
私は身も心もイバラシティの住民だ。
少なくとも今までは間違いなくそうだった。
これからは……どうなるのか分からない。
朦朧とした意識の中、痛みだけが私を繋ぎ止める。
限界を超えた痛みが続いているのだから、そろそろ
麻痺するか神経がおかしくなるかしそうなものだが、
『そうならない』ように調整されているのだろう。
途切れ途切れの思考で私は現状を把握しようと試みた。
現実逃避、と言っても良い。思考を絶やせば現実を
直視せざるを得なくなるし、万が一にも逃げ道を
見つけられたら希望が持てる、と考えたから。
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『ここイバラシティは"侵略"されています。敵はアンジニティという世界。
何者かの侵略能力『ワールドスワップ』の対象になったとのこと。』
『能力により、アンジニティの住人は既にこの街に紛れ込んでいます。
この街の一部を改変し、辻褄を合わせ、ごく自然に、巧妙に、だそうで』
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『侵略者』──アンジニティの住民は正体を隠して
私たちの街、イバラシティに紛れ込んでいた。
知り合いが実はアンジニティの住民だった、という
事例は既にいくつも目にしている。
驚くべきは『侵略者』が『イバラシティで生まれてから
現在に至るまでの記憶』を持っているということ。
『ワールドスワップ』の準備に非常に長い期間が
充てられていたのか、それとも『改変』によって
改竄された過去が作り上げられたのか。
いずれにせよ『侵略者』は偽りの姿を得た。
そうしてイバラシティの中に溶け込んだ。
今、私に寄生している『侵略者』も例外ではない。
イバラシティでは私に同化しているのだろうか。
それともまだ発芽していないだけ?
確かなのは『イバラシティ』の住民である私に
『アンジニティ』の住民(?)である花が寄生したこと。
そして本来異能を持たなかった私に、花が持つ力が
異能という形で付与されたということ。
一部の『侵略者』はイバラシティでの記憶、想い出を
守るため、利にならないと知りながら侵略に抗う道を
選んだらしい。少なくとも人間らしい感情を持たない
花についてはそれを望むべくもないだろう。
本格的な侵略、『戦争』が始まってからこの花は
私の感情──痛みや苦しみ、恐怖、絶望を糧にして
私の身体を『侵食』し始めている。
初めに私の身体は意に反して動くようになった。
負担を考慮せずに動くため、人間とは思えない程の
力を発揮することができる。代償として私の身体は
ボロボロになっていく。
次に発言に制限がかけられるようになった。
完全に操ることをしないのは、私が苦痛に喘ぐ様が
新しい餌を呼び寄せるのに効果的だからだろう。
自分の現状を詳しく知らせる言葉は話せない。
こちらに来てはいけない、という警告の類も駄目だ。
同陣営、アンジニティの住民と話すときだけは制限が
解除される。
自覚できるのは主にこの2つ、だけれど。
『それだけではない』と本能が告げている。
これは推測でしかなく、確かめる術もない。
もしかしたら、という想像。
確かめられたなら、そのときは既に手遅れだろう。
花は私の身体を、私の存在を『侵食』している。
私が私で無くなっていく。
私は『侵略者』に作り替えられている。
『侵略成功ならアンジニティの連中はこの街の住人になる。
逆に私達はアンジニティの住人に。
住人が丸ごと入れ替わっちまうわけです』
もし、この侵略が終わったとき。
『侵食』の割合が一定以上を超えていたなら。
私はどちらの住民と判定されるのだろう?
具現LV を
5 DOWN。(LV5⇒
0、+5CP、-5FP)
解析LV を
20 DOWN。(LV25⇒
5、+20CP、-20FP)
武術LV を
25 UP!(LV0⇒
25、-25CP)
自然LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
防具LV を
5 UP!(LV55⇒
60、-5CP)
ナズミ(193) により
ItemNo.2 柳 から装飾『
תליון ערבה』を作製してもらいました!
⇒ תליון ערבה/装飾:強さ140/[効果1]風柳15 [効果2]- [効果3]-
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なずみ 「……ペンダントだよ?」 |
A-Eye(804) により
ItemNo.10 ガラス瓶 から射程3の武器『
透き通るフレイル』を作製してもらいました!
⇒ 透き通るフレイル/武器:強さ140/[効果1]反射15 [効果2]- [効果3]-【射程3】
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(綺麗だが物騒な武器を手渡した) |
こがね(1264) により
ItemNo.1 光り輝く茨鞭 に
ItemNo.14 羽 を付加してもらいました!
⇒ 光り輝く茨鞭/武器:強さ130/[効果1]体力15 [効果2]風撃10 [効果3]-【射程3】
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こがね 「装飾装飾っと……だいぶファンシーね?」 |
妖精(1453) とカードを交換しました!
崩れる崖
(アースタンブア)
グリモワール を研究しました!(深度0⇒
1)
グリモワール を研究しました!(深度1⇒
2)
グリモワール を研究しました!(深度2⇒
3)
ストライク を習得!
ストーンブラスト を習得!
アイアンナックル を習得!
サンダーショット を習得!
フィジカルブースター を習得!
アマゾナイト を習得!
プチメテオカード を習得!
チャージ を習得!
ムーンサルトプレス を習得!
イレイザー を習得!
ディバインランス を習得!
ハードブレイク を習得!
朦朧耐性 を習得!
フィアスファング を習得!
電光石火 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[816 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[370 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[367 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[104 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[147 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
チャット画面にふたりの姿が映る。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
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白南海 「・・・怖いだろうがよ。」 |
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エディアン 「・・・勘弁してくれませんか。」 |
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白南海 「ナレハテってあの!アレだろォッ!!?ドッロドロしてんじゃねーっすか!! なんすかあれキッモいのッ!!うげぇぇぇぇうげえええぇぇぇ!!!!!!」 |
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エディアン 「私だって嫌ですよあんなの・・・・・ ・・・え、案内役って影響力どういう扱いに・・・??私達は関係ないですよね・・・????」 |
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白南海 「あんたアンジニティならそーゆーの平気じゃねーんすか? 何かアンジニティってそういう、変な、キモいの多いんじゃ?」 |
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エディアン 「こんな麗しき乙女を前に、ド偏見を撒き散らさないでくれます? 貴方こそ、アレな業界の人間なら似たようなの見慣れてるでしょうに。」 |
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白南海 「あいにくウチはキレイなお仕事しかしてないもんで。えぇ、本当にキレイなもんで。」 |
ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。
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白南海 「・・・っつーか、あれ本当にドライバーのオヤジっすか?何か雰囲気違くねぇ・・・??」 |
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エディアン 「まぁ別の何か、でしょうね。 雰囲気も言ってることも別人みたいでしたし。普通に、スワップ発動者さん?・・・うーん。」 |
ザザッ――
チャットに雑音が混じる・・・
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エディアン 「・・・・・?なんでしょう、何か変な雑音が。」 |
ザザッ――
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白南海 「ただの故障じゃねーっすか。」 |
ザザッ――
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声 「――・・・レーション、ヒノデコーポレーション。 襲撃に・・・・・・・・いる・・・ 大量・・・・・こ・・・・・・死体・・・・・・ゾ・・・・・・」 |
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声 「・・・・・ゾンビだッ!!!!助け――」 |
ザザッ――
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・・」 |
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白南海 「ホラーはぁぁ――ッ!!!!
やぁぁめろォォ―――ッ!!!!」 |
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エディアン 「勘弁してください勘弁してくださいマジ勘弁してください。 ホラーはプレイしないんですコメ付き実況でしか見れないんですやめてください。」 |
チャットが閉じられる――