［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　因幡うさ子は、卯島渉とは異なる姿だ。
　容姿は言わずもがな、声もその身に宿す力も可能性も、俺とは何もかも違っている。そうなれば、俺が因幡うさ子の在り方を変えるのもまた必然だった。


　俺は、卯島渉を嫌っているのだ。
　他の人間にあるものが無くて、捻くれ者の意気地無しで、自分より弱い誰かを心のどこかで探している。おまけに行き着いた果てが悪人というのだから、こんな自分を受け入れる方が困難な話だ。
　因幡うさ子という在り方は、その自分から解き放たれる瞬間だった。
　因幡うさ子は、すっかり諦めていた正義の味方で、俺より強く、俺より優しく、身分も気にせず俺より広く手を差し伸べられる存在だ。堂々と胸を張って、天の下で守りたいもののために戦う。
　そうなれる。そう在れる。だから、それを選んだ。
　力を貸してくれた鰐淵さんが俺のそんな貧しい心をどこまで知って誘いをかけたのかは知らないし、教えてはくれない。どんなつもりで悪人を正義の味方にしたのかも。けど、意図は探れずとも求める結果が互いに一致しているので文句は無かった。
　しかし素人にプロの秘密道具を貸しても突然プロにはなれないように、俺が演じる因幡うさ子というキャラクターは不完全だった。
　咄嗟の事態には対応出来ず、動きは無様で何ができるか把握しきれていない。ただ見た目がちょっと可愛くすばしこいだけの少女。これでは駄目だ。これでは、莉稲の世界を守れない。侵略者達に対抗できない。
　俺はもっと、因幡うさ子を極めならなければならない。
　俺が俺のままでは──演じる人間が強くならなければ、彼女の強さは本物にならない。だから俺は、因幡うさ子に相応しい強さを求めた。因幡うさ子が、卯島渉でなくなるために。


　──そうして、時は侵略戦争のハザマ。
　イバラシティで月日を過ごした俺の記憶が流れ込む。“あちら”の俺は珍しく、因幡うさ子に変身して悪と呼べる存在と戦っていた。
　因幡うさ子は時々、“平和を脅かす危機”と対峙して正面から戦う。それは大抵悪の秘密結社のような大層なものではなくて、吹っ掛けられた喧嘩だとか襲いかかって来た不審者といったトラブルの類だ。今回も不審者と言えば不審者のようなのだが、明確に悪と呼べることがある。
　相手は嘗てその場に居合わせた人間の恐怖を煽り、何より莉稲の笑顔を曇らせた怪人だった。莉稲がまた同じ目に遭うかもしれない。戦う理由としては十分だった。
　だから“あちら”の俺は、因幡うさ子としてその悪と戦うことを選んだ。誰に感謝されなくとも、自分の正体が棚上げされた悪だとしても、たとえ敵わないとしても、退いて良い理由にはならない。そのような信念を胸に宿して、驚くべきことに腰抜けの俺でも相手を敵と見なして立ち向かったのだ。
　今回得たイバラシティの記憶と合わせて、こうした場数を重ねる内に少しだけ掴めるものがあった。
　俺が因幡うさ子になっている間、基本的には鰐淵さんもできることを教えてくれないし、力の使い方は右も左もわからない。
　ただ、覚悟を決めた時だけ、自然と力の使い方がわかる。
　“あちら”でのうさ子は、それだけの覚悟を得るに至った。それだけの戦いに臨んで、力を発揮した。
　なら、“こちら”のうさ子がへたれるなんてのは論外だ。異能が強化されている世界なら尚更。たとえ勝算が見えずとも戦う。結果が伴わないとしても逃げない。今こそ覚悟を決める時だ。因幡うさ子なら、それができる。
　因幡うさ子は、俺が描く俺のヒーローだ。
　だから、強敵ばかりのこの世界でも決して折れまいと誓いを立てた。たとえ敵わないとしても、心だけは。
　これは、守り抜くための力なのだから。
　莉稲に安寧を与えるために、俺は強くなる。悪に転がり堕ちた卯島渉でない限り、力強く立ち続ける。
　俺もまた、因幡うさ子に救われているのだ。

ENo.541 マテバ とのやりとり


ENo.545 東堂玄樹 とのやりとり


ENo.719 ケムルス とのやりとり


ENo.868 伊予島 とのやりとり


ENo.1033 斎 とのやりとり

ケムルス(719) から 燐灰石 を受け取りました。

響鳴LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）
百薬LV を 5 DOWN。（LV10⇒5、+5CP、-5FP）

魔術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
命術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
幻術LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
防具LV を 5 UP！（LV90⇒95、-5CP）

ItemNo.27 車前草 から防具『ほわっほわ襟巻き』を作製しました！
　⇒ ほわっほわ襟巻き／防具：強さ262／［効果1］復活20 ［効果2］－ ［効果3］－


ケムルス(719) により ItemNo.27 ほわっほわ襟巻き に ItemNo.12 燐灰石 を付加してもらいました！
　⇒ ほわっほわ襟巻き／防具：強さ262／［効果1］復活20 ［効果2］奪命20 ［効果3］－

煉(661) とカードを交換しました！

【勝利の意思】羅刹鬼人レンゴク （ディビジョン）


デスブロウ を研究しました！（深度0⇒1）
デスブロウ を研究しました！（深度1⇒2）
デスブロウ を研究しました！（深度2⇒3）

☆火霊力 を習得！
☆水霊力 を習得！
☆光霊力 を習得！
☆火特性回復 を習得！
☆紫電一閃 を習得！
☆蜃気楼 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが12増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

うさ子(266) は コベリン を入手！
ナキドリ(516) は 方解石 を入手！
ケムルス(719) は 方解石 を入手！
サキ(768) は コベリン を入手！
サキ(768) は 不思議な布 を入手！
うさ子(266) は 吸い殻 を入手！
サキ(768) は ビーフ を入手！
ケムルス(719) は 毒牙 を入手！
うさ子(266) は ビーフ を入手！
ケムルス(719) は 毛 を入手！
うさ子(266) は 爪 を入手！
ナキドリ(516) は ビーフ を入手！

ウシ区 C-19（草原）に移動！（体調10⇒9）
ウシ区 D-19（草原）に移動！（体調9⇒8）
ウシ区 E-19（チェックポイント）に移動！（体調8⇒7）
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - うさ子(266) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

MISSION!!
ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》 が発生！
　　 - うさ子(266) が経由した ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》
　　 - ナキドリ(516) が経由した ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》
　　 - ケムルス(719) が経由した ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》
　　 - サキ(768) が経由した ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）