烏賊は無事撃退した。
詳しく調べてみなければ分からないが、外的要因による変化が見られる。
何者かによる生体実験の痕跡なのだろうか。

まだ手がかりは掴めていない。
期限は近い。　時間を無駄にはできない。
兎に角今は虱潰しにでも、数を当たった方が早いだろう。

キョンシーは闘技大会に出しているが、向こうで外泊するらしい。
日記を持たせてあるが、契約エンブリオの負傷がこちらに影響するのかどうかが心配だ。
結果はどうでもいいのでそこは問題ではないが。

そう言うと彼は指を軽く二回鳴らす
すると片手には林檎をして彼の背後に巨大な屋敷が出現する

そう言いながら彼はまた指を鳴らすすると背後にあった屋敷は姿を消した

何かに思い当たったかのように彼女が顔を覗きこんでくる。
無抵抗のアピールはしたものの向こうが薙刀を持ったままなので、多少体が強張る。

と、いきなり薙疾が大声を上げる。

人だけでもないのだろうが。
何にせよ時間の中に生きる生き物ならば、と続け。

言えば青年は小さく苦笑した。

そう、ポツリと。

立てば混沌、歩けば無貌、口を開けば冒涜的。
今は特に、それを体現した振る舞いを見せていた