初音 「やだやだ絶対いや!」 |
初音 「あ、明日だって……明日、神様の御閨に上がれなんて!」 |
司 「そんなに嫌かぁ?」 |
司 「鵠様は優しくして下さるって」 |
初音 「そんなのわかんないじゃない!」 |
司 「いやわかるよ。一回おれ上がったもん。お閨」 |
初音 「……それでも。神様なんてワケの分からないもの、絶対嫌。 男にも女にもなる神なんて、カタツムリじゃないんだから……」 |
司 「すげえ不敬だぞ、それ」 |
初音 「帰りたい……」 |
司 「……」 |
司 「じゃあさ、言えばいいんじゃね。 言って実家に返してもらえよ」 |
初音 「そんなこと言ったら、お父さんに怒られる…… 私がここにいるの、自慢にしてるの」 『初音がいるからうちは安泰だ』って……私、初音なんて名前じゃないのに!」 |
司 「……あっそ。鵠様から名前を頂いといて、そう言う事言える訳」 |
手を伸ばしたのは腹立たしさからだ。 神に仕える名誉に浴しながら、その寵を欲さない。 欲さなくていい人間がここにいることに、胸の内がざわつく。 こいつは神に相応しくない。 どうしてそんな人間をも、神は愛そうとする。 |
司 「帰りたいんだろ」 |
司 「無理矢理迫られたって言え。お前は実家に戻れて、家族から同情してもらえる」 「あとは適当に、後悔っぽいことしてりゃいい」 |
初音 「…………」 |
司 「別にお前が好きな訳じゃねえからな。 お前みたいなのが、鵠様に仕えるのがいやなだけだ」 |
司 「それとも、鵠様の方がいい?」 |
司 「鵠様。おれはあなたに恥じるような事はしていない」 |
司 「初音はあなたに仕えるつもりがなかった。他も、おれが手を出した者はみんなそうです。 親に言われて、体裁の為に仕える人間が、神に侍るに相応しいわけがない」 「処分は如何様にもお受けいたします。 けれど、もしもまだ、おれをしもべとして置いてくださるのなら 七生を越えても、必ず貴方にお仕え致します」 |
深谷 「ああ、それともう一つ」 |
清 「お前が一人前になった時、私から名前をやりたい。退魔師としての名をな。 だから他の者には、名付けさせるなよ」 |
深谷 「見ろ、清」 |
深谷 「何度見ても変わった地形だよなァ。こんな所を侵略して、本当にイバラシティが手に入るんかね?」 |
清 「そう言われてるから、そうなんでしょう」 |
清 「わたし達にはもう、イバラシティを手に入れるしかないんだよ」 |
深谷 「おれ“達”ね……」 |
清 「何か言いたいことが?」 |
深谷 「…………」 |
清 「何?」 |
深谷 「何じゃねえよ!何でまだそれ連れてんだよ!?」 |
←それ |
清 「何でもなにも、もらったし……祓うのは可哀想だよ」 |
深谷 「犬猫じゃねえんだよ……。 そんなモンについてこられるこっちが可哀想だよ!」 |
←そんなモン |
清 「ひどい事を言うんだね。式神とそんなに変わらないじゃない」 |
清 「この子達にも形代を作ってあげたらと思ったんだけど」 |
深谷 「やめとけやめとけ、それも人間だぞ。……多分」 |
深谷 「あんまり無茶はすんな」 |
清 「だけど深谷、わたしは」 |
深谷 「見ろ清、森が終わる。 こっからはヒノデ区だぜ」 |
『わたしは、妖怪に堕ちたっていい』 |
二人の仮住まい。 アライ区に位置する木造アパート、冬花荘は、三方を大通りに面していて、 日当たりが非常に良かった。 薄いカーテン越しに、夕日が部屋を照らしている。 黄金に染まる窓の前で、清はひとり、和紙の上に筆を走らせていた。 |
絵を描き始めてから暫くが経っているのに、いっこうに満足のいくものが描けない。 描くだけで楽しかったのは始めだけで、 描くこと以外に目的のない試みは迷走を続けている。 |
今、横に置いているのはスマートフォンだ。 道端の菫。川。海。遠くに見えるイバラ守護像。 清は、手本にするために何枚か、あちこちで写真を撮っていた。 それらを手本にしようとしては、上手く行かずに紙を捨て、違う写真を選ぶ。 そんなことを、もう一時間も続けている。 |
写真を選ぶ。 道端に咲いていた菫の花だ。 花は好きだし、祖母もよく描いていたが、花の形は簡単なようで難しい。 墨で描くなら尚更だった。 |
写真を選ぶ。 深谷の知古、冷泉に貰ったチョコレートだ。 甘味そのものよりも、清の為に選んでくれた心遣いが嬉しかった。 箱なら直線で描けると思っても、箱の仕切りと、中のチョコレートが上手く描けない。 チョコレートを黒く塗ると、紙面は真っ黒になる。 |
写真を選ぶ。 どうしてか撮ってしまった、隠し撮りだ。 |
そこで清は筆を置いた。 スマートフォンの画面を消し、机に置く。 好ましいものなら描けるのではと思っていたが、絵は歪むばかり。 それらしく形を取ることすらできない。 |
自分が歪ませているような気がした。 このような描き方をしなければ美しいままなのに、 清が描くから、汚く滲んで汚れていくような気さえする。 形のあるものなど、存在するものなど、描かない方がいいのかもしれない。 思い入れのあるものは、描き始める前は心が沸き立つが、 描き終える度――描くのを諦める度――暗澹たる心地になった。 |
描くという事は、自分の手でそれを汚していくこと。 だから形を作るよりも、白紙を墨で染めているだけの方が心が落ち着く。 買ってきた様々な種類の紙を並べ、墨を点々と落とす。 |
今度は手はするすると動いた。 ただの黒を白紙に乗せて、趣向を凝らして塗り潰していく。 紙の種類、筆の動かし方、墨の濃さで滲み方が変わるのは面白かった。 画材店の店員に、言った言葉に嘘はない。 やる事があるのは楽しい。実行すれば罪悪感が膨らむだけだ。 それは本当に、描きたいという事なのか。 祖母の絵を描く姿を思い浮かべたのは何故で、 壁の絵が羨ましかったのは本当は何故か。 自問しても答えは出ず、だから『描きたいものがわからない』。 |
…………。 |
やがて夜がやってくる。 部屋が暗くなってやっと、清は手を止めた。 塗り潰された紙はどれも、じっとりと墨で湿っている。 それをゴミ箱に入れて、後片付けを始める。 |
某月某日。 四度目の侵略が行われる夜の、一人のアンジニティの記憶だった。 |
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一瞬だけ、放送機器がぶつりと音を立てた。それだけだ。 |
レッド 「……うん?」 不快な音を立てた放送塔を見上げる。 「この街は意味がわからんな。まぁ、使えるものは使っていく主義だが」」 |
そもそも街が動いているのがおかしいのだ。ラジオから謎の音声が垂れ流されようが、スピーカーからノイズが垂れ流されようが、それに比べれば大したことはないだろう。 そう考えて俺は作業に────街の清掃美化に戻る。 |
レッド 「くそっまたガムか……道端ガムマンの死骸が多すぎるぞ! 誰か、掃除をする人は居ないのかーーーーーっ!!」 |
今日も、彼の孤独な戦いは続く。 |
拾ったノートは、誰かの日記のようだ。 かつてここにいたであろう誰かが 『何か』から逃げようとした事が記されている。 |
深谷 「こいつだけは絶対助けてやりたい……か」 |
美しく、青臭い言葉だ。 誰かを救うという響きに傲慢さを感じるようになってから、何年が過ぎたろう。 思案に暮れている間に、プツリとどこかで音がした。 機器の不調だろうか……この『街』に、そんなことがあるのだろうか? |
清 「深谷、いつまで『暇つぶし』をしているの」 |
深谷 「ん?おう?何かあったか?」 |
清 「ハザマの生き物だよ。 もう皆向かってる。わたし達も行こう」 |
深谷 「えー、おれ『ヒーローは遅れてやってくる!』ってやって あのエセヒーローおちょくりてー」 |
清 「大人なんだからちゃんとして。あの子はあんなにしっかりしてるのに……」 |
建物の中を飛ぶ蝶が1頭…また1頭と数を増しているようだ |
モコ 「……」 |
少年はと言えば、そんな蝶たちに特に目をやるでも無く建物の中をきょろきょろと観察していたが、ハザマの住人の姿を確認すると、袖の中から鎖鎌を音も無く下ろした |
モコ 「……」 |
青春ヒーローは人間に戻り隊
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通り雨
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この街に滞在するあなた達の傍らに、気づけばそれは在る。 代わりに持ち物の1つが失われている。 これが何かの"再現"であるのか、漠然とした"必要性"が形を持ったのか。答えはそれの所持者の中にあるだろう。 |
エディアン 「わぁぁ・・・・・ 結構大きいんですねぇ。」 |
エディアン 「あ、ごきげんよう皆さん!いまチナミ湖の周りを歩いてるんですよー!!」 |
エディアン 「・・・・・? あれは・・・??」 |
エディアン 「・・・・・かわいいいいッ!!!! かわいくないですか!!?これッ!!このこたちッ!!!!」 |
エディアン 「ごはん?ごはんが欲しいのかなー?? えっと、でしたら・・・ えーっと・・・・・」 |
ランニングおじさん 「売ってるエサ買え。変なの食わすな。」 |
エディアン 「あ・・・ ・・・えぇ!えぇ!!そうですよぉー!! エサは変なのあげちゃダメですからね!ダメですよー!?」 |
No | アイテム名 | 種類 | 強さ | 効果1 | 効果2 | 効果3 | (素材・食材・消耗の場合は詳細等) |
1 | 不思議な武器 | 武器 | 10 | - | - | - | 【射程1】 |
2 | 不思議な防具 | 防具 | 10 | - | - | - | |
3 | 激情の澱 | 装飾 | 36 | 回復10 | - | - | |
4 | 魂の枷 | 防具 | 33 | 鎮痛10 | - | - | |
5 | ネジ | 素材 | 15 | [武器]混乱10(LV25)[防具]追撃10(LV25)[装飾]貫通10(LV25) | |||
6 | 幽けき祝福 | 武器 | 39 | 回復10 | - | - | 【射程1】 |
7 | うどんがき | 料理 | 33 | 治癒10 | 活力10 | 鎮痛10 | |
8 | 杉 | 素材 | 20 | [武器]疫15(LV30)[防具]舞痺10(LV20)[装飾]加速10(LV10) | |||
9 | 毛 | 素材 | 10 | [武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10) | |||
10 | 毛 | 素材 | 10 | [武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10) |
名称 | LV | 説明 |
命術 | 11 | 生命/復元/水 |
百薬 | 13 | 化学/病毒/医術 |
解析 | 5 | 精確/対策/装置 |
防具 | 29 | 防具作製に影響 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
体当たり (ブレイク) | 6 | 0 | 20 | 敵:攻撃 | |
流鏑馬 (ピンポイント) | 5 | 0 | 20 | 敵:痛撃 | |
早駆け (クイック) | 5 | 0 | 20 | 敵2:攻撃 | |
大八洲の風 (ブラスト) | 5 | 0 | 20 | 敵全:攻撃 | |
憂い祓い (ヒール) | 6 | 0 | 20 | 味傷:HP増 | |
練2 | 不浄の滝 (アクアヒール) | 6 | 0 | 40 | 味傷:HP増+炎上・麻痺防御 |
練2 | 風神の寵愛 (ヒールポーション) | 6 | 0 | 60 | 味傷:HP増 |
神の愛児 (プリディクション) | 5 | 0 | 60 | 味列:AG増(3T) | |
罪業のほとり (ヒーリングスキル) | 6 | 0 | 50 | 自:HL増 | |
黒の嬰児 (ノーマライズ) | 5 | 0 | 100 | 味肉精:HP増+肉体・精神変調減 | |
潮騒鳴り止まず (キュアディジーズ) | 5 | 0 | 70 | 味肉2:HP増&肉体変調減 | |
呪い返し (コロージョン) | 6 | 0 | 70 | 敵貫:腐食 | |
界傾けよ反魂香 (リトルリヴァイブ) | 6 | 0 | 140 | 味傷:復活LV増 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
呪歌 (攻撃) | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AT増 | |
破魔の結界 (防御) | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DF増 | |
神の手の写し (器用) | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DX増 | |
獣の足音 (敏捷) | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AG増 | |
此岸の祝詞 (回復) | 6 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:HL増 | |
四足歩行 (活力) | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MHP増 | |
彼岸の獣 (体力) | 6 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MSP増 | |
滅びの否定 (治癒) | 5 | 5 | 0 | 【自分行動前】自:HP増 | |
傷が塞がる (鎮痛) | 5 | 5 | 0 | 【被攻撃命中後】自:HP増 | |
曲霊四魂の存在証明 (幸運) | 6 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:LK増 | |
清ら水の道 (水特性回復) | 5 | 2 | 0 | 【戦闘開始時】自:水属性スキルのHP増効果に水特性が影響 |
被研究 | カード名/スキル | EP | SP | 説明 |
ハルシ (ブレイク) |
0 | 20 | 敵:攻撃 | |
ここはどこ【縛】 (クリエイト:ケージ) |
0 | 60 | 敵:束縛 | |
「悪い世界」 (レックレスチャージ) |
0 | 80 | 自:HP減+敵全:風痛撃 | |
Assist (パワフルヒール) |
0 | 100 | 味傷:精確攻撃&HP増 |
[深度]スキル名 | [深度]スキル名 | [深度]スキル名 |
[ 2 ]ラッシュ | [ 1 ]ヒールポーション | [ 2 ]オフェンシブ |
[ 3 ]イレイザー | [ 1 ]エナジードレイン |