父様はお仕事が忙しそうだったけど、
家に帰ってきた時はいつも遊んでくれた。










でも母様はいつも寂しそうで、
その分、催し物で覆い隠していた。

僕を大きな音楽会の舞台に立たせたり、
パレードにお金を使ったり、
若い男の人と────　　


あんまり思い出したくない。



父様も母様もお互いことが好きなのに、
ちゃんとお話ししようとしない。
きっと話せる機会があれば、二人共一緒に居られるはず。

僕はお金を掻き集めて、
父様と母様の心を買った。

父様が母様と一緒に居てくれるように、
母様がいつも寂しいよって素直に言えるように、
普通の家族みたいに食卓を囲めるように。










父様には不思議な力があって、心を買うことが出来なかった。
母様はいつも笑顔で、若い男の人を連れてくることはなくなった。

父様と母様二人でお茶をしている姿を見た。

父様の心を買えなかったのは残念だけど、二人は仲良しに戻ってくれた。



でも





父様は、ものすごく怒った。
近くにあった灰皿で僕の頭を─

▲	真柄 「自分の眼帯には突っ込むなと言うくせに、 　人の格好にゃ派手にケチつけるじゃねぇか…… 　なんじゃその独眼竜スタイルは。また創藍勢にメカクレ増やす気か？ 　まぁええわい。めちゃくちゃ元気ならもうええ」

	真柄 「いつもの朴念仁の寺田って、人間の方のってことか。 　あれ朴念仁っていうより鉄面皮って言わない？まぁええわ。 　寺田については…他を当たった方がええ。 　俺がその寺田に会うことはないけぇの。 　さらばじゃ成鐘。　忙しそうなとこ悪かったの」

▲	「…侵略とか正直どーでもいいけど。どっちかって言われると"そっち側"だわ。まぁここで死ぬわけにもいかねーし。 仕方ねぇなぁ。オレの事はサモン様と呼ぶがいいぜ、オッサン！」

▲	「‥‥‥‥‥‥‥‥。」 　間。　不服そうな事もだが、 　聞き返された事が意外そうに首を傾げる。

	「え、だって君島……ヤト？のツテで取引したからさ。 　あいつ金持ちだけど基本的に口うるさい大人、嫌いでさ。 　男子高校生とかやってる癖に、教師とか言うなら尚更、な。 　最も謙虚とか自分が弄れるタイプなら例外もあるけど…… 　お前のその話し方と態度でイバラで成人男性やってたらアイツ多分付き合わねぇ。 　なら誰と出会うか？、って推測すると、まあ学生だろ？ 　な・の・で！！ 　普通にアイツもお前も、イバラでは『学生として知り合った』のかなって？」

	「あとこう、率直に言うと演劇みを感じる。 　文化祭で大人っぽくしてるって感じ。 　何故そう思うかと言うと一応俺、イバラでは教師の役を貰っていたからです！！ 　つっても俺も別にお前を本気で「学生だ！」って確信して言ったわけじゃなく、 　お前に「学生じゃない！」って返されれば終わったけど…… 　 　なになに、否定しないし聞き返して来たって事は隠そうとしてる学生だったの？ 　事情がおありなら、折角のおんなじ陣営だし力になるぞ？」

▲	もちもちした生き物（のように見える）はびっくりして飛び跳ねた。 ｻﾞｻﾞｯ……ｻﾞｻﾞ……ッ 周囲に、電波が悪く映像が乱れるような奇妙なノイズが走る。

	そこにはお嬢様学校の高等部に属することを証明する赤い制服を身にまとった少女がいた。 「あなた……スペンス……？ 　本当に、スペンスなの……？」

▲	モロバ 「あの赤黒キモスライムすら倒せねぇ奴は来てねぇと思いたいが、 　確かに呼ばれてたら危ない奴もいるな。 　わかった、だが気をつけ――　――過労死すん――」

	――ザザッ―― 　　　　　　　　　　　　　――ザザ――

	「……よう、久しぶりだな。 　俺と同じぐらい、世界のことが大嫌いならしい成鐘ちゃん」

	薄刃 「大好きなオトモダチみんなが 　怪物だった現実を目の当たりにした感想はどうだ？」

▲	エンシャクシュ 「分からん奴だな。 　この事実を人に知られるなということだ。 　大半は取るに足りぬが、警戒すべき敵が居ない訳でもない。 　私が貴様を手元に置く余裕が無くなれば、貴様とて困る。そうであろう」 ＜それは暗に、 　「窮地に陥れば見捨てる」あるいは「盾や食料として使い捨てる」 　――といったことを示していた＞ 「……良いだろう。 　ひとまず貴様に指揮を預ける。 　その手腕が如何程のものか見せてみろ」

	エンシャクシュ 「…………………………」

	エンシャクシュ 「断る」

	エンシャクシュ 「どうやら勘違いしているようだが、 　あれは魔力にて体力低下をしのぎ、 　戦いに必要な能力を一時的に向上させる魔法薬の類だ。 　そもそも飯でもなんでもない」

	エンシャクシュ 「そんなに“まともな”飯が食いたければ」 ＜紙に包まれた何かが投げ渡される＞ 「自分でそれを調理して食え」 ＜中身は新鮮な爬虫類肉だ。 　包み紙は肉の脂以外では汚れていないようだ。 　汚れないよう配慮した……と言うより 　終始空を飛んでいるため汚れる要素がない＞ 「その道の人間が人間用に処理したものだ。 　食うに適さぬということはあるまい」

▲	《冒涜する天秤》 「おやおや。 ご機嫌よう、我が盟友。 結構結構、それでいいとも。 「なんで貴様に従わなければならない？」とかは言わないよ。 コミックで勉強してるんだけどね。フフフ！ それでは、コンゴトモヨロシクね」

▲	「絵が消える……そうか、 　この戦争が終われば絵描きの僕は消えて、そうなるのか。 　それは……少し嫌だな。 　絵だけでも残せれば良いのにね。」

	「防衛が成功すれば、相変わらずアンジニティで暮らすことになるだろうけど。 　いや、そもそも加担しないってことは、 　アンジニティが勝っても住人の入れ替えには含まれないのかな。 　僕はそのあたり説明されてないのだけど、成鐘は何か知ってる？ 　とはいえ、逆恨みされなくても囲まれるときは囲まれるし、 　些細なことだけどさ。」

	「ひどい！ 　アンジニティに来て散々だったし急に背も伸びたしで、 　着るもの探すの大変だったんだから！ 　それはそれとして新しい服はほしいよ。 　一応まだ着れるけど、いい加減ボロいからね。いつだめになるやら。 　買って買って成鐘〜！」 たかるおっさん！

▲	ヤト 「姿と声にそぐわない若者っぽい発言をしてすぐに逃げ去っていく男に驚いた。」

	ヤト 「オイ…待てよ」 飛行して先回りをした悪魔がふわりと貴方の行く手を塞ぐ 「何逃げてんの…？」

▲	「ぁあ゛ｱっ！ぁあ゛あ゛ｶﾞ、ｨああｱｱあッ！！！！」

	その生命はがくがくと全身を痙攣させ、既に焼き切れた喉から掠れた液体を吐き続ける。 眼窩から零れ落ちた肉は、まるで空に手を伸ばすように管を張り巡らせて脈動する。 　彼が屈んだ瞬間、弱者は恐怖と絶望を滲ませたような、暗い眼を向けたに違いない。

	「……成、鐘、くん…………っ、かはｯ、こひゅっ……」

	ふるふると、震える手で彼の頬を、そっと、触ろうとした。 まるで枯れ木のような、生命力の枯渇した手である。

	「あたた、かい……ホ、ントに、来てくれたんだ……えへへっ すこ、し、やつれた？ちゃんと、ご飯食べてる？」

	「えへへぇ！い、いらないよぉ別にぃ！なるｯ、成鐘くんの その優しい声が聞けただけで…………ボクは十分だからっ」

	そのまま、彼の頬っぺたをぎゅーっと、優しく、優しく つねろうとするだろう。いつの間にか、彼女の眼には 暖かな、柔和な光が宿っていた。 「……信くんがね、いじわるするんだ。こっちに来たら殺すぞーって！ でね、今度 会ったらこらしめてやろうって…………だからさ」

	「す、スポンジでできた刀とか、出せないかな？」

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