恐怖に心を支配されてはならない




みんなが笑顔になれる社会を目指そう




幸せになりたい




希望は捨てない




絆を大切にしよう




人を救い、守りたい




　１日経ち、肉が爛れた。
　２日経ち、肉が腐り落ちた。
　３日経ち、骨が地に還った。

　与えられた肉体すら蝕む希望は敵でしかない。何故人間は俺を拒む。何故人間は俺を受け入れない。人間が幸せと希望に満ちた言葉を繰り返す度に、俺は朽ちていく。どす黒い何かが意識の奥に溜まっていく。
　人間どもにとって、認識できない俺は無いも同じ。いくら悲痛な断末魔をあげようと、助けてくれと泣き叫びながら懇願しようと、誰の耳にも届かない。誰の目にも映らない。

　誰も俺を見ようとしない。

　幾人もの勇者を葬ってきた俺を、英雄は魔王として切り捨てた。その頃の人間は、まだ俺が見えていた。剣を交えてだが、俺と向き合おうとしていたのだ。
　その英雄すら、もはや俺を認識できない。旅を終え、家庭を持った瞬間からずっと。どれだけ崇高な考えを持つ賢人でも、どれだけ博愛の心を持つ聖人でも、所詮同じだった。

　お前達に俺は見えはしまい。

　ならば、せめて、そこに存在があると分かるように。




「俺を、封印してくれ――」




　絶望の底から這うような声に、神は最期の慈悲をかけた。

　ぱくり　と一口

辛さに困った万已楽は腕を空に向け水での砲撃を行い、
さらにその水に向けて雷球を射出し弾けさせる
雷球の爆発により水が飛び散り、雨のように周囲に降り注いだ


万已楽はその雨を飲み辛さを凌ぐようだ

ぞわ　ぞわ

あんまり心当たりがないと首をかくんと横に傾ける。
思わずネコミミ帽子をペタペタ触れて、腕とか体とかをすーっと眺めたり。

地味に気にしているらしい。

orz

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がっくしと膝をついてリアクションをとっていたが、息を整えると顔を上げる。

何事もなかったかのように脅しから再開した。