んでしまい崖淵にぶら下がる事となった。


「トカゲ、なぜ解らないんだ。気高く生きるということが。
 俺は気高く生きたい。タカは俺たちの希望の星だ」

「わかっちゃねェのはアンタだろォ!
 タカじゃねえか!アンタから気高さを奪ったのはタカじゃねえか!アイツのせいで!のらのせいで!
 牙は!爪は!価値感すら!抜け殻かよォ、畜生、抜け殻かよォ」

「トカゲ、俺の価値感はタカだ」

「うるせえうるっせえ、タカは死んだ!タカが死んだから、アンタの目が覚めると思ったのに、
 畜生、オレがのらなんかぶっつぶして、今度こそ…くそっ、引き上げやがれ!オレがアンタの目を…」


サソリ君は、僕を見るときと同じ。仁王立ちして、顔色を変えず黙って見下ろす。
トカゲ君はきょとんとして、次の瞬間見るも痛々しくあわてはじめた。


「おい!聞いてんのか、引き上げろ、オレは前足の力が弱いんだ、知ってるんだろォ、オイ、オイ!」


サソリ君は黙っている。


「おい!おい!おい!」

「けんじ!どぉーせテメエどっかで見てんだろ!おい!何ぼさっと!」

「おい、おいおいおいおいおいおい!」

「ハ…」

「畜生!!ちくしょおォォ見殺しにしようったってなァ!ハ、ハ、ハ、ハ…」






トカゲ君はそのまま崖から落ちていった。
無駄な努力だとしても、反射的に受身を取ろうとしてしまうらしい
空中で四つんばいの形をとったまま、崖下の尖った岩にぶつかって彼ははじけた。
僕はハゲワシのつばさを広げ、すぐに彼の元に駆け寄る。







(「ハ、ハ、そうはいくかよォ、そうやってオマエは、
 オイラをエサに、オマエだけにげようって気だろう」

 「とまれ!はしるな!」

 「見殺しにしようったって、ハ、ハ、ハ」)

(あいつはことあるごとに、自分を見捨てる気だろう、と言った。
 俺はそれがいつも不思議だった。)




赤塊のトカゲの元、何か音がしたような気がして崖の方を見上げると
風も無い中、地面に垂直に一滴のしずくがおちる。
滴は僅かな光を受けて金色に輝き、あっ、というまにそのまま真っ直ぐトカゲ君の血だまりに落ちた。
こうして山猫の血は途絶えた。

僕はサソリ君とトカゲ君の間に、本当はどんな絆があったのか知らない。
けれどきっと、トカゲ君はサソリ君の妄信に不健全さを感じていただけだったのだろう。
かつて大きさに一番の価値を見出した猫のように、
ガゼル君やサソリ君はタカ君に一番の価値を見出している。
自分にとってのすべてのものの価値が他者だというその人生が、どういう具合なのか僕にはいまいちわからない。
それが健全なのか、不健全なのかも一口には言い辛い。
トカゲ君にとっては、それが気味悪かった。
トカゲ君はきっと、サソリ君に変わって欲しくなかったんだろう
自分の憧れだったサソリ君が、永遠に存在しない事を受け入れられなかった、のだろうと思う
僕は毒よりも、山猫の消滅とタカ君によって壊された兄弟の絆が彼を狂わせたのだ、と思った。

僕は昨日トカゲ君に殺されたヘビ君と、さっき死んだトカゲ君と、今死んだサソリ君のお弔いにつとめることにした。

----

ある日カタリーナは授業中に、勢い良く教室を飛び出した。
とうとう彼女が狂った!と皆は戦慄する。
僕は固唾をのんで行方を見張る。

カタリーナは教室を出、そのまま校庭に出る。
彼女は花の道を駆けながら、左右の花壇に油やアルコールとマッチとを蒔く。
次々に花壇は燃える。彼女の足元に近い所は大きく燃え盛り彼女から離れた花は徐々に燃え尽きる。
両花壇の炎が赤いつばさのように彼女に映えていた。
幸せの青い鳥―なら、あの子はきっと、自由の赤い鳥だ。
僕は久しぶりにうっかりと本心からの笑みを溢してしまった。
僕は彼女がそのままあの獄門のような柵を抜け、外の世界へ飛んでいけるかもしれないと思った。
銃弾が2発彼女を貫き、彼女は死ぬ。

良く考えたら鳥なんてものは、鉄砲で撃たれるものの代表格だ。
僕はこぼした笑みを拾い上げ、ひょい、ぱく、少しすっぱく、
何よりもつぶれた銀杏の実のような不快な臭気に悲しくえづいた。
僕の旧友にカタリーナという女の子がいた。
彼女というのは、普段は他のクラスメイトとなんら変わらないのだが
一つだけ奇妙な癖を持っていた。


「アビー、ロレンス、ティナ、…

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E-No46 レシィ・ルートジット
40週目

工房の仕組みが大きく変更されました
そりゃあもう、一言では表現できないレベルに

レシィはあまり頭を使うことは苦手なのでこういうことがあると大変です
今までの感覚でうっかりミスをしないように気をつけなければ…
なので、まずは新しくできたところから触っていきたいと思います

「リペア工房」

武器防具の修理を行うところの様です
今までは修理するレベルに破損する事はなかったのですが、そうじゃなくなったとの事
やはり奥まで進んできたのが影響してるのでしょーか

ここは一度基本に戻って勉強したいと思います

よーし、やってやりますよー
40週目

工房の仕組みが大きく変更されました
そりゃあもう、一言では表現できないレベルに

レシィはあまり頭を使うことは苦手なのでこういうことがあると大変です
今…

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E-No47 田中 流星
これからは市場に流さなきゃならんとはなぁ
まぁ流す時はできるだけ安値で出そうかね
E-No49 オデン・ノーグ濁山
仕込みが忙しくて、お祭を回れそうにないのが少し残念です。
E-No52 アル・マリク
「いらっしゃいませ、強化のご依頼でしょうか」

アル・マリクの工房を訪れた客は、見慣れぬ女に迎えられるだろう。

「王は出払っております。
 お品は此方でお預かりしますから、お名前のご記入を」

 良く磨かれた黒檀のカウンターの上に差し出される帳面には、これまでの依頼者達の署名が並んでいる。
 契約の内容──支払われる魔石の色や強化の手順、保障についての取り決め等──を記された注意書きには確かに工房主の署名があり、工房を間違った、と言うわけではなさそうだ。

 砂漠の国の装束なのだろうか、大きく露出し、じゃらじゃらと華美な装飾を身に付けたその肌は工房主のものとは違い雪のように白く、髪や紅玉を思わせる瞳を縁取る睫は透き通るように薄い金。
 
 張り出した乳房や大きく括れた腰と裏腹に声音は不思議と中性的なその女は、職人マナートと名乗った。

「では、ご依頼を御請け出来ました際には、また後日詳しい結果を主からご報告致しますね」

 にっこり、と笑った職人の姿が鏡のように艶やかな黒檀には映っていない事に目敏い客の幾人かが気付いた事だろう。


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 王はその頃、残りHPを気遣う必要もなくなったので、よっしゃー戦闘頑張ろう、と戦場に出ては眠らされたりしている。

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(メッセージの分量調節中につき遅れている方申し訳ありません)
「いらっしゃいませ、強化のご依頼でしょうか」

アル・マリクの工房を訪れた客は、見慣れぬ女に迎えられるだろう。

「王は出払っております。
 お品は此方でお預かりしますか…

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E-No54 久死 奏
……しゃうと、、悩みましたわ。

……あたしの狙いはあたったでしょうか?
E-No67 東雲 黄金
・・・・・淀んだ大地に目を背け、何も知らずに繰り返す。
大地を焼いて海を汚したのは誰か
今度は空も汚すのか。全てを忘れてやり直すなんて都合のいい。また同じ事が繰り返されるだけ。
知らなければ避けられない。忘れてしまえば振り返れない。起こった事は無かった事にはならない。
だから私は知らしめようと、思い知らせようと、同じ事を繰り返さないために。

しかし願いは叶わず。

いずれは明るみに出る。ずっと隠し通せはしない。でも、もうその時は・・・手遅れなのに。

――――――

「・・・どっちにしろもう私にはどうにもできないか。」
「?なんですか、独り言とかきもいですてるーさん」
「名前を伸ばすな。何かみたいでしょうこの一つ耳猫。」
「ひでぇ!何か妖怪みたいな名前!訴えてやる!」
「妖怪みたいなものでしょうに。あー、とりあえず先に進むよ。置いていかれたくないしね。」
「くっ!弁護士を!国選弁護人をここへ!だれかー!」
・・・・・淀んだ大地に目を背け、何も知らずに繰り返す。
大地を焼いて海を汚したのは誰か
今度は空も汚すのか。全てを忘れてやり直すなんて都合のいい。また同じ事が繰り返されるだけ。
知ら…

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E-No72 放浪の格闘家
昨日のドッペルゲンガーとの戦いだけどよぉ…自分と戦うほど、怖いものはねぇと最初は思っていたが、もっと怖いのがあったんだな。

俺の拳が仲間に振るわれる、しかも嬉々として。

思ったよりもでかい破壊力。
この拳は…確かに七法は裏の技術っていうだけあって、うかつに使うとやべぇ。

だが、それ以上に…。
使いてぇ…この拳をもっと、それこそ、誰相手でも……。

いけねぇ、これじゃ駄目だってことは分かっているんだ。
でも、もっと戦って戦って戦いぬいて、見返してぇ…あいつらを。
七法があれば元の世界でも負け続けた日々とは、おさらばできるかもしれねぇ。

今の肉体でも、ここまで使えるんだ。
元の体ならもっと…いけるはず……。

やる…やるんだ。



まじぃ、俺は何を考えてるんだ。
怖ぇ…俺が一番、怖ぇ…けど、格闘家はやめられねぇ。

…これしかない…いや、好きなんだ、格闘が。
――この人生が。
昨日のドッペルゲンガーとの戦いだけどよぉ…自分と戦うほど、怖いものはねぇと最初は思っていたが、もっと怖いのがあったんだな。

俺の拳が仲間に振るわれる、しかも嬉々として。

思…

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E-No77 イコン=バキュロジプシナ
Over in Killarney Many years ago,
Me Mither (My Mother) sang a song to me
In tones so sweet and low.

ずっと昔 キラーニーで
母さんが僕に歌ってくれた
優しく穏やかな声で

Just a simple little ditty,
In her good 'ould' (old) Irish way,
And I'd give the world if she could sing
That song to me this day.

素朴な短い歌だった
古き良きアイルランドの歌い方で
もう一度あの母の歌を聞けるなら
どんなことでもしてみせる

"Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, hush now, don't you cry!

トゥラ ルラ ルラル トゥラ ルラリ
トゥラ ルラ ルラル しぃーっ泣かないで

Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, that's an Irish lullaby."

トゥラ ルラ ルラル トゥラ ルラリ
トゥラ ルラ ルラル アイルランドの子守歌

Oft in dreams I wander To that cot again,
I feel her arms a-huggin' me
As when she held me then.

よく夢を見る 小さなベッドでさまよい
僕は抱き上げられ
母の腕のぬくもりに包まれる

And I hear her voice a-hummin'
To me as in days of yore,
When she used to rock me fast asleep
Outside the cabin door.

そして母の鼻歌が聞こえる
幼き日の僕に歌いかける声
小屋の外で僕を優しく揺り動かして
僕を寝かしつける母の歌

"Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, hush now, don't you cry!

トゥラ ルラ ルラル トゥラ ルラリ
トゥラ ルラ ルラル しぃーっ泣かないで

Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, that's an Irish lullaby."

トゥラ ルラ ルラル トゥラ ルラリ
トゥラ ルラ ルラル アイルランドの子守歌


アイルランドの子守唄 / James Royce Shannon



***


夢をみたわ。
眠っている…幼い私の頭を誰かが優しく撫でているのが見える。
真っ白くて優しい手。
その人が何かを話しているの。



夢とうつつは曖昧なのだよ
それが魂のみる夢なら尚更だろう
魂の形はそれぞれだが
魂が夢想する形に決まりなどない
そうであった事を忘れ
そうなりたかった事を夢に見る
児戯と哂うものもあるだろうが
私はそうは思わない
ゆるりと遊んでくるといい
ゆるりと識ってくるといい
眠りすぎても罪ではないから
この場所では



ふと、その人が顔を上げて此方を「見た」
宝石みたいに透き通った真赤な目だった。
あの人を私は知っているはずなのに、何故か思い出せない。
どきりと心臓が跳ねて、そこで目が覚めた。
Over in Killarney Many years ago,
Me Mither (My Mother) sang a song to me
In to…

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E-No79 エリダラーダ・ヴィエーディマ
■先週の覚え書き■

・二週連続で先鋒に呼ばれるとは珍しい。
 これはようやくワシの力量が知れ渡ってきたということじゃな。

・また、かものはしの呪い籤引きの季節がやってきたようだ。
 ……体感的に早い気がするのは何故じゃろう。

・最近一撃での事故死が多いし、そろそろ装備を新調するべきか。
■先週の覚え書き■

・二週連続で先鋒に呼ばれるとは珍しい。
 これはようやくワシの力量が知れ渡ってきたということじゃな。

・また、かものはしの呪い籤引き…

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E-No86 銀羊
銀獅子は■■■■■なのかもしれないが■が昔■■の■■■■で■った■の■■、■月■■という■■奇■■■■るため■■■は■■なる禍の■として、それが■■の■■か■■■の■■る■として■■■■ようになったと■■■■■これは随分■のしかも■■■■ことであって、今となってはその■■■■あまり■■■も■ないくらいの■■■かな物らしい。■■銀獅子の■る北と西■■の果てでは■■■■■。
それでいて銀獅子の■■や■■を■■■でも何とか■■■■を■■てみようと■■■■■のはこれが■■■■■ものであるからだった。■■兵が、■■兵士が■■を■うなど馬鹿馬鹿しい■■も■■ないが、単なる■■■でなくて、銀獅子は■■■■限りを■■て欲しい。それが■、■の羊の■■■■■なのだ。そのために■■れそのために■られそのために■■てそのために■■■■るのだから。それとは■■■■、■■彼女を愛しているから■■■る。単に■■■■だけではなく、■■■を■に■■■れば■■■■が■■■して■に■■■み、そしてそれ■■■■の■の為になると■■■そう■■■て銀獅子も■■■■■しく、■■■を■■こととなった。実際の所、■は■■■■などないのだが、■■■■れば銀獅子の■■が■■なりそうだった■■■■も■を愛するが故だと■■■■だからである。■は■■より■■■■ることなどありえないだろう。けれど■■■■■■は銀獅子のために。
銀獅子は■■■■■なのかもしれないが■が昔■■の■■■■で■った■の■■、■月■■という■■奇■■■■るため■■■は■■なる禍の■として、それが■■の■■か■■■の■■る■として■■■■ようになったと…

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E-No94 クラヴィーユ・ユキルス
欲しいものがいろいろあって目移りするよー;;
E-No95 室井 学
〜Another of Chaos 本部-空家〜


 誰もいないはずの空家から、かちゃかちゃと機械をいじるような金属音が聞こえる。時折混じる押し殺した笑い声が、常なる闇によって煽られた不気味さをさらに増幅させていた。

「……何をしているんですか」

 ばたん、と乱暴に扉を開けたのは、水色髪のメイド――取引メイだった。その眠そうな半開きの瞳からは、彼女が何を考えているのかを読み取ることができない。

 召喚士に付き従う彼女の名を知らぬ異邦人はおそらく存在しないだろう。こと輸送系に限るならば、ある意味召喚士をも凌ぐ神のような存在だ。英雄達の装備品の流通を、マーケットで一手に管理する手腕。戦闘には直接参加しないものの、身に付けた幾多の装備品は彼女が決して平坦な人生を歩んできたわけではないことを証明している。そして何より、装備者の運動能力を知らぬうちに鍛える特注カート(自爆機能付き)、さらに先日学院で召喚士達の前に立ちふさがった『幻創戦騎カレイデオン』も彼女が製造したという。メイドというにはかなりのオーバースペックである。

 そんな彼女に惹かれる英雄も少なくはなかった。コンファインにより姿形を似せる者もいれば、うわごとのように彼女の名前を呼び続けるものもいる。室井もまた、その魅力にやられた一人だ。

「ああ、君がメイちゃんか。こうして直に話すのは初めてやなあ――おっと、申し遅れました。ボクの名前は長月 宗一、しがない技術屋や」

 よれよれの白衣にらくだ色の腹巻きを巻いた中年の男が、首を後ろに倒してメイを見る。丸縁眼鏡の向こうには、年に似合わぬ人懐っこい笑みを浮かべていた。

「――いやいや、しかしこのカート、実際に見てみるとやっぱりとんでもないブツやなあ……とは言っても、まだ解析に成功したのはほんの一部なんやけど。何せ、ここに来るまでは只の人間やった室井君をあそこまで鍛え上げる『英雄養成ギプス』や。ぜひその中身を知りたいもんやが、キー無しでアクセスするためには二重三重のプロテクトを破るのが不可欠。付け焼刃のボクの知識では歯が立たん」

「その一端を見られただけでも大したものです。迂闊に触ろうものなら、即座に爆発していたでしょうから」

「……やっぱそーいう罠やったんやね。無茶せんでよかったわ」

 長月はその場にあぐらをかき、メイの居る方向へ身体を向ける。

「なあ、どうやろ。ボクにこのカートの管理者権限、譲ってもらえんやろか」

「無理です。どこの誰とも知れない部外者に、この子達を預けるわけにはいきません」

「そか。ならここから交渉の始まりやな――管理者権限、寄越しや。もし応じひんっちゅうなら、今から輸送クラスの英雄当たって、片っ端からカートをスクラップにしたるわ」

 脅迫だった。長月の眼は、もはや笑ってはいない。

「一介のカレイディアンであるあなたがエトランジェを敵に回す、と?」

「カレイディアンでもモノが違うで? 察しの良い君なら気づいとるかもしれへんが、ボクの身体もかなりディープにナノマシンに侵されとる。自分の身体で色々無茶苦茶やって、何だかんだでもう200年程になるんかなぁ……」

 一見貧弱に見えるその身体は、ひとたび格闘戦となれば速さ・重さ・堅さ、全てにおいて英雄トップクラスのそれと肩を並べる。耐魔能力を除けば、英雄達を駆逐するに十分な能力だ。

「それにな、別にボクかて君らに楯突くつもりでこんなこと言うてるわけやない。むしろ協力したいと思うとるんや」

「どの口が言いますか。先程の自分の言葉をもう忘れてしまったようですね、治療が必要ですか?」

「うんゴメン流石にさっきのはボクが悪かったです。でもほら、やっぱり初っ端のインパクトって大事やん? 一応実年齢は250超でも気持ちはまだいきがりたい年頃っていうか? ……もしボクの精一杯の謝罪の気持ちが伝わったなら、今すぐ背後のドリルをしまってもらえんやろか」

 さっきまでの覇気はどこへやら。ひたすら謝り倒す長月を見て、メイはモーターの駆動を止めた。音が止んだのを確認し、ほっと一息ついてから長月は再び口を開いた。

「とりあえず、ボクの目的を最初に話しとこか。当座のところ、ボクは室井君に付いて自分の開発した幻子兵装を運用してみるつもりや。色々と開発したのはええが、実際に使う機会がなかなか無くて埋もれてたのがウチにはぎょうさん溢れよるからな。正直ピンキリなのは否めんが、戦力の底上げにはなるはずや」

「……それが、あなたの目的ですか?」

「現時点ではな。勿論、これはあくまで手段――本当の目的は別にあるが、今はまだ話せへん」

 表も裏も隠さない長月の言動。それだけに、そこに嘘が介在する余地は無い。

「ま、さっきは脅迫めいたことも言うたけどな。君ならおそらくボクを止めることくらい容易いやろ? 結局、全ての決定権は君にあるわけやが、どや」

 メイは眼を瞑り、思案する。最初にあれだけのことを言ってのけたのだ、このまま拒否を続けても長月側から折れることは無いだろう。また、彼が実力行使に出たとして、果たして本当にメイは彼を抑えることができるのだろうか。

「……いいでしょう。武装の追加は認めます――が、管理者権限の付与は認めません。彼のカートのみ、あなたがある程度自由にいじれるようカスタマイズしておきますが、そこまでです。それ以上の事を望むのであれば、今までのように解析を続ければよいでしょう。爆死の危険は伴いますが、仮にも技術屋を名乗るなら――」

 やってみろ。

 彼女の眼は、そう言っていた。と、長月は思い込んでみることにした。

「オーケー、互いに妥協ラインはそんなとこやろ。となると、いよいよ本格的にラボを移さなならんな……メイちゃん、よかったら僕にもカート貸してくれへんかな」

「構いませんが。ただし、一度つけたらそう簡単には外せませんよ? あと、それを装着するということは私に命を握られていることと同義ですが」

「ごめんなさい。魔石払うから、ちょっと遠出して手伝ってくれへんかな。古代遺跡の方からやねんけど」

==========

  〜カレイディア-召喚士の住処〜


「あんたが召喚士か。少し頼みがある」

 その男は、全身黒ずくめだった。黒のロングコートに黒のジーンズ、黒のインナー。伸ばしたままの黒髪と目深に被った黒のキャップが、視線を悟らせない。

「……あら、珍しいわね。見たところあなたはカレイディアンのようだけど、私があなたにできることはあったかしら」

「『カレイディアン』というのか、この世界の住人は。まあ、そんな呼称はどうでもいい。俺の頼みは一つだ」

 カレイディアンでありながら、異邦人。彼もまた、室井に接触しようとするうちの一人だった。

「俺を依代として使えるようにしてくれ。クラスは輸送系だ、よろしく頼む」

 大和 半月。新たな命を得た『黒豹』は、闇に紛れ、闇を狩る。
〜Another of Chaos 本部-空家〜


 誰もいないはずの空家から、かちゃかちゃと機械をいじるような金属音が聞こえる。時折混じる押し殺した笑い声が、常なる闇によって煽ら…

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1〜100 > 101〜200201〜300301〜400401〜500501〜600601〜700701〜800