ジュリアンの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「あら」

「そろそろ依代の限界が近いわね。これ以上はアナタの成長に耐えられないということよ。限界に達するとレベルアップできなくなるわ。その前にコンファインに来なさい」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……メッセージの送信ですね。承ります」

「……11件のメールが届いております」

「女の体になると、胸が邪魔でねえ……男の人はこれで喜ぶんだろうか？（ライズにくるりと振り向いて訊ねる）」

「ボクはグラハムならなんでもいい！」

「（いまいち答えになってなかったが、あっさりと）そうなんだ。
共食いというと……鳥肉かな。流石にアヒルは食べたことないけどねえ。というか、ものを食べるようになったのはここに来てからだけど。」

「すごい……この羽根と尻尾でドラゴンって判ったひとって全然いないんだよ！　人型だったなら、念じれば戻るはずだけどなあ。」

「むしろ僕が異端でねえ。僕にも性別はあったけど、なくしちゃったからね。子供は、君が思ってるような方法で生まれてくる訳じゃないよ。レタス畑から生まれてくるんだ。」

「彼らもきっと怖かったのさ。どこのものともつかない誰かが、自分のテリトリーにいるんだもの。」

「ほんと？　中々これが綺麗っていうひと居ないんだあ。ボクもあんまり好きじゃないけど、キライじゃないよ。」

「怖がらせちゃったねえ。彼も悪気はないんだけどねえ（そういって、ムクの体をひょいと抱き上げた）うー、よしよし。」

「…妾の肖像画を描いてくれたのじゃな。喜ばしいぞ（くす）」

「ふむぅ…礼をしたいところじゃが…そうじゃな。お主の銃、鍛えてみる気は無いかぇ？さぁびすしておこう。というか無料じゃ。
最近テンコが手数料を多く設定するせいで、客がおらんのでな（もふもふ）」

「初めて…こんばんは」
（硬直してるジュリアンを不思議そうに、無表情ながら興味深そうに見ている）

（と、ムクの様子を見て）
「みゅ…味しない？美味しくなかった？」
（そんな事をいいながらしゃがみ、ムクの様子を不思議そうに眺めている）

「…ネコ？なーう？　ドジッコカァァッ！！」
（ムクを見ながら無表情のままそう言い放つと、ジュリアンの方に向き直り首を傾げる）
「……ヒト？」

（不思議そうに見つめつつ、生肉をひろったジュリアンを持ち上げて見ようとそっと手を伸ばす）
「料理してもらう？」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」