［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　ある時、上司に尋ねられたことがある。運命と必然について。
　科学を愛し、論理を好む上司がそんなロマンチストだったとは知らなかった。冗談交じりにそう答えると、彼女はばつが悪そうに笑った。
　他の言葉を待つような眼差しに耐えかねて、持論を説いた。「偶然も起こってしまえば必然と言えるし、必然も後から見れば偶然だったと言える。必然と偶然に違いはない。全部をひっくるめて運命と呼ぶなら話は別ですが」と。
　その言葉に満足したのか、彼女は目を細めて微笑んだ。なるほど、と前置きして。

「もし、運命があるとして」

「今この瞬間が、運命で定められたものなのか。それとも逆らった結果なのか」

「どっちだと思うかしら？」

「運命の分岐点がどこだったのかなんて、誰にも分からないわ。二週目でもあれば、話は別かもしれないけれど」




「作戦は成功、合流も完了、首尾は上々、気分は高揚といったところかしら」

　何故か流暢に押韻する上司の姿とは対照的に、そこまで素直に喜べずにいた。自分以外全員女性という環境で疲弊した精神のせいもある。年齢が自分の半分くらいの世代と会話するのは信じられないほどに消耗が激しかった。作戦、合流、首尾と成果の一つ一つを指折りしながら数える上司の姿を複雑そうに眺め、嘆息しつつ同意する。

「確かに、得たものは大きかったです。結果的には……ですけど」
「まぁ想定外な練習試合のオーダーもあったけれど、いい機会だったわ。……実際に手合わせしてみて、わかったこともあったような気もするしね」

　簡単な確認と報告が終わると、上司の声のトーンが変わったことに気づく。先刻まで弄っていた端末から顔を上げた彼女の表情は、仕事の時のそれだった。やや緊張が強いだろうか。彼女に応えるべく、いつになく真剣な表情を作って向き直る。

「……話してなかったことがある。意図的に伏せていた、とも言えるわ。拠点の解放も成功してひと段落した今、伝えよう……伝えたいと思うのだけれども聞いてもらえるかしら」
「前に言ったか忘れましたが、僕は見えないものは””無いもの””として扱ってます。耳に届かない陰口とか、社会の闇に潜む癒着とか──伏せられた話とか。だから、聞けば””あるもの””になっちゃいますが……」

　呼吸を整えるかのように、あるいは踏み切りのタイミングを計るかのように丁寧な助走をつけ、引き返せない一歩を踏み出そうとしている、そんな上司の覚悟を受け入れる。今まで伏せていたカードを切る。それは信用の証だ。秘密の暴露は、それを受け入れてくれる相手に対してのみ行われる。そう思ってもらえたことが、今は素直に嬉しかった。

「まあ、大丈夫ですよ。隠し事の一つ二つ、誰にでもありますしね。それに僕は、茅芽さんの信用は絶対に裏切りません。どんな話であっても、どんなことがあっても」

　言葉に嘘はない。大丈夫、信用を裏切らない、どんな話であっても。そして、誰にでも隠し事はある。
　無論それは、自分も例外ではないのだから。




「……また知り合いと戦うの？」

「……呪われてんのか？」

「そう、再びね。……そちらの背の高い御方、貴方とうちの助手とをなるべく戦わせたくないのだけれども……そうね、もう手遅れね」

　また、だ。言い換えるならば再びである。二度あることは三度あるともいうが、三度目があるかどうかはともかく、これが二度目であることに疑いの余地はない。
　目の前の男と女、特に男。アフレイド・レイジ。公益財団法人『アフレイド・ザ・ビハインド』の代表を務める彼のことを知らぬイバラシティ住民は居ないだろう。背後に気を付けることは人口密度高水準を誇る都市住民にとって生命線である。人混みを歩く際、電車に乗る際、車を運転する際、常に背後には気を付けるべきだ。自身も彼の元で背後について学んだことがあり、背後の重要性は常に意識して生活している。
　だからこそだ。前に一度戦った時は、敵対陣営であることに困惑し、本調子を出すことが出来なかった。辛くも勝利出来たのは、他ならぬ上司の助力あってのことだ。上司の言葉はそんな自分を気遣ってのことだろう。
　とまれ、二度目なのだから同じ轍を踏むわけにはいかない。気を抜き、手を抜き、息を抜いて勝てる相手ではないことは身をもって理解している。
　”””時はアドなり”””とは有名なアドバンテージことわざの一つだ。最初から全力を出す。異能を行使う。勝つためには、リスクを冒すしかない。《有有有利有利有利》は直感を強化する。強化しない理由はなかった──強大な敵を相手に、このまま戦うわけにはいかないのだから。どんなリスクが眠っているとしても、使わない選択肢はない。

　直感は、囁かない。

ENo.831 Dr.笹子 とのやりとり

ItemNo.23 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（21⇒22）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

時空LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）

ItemNo.1 不思議な武器 に ItemNo.4 安物のスマートウォッチ を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 3 5 2 = 10 ］不発！
　⇒ 駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)／特殊アイテム

オニキス(301) の持つ ItemNo.13 毛 に ItemNo.14 毛 を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 3 6 6 = 15 ］不発！

ItemNo.3 安物のスマートウォッチ2 に ItemNo.11 駄石 を付加しました！
　⇒ 安物のスマートウォッチ2／装飾：強さ130／［効果1］体力15 ［効果2］幸運10 ［効果3］－


カナリア(501) とカードを交換しました！

サモン：イエローマッチョ （パワフルヒール）


スヴィニール を研究しました！（深度0⇒1）
ビッグウェイブ を研究しました！（深度0⇒1）
コンフィデンス を研究しました！（深度0⇒1）

エアスラッシュ を習得！
衝撃波 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

偽黒初(77) は 頭蓋骨 を入手！
Dr.笹子(831) は 頭蓋骨 を入手！
偽黒初(77) は 腐肉 を入手！
偽黒初(77) は どろどろ を入手！

現在のパーティから離脱しました！

マガサ区 A-14（沼地）に移動！（体調22⇒21）
マガサ区 A-15（沼地）に移動！（体調21⇒20）
マガサ区 B-15（草原）に移動！（体調20⇒19）
マガサ区 B-16（草原）に移動！（体調19⇒18）
マガサ区 B-17（森林）に移動！（体調18⇒17）

Dr.笹子(831) をパーティに勧誘しました！
麺屋の龍人(1595) をパーティに勧誘しました！
MISSION!!
マガサ区 C-15：やきもの小路 が発生！
　　 - 偽黒初(77) が経由した マガサ区 C-15：やきもの小路
　　 - Dr.笹子(831) が経由した マガサ区 C-15：やきもの小路
　　 - 麺屋の龍人(1595) が経由した マガサ区 C-15：やきもの小路

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

マガサ区の名所、やきもの小路･･･のはずの場所。

店舗らしき影は見当たらず、ただただ瓦礫しかない。

　

　

　

そんななか動く、ひとつの影。

　



フクロウ･････のようだが、よく見ると焼き物であることがわかる。

　





不思議なフクロウが自己紹介をする。

　

　





ユーカラが指し示す方向から、何かが押し寄せてくる･･･




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）