［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　おれが図書館から帰ってきたその日、先生にお客さんが訪れていたその日。
　先生は初めて、晩御飯を食べ終わった後もリビングに居た。
　部屋に籠って出てこなくなることもなく、いつものようにおれと会話を交わしていた。
　いつもの日常に戻るのが、いつもよりも少しだけ早かった。
　それだけのことが、後になって考えてみればおかしかったのかもしれない。


XVI. 日々は緩やかに形を変えて


　ちゃんと確認したわけではないのであくまでも憶測なのだが、先生には恋人ができたのだとおれは思っている。
　薄々なんとなく、そうなのかなと思うことは幾度かあったが、確信を得たのは先生が誕生日の日に出かけ先から帰ってきたときのことだ。
　元々デートに行くと言っていたからその時点でも首を傾げていたものの、先生の性格を考えるとただの友人と出かけることもデートと口にしそうだったので、それだけではそちらの可能性を拭うこともできなかった。
　けれど帰ってきた先生が嬉しそうに触れていた見慣れない鮮やかな紫のピアスと、それから身に纏っていた知らない匂いに気が付いたときに、やっぱり相手は恋人なのだろうと確信に至った。
　あとそれから──いや、あれは見なかったことにしたんだった。おれは何も見なかった。

　とにもかくにも、先生に大切な人ができるのはおれにとっては素直に喜ばしいことだ。
　あの日帰ってきた先生を見た彼女も、いつもよりご機嫌だったので同じように嬉しかったのだと思う。
　いつかおれも家を出るし、既にこの世に居ない彼女が先生に直接できることは何もない。
　先の未来を考える度に一人にするのが不安だったから、気にかけてくれる人が居るというだけで安心するというものだ。

　時折零す名前を聞いたときに思い浮かんだのは一度だけ病院で見えたことのある男の人の姿だったけれど、別に恋人の性別が同性だろうが異性だろうが些末なことだろう。
　子供ができるできないとかはあると思うけれど、あくまでそういうのも二人の問題なのであっておれが考えることじゃないし。
　お互いが大切なら、それで十分だと思う。

　最近お酒だとか煙草が控えめになったのもその影響なのだろうし、無駄に夜更かししてパソコン前に座ることが少なくなったのも多分そう。
　おれが口にしたところで中々聞いてくれない点を改善してくれたことも有難いので、いつかお礼を言わなければいけない気もしている。
　彼が働いているのは先生がオルゴールを買ってきたお店で、たしかツクナミにあるんだっけ、ならいつか学校帰りに寄れるかな、などと。
　スーパーの袋をしっかり抱えながらも、マンション内の廊下をぼんやりと歩いていたときだ。


　馴染みのない声だった。鈴を転がしたかのような可憐な少女の声。
　思考を断ち切って慌ててそちらへと顔を向ける。背丈はおれと同じぐらいだなということは分かったけれど、深く被った鍔の広い帽子にサングラスといった顔を見せない徹底振りで誰なのかは分からない。
　一言だけの挨拶を済ませると立ち止まることもなくすれ違っていき、おれだけ一人足を止めてその後ろ姿を見送った。

　驚いていたのは確かだった。
　というのもこの廊下で人とすれ違うことがまず珍しい。
　富裕層向けのタワーマンションであることから一つの階にある部屋が非常に少ないというのもあるけれど、全く見かけないのでおれたち以外この階には誰も住んでないんじゃないかと疑っていたところだ。ロビーやエレベーターでは他の住人の姿も見かけるが。

　誰だったのだろうと考えながら、大切なキーケースから鍵を取り出して家の扉を開ける。
　今日は火曜日で、靴も置いてあるから先生は家に居るのだろう。出迎えてくれた彼女にちいさくただいまを告げてから、リビングへと顔を出す。
　予想通り先生は家に居た。ただいつも座っているソファではなくて、ベランダの窓の前、こちらに背を向けて立っている。


　考え事でもしていたのか、声をかければそこでようやくおれに気が付いた様子で振り返った。
　

　先生も誰だかは知らないようで、首を傾げている。
　それからふともう一度窓の外に視線を向けたのちに、おれを見下ろした。


　そんないつもと変わらない会話を交わした、数時間後。
　出掛けた先のショッピングモールで、まだ暑い日が続いているというのに先生は黒い革手袋を買った。
　理由を聞けばUV対策などと適当にはぐらかされてしまったけれど、その日を境に先生は外出時には必ずそれを身に着けている。

　あとそれから、変わったことといえばもう一つ。
　あれほど人を抱き枕にしていた先生が、頑なに一人で眠るようになった。
　「もう一人で眠れるから」と笑って伝えられた理由をそのときには掴めなくて、おれが全部を知ったのはまだもう少し、先の話。

ENo.147 ヨシノ とのやりとり


ENo.490 雛 とのやりとり


ENo.585 《マリア》 とのやりとり

一海(853) に ItemNo.27 公孫樹 を手渡ししました。

幻術LV を 15 DOWN。（LV20⇒5、+15CP、-15FP）
響鳴LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
解析LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）

武術LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
命術LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
百薬LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
防具LV を 5 UP！（LV90⇒95、-5CP）

一海(853) により ItemNo.9 緑星石 から装飾『カカの眼』を作製してもらいました！
　⇒ カカの眼／装飾：強さ315／［効果1］敏捷25 ［効果2］－ ［効果3］－

一海(853) の持つ ItemNo.25 公孫樹 から法衣『絽織紫色蜀江銀杏』を作製しました！
万智花(1159) の持つ ItemNo.40 公孫樹 から防具『イチョウ色のエプロン』を作製しました！
ヒシュ(1202) の持つ ItemNo.13 公孫樹 から防具『スタートレイル』を作製しました！

万智花(1159) により ItemNo.26 方解石 から射程3の武器『ソールモマン』を作製してもらいました！
　⇒ ソールモマン／武器：強さ367／［効果1］回復30 ［効果2］－ ［効果3］－【射程3】

ヒシュ(1202) により ItemNo.26 ソールモマン に ItemNo.19 石英 を付加してもらいました！
　⇒ ソールモマン／武器：強さ367／［効果1］回復30 ［効果2］光纏10 ［効果3］－【射程3】

七夏(12) とカードを交換しました！

ディスカード・トレース （スヴィニール）


ヴァンピール を研究しました！（深度0⇒1）
ヴァンピール を研究しました！（深度1⇒2）
ヴァンピール を研究しました！（深度2⇒3）

フィアスファング を習得！
ヴァンピール を習得！
グレイブシンプトム を習得！
☆怪力乱神 を習得！
☆水霊力 を習得！
☆四百四病 を習得！
☆荒療治 を習得！
☆コンターギオ を習得！
☆応病与薬 を習得！
☆重鎧作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが14増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

一海(853) は 火焔茸 を入手！
斎(1033) は 火焔茸 を入手！
万智花(1159) は 柿 を入手！
ヒシュ(1202) は 火焔茸 を入手！
斎(1033) は ぬめぬめ を入手！
一海(853) は 枝豆 を入手！
万智花(1159) は とげとげ を入手！
斎(1033) は 羽 を入手！
斎(1033) は 羽 を入手！

万智花(1159) に移動を委ねました。

リュウジン区 G-5（森林）に移動！（体調15⇒14）
リュウジン区 H-5（森林）に移動！（体調14⇒13）
リュウジン区 I-5（森林）に移動！（体調13⇒12）
リュウジン区 J-5（森林）に移動！（体調12⇒11）
リュウジン区 K-5（森林）に移動！（体調11⇒10）

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――