今日はちゃんと勝てたらいいね……

なんて弱気になっちゃ駄目か、やれるだけのことしよっか。

…ふぅ、荷物はこんなところですかね。忘れ物はないでしょうか？

まあ、あれです。最後ではありますがあんまり湿っぽくなってしまうのも何ですし、
いつもどおりで今日一日を過ごしたいところですね。

...今日で最後か。がんばろうね。

あっ！かるら君！

かるら君もご無事で何よりです！
その後、グノウさんとは仲良くやれてますか？

……って、私に訊かれるようなことじゃないですよね。
かるら君はしっかりしてますし、
きっとご自身で解決してることでしょう。

………懐かしいなぁ。最初は確かこの辺で……
泣いてるかるら君を見つけて、心配になって声をかけたんですよね。
でも、今のかるら君からすると、想像もつかないです。

私はこれからもうちょっと、
メルンテーゼを見て回ろうかと思ってるんですが、
かるら君はどうします？グノウさんと一緒に、
元の世界に戻るのかしら……。
あれ？そもそも戻り方がわからないんでしたっけ……。

……まあ、でも。どこに居たとしても、
きっとまたどこかで、お会いできますよね。
広いようで……案外、この世界、狭いですしね。

……坊っちゃん、本当は私は傷のことは知ってはほしくありませんでした。
坊っちゃんが私の傷を治す、そう言い出すだろうと少し思っていた部分もあったので。

でも本当に大した傷じゃないんですよ。大きな傷であればとっくに動けなくなっていますからね。
…だから私のことはあまり優先しないでください、私はあくまで従者です。坊っちゃんの見聞を広げる機会でもある旅に私のことばかり意識していては意味が無い。

…でも、まあ、そうですね…坊っちゃんがそうやって思いやってくれる気持ちを持つということは大事だと思います。
一番最初、出会った時なら私にそんなことは思わなかったでしょう？

―さて、どこから行きましょうかね。…そうだ、ヴァルさんに聞いたんですよ。メルンテーゼで坊っちゃんが好きそうなところ。
私も寄りたいところがあるのでそこへ行ってから分割世界に行く、というのでもいいですか？

何せ城の中しか知らないんですよ、私達。
この塀の向こうがどうなってるかわからないなんて。

――さ、そろそろ行きましょうか。

お疲れ様、迦楼羅。

今日で最後...もうお別れ、だけど、なんだか実感がわかないや。
だって、この2か月ちょっと、ずっと3人で一緒にいたもん。

...まあ、迦楼羅はいままでも、これからも、グノウと一緒なんだけどね。

なんだか、こんなこと言うの変だけど...。
私、迦楼羅もグノウも、一生忘れないから。

どうか、元気でね。

やあ、久しぶりだね迦楼羅くん！
実は今日………
とっても大事なお知らせがあって君に会いに来たんだ………

ん。実はな。

これから僕はぐつぐつのお鍋になります！
そして君の大事なぬいぐるみににんじん液をシュウゥゥゥゥ―――！！！！

なんだよあいつ！

お前。この一揆ってやつな、そろそろ終わりらしいんだ。
だから俺は帰ることにした。

俺の家はここからずっと歩くと着くんだ。

じゃあ、またな！

よっ！元気そうで何よりだ。
しばらくの間、ここを離れようと思ってな。挨拶させてくれ。

色々あって燃え尽きようとしてたけど、路傍に咲くような
アナタの美しい思い出のおかげで目が覚めた人がいるみたい。
ありがとう。一揆してて本当に良かったわ。

何か遠まわしでよくわからないメッセージだな…誰のことなんだ…

ともかく…短い間だったけど、お世話になったわね。

そうだな。また会う日を楽しみにしてるぜ。

かるらんへ。

最初にあった頃に比べてかるらんはなんだか強くなった気がするね。
この間は物理的に強くて吹っ飛ばされたりしたけど……(´ε｀；)
でも、いろんな世界を見たいって言ってたかるらんの顔めっちゃキラキラしてたから
なんていうか大変な事もあると思うけどきっと楽しい旅になると思うよ！

また今度あえたら、みんなで歌歌って遊ぼうな！
かるらんの背がもうちょっと伸びるようにオレも祈っておくね！

PS.街で見つけたお菓子、グノウさんにもあげてるからこっちはナイショで食べるといいよ

むっくんより。

えへへ、むっくんからのお弁当ー！

今度は負けないんだから、行くよっ！！

まあ、私達がこの亡霊を倒そうがなんだろうが、メルンテーゼの未来はもう決まっていますが…

せっかくだからいい思い出にはしたいですよね？

今日でこの戦いも終わり。

いつも通り、頑張ろう。

こうなれば、存分に愉しませていただこう。