…………。

そうだね、心がないのに身体だけ気持ちよくっても違うよね。
やっぱり好きな人と一緒だと何してても楽しいし気持ちいいよねっ。

えへへ、すっごい優しいお兄ちゃんだったー。
あんまり厳しくなくて甘々だったかもっ。
でも今思うとお姉さんの言うとおりなのかもだね、ストレスが無いようにーって。

ぼくひきこもり気味だったから、あんまり外出れなかったんだ。
あと修行の関係上、あんまり神殿から離れられなくって。
って機密はだめだよ〜。捕まっちゃうよ？

それよりぼくとおいしいケーキ食べにいこっ。

お姉さんはお姉さん……だねっ、お姉さんはでもお姉さんだと思う〜。
妹みたいな、ってなんか気になるっ。かわいい感じなのかな？

う……できない、かな。
20歳ぐらい上になってたけど、やっぱり普通に友達だよー。

も、もうっ。そんなのでお酒のむとかえっちっ。
油揚げたくさん作ってあげるからそっちにしよっ。

むー……。またからかわれた〜。
結末としては壊れちゃって悲しい感じだけど、お姉さん的にはよかったのかな。
ずーっと同じ場所にいるの、ってすごい大変だよね。

ぼくも最初は絶対むりー、って思ってたんだけど、
人間って、ほんと慣れるもんだね〜。気づいたらできるようになってたよ。

他の人に比べると経験してるのかな……？
師匠にあちこち連れてってもらってるし、そういうのもあるのかも。
歪んだら、きっとリオンとかお姉さんとかが直してくれるって信じてるよ。

う……それはやだね。そんなつもりじゃないのに、そう取られちゃうのはやだ。
でもやっぱりみんなと一緒がいいし、特別じゃない方がいいけど……。
そういうのが好きな人、かぁ。嫌われるのが怖いだけだから、好かれなくても嫌われないようにしたらいいのかな。

ろ、露出狂……とかそういうのは、どうだろ……。
あるのかないのかは自分じゃわからないけど、師匠には変態の素質はある、って言われる……。

そう……なのかな。普通に女の人と付き合ってる人の方が多かった感じあるけどっ。
でも、確かに、その……下を触ったり触られたりにあんまり抵抗はないのはあるかも。

ううっ……。でも、なんだろうね。洗脳術みたいなのなのかな。理由を聞かされては無いのに、なんか納得できるんだ。

害はない……と思う。思うだけでいくのって危険な感じだけど、やっぱり危ない時に絶対に守ってくれるから。

独り立ちしないように……あながちないとは言えない感じ……。

うんっ！ありがとう、お姉さん。
リオンと一緒に助け合って行けたら、大丈夫な気がするよっ。
えへへ、いい報告が出来るといいな。
ううん、絶対いい報告ができると思うよっ。

ええ、私はエルフですよ。そしておっしゃるとおりエルフが嫌いです。
この姿は自分に対する縛りみたいなものですよ。

そういってもらえると幸いです。
私も無駄な殺生は好きではないので。
美味しいお茶と、ケーキでも一緒に食べていた方が幸せですよ。

まあ私はこの子の保護者ですからね。
って痛いですよアリエス君。

涙が上と下から流れてきますねー。上から流れる頃には下は止まっていそうですが。

もー……二人してっ……。えっちっ、変態っ。

日数にして、あと3日。
長いようで短い、この僅かなひとときを。
ツヅミと共に過ごせることを、嬉しく思うよ

……ボクとツヅミの、これほどまでに深い"縁"だもの。
約束を違えることなんて、きっとないさ

あぁ、なるほどね。そういうことだったんだ。
まぁ一つ作業工程が増えるだけで、さほど問題はないよ

……うん。ボクも、残りの日を、ずっとこうしていたい。
ツヅミと共に居られる時間を、少しでも多く得られるように

心配してくれて、ありがとう。
私も誰かに騙されるつもりはありませんが、いつもいつも『騙されないぞ』と思っているわけじゃないですからね。
そういう油断しているときにあっさりと騙される……ということはあると思います。
自分で自分に言い聞かせていることをうっかり忘れることはあっても、ツヅミさんに心配してもらえていることを忘れたりはしませんからね。

ツヅミさんの言葉も忘れないし、今こうして抱き寄せてもらって、頭を撫でていることも忘れたりはしません。
誰かに頭を撫でられるということ自体が随分ひさしぶりな気がして、少し照れくさかったですが、でも、とてもうれしい。

意地に凍りついた心を溶かすのは、強い火種よりも暖かくあり続けられる心、か……
うん、なんとなくわかる気がします。
なんというか、粘り強さ、みたいなものが必要ですよね。
心の表面を熱するだけでなく、内側にまでゆっくりと浸透させるというか。
氷って、そうしないと溶けませんからね。

でも、ええ、しつこさには自信がありますからね。
ちゃんと助けさせてもらいましょう。
人助けも、冒険者の仕事の1つですし、ふふふ。

それとは別に、ツヅミさんがそういう、『心で泣いても顔では笑う』ひとでないと聞いて安心しました。
あなたに何か悲しいことがあって、あなたが泣いていることに気づかないまま過ごす、というようなことがなくて済みそうですから。

魔術師や魔法使いは、例外なくロマンチストですよ。
だって、『魔法』自体、とてもロマンチックなものですからね。

多くを知って、私自身が私を語る、か……
そう言えば、私の苦手なことを思い出しました。
自分のことを、自分から話すことです。

誰かに聞かれれば答えますが、聞かれていないことを自分から話し出す……というのは苦手なんですよね。
ツヅミさんにはだいぶ私のことを話しましたから、ツヅミさんから見たら、もしかしたら意外に感じるかもしれませんが。

うん、とてもおもしろい試みだと思います。
今の私から、未来の私へ。今の私から、未来の誰かへ伝える手紙になるような魔導書か――

……然様か

肚を探る…か。中々面倒なことを。
あまり良い気分ではないが、ひとまずはその言葉を信じさせてもらうとしようか

…残された時間もあまりないからな。
安心しろ。もう札を隠す気はない。
ただありのままに…向かっていくだけさ

…話す機会があれば、全てが終わった時に改めて…な

それじゃあ、はじめましょうか

この戦いの先に、あの組織に鉄槌を与えるモノになるというのなら、私は、勝たなくちゃいけない。
……私の事を頼ってくれるあの子たちの為にも

ふむ。……話し合いで解決すればいいものを。
仕方ないのう。――ほれ、掛かってくるがよい

……大丈夫。必ず勝つから。