［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

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　　　　　　　　オワリシティ　一之宮家薬屋、店舗1F

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　薄暗く、古書の匂いと薬品の匂いが漂う埃っぽい店内。

「お努めご苦労さま。
　長い間ありがとね、九十九ちゃん」



「もう……本当に夕姉さまったら人使いが荒いんですから！」

　九十九と呼ばれた女性は唇を尖らせる。


　十神十の母親である十神九十九は、一年と半年を島の外で過ごしていた。
　というのも、十神十が異常者に追い掛け回されて異能を暴走させた事件があってから
　ずっとその後始末に追われていたからだ。

「子供のためとはいえ、その子供から引き離して悪かったね。
　まぁおかげさまでこっちもいろいろ片付いた。
　……そうそう、丁度約束の薬もできたから持っていきなさいな」

　机の上に注射器が置かれる。

「あたしの血十二年分、濃縮還元100%の特効薬だ。
　そいつを打てば外部からの異能干渉を二度と受けない体になる。
　本当にそれを子供さんに使うのかい？
　治癒の異能すら無効化しちまうんだよ。
　ま、よく考えて使いなさい」

　九十九はそれを手に取ると頭を下げた。

「……それでも、現状よりはずっと良いはずです。
　もうあの子をあんな目に合わせたくありませんから」

　しかし頭を下げながらも、九十九は違和感を抱いていた。
　──十なら、彼女の血で作ったサングラスがあれば事足りるはず。
　何故私はわざわざこのような薬を彼女に依頼したのだろう。

「おや、また忘れたのかい？　息子さんのこと」

「……息子？」

「そ、息子。九十九ちゃんがそれを欲しがった理由。
　言ったでしょ、あの子は何らかの異能干渉を受けてる。
　だから薬を売ってくれ。……あぁ仕方ないか、そういう異能みたいだし」

「あの、先程から一体……」

　困惑する九十九に、夕はちょいちょいと手招きをする。
　そして──自らの指先をナイフで切り、九十九の口に突っ込んだ。

「～～～～！？　　なっ、なにを──……あ、」

「ほぅら、思い出したでしょ」

　夕の血が口に入った瞬間、記憶が明瞭になる。
　十神九十九に干渉していた異能が、掻き消される。

　十神∞。∞と書いて、インフィニティ。

　私の、もう一人の子供。

「……嘘。また、忘れてしまったの……？
　自分の子供を……！！」

　激しいショックを受けるが、これももう何度目か。
　忘れるたびに思い出して、自責の念に潰されそうになる。

「そういう異能だもの、仕方ない。
　その効果からその……あー……いんふぃに？てぃ？くん？を守りたいからって
　あたしに頼んだんじゃないのさ」

　──そうだ。私はそのために一年以上も対価を払い続けた。
　怪我をした夫と寂しがり屋の娘を置いてきてまで。

「……次はいつまで覚えていられるでしょうか」

「さぁね。でも──あたしが思うに、そろそろいんふぃにてぃくんも
　アッチに馴染んできたと思うのよさ。……イバラシティの理にね。
　多分オワリの地から離れて一年以上経ってるし。
　異能の効きも雑になってるはずだよ。だから多分、今回は長く記憶してられる。
　勘だけどね」

「……そう、ですか」

「気を付けなさいな。オワリの異能使いは厄介だよ」

「はい。……ありがとうございます、夕姉さん」

「ん～、いいよいいよ。じゃ、十ちゃんにもよろしくネ」

「ええ。それでは──あら？」

　店を出ようとすると、丁度入れ違いで初老の男が顔を出した。


「……お、九十九さんじゃあないですか。お久しぶりですねぇ」

　不器用な笑顔で、手を上げて愛想よく笑いかける男性。
　九十九もにこやかに会釈を返した。

「伯父様！　お久しぶりです、お元気でした？」

「ハハ、元気ですよ。ついこの間お宅のお子さんに質問攻めにあいましたがね……
　いやァ、嫌われたモンですわ」

「す、すみませんうちの十が……
　って、質問攻め？　あの、それって……」

「あぁ、また例の与太話だ。アンジがどうとかのな。
　多感だねェ、高校生……」

「……す、すす、すみませっ……」

　この伯父は十神十が襲われた事件に直接関与していない。
　どこで恨みを買ったのか、伯父の顔をコピーした人間が事件を起こした、らしい。ということになっている。
　『おかげで姪の子の視線が絶対零度だ』とは本人の談。

「構わねェよ、俺ァそういうのには慣れてるからな……
　というわけでただいま戻りましたよ夕さんや」

「はぁい、おかえりなさいおムツちゃん♥」

「あのなァ……その呼び方はやめてくれ……」

　仲睦まじく笑い合う姿に思わず九十九は吹き出してしまう。
　──早く帰って、私も零さんとデートしようかしら。

「フフ、お邪魔してしまうのもいけませんしそろそろおいとましますね～♥」

「や～んよくできた姪～♥　気を付けてお帰りよ～♥」

「おっ、お前らなァ……」

　こうして、十神九十九は薬を持ってイバラシティへと帰還する。
　久し振りに夫と子供の顔を見られると心躍らせながら。
　ひとり彷徨っているであろう、もう一人の子供を今度こそ忘れまいと強く想いながら。

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　その頃十神十は学祭ラッシュを超エンジョイしていた。楽しかったね！

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ENo.99 ウォン とのやりとり


ENo.219 ステバ とのやりとり


ENo.377 火花 とのやりとり


ENo.403 絶望の神器 とのやりとり


ENo.422 竜人王ウルガレス とのやりとり


ENo.465 アヤシバ とのやりとり


ENo.501 カナリア とのやりとり


ENo.897 ＿＿＿＿＿ とのやりとり


ENo.1278 レイジ とのやりとり

特に何もしませんでした。

変化LV を 5 UP！（LV10⇒15、-5CP）

らうらさん(793) とカードを交換しました！

ほけん （タイトロープ）


ブラッドレイン を研究しました！（深度0⇒1）
ブラッドレイン を研究しました！（深度1⇒2）
ブラッドレイン を研究しました！（深度2⇒3）

アブソーブ を習得！
ウィザー を習得！
ディクリースアイズ を習得！
イクステンション を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

十月(513) は ふきのとう を入手！
レウ・コンアス(664) は 百日紅 を入手！
ユセ(697) は 空木 を入手！
ヤチノカイナ(718) は 空木 を入手！
十月(513) は 爪+3 を入手！
レウ・コンアス(664) は 爪 を入手！
ユセ(697) は 立派な羽 を入手！
レウ・コンアス(664) は とげとげ を入手！

リュウジン区 C-15（森林）に移動！（体調15⇒14）
リュウジン区 C-16（草原）に移動！（体調14⇒13）
リュウジン区 C-17（チェックポイント）に移動！（体調13⇒12）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 十月(513) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

MISSION!!
リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》 が発生！
　　 - 十月(513) が経由した リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》
　　 - レウ・コンアス(664) が経由した リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》
　　 - ユセ(697) が経由した リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》
　　 - ヤチノカイナ(718) が経由した リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［192 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［393 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［295 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［214 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［150 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［72 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［131 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［121 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［151 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［46 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［3 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　

　

　




　




　



　




　

　

　




　

　

　




　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！