βからの短い通信文

君の報告は読ませて貰った。まさか赤字とはな……　取引をした賞金首達も全滅しそうだと……
万が一のときは私もバルバロイとの関係が崩れないように動いてみよう。
君こそ、気落ちしているだろうし、今回は責めることはしない。
不屈の男だと、次の手を考えているとは信じているよ。次のプランが固まったら知らせてくれ。


三日前までは全てが上手く進んでいた筈が、今や、漁夫財団のメルンテーゼ人狩り事業は赤字の危機に陥っている。獲物の発見の失敗続き、ある支出が膨れ上がって、派生する損害も出そうなことに依る。それも一番の原因は私のここ三日続きの失態のせいだ。悔いても悔いても悔み切れない。
赤字が拡大すれば、βさんや私の今後にも関わってしまうのは必至。

また追討ちのように、一気に賞金首達の形勢が悪くなっている。
早過ぎる淘汰が進んだだけだろうが、向こう見ずか、口ばかりの豚が思ったより多かったということだ。
漁夫は豚にならないとはいえ、赤字は我々にとって、何より重たい言葉の一つだ……


一揆衆最高の殺意よ、BKB頼む……

できるだけ他人に触れてほしくないみたいである。それ以上のことは話すことはなかった。