重犯罪者
ラプリナ・プレスティ
過去に殺人を含めた数々の犯罪により追放された獣人の姿を持つ女性。
能力は、『肉体変化能力』であるのだが、これは他者に対しても程度の差はあるが影響を及ぼすことのできる悍ましいものである。
影響の程度は、対象の反発心に反比例し、接触時間に比例する。
彼女はこの弱点と言える部分についてはその嗜虐的な性格から、対象を攻撃・監禁するなどして抵抗力を奪っている。
追放された後に発見された彼女の『縄張り』では、心身ともに酷い状態で見つかった犠牲者が多くいたという。
逆に、彼女に従順に付き従い爛れた功利を享受する存在も散見され、彼女と同様に追放されたり、或いは彼女以上に厄介な影響を及ぼす例もあったとされる。
*注記1
『彼女』とされているが、変化能力を有する存在に対して本来の性別を特定することは困難である。
ラプリナの場合も、出身から、生まれ、育ち、本来の性別、本来の年齢、本来の種族、本来の外見など一切不明。
本人の気質的に自身の外見を大幅に変えることを嫌っていたという報告があるため、現在の外見と併せ彼女と記載する。
*注記2
追放により彼女が再びこの世に現れることは無いだろうが、第二第三の同ケースが発生しないとも限らない。
現に、現在の能力測定時に肉体の変化能力の有無に関してはかなりの精度を求められているのも彼女の存在が大きい。
*注記3
この文章の許可なき持ち出しを禁ずる。
この文章を彼女の被害者、被害者家族、並びに信奉者等に閲覧させた場合、相応の処分を下す。
〇年〇月 書記官 ■■■
以下追記を禁ず■■
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なにもわかっていない!
なにもわかっていない!!!
ばかめ!
ばかめ!!!
国のはらわたを抉り取るような事をしてさえもお前たちは何もわかっていない!!
あのお方は戻ってこないだろう
それが自然というものだ!
何故なら、あのお方はただ遊んでくださっただけなのだ!
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とある世界、流出した書類およびそれに記された殴り書き