［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　今日は改めて、一緒に暮らしているわたしのおばあちゃんの話をします。

　おばあちゃんは、おかあさんの側のおばあちゃんで、名前は中曾根 モ津と言います。
　カタカナと漢字が混ざった珍しい名前で、おばあちゃんも、自分と同じ名前の人は見たことが無いと言ってました。
　うーん、でもおかあさんのお友達にも「あゆ美」さんとか「よし江」さんがいるみたいだから、わたしたちに近い年齢の人からすると、そういうカンジの名前になるのかしら……？

　おばあちゃんは、わたしが産まれるずっと前から、おうちで絵の教室を開いていました。
　おじいちゃんが亡くなった後は、元々の教室だった部屋以外もおうちを改装して、一階はまるまる子どもの絵本の美術館にしてしまいました。
　おばあちゃんは、子どもたちには読みやすいように、全部名前をカタカナで書いた「モヅ」と名乗っていて、近所の子たちもおばあちゃんをモヅばあと呼んでいます。
　おうちが美術館になる前から絵の教室に通っていた人の中には、今ではおじさん、おばさんの人も、おばあちゃんをモヅばあと呼んだりもしています。
　実はうちのおとうさんも、おかあさんと知り合ったきっかけはおばあちゃんの絵教室なの！
　おとうさんが学生の頃、おばあちゃんのところに絵を習いに通っていたことがあるんですって。
　だから、おとうさんとおばあちゃんもとっても仲良しなのよ！

　そしてそしてっ、おばあちゃんはおとうさんだけでなく、わたしの絵のお師匠様でもありますっ！
　昔は絵本作家もしていたおばあちゃん。
　わたしが将来、絵本の作家になりたい！　って夢を持つようになったのは、おばあちゃんがわたしの憧れの人だったから。
　初めておばあちゃんに夢を打ち明けたとき、おばあちゃんは優しく背中を押してくれて、……そして、結構厳しくなりました。おばあちゃんはプロだったからこそ、生半可なキモチと技術じゃやっていけないことを、わたしに教えてくれるようになったんです。
　わたしもそれを分かっているから、おばあちゃんをキライになったりすることなんてありませんでした。
　小学生の頃から、二人で一緒にデッサンやクロッキーをしたり、教室に来ている子も混ぜて、みんなで講評会をするようになりました。

　そんなことが続いた小学五年生の頃、わたしはおばあちゃんに、「どうして作家をやめちゃったの？」と訪ねてみました。
　おばあちゃんはプロを辞めてからも、わたしのためにオリジナルの絵本を沢山描いてくれたりしていましたが、「輪島 モ津」……、おばあちゃんが旧姓の頃からそのまま使っている名前の絵本作家として本を出したのは、おかあさんが生まれてきて、少し経ってから出版した一冊で最後でした。
　おばあちゃんはちょっと難しそうな顔をしてから、「ノジコももうすぐ中学生になるから、小学生のときより、ちょっとだけ難しいレッスンをしようかね」と言って、昔話を教えてくれました。

　前にもお話したとおり、おばあちゃんとわたしは全く同じ異能の持ち主です。
　家系で異能の特徴が強く出る家族では、そんなに珍しいワケでもない話です。
　おばあちゃんも、嬉しくて楽しくてドキドキすると、あたりがぼーんと爆発したり、電気がバチバチ出てくるような異能を持っています。ついでに、わたしと同じくらい背もちっちゃいです。わたしたちの異能は、わたしたちが起きていても寝ていても、どんどんエネルギーを使ってしまうので、体が育つ分にあんまり栄養が回されない体質なんだそうです。こんなに……、牛乳いっぱい飲んでるのにっ……！！
　でもわたしは、おばあちゃんの周りで何かが爆発している様子を、十六歳になった今でもほとんど見たことがありません。
　おばあちゃんは、お喋りか静かかっていうと静かな人だと思うケド、でも別に、いつでもあんにゅいで、楽しいことが一つもない……ってカンジの人でもないのに……。
　そして、おばあちゃんのお話は、そのことと、絵本についてのお話でした。

　おばあちゃんが子どもの頃は、わたしとおんなじで、いっつも異能が顔を出していたそうです。
　嬉しいことがあれば炎や電気が出てくるのに、世界ってすっごく楽しいことばっかり！
　そんなのやっぱり、おさえる方がムリってものよね！　ぷんぷん！
　わたしは日凪に通うことで、学校の中では異能を抑えられる仕組みの中で暮らせているけど、おばあちゃんの時代はそうもいきません。どの学校に通うかを選ぶ以前に、女の子は義務教育まで終わったらそのまま家の手伝い……ということもまだまだ多い時代だったそうです。
　苦肉の策として、子どもの頃のおばあちゃんは沢山風車を持ち歩いたりしていたみたいです。わたしたちの周りで爆発が起きてしまうのは、エネルギーを流し込む場所がないから。それをきっと、おばあちゃんもなんとなく分かっていたのね。
　でも、そんなおばあちゃんの姿をからかう子もいたり、おうちの手伝いは他の兄弟より満足にできなかったりで……、若い頃のおばあちゃんは、一人で塞ぎ込むことも多かったそうです。
　そして、そんなときに出会ったのが絵を描くことでした。
　お絵描きは一人でできて、ノートにどんな夢物語を描いても、パタンと閉じてしまえば誰にも見つからず、怒られることもありません。
　そしておばあちゃんは、楽しいことや素敵なことを思いついては、描いて描いて、いっぱい描いて、気づけば絵本作家になっていました。

　昔のことをキラキラ話すおばあちゃんの顔、わたしもよーく覚えています。
　まるでおばあちゃんが、わたしと同い年の女の子に戻ったみたいに、わくわく、キラキラ、自分のことを話す瞬間。
　小学生だったわたしは、突然素敵なお友達が一人増えたみたいなキモチになって、一緒にドキドキしていました。
　だって、ステキなことを考えて、思いがいっぱいあふれ出すのも、それを全部絵にこめてノートいっぱいに描きたいのも、何もかもがわたしとおんなじだったから。

　わたしとおばあちゃんが違っていたのは、ここからです。

　女の子だったおばあちゃんが、大人のお姉さんになるまでに、色んなことがありました。
　ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんたちからお金の管理の方法を教わって、家の仕事に携われる箇所が増えたりしました。
　お友達がお嫁に行ってお母さんになったり、おばあちゃん自身も恋や失恋をしました。
　子どもの頃に憧れていたことが、実はそうでもなかったり、危なかったりしたと理解することが増えました。
　自分ができることを色々やり尽くしてみても、できる物事には限界があるらしいことも知りました。
　昔「子ども」だったおばあちゃんは、もうすっかり「大人」でした。

　それを意識することが増えたあたりから、無心に作家をやるのがだんだん難しく、苦しくなったとおばあちゃんから聞きました。
　本当に、自分が感動したことをいっぱいに物語に詰め込んだ絵本を作れているのか。
　そもそも、最近はちゃんと子どもの頃と同じ目線で何かを楽しんだり、感動したりできているのか。
　子どもが喜びそうな話を考えて、大人の目線でキレイに整えていないか。
　昔の自分なら、「これはすごい！」と思えたことを、大人の自分が「そんなの現実じゃあり得ない」とストップしていないか。
　それでもおばあちゃんは頑張りました。
　でも、おじいちゃんと結婚して、おかあさんが産まれてきたあたりで、作家を辞めたと聞きました。
　おばあちゃんの中では、毎日うんうん夢物語を考え続けるより、赤ちゃんのおかあさんに何を食べさせてあげて、どんな服を着せてあげるかを考える方が大事になってしまったのだと言います。
　そして、その選択を後悔はしてないけれど、そのときに子ども時代の自分とはきっと完全にお別れしたのだ、という話も聞きました。

　当時のわたしには、おばあちゃんの言っていることが途中から、ちょっと分からなくなってしまいました。
　だって、ママも絵本作家も、両方フルパワーでやったらいいでしょう？
　大人になったら子どもの頃と考え方が変わっちゃうっていうのも、ちょっと不思議です。
　だって、わたしは赤ちゃんの頃から幼稚園、小学生ときて、ちょっとずつ賢くなったりはしているけど、考えがまるっきり変わるだなんて経験をしたことがないんだもの！
　それが、もう少し歳を取ったり、仕事をするようになったら変わってしまうものなの？
　心の中に浮かんでいる大きな夢を捕まえて、それをめいっぱいペンや筆にぶつけることが、そんなに難しくなってしまうものなの？

　でも、今のわたしならちょっと分かります。
　ハザマにやってきてみて、わたしがどれだけ頑張ってみても、わたしだけではちょっと難しいこともあるんだっていうこと、初めて知りました。
　それでも、そこに守りたいものがあるなら？　現実的なやり方を考えていくしかありません。
　でもそれは、信じれば必ず叶う奇跡のパワーや、正義の味方が絶対起こせる大逆転劇なんて無いことを認めることになります。
　ワールドスワップを経験して、わたしの中の「大人」が少しずつ膨れ上がるのを、初めて経験しました。

　おばあちゃんは、小学生のわたしの頭を撫でながら言ってくれました。
　「子どものままで大人になるのは、きっとノジコが今思ってるより、うんと難しいよ」ってコトと、「それでもおばあちゃんは、ノジコがその道に行きたいなら、応援しているよ」ってコト。
　あれもいつか、大人になりきったわたしの思い出の一つになっちゃったりする日も、来るのかな。

ENo.165 フェデルタ とのやりとり


ENo.730 モドラ とのやりとり

はふり(42) から 何かの骨 を手渡しされました。

はふり(42) に ItemNo.15 松 を手渡ししました。

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

フィーコちゃん(132) から 30 PS 受け取りました。

らび(713) に 5 PS 送付しました。

幻術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV55⇒60、-5CP）

らび(713) により ItemNo.6 若布と筍のあつあつドリア に ItemNo.1 石英 を合成実験してもらい、何か固い物体 に変化することが判明しました！
　⇒ 何か固い物体／素材：強さ15／［武器］攻撃10(LV20)［防具］防御10(LV20)［装飾］共鳴10(LV20)

枢木(296) により ItemNo.13 何かの骨 から防具『画材いっぱい荷かご』を作製してもらいました！
　⇒ 画材いっぱい荷かご／防具：強さ140／［効果1］活力15 ［効果2］－ ［効果3］－

枢木(296) の持つ ItemNo.16 良い木材 から装飾『藍玉の小刀』を作製しました！
クサマ(644) の持つ ItemNo.1 駄物 から装飾『清潔なハンカチ』を作製しました！
フィーコちゃん(132) の持つ ItemNo.15 すごい石材 から装飾『オニキスアンクレット』を作製しました！

クロウ(592) とカードを交換しました！

唸れ！シャベル！ （デスペラート）


アクアシェル を研究しました！（深度0⇒1）
アクアシェル を研究しました！（深度1⇒2）
アクアシェル を研究しました！（深度2⇒3）

アルシナシオン を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

かぎ(170) は 毛 を入手！
キリン(310) は 剛毛 を入手！
キリン(310) は 剛毛 を入手！
ノジコ(456) は 剛毛 を入手！
ノジコ(456) は 触手 を入手！
かぎ(170) は 触手 を入手！
キリン(310) は 触手 を入手！
ノジコ(456) は 触手 を入手！

キリン(310) がパーティから離脱しました！

現在のパーティから離脱しました！

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

キリン(310) をパーティに勧誘しました！
『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - キリン(310) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》
　　 - ノジコ(456) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》 を選択！
　　 - キリン(310) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - ノジコ(456) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

［816 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［370 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［367 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［104 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［147 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　





　





　








ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。

　





　

　

　

ザザッ――

　

チャットに雑音が混じる･･･

　

　

　




　

ザザッ――

　




　

ザザッ――

　




　




　

　

　

ザザッ――

　

　

　





　

　

　





　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！