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――あの「出来事」が起きて、ぼくは学校から逃げる様に家へ帰った。



誰もいない、暗くて静かな家。



「ただいま」と言っても、
誰も「おかえり」と言ってくれない。



ぼくしか、いない家。

どうしてあぁなってしまったのか。
いくら考えたところでわからない。



あの力はぼくの力なのだろうか？



であれば、またあんな風に誰かを危険な目に遭わせるかもしれない。



どうすればいいのか。
……今はただ涙を流すことしかできない。





ぼくは何なんだろう。





誰でもいい。教えてほしい。





「………誰か、助けて。」

そう思った時だった。



ふと顔を上げると、ぼくの目の前に人魂のようなものがふわふわと浮いている。





逃げても逃げても果てのない苦痛、暗闇。




「あぁ……あなたは」



「こんな辛い思いから、ぼくを救ってくれるんだね」





気が付いた時には、その人魂に手を伸ばしていた。



今すぐ辛い状況から逃げ出せる。



助かる確証なんてないのに、なぜかそう思ってしまった。





なのに。

指が触れた瞬間、人魂は弾丸のように姿を変え
大きな音を立てながら部屋の奥にある花瓶を割った。





それから人魂は、暴れまわるようにいくつか部屋のものを壊し
そのまま窓ガラスを割って外へと消えて行ってしまった。









………助けてくれなかった。















部屋に再び静寂が戻る。




ぼくは立ち上がって、割れた花瓶の破片を拾いあげた。





その鋭くツンと光った破片の先を見つめて、花瓶の元の形をぼんやり思い返す。





そしてぼくは悟った。










破片を拾い集め繋ぎとめたとして、元の状態には戻らない。



直したところでそれは「修繕した何か」に変わる。










壊れてしまったものは、元の普通な状態には戻らないのだ。










そう。










ぼくも同じように、

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▲	瑠奈 「……あっちでは、街風瑠奈、こっちでは、アンジニティの灯火瑠奈。 　余計な心配かけたくなかったから、こういう形を取らせてもらった。 　驚かせてごめんね、でも……嘘は、つきたくないから」 かつてとある相手がしたものと同じ反応だ。冷静に、説明を試みる。

▲	シェリル 「そうですか。ご自身の意志で防衛側をお選びになりましたか。 　……であればもう、わたくしからは何も言うことはございません」 「それと、わたくしの陣営ですが──」

	シェリル 「……安居院さんと同じ、防衛側ですよ」 映像が繋がり、そのように言葉が発された。 「ですからご安心下さい。少なくともあなたとわたくしが争うことはあり得ません」

	シェリル 「しかし……少々気になりましたので"敢えて"お伺いします。 　安居院さんが守りたい『街』とは、『街そのもの』でしょうか？ 　それとも……『そこに住まう人々』なのでしょうか？」

▲	右鞠 「「あぁ、無事なら良いんだけどね―。あんま思いつめすぎないよ―に」 やれやれ、男子三日会わざれば刮目して見よというが。目の前の女子は、1時間でそうなったらしい。いや正確には違うけれど―― 「おーおー、正義感は良いけど。ほんとうに、街を守るの？」 だから少しだけ、いぢわる。 「友達が――”敵”な可能性もあるんだよ？　それでも、守れる？」」

▲	桜子 「お、返信きたきた！そら良かばい。無事で何より！ 　何か色々ようわからん化物ばっかり徘徊しとるけん 　無茶せんと安全なとこに居りよ！」

	桜子 「リリちからも連絡あったし、他にも結構皆来とるけんさ 　あ、メッセージ一括送信しとったみたいやし、知っとるか。 　困った事があったら、誰かに相談するとよ」

	桜子 「……まあ、何人かは。混ざっとったらみたいやし 　そん子らには… 　ちょっと相談とかできる感じでは無かろうけどね」

▲	『よかった──……。 　貴方は、あまり戦いに向いた子ではないと、 　そう、感じていましたから』 通信の向こうのそれは、ほ、っと胸を撫でおろす。 だが、続く質問には息をのんで、言葉を探した。 『……私、は……』 "本当にエナなの──？" 『──"群条エナ"という少女とは、別の存在です』

▲	「じぶ　ん　は　だい　じょ　ぶ」 相変わらずノイズが酷い。 「い　ま　かえ　る　ため　に　きょう　りょ　く　して　くれ　る　ひと　がいる　の で　も　あいに　こな　い　ほう　が　いい　よ きっ　と　いい　きぶ　ん　では　なく　なる　か　ら …ごめ　ん　な　さい」

▲	「どういうことかって？言葉通り、そのままの意味さ。僕はアンジニティの罪人で、今は侵略戦争の尖兵を務めている」 何から話をするか、考えているようだ。 「……カルセドニアは遠い世界の英雄で、僕は彼女に討伐された化物だ。決して彼女本人というわけじゃない。そこは安心して欲しいな」 「僕らは戦争の準備段階として、イバラシティの住人としての仮の姿と記憶を捏造され、密かに街に紛れ込んだ。君の知るカルセドニアは、僕が幾らか引き継いだ彼女の記憶から作られた……んだと思う。僕自身は凛々しく戦う彼女の姿しか知らないから、彼女の日常なんて想像するしかないのだけど」

▲	緋墨 「よかった……！そっちも無事だったか！」 無事に通信が繋がった瞬間、ほっと息をついた。 険しかった表情が和らぎ、ほんのわずかに緊張感が緩まる。 緋墨 「……襲われた……もしかして、あの血の塊みたいな生き物か？ 大丈夫ならいいんだが……怪我はしてないか？」 敵に襲われた。 そう聞いたとき、真っ先に思い出したのはハザマに来てから最初に遭遇した生き物だ。 もしかしたら、違う生き物に襲われた可能性もあるかもしれないけれど。 緋墨 「こっちは協力してくれる人たちと一緒に行動してる。 ……そっちこそ大丈夫か？一緒に行動できる奴が側にいたらいいんだが……」

▲	撮影判定 1d100<=1 -> 91(失敗) シャッター音がどこからか響いてくる、しかし、なにかいるようすはない

▲	ミロスラヴァ 「うん…モモに会えたから」

	「私も、ねるに…みんなに会いたい……けど」 「…すぐには、難しい…かもしれない…」 “彼女”は、皆の前に姿を現すことを望まないかもしれないから。

	「…でも、でもね…寂しかったら…いつでも、声をかけてほしい」 慣れていても、平気であるとは限らない。 そのことは、自分自身がよく知っている。

▲	透 「ねるちゃん元気ー？」 「私私、私だよ。新しいクラスにはもう馴染めた？」

	透 「私もまあそれなりに。前に全部のクラスを見学したことがあってさ」 「クラスの希望を聞かれたときに、最後まで悩んだのが1組と5組だったんだ」

	透 「1組は活動的でフレンドリー、明るくおおらかで優雅なクラス」 「それでも5組にしたのは、ミーラが私を見てくれたから」

	透 「人のご縁ってそういうちょっとしたことだと思う」 「前にねるちゃんが紹介してくれた男の子のお化け、いるでしょ？」

	透 「この世界にいるとね、あの子のことを思い出すんだ」 「ここは昼間の世界とよく似てる。でも何かが決定的に違う」

	透 「あの子も普段、こういう世界にいるのかなって思ったりして…… 今度おもちゃを持っていくから、いっぱい遊ぼうね！って伝えてくれる？」

	透 「お願いね！」

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ねると愉快なオバケたち ENo.1549 ねる

ハザマに生きるもの ハニワ

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あなたのための人形 ENo.530 ▒▜▮▒▓▝

5人の声が響いています。

ねると愉快なオバケたち ENo.1549 ねる

ハザマに生きるもの ダンボールマン

366

145

空めく晩泳魚 ENo.949 ミドリヤマ

ねると愉快なオバケたち ENo.1549 ねる

436

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